「2人のファンなら…」ジェーンとシャルロット くーさんの映画レビュー(感想・評価)
2人のファンなら…
2人のファンなら楽しめる映画だと思う。
予告編の「ママと向き合うと気まずさのようなものを感じる」という言葉から、母娘が関係性を見つめる物語かと思って観たが、映画の中で2人の間に気まずさや距離感に戸惑う様子は感じず、肩すかしをくらった感じ。
ジェーンの誠実さとシャルロットの芯がしっかりしたところはすてきだなと感じたが、
セリフにジェーンの夫やシャルロットの娘の名が出てきて、誰なのか説明されないまま進むので、観るなら予習した方がいいかも。
私は知らずに観て、何言ってるのかわからないまま置き去りになり、集中を削がれたりした。
映像は美しいが、親子関係を前向きに再構築する過程を見せてくれるのかなと勝手に期待した身としては、うーん…
仕事への思いや、自分の父以外の夫との関わり等、シャルロットが聞きたいことを聞いているが、気まずさとか何かしら距離感がある親子という雰囲気は感じなかった。
鑑賞後に調べたところ、ジェーンは三度結婚してそのたびに1人ずつ娘を産み、長女が自死している。
シャルロットは2番目の夫の子で、離婚後は父セルジュ・ゲンズブールの元で育ったよう。
そのため、疎遠な時期があり?聞きたくても聞きづらいことがあって、予告編の言葉が出てくることになったのかもしれない。
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