「007を生んだ精神風土」オペレーション・ミンスミート ナチを欺いた死体 イコンさんの映画レビュー(感想・評価)
007を生んだ精神風土
ノルマンディー上陸作戦に遡ること9ヶ月前 チュニジアでのドイツ軍が降伏後、反転攻撃で欧州への侵攻を計画した連合軍にとって、最良の上陸地はシチリアだった。
しかし、そこにはドイツ軍が控えていて、10万以上の海兵隊の死が予想された。
それを回避するために、仕組まれた調略(インテリジェンス)作戦が、このミンスミート計画
イアン・フレミングがMI5に在籍していた時の史実に基づいているので、フィクションの膨らみは最小限だが
チャーチルという人物が以下に、常識を排して、決断した宰相だったか?
U2 V2 が飛んで来るなか、ロンドン市民は絶えず楽しみが明日への活力だと知っていたか?
女性を登用して戦力と活用していたか?
日本の参謀本部の硬直化した状況と比較すれば、敗戦の要因が見て取れる。
(※そして、その硬直化した意識は今でも続いているのに気付かされる。)
007の物語は、こんな精神風土から生まれて来たのだ。
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