「絵はきれいだが、SFをなめるな」CODE-D 魔女たちの消えた家 ladybugさんの映画レビュー(感想・評価)
絵はきれいだが、SFをなめるな
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設定のザルっぷりがすごい。インディーズの映画にしてはマシな方なのかもしれないが、それにしても設定が破綻している。人口激減の世界で国民を階級分けする意味と手間が非現実的すぎるし、そもそも精神的・身体的欠陥が見当たらない彼女たちがなぜ抹殺対象であるD判定なのかがわからない。それほど大事な判定なのに物理的な紙の偽造で誤魔化せてしまうのも変だし、いくら天才的な模写の才能があったとしても血で書いただけで通れてしまうのもご都合主義を通り越してある意味斬新。ともかく話の内容に矛盾と非合理面が多すぎてストーリーは最低。くだらない劇中劇の時間が長すぎる。次回作撮るならもうすこしまともな脚本を用意したほうがいい。ただ映像はきれいなのだけが救い。邦画、特にインディーズに多いやたら暗くて何しているかさっぱりわからない映像がないのはよかった。
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