カモン カモンのレビュー・感想・評価
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子供へのインタビューが深みを出している
パリ23区に続く白黒映画。
普通にストーリーだけを追うと、単なる子育て大変談で終わってしまうところが、子供たちのインタビューを効果的に挟むことで、二人のやりとりに深みがでている。
途中で挟まる引用朗読。その部分だけ抜き出して、後でじっくり読み返したい。
自分の子育ての時はそこまで考えず、ただ突っ走っただけだったので、読み返して振り返りたい。
アメリカの都市の空気感が、白黒映画を通じてじっくり上品に伝わってくる。カラーだと露骨すぎるかも。
これはパリ23区も同じ。
しかし、普通の子供はあそこまで理屈っぽくないとは思うけど。
フィルムに刻まれるその瞬間
全てのシーンがモノクロのポストカードの様に美しい。
ホアキン・フェニックスさん演じるラジオジャーナリストのジョニーが9才の甥っ子ジェシーと数日間、生活を共にするストーリー。
甥っ子のジェシーがメッチャ可愛いくてジョニーとの会話が自然でリアル。
マイクを持つ姿も可愛い(笑)
ジェシーの素朴な疑問もリアルでドキュメンタリー映画を観ている感じ。
正直、感動とかは無かったけど映像と会話がとっても素敵でした( ´∀`)
インタビューシーンがいい
伯父さんと甥っ子の交流を描いた物語。頭のいい子どもが放つ何気ない言葉が大人に刺さるというアレだ。やはりというか、当然というか甥役の子どもがまぁいい感じ。
でも、伯父さんと甥っ子の物語としてはやや物足りない気がしてしまった。それよりもジョニーが仕事として各地の子どもにインタビューをするシーンがいい。本当に子どもたちにインタビューしてるのだろうか。無邪気でまっすぐで、それでいて今の大人をいい意味で乗り越えていこうとする思いが伝わってきた。これがなかったらもっと評価は低くなっていた。
それにしても最近モノクロ映画が続いている。時代感を演出する意味はわかるが、本作のような現代劇で全編モノクロにする必要あったのかなと少し疑問に感じてしまう。完全に好みの問題だけど。
モノクロームの映像が雰囲気たっぷり。
メッセージでなく雰囲気
孤独な自称映画好きが勧めそうな駄作
孤独な自称映画好きが友達にお勧めして、「ねっ、私ってセンスあるでしょ?」と悦に入って密かにほくそ笑むような映画です。
一般人が見ると間違いなく後悔します。
幅広くマイナーな映画も見てて、この監督、出演者の過去の作品も見てる人しか見る価値ない映画です。
私は最後まで見れましたが、怒りのおかげで目が覚めたからです。
大人vsわがままな子供
大人は間違っていて子供は正しい
この映画の設定に違和感ありありです。
偏見が過ぎます。
テーマが凝ってるように見せかけて単純です。
本質をついているような雰囲気を醸してますが、的外れな映画です。
レビューで絶賛してる人を見かけますが、あっさり騙されてますね。
ほら、センスあるセリフでしょ?
色々考えさせる映画でしょ?
いい映画でしょ?
そんな圧をヒシヒシと感じる映画でした。
普段から子供とのコミニュケーションを深く考えてない人には刺さるかもですね。
こんな浅い映画で感動するとか驚きです。
映画系YouTuberが傑作と絶賛してるレビューがありましたが、全く頓珍漢な感想で失笑しました。サクラレビューかも知れませんが。
ライブイズビューティフル
ペーパームーン
大人と子供がテーマの傑作はたくさんありますが、
この映画はそれらの足元にも及ばない駄作です。
唯一救いは、みんな演技が素晴らしかった事です。
それだけの星2つです。
ホワキン・フェニックス
二人の間に作り上げられて行く壮大な世界
オトナはわかってくれない。。。
妹の一人息子(甥)との、短い共同生活を
描くモノクロ・ドキュメンタリータッチの人間ドラマ。
妹の夫(義弟)が単身赴任先で心を病み、妹は急遽、
面倒を見るために家を後にすることに。
家に残す9歳の息子の世話を兄に託す。
・妹の夫→オーケストラの一員
・妹→著述家あるいは小説家
・妹の子→空想や会話を楽しむ理屈っぽい男子
・兄(主人公)→全米の子どもたちをインタビューして回る硬派なラジオ番組の制作に携わる
ということで、全員、カネの心配は皆無。
決してそれが作品で強調されはしないのだが、
庶民的感覚からは離れた世界が、作中ずっと
背景にあった。
『未来はどうなると思う?』
『もし、君が、君の両親の親になったら何を教える?』
など、単純ながらも、かなり深いインタビューに答える様々な子どもたちが次々とフィーチャーされる。
併せて、場面の切り替わりには、(おそらく実在の)
童話や著作の一節が、いくつか字幕つきで紹介される。
それらの一つひとつが、強烈に比喩的かつ哲学的で
途中からアタマが一杯になる。
特にインタビューに回答する全米各地の子どもたちの
答えがどれも、(良い意味で)すごすぎて、
映画を見ている自分の表情から、徐々に笑いが
なくなるのを自覚できた。
主人公の9歳になる甥っ子も、ごたぶんにもれず、
子供なりに色々なことを見聞きし、評価し、
行動し、要求することを繰り返す。
主人公はペースを乱しながらも、
甥っ子、あるいは甥っ子を通じて妹との
関係を再構築していく。
モノクロ画面が、映画の硬質さを如実に表し、
表情や会話への集中を余儀なくされる。
興味深い映画だったが、見たあとは
どっと疲れた。
録画して、ところどころ、止めたり戻したりしながら
セリフを味わいたい作品だと思った。
可愛い2人に癒される
自由な独身ライフを過ごすジョニーが、甥っ子と共に過ごす数日間を、静かに温かく描いたヒューマンドラマ。
ホアキン・フェニックスのいいおじさんぷりと、ひたすらかわいいジェシーに癒されて、でもふと自らを省みる瞬間が何度もあり、子どもと共に生きることや育てることを優しく諭してくれるようにも感じました。
とにかく可愛い笑顔で無邪気に接するジェシーですが、気分屋でちょっと風変わりで子生意気な面もあり、そんな彼にジョニーが優しく一生懸命に接することで、互いを認め合って唯一無二の存在になっていく様には、じーんと来てしまいました。
途中途中で差し込まれる子ども達へのインタビューも、短い時間でありながら真っ直ぐでハッとする言葉が多く、印象的。読み聞かせる物語やジェシーとジョニーの対話もときに哲学的で、噛み締めたくなる。
心に沁みる良い映画でした。
子供って自由なんですね!
自分が親だったら・・・でも、良かった
こんな叔父さんがいて
バカと言われたら本物
優しく重い世界
モノクロームに描かれる、優しく重い世界は素敵でした。
実際に子育て経験がある人には「あるある」ものに過ぎず、あまり新鮮味はないかもしれませんが、独身の高齢者が突然の子育てに戸惑う姿はかわいらしく。
大人って自分が思うほど自分のことはわかっていないし、子どもは一見何がしたいのか何が言いたいのか全く分からないのだけれども実はうまく喋れない(言語化しにくい)だけで、物事の本質は案外見抜いているものだと。
大きな事件が起こるような映画ではありませんが、大人は子どもに対して素直で嘘をつかず、ゆとりのある心で接することが必要ではないかと、画面から語り掛けられているような気がしました。
ところでタイトルは、"C'MON C'MON"
カモン【come on】 の短縮形。
(カタカナで書くとプレスリーの「おしゃべりはやめて/A Little Less Conversation」、横浜銀蝿「ジェームス・ディーンのように」、『ウイングマン』「異次元ストーリー」などを思い出しちゃうものの)
これは、子どもが自分を客観的に見て、自己を鼓舞するセリフでした。
自分へ「さあ来い、おいで」と誘うことで、「前へ進もう」という決意を込めた独り言。
まだ見ぬ未来へ向かって歩く子どもたちを、見守れる大人でありたいな、とほっこりさせてもらいました。
またそう思わせる演技をしていた、子役もフェニックスも素晴らしかったです。
モノクロだからこそ映像が目に残った
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