君は放課後インソムニアのレビュー・感想・評価
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思ってたよりかなり良かった
インソムニア(不眠症)のテーマは?
友情と恋愛の間のような素敵な関係
青春という名の不眠症
タイトルの意味は不眠症
「君」とは、お互いがお互いのことを言いあってっているのだと思う。
少しからかうようなこの言い方に、この青春物語のイメージが秘められているようだ。
青春と恋は切っても切れない。生きる、乗り越えていく原動力。
起きてしまった過去も、ハンディキャップを抱える体も、この原動力で乗り越えてゆく。
わがままひとつ言わないのは、言えばまたいなくなってしまうから。
そんな心の傷を持つナカミガンタ 中味丸太 七尾市に多い苗字なのだろうか?
ぼっち感と他人との隔たり
「どうしてオレだけが変なのか?」
オレという主観 それしかない それ以外ない だから、悩む。
抑え込まれた感情
誰にも言えないのは、全部オレの所為だから。
中二病だが、そう言い切れない現実性がある。
ある日母が去った。朝食だけが用意されていた。それからずっと父子家庭
朝食は丸太が作っている。眠れないのは、寝ているうちに母がいなくなったから。
おそらく父も似たような理由で毎晩ソファで寝ている。
丸太が自分にかけた呪い
「オレがいるといっつもダメになってしまう」
昔父にクリスマスプレゼントで買ってもらったカメラのお礼を今さら言ったのは、過去との決別の意志。当時はゲーム機が欲しくて、それがだめだと言われるのが怖くて、結局もらえたのがカメラだった。そのカメラの力で写真が入選した。
「ありがとう」は呪いから覚める魔法の言葉。
天文部を復活させるために観望会を主催したが大雨で中止になった。部活許可が遠のいた。
合宿もあんなことになってしまった。
そんな中でもお互い好きになってゆく。
マガリイサキ 曲伊咲 七尾市に多い苗字なのか? 二人とも変な名前
いつ心臓が止まってもおかしくないハンディキャップを持つ。
心音を聞き続けて眠れない。
叔母の家に行くのは、何らかの事情で亡くなった従弟の焼香だが、「本当は来たくない」
伊咲は叔母に褒められることで「みんなに迷惑をかけている」贖罪を認識していた。
それを打ち明けることがようやくできた。
伊咲がバスの中でラジオトークするが、「私の願い」を言わない。言えばそこで失格となることを思い出したのだろう。
彼女の再入院とコンテスト入選、そして10月に再挑戦する観望会の案内。
伊咲が「ずっと一緒 大好き」
おそらく伊咲は、夜中に家を抜け出し「七つの橋」の願掛けをして成功したのだと思われる。
彼女は「掛け」に勝ったのだ。それが二階から窓の下を見下ろしたときの笑顔と力強い言葉に表れている。
伏線は端然と回収されているのだ。
最後は協力者と一緒に観望会の準備シ-ン。
青春
物語は、すべてを明確にせず視聴者に想像させることが必要だ。この作品にもそれらがちらほら仕組まれている。
この作品の対象は、主人公らと同世代。彼らが作品を思い返しながら想像することが狙いでもある。
そして「ユーレイ」は不穏さをにじませたミスリード。
不眠症が出会わせた青春の1ページ
二人とみんなの大きな成長を描いた学園ドラマ。
この爽やかさ。
眠れないもの同士
能登はやさしや土までも
アニメは能登半島地震以前に鑑賞済み。君ソム聖地巡礼という観光コースも覚えなきゃということで七尾市の地理をじっくり勉強しようとしていたところに1月1日の地震が発生・・・保険等の貸切り仕事で思いがけず能登半島を廻ることになった。おかげで七尾市内の聖地も巡ることができたので、懐かしい気持ちでいっぱいになった。特に印象に残ったのは実在するゲーセンの「Betty」。屋根瓦がかなり崩れていて痛々しかったけど、正面には白丸先輩の絵が飾られていて、年甲斐もなく胸キュン・・・そして崩落前の雄々しい見附島も涙モノ・・・
金沢市は登場しないが、御祓川の七つ橋渡りは元々金沢にある伝説が由来です。まさか実写版でこれが重要なポイントになってくるとは意外でした。意外といえば、アニメ全13話は合宿のゴール真脇遺跡がメインとなっていただけに、その後に親に怒られるシーンを描いていた(外出禁止は同じかも)のも驚かされた。まぁ、原作を読んでいないのでどちらがいいのかも判断つきません・・・が、生きるという選択肢がとても重要だったことは確かです。
中見丸太と曲伊咲の2人合宿(途中まで伊咲の姉も同行)生活は胸キュンだらけ。姉がもしかして?と思わせておいて、彼氏がいることも発覚。ゆっくりラブストーリーも最高の盛り上がりだけど、そこでドキドキさせたら心臓に悪いからね!といった点も上手く描かれていたかな。おばあちゃんちは中島町の西岸駅付近なのだろうか、冬には牡蠣も美味しい・・・
アニメ版では白米千枚田や狼煙の灯台も訪れたようだけど、じっくり描くとなると能登半島一周旅行も楽しめそう。地震後は外浦の海岸線も通行止めだらけなので、自然豊かな能登をアピールできたら良かったのになぁ・・・としみじみ。
テーマ曲(アニメ版はaiko)、のんびりしたストーリーとも総合的にはアニメ版の方が良かったけど、キャスティングが良かったので俳優的には実写版がいい。真脇遺跡資料館館長のでんでんもいいし、同級生の穴水(安斉星来)もピッタリキャラ。あぁぁ、牡蠣食いたい!フグ丼も・・・
聖地巡礼促進映画
中身はさておき森七菜さん、奥平大兼さんのお芝居が素晴らしい
漫画原作もアニメ作品も未鑑賞の人間です。
元々はSFファンタジーやサスペンス系の作品を好んで鑑賞していた身ですが、ここ1、2年はこういった日常系も鑑賞するようになりました。
感想としては、個人的にはあまり面白くなかったです。
しかし他の方のレビューを見ると「アニメは面白いからアニメと切り離して見るべき」との意見が多々。
普段は他の方のレビューに自分の感覚が左右されてしまうのが嫌なので目を通しませんが、この作品自体がつまらなかった、という気持ちになるのは勿体ないと感じたのでアニメのほうをこれから鑑賞してみたいなと思いました。
実写化の中身は面白さを感じ取れず残念でしたが、キャスト陣のお芝居は良かったと思います。
元々森七菜さんのお芝居が好きで様々な出演作品を鑑賞していますが、森七菜さんはこの作品のように自然体なキャラクターのお芝居が特にお上手だと思います。それは「ラストレター」の際にも感じたことでした。まるでその人物が造り上げられたものではなく実際に存在しているように感じさせる力があります。
そして奥平大兼さんは、ドラマ「最高の教師」を鑑賞して凄い芝居する俳優が出てきたな...と思っていた後にこの作品を観たのでより圧倒されました。
森七菜さんも奥平大兼さんも自然体な人物を演じている際の違和感の無さに脱帽です。
略称は「君ソム」
好きな映画でした。
若い子向けの映画だけれど、かなり好き。
良かった。
奥平大兼がとても良い。
観て行くうちに段々好きになって行く。
背も高くない。
顔もごく普通。
演技は「MOTHERマザー」でみんなを驚かせた才能だが、
大袈裟な芝居をしない。
ごくさり気なくどこにでもいる高校生で、自分に自信がなくて、
本当に普通。
役に溶け込むタイプ。
この映画、小道具がいちいち効果を上げている。
学校の校舎の上に突き出した《天体観測室》
天文クラブ!
不眠症+放課後の相性。
特に良かったのは挿入写真。
星空、曲(まがり)の写真、
もちろんプロが撮ったのでだろうが、ポエムのある写真。
とても癒される。
曲伊咲(まがりいさき)の心臓病。
難病はやめてほしかったけど、
でもこの映画の核だから仕方ないか?
曲の不眠症には悲しい真実が・・・。
中見(なかみ)の不眠症は?
やはり不安に起因するのだろうか?
高校生の男女が撮影合宿で能登半島へ行く、
いくら姉がお目付役で、ずうっと運転してくれる、
ったって、ちょっと無理のある設定だが、
無理がなくてはドラマは起こらんのだ!!
中見の暴走も、
中見の天体写真も、
ひと夏の冒険も、
起こらなくなる!!
ふたりだけの《ラジオ放送》
胸キュンだよ!!
風景が綺麗、それはモデルである石川県七尾市の町並みも
とても美しい。
モデルとなったスポットは「聖地」として訪れるカップルで
賑わっているそう。
アニメ、原作とは違うけどこれはこれで
大人が見てもグッとくる
かけがえのない青春を謳歌
アニメの良さ 実写の良さ
この映画を観た理由。
①自分もかつて天文部だったから。はるか昔、入学した高校に小さいながら観測ドームがあった。いたく感動して入部してしまった。実態は普段はほぼ先輩による計算の難しい勉強会。一年で辞める。
②この実写を知りアニメの終わり3話を見る。実際の能登を忠実に再現していて、時間が止まったようなのんびりとした作品だと思ったから。
③そして、見附島や野脇遺跡の写真やストビューではない観光気分が味わえるのではと思ったから。
映画の感想。
原作未読、アニメ終わり3話のみなので、今後どう展開していくのかわからないが、インソムニアって何?
序盤のインソムニア、後半ほぼ出ない。インソムニアは出会う為のきっかけだけなのか?自分はあくまできっかけで、天体観測を通じた二人の恋愛物語であってほしい。そしてインソムニアを克服してほしい。
遺跡ではなぜか人生観を語るおじさん。その後アニメでは描かれていない心臓の病気の事。急に作品のテイストが変わる。自分は若者ではないので、若者が好むのなら良いが、二人の恋愛にだけで留めて欲しい。説教くさいやお涙ちょうだいはきらい。
自分が働いていた時、24時頃布団に入る。ラジオを聴きながら。そしてラジオはつけっぱなし。番組内容から今3時だ4時だと思いながら寝ている。そして6時にはほぼ目が覚めて7時に目覚ましが鳴る前に布団から出る。これってインソムニア?
でも昼間別に眠くないし。20年ずっとそうだった。睡眠って量ではなく質だと思う。短時間だけど深く寝ていたんじゃないかな。
休日は睡眠スイッチが変わって、長く寝過ぎてかえって調子悪かったりもした。
今はもう出来ない。
アニメ版の実写だったらもう少し評価も上がったかもしれない。
しかし、森七菜さんは好みは分かれるかもしれないけど、他の女優さんがなかなか真似できない天性の明るさがあると自分は思う。0.5点加点しました。
七尾の朝焼けに掴まれる
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