映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズのレビュー・感想・評価
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強い意志のない奴が勝ち
練馬区女子高生失踪事件が発生するさなか、平凡なタクシードライバー、デビュー直前のアイドル、裏社会の勢力、警察、、色んな人たちの思惑が交錯していく話。
どうしても2時間に凝縮すると事件の話がメインになるので、独特の会話劇が少なくなるのが残念だった。『セトウツミ』や『ブラック校則』でも脚本担当(原作者)の此元和津也さんって、ずーっと小ボケをかますオフビートの会話劇が脈略もなく続けられながらも、物語は確実に裏で1本通っているのが持ち味だと思うので、元々11話あるものをキュッってするのは向かない作品なんだろうな。
ただ、登場人物達が誰かの取材に応じる形で事件について語っていくので、全体の話を整理出来たのが良かった。特に、アニメをサラッと見た後だとヤクザを現代日本でこんなにちゃんと力のある悪として登場させるの安易すぎんかと思ったけど、ドブもヤノも他の登場人物達(大学生YouTuber、アイドルなど含め)と変わらないんだなと思った。
基本的に此元和津也さんの作品って強い意思のある多少熱苦しい奴と、なにか物事を常に達観して見ている冷めた奴が出てきて、前2作はその冷めた奴が熱い奴によって何か少しの変化を起こす話(『ブラック校則』についてはうろ覚えなので間違ってたらごめんなさい)だったけど、今作は逆。
ヤクザやアイドル、バズりたいYouTuberなどそれぞれが自分の目的に向かって能動的に動く中、小戸川はずっと受け身。小戸川が動くのは他人のため。自分のためには動かない。でも最後ちゃんと1つの幸せに行き着く。もう1人能動的に動かない奴、ホモサピエンス馬場も何だかんだ成功している。私も夢や目標がない人間として、あぁなんかいいなって思った。
ドブやヤノも強い目的はあるもののそこに大きな信念や夢や憧れはなくて、それが純粋悪としてのヤクザと、夢や憧れに取り憑かれた普通の人の狂気、との対比にもなってて、割とヤクザの立ち位置って物語の構造上上手く機能している感じがした。
あとは声優で芸人さんが沢山出てるけど、これ劇中で反社との繋がりが発覚する師匠とかミキが声担当の大門兄がドブと癒着してるとか、これ吉本自分で過去のことイジってる?と思った(笑)
ファンも新規も遠ざける作品。
TV版
擬人化した動物映画かと思いきや!!
初見の方でも楽しめます、そしてアニメ放送版も見直したくなりますよ。
すまん、寝てもうた
総集編。映画にした意味ない
凝った総集編。ファンならお布施を払え的映画。
テレビ版の総集編に、追加のシーンを入れた総集編的映画でした。
インタビューからの時系列の説明を繰り返しながら事件の山場であるクリスマスの日へと話が進んでいくような作り。
残念ながら新規の視聴者には、お世辞にも勧められる程の感覚はない。(ラジオの小ネタなどはカットされている為、結果的に最後のシーンが分からなくなるような気がする)
テンポが淡々としているのに、山場を作りづらい話なので、かなり精神が削られる。
テレビ版のシーンも多い為、上映時間の長さも相まって退屈にも感じる。
強いて言えば、最後の2分やそれに繋がる話を、丁寧に20〜30分くらい掛けて描いて欲しかったのだが……。
むしろ、構成を途中で変えて、黒幕視点からの話を深掘りして欲しいとも思った。
まぁ、テレビで完成されていた作品だった為、映画化にあたり、製作陣は悩んだ事だろう。
どっちつかずの映画であり、映画としての完成度は低い。テレビ版やwebラジオを観ていないと最後の話が若干分からないのに、観ている事に対するプラス要素が少ない(同じものを見させられる気分)のだ。
これでは映画=集金と思われても仕方のない出来である。
テレビ版でファンになった方は、お布施だと思って見に行くくらいの感覚でないと、肩透かしを喰らうだろう。
動物アニメは苦手
可哀想じゃなくてカワウソ
総集編という噂を聞いたので、アニメ版は見らずに鑑賞。ミステリーなら何も知らない方がいいだろうと思い完全無知で見たけれど、かなり面白い作品だった。これはすごいや。
アニメ版を見ていないものからすると、これ総集編なの!?と感じた。1本の映画として綺麗にまとまっており、通常の放送ではどんな風に話を展開していたのか気になった。完全映画向きな気がしたけど、映画版として落とし込む上でかなり編集をこだわって行ったんだろうなぁと思った。既に内容を知っている人でも話の構成は楽しめるんじゃないんだろうか。
可愛らしい見た目とは裏腹にストーリーは本格ミステリー。圧倒された。アニメなのにこの重厚感とはすごいな。骨太で、見ごたえがあって、時間を感じさせず面白い。締め方はあまりしっくり来なかったけれど、話の見せ方とか進み方とかはかなり好みだった。ミステリー見ている!って感じ。あの視点には疑問が残ったままだったけど...笑
ストーリー以上によく出来ているのは、キャラクター。ここまで多い登場人物をしっかりと描けるのだろうかと冒頭で思ったが、杞憂だったようだ。一人一人、いや、一匹一匹、過去とか思いが完璧と言っていいほどに描かれていて、様々なキャラに情が湧いてしまった。個人的には矢野が結構好きだったな。色んなスピンオフ作品が作れそう。
ミステリーとしてだけでなく、たったひとつのタクシーから起こる群青劇としての面白味も、キャラクターがよく出来ているだけに十分にあった。この作品が伝えたかったこともきちんと示し出されており、見た後の満足感もとてもいい。
少々気になる点はあるけれど、総じて質の高い映画でした。あまり評価はよろしくないけど、私的にはオススメの1本です。にしても、人多かったな。ここまで人気とは知りませんでした。アニメの力って奥深い...
ダイアンユースケさんの声が大好き
アニメ見た人へ。見る価値無いと思います。
映画にする必要があったのか
映画というよりはオマケ
個人的には満足でした
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