「感染云々関係なくぶち込むんじゃなかったの?」ソングバード MARさんの映画レビュー(感想・評価)
感染云々関係なくぶち込むんじゃなかったの?
致死率56パーセントの凶悪ウイルスが蔓延する世界で、「免疫者」である青年が、好きになった女の子が感染者収容所“Qゾーン”に連れていかれるのを阻止しようと奔走する物語。
まず思ったのが、パンデミック4年目の世界らしいが、4年で街ってこんな荒廃するもんなのかw?
まるでミサイル撃ち込まれた後みたいになっているが。
さておき、パンデミック下における愛する人との距離感、ドアの前まで来ているのに会えないもどかしさ、切なさはよく表現されていましたね。2年ちょっと前はまさにこんな感じだったよなぁ…。
サラが危なくなってからの展開は中々スリリング。何故かポッと出で助けてくれる人がひっかかりつつも、息をのむ展開は見応えアリ。刺し違えてでも守りたい人がいる・・・鉛筆サイキョ。
コロナ禍ならではの独特な舞台と物語でそこそこ楽しめたものの・・・最後の展開に呆然。。
感染、免疫どうこくじゃなくてとにかくいれろって話じゃなかったっけ?
それが届いたからってなんでOKになるのか・・・理由がわかりません。
衛生局さん、運転中に命令忘れちゃったのかな??
まぁ、何も知らないニコの前でいれちゃったら色々めんどくさくはなりそうだけど。
とにかく矛盾を感じえないワタクシだが、なにかワタクシが見落とし・勘違いしているのなら指摘してほしいくらいです(苦笑)そして奥さん無罪放免ってのもなんかなぁ…。
もっと言えば本作、正義って一人もいないような・・・。
そして、ワタクシの好きなダダリオさん観れたのは嬉しかったけど・・・このキャラ、物語に必須だったかな・・・?
全然悪くない作品だったけど、どうしても最後だけ釈然としなく、この評価になってしまったって感じかな。
あと驚いたのが、本作って2020年7月に公開されたものなんですね。
内容的に、まだまだコロナが未知だった当時の日本だと絶対公開・作成できませんでしたよね。
良い悪いを言うつもりはないけど、やっぱり日本と海外のコロナ禍に対する考えって違うんだなぁと、今更ながら思わされた作品だった。