劇場公開日 2022年9月1日

「邪悪なんてもんじゃない!!エゴイズムむき出し」この子は邪悪 keytonさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5邪悪なんてもんじゃない!!エゴイズムむき出し

2022年9月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 タイトルからして花の妹なのかと思いきや、ラストでこのタイトルがぶぁと出てきた瞬間、鳥肌が立ちました。サイコパスパパ演じる玉木宏さんといえば正義感の強いイメージのキャラが強いですが、今作は「歪んだ責任感」が強く描かれていました。家族のためならお年寄りを撲殺してでも守る、という狂気に突っ走る玉木さんを見れてある意味良かった。
 司朗は「家族」という概念にこだわるが故の台詞や行動が常軌を逸していて軽く引きました。どうして司朗がここまで家族にこだわるのか詳しく描かれていなかったので残念。「児童虐待」がテーマなので、司朗自身も親から虐待を受けて育ったため、「暖かい家族」に対して強い憧れを抱いたのではないかと考察してしまいました。
 冒頭から演者さんたちの気合が半端ないです。しかしながら、後から振り返ったら玉木さんのワンマンショーのような映画でした。

keyton