「爽やかな恋愛学園青春ドラマ」君は放課後インソムニア 02tiさんの映画レビュー(感想・評価)
爽やかな恋愛学園青春ドラマ
アニメ版全13話を観てから、劇場実写版を観てきました。本来は原作を読んで、アニメを観て、実写版の映画を観ると比較出来て面白いですね!「話もした事がない同じクラスの男女が、お互い不眠症と分かり、友達以上恋人未満になり、やがて愛が芽生える」驚いたのは、主演の森 七菜さんと奥平大兼さん他、クラスメート役の登場人物の顔がアニメそっくりで、まるでアニメから抜けだしたようで、違和感がなかった事です。演技も自然で新鮮で眩しいくらいでした。とても良かったです。話は元に戻りますが、アニメと実写版を比較した場合、例えば、アニメでは、曲 伊咲の姉のクルマが、ホンダのフィットだったのが、映画版では、スズキのラパンだったり、アニメではJR七尾駅のワンカットが写り、白丸 結が深夜に七尾城跡の本丸まで行って、夜景の星空を撮影するシーンがあり、羽咋市の千里浜での合同合宿、二人合宿で、中見と曲が食料難になり、クラスメートが差し入れを持って来るシーン、珠洲市の見附島で夜景を2人で撮影するシーン、あとは、お互いの両親が絡むシーンでは、映画では、ありましたが、アニメ版では、お互いの両親が出てくるシーンは少なく、映画版の曲の身体の具合が悪くなり、病院に入院するという話はありません!アニメ版では、爽やかなキスシーンでハッピーエンドとなります。という事で、多少、脚本に違いがありますが、アニメ版全13話の内容を全部入れると映画版では、制作費の予算の問題や出演者のスケジュール調整など、1時間43分の枠に納めるのが難しくなるので、映画版では、上手くアニメ版のポイントを要所要所選んで、脚本が脚色されていて、いいストーリー展開の内容となっていて、ワンカット、ワンカットの風景のシーンは、とても綺麗でいいと思いました。特に最初のオープニングに出てくる朝焼けの1シーンは感動的でした。監督は、池田千尋さんという女性の監督で、普通なら、映画のクランクイン前日は、監督と出演者との役づくりと演技の打ち合わせとなるところですが、池田監督は、出演者と一緒に七尾市内を散策しながら、食事を取って、共に、その日は過ごしたそうです。凄い監督です。それをする事で、お互いにスキンシップを取り、地元住民として溶け込む!この監督は、若い俳優たちに、こういう事も言ったそうです。撮影中は、演技をする上で、「やります!」ではなく「とにかく、やってみよう!」これを、モットーに撮影が始められたとも言っていました。原作者のオジロマコトさんに至っては、この作品を描く前に、石川県七尾市に観光旅行に来ていて、七尾市内を散策しながら、七尾市の高等学校から天文台が見えて、これだ!と、ひらめいたそうです。これが、きっかけになって七尾市が作品の舞台になったと聞きました。最初は学校のシーンは外側だけ撮影して、教室の中のシーンは東京都内で撮る予定だったのが、途中、変更となり監督とスタッフが協議した結果、全部撮ろうという事になったそうです。それだけ、石川県七尾市の街並みに魅了されたという事でしょうか!今回は、この映画を観て良かったので、今度、ブルーレイが出たら特別版を買って、自分の部屋のプロジェクターで本編を、もう一度、観てみるつもりです。メーキングオブも楽しみです。ちょとした劇場気分になれます。