「家に帰る途中も見所」ハウ りあのさんの映画レビュー(感想・評価)
家に帰る途中も見所
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横浜市の職員・赤西民夫は、新婚生活に向け一軒家を40年ローン購入し、結婚式場も予約済みだったのに突然彼女に振られ落ち込んでいた。そんなの時、上司の勧めで飼い主に捨てられて保護犬になった真っ白で、声帯を取られた大型犬を飼うことになった。民夫は人懐っこくて声の出ないこの犬を、ハウと名付け可愛がっていた。そんなある日、ハウの散歩中、少年野球を見ていた際ウトウトしてしまい、目が覚めるとハウが姿を消していた。周りの協力で必死にハウを捜す民夫だったが見つからなかった。
実は、ハウは横浜から遠く離れた青森に連れていかれてた。アクシデントが重なり、トラックの荷台に閉じ込められ青森まで運ばれてしまったハウは、大好きな民夫の元に戻るため、青森から横浜まで800キロ以上の旅を続ける、という話。
犬が飼い主の元に戻る話はいくつかあるが、青森を出て、岩手で自動車修理工の家に寄ったり、福島でいじめられてた少女が立ち直るキッカケを作ったり、栃木の傘屋で暖かなおばあちゃんに逢ったり、群馬で捨てた元飼い主に逢ったりと、戻る過程でもその人懐っこさで周りをほのぼのとさせる所が見所。
民夫役の田中圭ももちろん良かったが、しっとりとした池田エライザが良かった。
それと、長澤樹、宮本信子、モトーラ世理奈、市川美和子など、横浜へ帰る途中で会う人達が良かった。
ラストは、え、って感じでちょっと切なかった。
良い作品でした。
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