「圧倒的なカッコよさ」劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
圧倒的なカッコよさ
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医療ものにパニック映画の要素を併せてるから面白くなる要素は満載なんだよね。
それをうまく捌けるのかというところで、うまく捌いた。
オープニングからめちゃくちゃカッコいいね。
「飛行機火災だ。ぐずぐずしてたら爆発しちゃう。子供が意識不明に。でも、みんな自分の脱出に夢中で誰も助けてくれない。このままじゃ……」というところに鈴木亮平登場だからね。いきなり泣いた。「TOKYO MERが来てくれた」とみんな安堵して、完全なヒーローだねMER。
そこからは筋に沿って展開してくの。
冷静に考えたらね、TOKYO MERはおかしいよ。災害現場に医療従事者が突っ込んでいったら二次被害が出る可能性が高い。だから現実にはやっちゃだめ。それはみんな知ってんだよね。でも、本当は、そんな小利口なこと言っていたくない。そこをフィクションでガーンとやってくれるのがいいね。
あとは「頑張ってなんとかするんだ。チーフみたいに。でも、状況が悪すぎる。駄目だ、でも、やっぱり、でも、本当に駄目だ……」となったときに誰かが助けに来るって展開を繰り返してくの。しかも誰が来るかはフリがあるから分かってるという。
それなのに面白い。ここが脚本のうまさだね。
鈴木亮平のキャラも、現場では超人的な働きをするけど、奥さんには頭が上がらないっていう典型的な主人公あるあるのキャラ。そこでふっておいてクライマックスで回収もやるといううまさ。
役者さんもみんな良かったけど、中条あやみが特に良かったな。なんかすごくうまくなってる気がする。
ベタ展開だから、作り手の掌で転がされてるんだけど、転がされて満足だね。
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