「可もなく不可もなく不幸せでもあり幸せでもあり」ハウ ぽんぱるさんの映画レビュー(感想・評価)
可もなく不可もなく不幸せでもあり幸せでもあり
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ハウという1匹の犬がアクシデントで神奈川から青森へと移動してしまい、そこからいろいろな人との触れ合いを繰り返しながら飼い主のもとへ戻るという、ストーリー的にはよくある感じのロードムービー。
それだけに途中までは、ストーリーも風景もまるで絵本のような映画で、予想通りに進むストーリーと青空に安心感を感じられたが、途中3.11の原発事故の影響で移住してきた子がいじめられてるストーリーと、ハウがラッキーとして最初に飼われていたその飼い主の女性がDVシェルターの修道院に居て、その旦那が女性を連れ去って事故を起こした時に、ハウが燃え盛る車から旦那を引き離すというストーリーには正直詰め込み過ぎ感を否めなかった。
もうちょっとシンプルで、ストーリーの数を減らして濃く描いてくれていたら、感じ方も違ったかもしれない。
終わり方は、観終わった直後は何だこれ?って思ったけど、時間が経つにつれ、こういう終わり方も良かったかなと思えるようになった。
結局ハウが触れ合った人たちに幸せや次への一歩を踏み出す勇気をもたらしてくれるというストーリーで、まとめ方は期待を裏切る形で良かったと思うけど、うーん、やっぱり詰め込み過ぎ感が否めない。
田中圭さんはもうこういう役をやらせたら右に出るものは居ないのかも。。。
とにかく、囲われてない屋外で犬のリードを手放してはいけない。
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