君は放課後インソムニアのレビュー・感想・評価
全82件中、1~20件目を表示
思ってたよりかなり良かった
インソムニア(不眠症)のテーマは?
友情と恋愛の間のような素敵な関係
青春という名の不眠症
タイトルの意味は不眠症
「君」とは、お互いがお互いのことを言いあってっているのだと思う。
少しからかうようなこの言い方に、この青春物語のイメージが秘められているようだ。
青春と恋は切っても切れない。生きる、乗り越えていく原動力。
起きてしまった過去も、ハンディキャップを抱える体も、この原動力で乗り越えてゆく。
わがままひとつ言わないのは、言えばまたいなくなってしまうから。
そんな心の傷を持つナカミガンタ 中味丸太 七尾市に多い苗字なのだろうか?
ぼっち感と他人との隔たり
「どうしてオレだけが変なのか?」
オレという主観 それしかない それ以外ない だから、悩む。
抑え込まれた感情
誰にも言えないのは、全部オレの所為だから。
中二病だが、そう言い切れない現実性がある。
ある日母が去った。朝食だけが用意されていた。それからずっと父子家庭
朝食は丸太が作っている。眠れないのは、寝ているうちに母がいなくなったから。
おそらく父も似たような理由で毎晩ソファで寝ている。
丸太が自分にかけた呪い
「オレがいるといっつもダメになってしまう」
昔父にクリスマスプレゼントで買ってもらったカメラのお礼を今さら言ったのは、過去との決別の意志。当時はゲーム機が欲しくて、それがだめだと言われるのが怖くて、結局もらえたのがカメラだった。そのカメラの力で写真が入選した。
「ありがとう」は呪いから覚める魔法の言葉。
天文部を復活させるために観望会を主催したが大雨で中止になった。部活許可が遠のいた。
合宿もあんなことになってしまった。
そんな中でもお互い好きになってゆく。
マガリイサキ 曲伊咲 七尾市に多い苗字なのか? 二人とも変な名前
いつ心臓が止まってもおかしくないハンディキャップを持つ。
心音を聞き続けて眠れない。
叔母の家に行くのは、何らかの事情で亡くなった従弟の焼香だが、「本当は来たくない」
伊咲は叔母に褒められることで「みんなに迷惑をかけている」贖罪を認識していた。
それを打ち明けることがようやくできた。
伊咲がバスの中でラジオトークするが、「私の願い」を言わない。言えばそこで失格となることを思い出したのだろう。
彼女の再入院とコンテスト入選、そして10月に再挑戦する観望会の案内。
伊咲が「ずっと一緒 大好き」
おそらく伊咲は、夜中に家を抜け出し「七つの橋」の願掛けをして成功したのだと思われる。
彼女は「掛け」に勝ったのだ。それが二階から窓の下を見下ろしたときの笑顔と力強い言葉に表れている。
伏線は端然と回収されているのだ。
最後は協力者と一緒に観望会の準備シ-ン。
青春
物語は、すべてを明確にせず視聴者に想像させることが必要だ。この作品にもそれらがちらほら仕組まれている。
この作品の対象は、主人公らと同世代。彼らが作品を思い返しながら想像することが狙いでもある。
そして「ユーレイ」は不穏さをにじませたミスリード。
不眠症が出会わせた青春の1ページ
二人とみんなの大きな成長を描いた学園ドラマ。
この爽やかさ。
眠れないもの同士
能登はやさしや土までも
アニメは能登半島地震以前に鑑賞済み。君ソム聖地巡礼という観光コースも覚えなきゃということで七尾市の地理をじっくり勉強しようとしていたところに1月1日の地震が発生・・・保険等の貸切り仕事で思いがけず能登半島を廻ることになった。おかげで七尾市内の聖地も巡ることができたので、懐かしい気持ちでいっぱいになった。特に印象に残ったのは実在するゲーセンの「Betty」。屋根瓦がかなり崩れていて痛々しかったけど、正面には白丸先輩の絵が飾られていて、年甲斐もなく胸キュン・・・そして崩落前の雄々しい見附島も涙モノ・・・
金沢市は登場しないが、御祓川の七つ橋渡りは元々金沢にある伝説が由来です。まさか実写版でこれが重要なポイントになってくるとは意外でした。意外といえば、アニメ全13話は合宿のゴール真脇遺跡がメインとなっていただけに、その後に親に怒られるシーンを描いていた(外出禁止は同じかも)のも驚かされた。まぁ、原作を読んでいないのでどちらがいいのかも判断つきません・・・が、生きるという選択肢がとても重要だったことは確かです。
中見丸太と曲伊咲の2人合宿(途中まで伊咲の姉も同行)生活は胸キュンだらけ。姉がもしかして?と思わせておいて、彼氏がいることも発覚。ゆっくりラブストーリーも最高の盛り上がりだけど、そこでドキドキさせたら心臓に悪いからね!といった点も上手く描かれていたかな。おばあちゃんちは中島町の西岸駅付近なのだろうか、冬には牡蠣も美味しい・・・
アニメ版では白米千枚田や狼煙の灯台も訪れたようだけど、じっくり描くとなると能登半島一周旅行も楽しめそう。地震後は外浦の海岸線も通行止めだらけなので、自然豊かな能登をアピールできたら良かったのになぁ・・・としみじみ。
テーマ曲(アニメ版はaiko)、のんびりしたストーリーとも総合的にはアニメ版の方が良かったけど、キャスティングが良かったので俳優的には実写版がいい。真脇遺跡資料館館長のでんでんもいいし、同級生の穴水(安斉星来)もピッタリキャラ。あぁぁ、牡蠣食いたい!フグ丼も・・・
主題歌もイイ!
原作もアニメも知らず、アニメ、実写版、青春ものの邦画を劇場で観ることはまずないのですが映画と写真が趣味なので気になって公開直後に劇場鑑賞、最近DVDで再鑑賞しました。主演の二人の演技がとても良くて、印象深いシーンとしては中見の心臓音に耳を傾けるシーンは恋愛ものではありがちなシーンかと思いきや違うと気付いた時にはとても大事な良いシーンだと感じました。伊咲が病気の事を告白するトコでは思わず溢れそうに…白丸とのトキメキのくだりは自分の気持を気付かれて自分でもその気持ちに気付いたように慌てる中見と白丸の視線の演技が良かったです。前半のラジオとバスでのラジオで「私の願いは…」にはジワッと来ます。劇中の”かっこいい“”眩しい“”不完全“などが主題歌の”呆気にとられて(伊咲の行動力)“”君の光を“”完璧じゃないから“などリンクして全て良かった。エンディングではトキメキと感動でしばらく座席を立ち上がれなかったのを覚えています。
緩やかなエモーションが失われてしまったけれど
アニメが面白かったのでこの作品を観ることにした。原作は知らない。
実写映画として出来は良かったと思う。及第点だ。
しかしどうしても尺の問題で色々と削らなければならず、アニメにあった緩やかなエモーションが薄まっていたのが残念だ。
丸太が写真撮影に対して頑張るところがほとんどない。
元々は天文台を守るため、自分の眠りを守るためだが、次第に伊咲との時間、伊咲との関係のため、に変わっていっているように見える感じが良かったのに。
主人公二人以外のキャラクターのシーンがほとんどない。
主に丸太がだが、周りの人間に支えられて変わっていく効果がなくなってしまった。
ポジティブにエネルギッシュに前進していく変化へのきっかけの一つだったのに。
伊咲が部活をやってない。
伊咲が運動部に所属しているというのは、心臓はもう大丈夫なのだという一種の証明で、大丈夫にもかかわらず眠ることができないところに意味があったのに。
そもそもこの作品では心臓は大丈夫じゃなかったのだけどね。これだと、眠れなくても不思議じゃないになってしまう。
変更点についての不満だけを書いたけれど、映画としてはうまくまとめたと思う。
自分にとって一番印象的だった緩やかなエモーションが失われてしまったので、良かった良かったと絶賛することはできないが、単純な青春ロマンスものの側面は概ねカバーできていたんじゃないか。
逆にいえばロマンス以外の部分、主に「眠れないことについて」に関係するロマンスとは少し外れたドラマ部分がなくなってるんだな。
これはまあ仕方ないのは分かっているが。
個々の描写は素晴らしいが全体的に既視感がある展開
原作未読、アニメ未視聴。クラスメイトのキャスティングが良く下校シーンや花火のシーンなど丁寧に撮られていて良かった。全くノーチェックでしたが能登半島が舞台になっていてその自然も良かったです。ただ尺の関係でラストが駆け足気味になってしまったのが残念です。クラスメイトの子の心情や入退院、二度目の観望会シーンはしっかり描いて欲しかったなあと。
(最初の観望会の雨から展開が読めたのは少し残念です。あと主人公が百瀬、こっちを向いて。と同じ感じで最後のシーンまでそっくりなんですよね…個人的には百瀬の時の方が気持ちが入っていて良かったかなあとか…(別にアオハル系主人公にすればいいとは思わないですが…)おまけにひらいてと同じ感じの父親も出て来るし、これぶっ飛ばされないよねえとか…これらは全く個人的なものなので知らない人は普通に楽しめるでしょう。)
聖地巡礼促進映画
中身はさておき森七菜さん、奥平大兼さんのお芝居が素晴らしい
漫画原作もアニメ作品も未鑑賞の人間です。
元々はSFファンタジーやサスペンス系の作品を好んで鑑賞していた身ですが、ここ1、2年はこういった日常系も鑑賞するようになりました。
感想としては、個人的にはあまり面白くなかったです。
しかし他の方のレビューを見ると「アニメは面白いからアニメと切り離して見るべき」との意見が多々。
普段は他の方のレビューに自分の感覚が左右されてしまうのが嫌なので目を通しませんが、この作品自体がつまらなかった、という気持ちになるのは勿体ないと感じたのでアニメのほうをこれから鑑賞してみたいなと思いました。
実写化の中身は面白さを感じ取れず残念でしたが、キャスト陣のお芝居は良かったと思います。
元々森七菜さんのお芝居が好きで様々な出演作品を鑑賞していますが、森七菜さんはこの作品のように自然体なキャラクターのお芝居が特にお上手だと思います。それは「ラストレター」の際にも感じたことでした。まるでその人物が造り上げられたものではなく実際に存在しているように感じさせる力があります。
そして奥平大兼さんは、ドラマ「最高の教師」を鑑賞して凄い芝居する俳優が出てきたな...と思っていた後にこの作品を観たのでより圧倒されました。
森七菜さんも奥平大兼さんも自然体な人物を演じている際の違和感の無さに脱帽です。
略称は「君ソム」
好きな映画でした。
若い子向けの映画だけれど、かなり好き。
良かった。
奥平大兼がとても良い。
観て行くうちに段々好きになって行く。
背も高くない。
顔もごく普通。
演技は「MOTHERマザー」でみんなを驚かせた才能だが、
大袈裟な芝居をしない。
ごくさり気なくどこにでもいる高校生で、自分に自信がなくて、
本当に普通。
役に溶け込むタイプ。
この映画、小道具がいちいち効果を上げている。
学校の校舎の上に突き出した《天体観測室》
天文クラブ!
不眠症+放課後の相性。
特に良かったのは挿入写真。
星空、曲(まがり)の写真、
もちろんプロが撮ったのでだろうが、ポエムのある写真。
とても癒される。
曲伊咲(まがりいさき)の心臓病。
難病はやめてほしかったけど、
でもこの映画の核だから仕方ないか?
曲の不眠症には悲しい真実が・・・。
中見(なかみ)の不眠症は?
やはり不安に起因するのだろうか?
高校生の男女が撮影合宿で能登半島へ行く、
いくら姉がお目付役で、ずうっと運転してくれる、
ったって、ちょっと無理のある設定だが、
無理がなくてはドラマは起こらんのだ!!
中見の暴走も、
中見の天体写真も、
ひと夏の冒険も、
起こらなくなる!!
ふたりだけの《ラジオ放送》
胸キュンだよ!!
風景が綺麗、それはモデルである石川県七尾市の町並みも
とても美しい。
モデルとなったスポットは「聖地」として訪れるカップルで
賑わっているそう。
アニメ、原作とは違うけどこれはこれで
大人が見てもグッとくる
全82件中、1~20件目を表示