劇場公開日 2022年4月1日

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映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズのレビュー・感想・評価

全96件中、1~20件目を表示

4.0物語を見つめる視点を複数化することで見えてくるもの

2022年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

本作のユニークポイントは、動物に見えるキャラクターは実は・・・という点にあるが、劇場版はその視点によって異なるという点をより重層的に掘り下げる構成になっていた。事実は視点によって異なる、世界認識すら個々人によって変わる。世界(世界認識は)は可塑的にいかようにも変容し得るということを、テレビシリーズでは動物キャラの擬人化という手法で示していた。劇場版では、登場人物たちが証言するという形式でテレビシリーズの物語を振り返る。物語を見つめる視点を複数化することによって、視点が代われば事実も変わるということがさらに活きるようになっている。世界はいかようにも解釈しうる。あるイメージは誰かにとっては「A」という意味でも別に誰かにとっては「B」という意味になり得る。誰かにとって人間に見える人たちが、別に誰かには違って見える。事物の意味は空洞化し、原形質的に変容してしまう。映画で語りの視点を多数化したことで、さらに本作の持っていた深みが増している。新規カットは多くないが、見事な構成力によって新たな魅力を深堀している。

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杉本穂高

4.0❝初乗車❞でも楽しめる本格的なミステリー映画。動物アニメでも、実はそれにも意味のある良く出来た作品。

2022年4月1日
PCから投稿

本作は、2021年4月から6月にテレビ東京系列で放送され話題となった作品の映画化です。
そのため、テレビアニメを見ていないと厳しそうですが、この映画についてはテレビアニメを見ていなくても十分に楽しめました。
それは、128分の中でテレビアニメ版を自然に「再構築」しつつ、最終回の❝その後❞も映画の中で描かれているため、「一本の作品」としてすんなりと見られるからです。
本作の主人公は「個人タクシーの運転手」で、セイウチの格好をした「⼩⼾川(オドカワ)」。
ある人物をタクシーに乗せたことで「練馬区女子高生失踪事件」に巻き込まれます。
そして、各キャラクターがインタビューを受けながら、事件の真相に迫っていく構成となっています。
最初の方は、登場するキャラクターがどんな位置付けか分からないため、やや混乱しますが、だんだん事件の真相に辿り着くような感じで、キャラクターたちの相関関係も分かってきます。
ただ、登場キャラクターの中にゲラダヒヒの「ドブ」という悪人がいて、言葉の響きが主人公の「オドカワ」(「オド」と略される時も)と似ているので、ここは混乱の基になるため事前に押さえていた方が無駄な混乱が減り良いと思います。

正直なところ最初は、動物キャラクターのパッと見から「あまり面白くなさそう」と思ってしまったのですが、この動物キャラクターは記号に過ぎず、あくまで本作の面白さは「作画のクオリティー」ではなく「脚本」にあるので、私のようにパッと見でスルーしていた人も是非、見てみてほしいです。
私は❝初乗車❞だったので、まだ見落としている部分があるのかもしれませんが、十分に本作の面白さや真相が理解できました。個人的にはアルパカの⽩川さんと⼩⼾川のシーンが気に入っています。
本作を見て、テレビアニメの方も見てみたくなりました。きっと、テレビアニメの方も見ると、さらに作品の評価は上がると思います。

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細野真宏

4.0サブスクでテレビ放映版から映画まで一気見がおすすめ

2025年10月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

斬新

偏屈で無口な変わり者・小戸川。個人タクシーの運転手として街を流しながらも、なるべく他人と関わらないように、平凡な日々を過ごしていた。
ところが、ある日、思い掛けず、 『練馬区女子高生失踪事件』に巻き込まれてしまう。さらに、小戸川の周囲からは、「一人暮らしの部屋から話し声が聞こえた」など、不穏な証言も。事件は、億を超える巨額 の金、目的不明の半グレ集団、売り出し中のアイドル、カリスマ化されていく大学生など、様々な事物が絡み、 収拾不可能なほど混沌としていく。

それでも、ある計画の実行をきっかけに、事態は一気に収束。一連の出来事は、多くの悲しみや不条理をはらみながら、いったんの結末を見た。……かに思われた。

事件後、かかわっていた人々が、口々に証言する。見えていた出来事の裏の裏。本当はそこで、何が起きていたのか…を。それらを繋ぎ合わせることで浮かび上がってくる、事件の新たな輪郭。一人のタクシードライバーが体験した、“人生を一変させるような出来事”がカタチを変え、未来へと続く運命の歯車が再び揺さぶられていく(公式サイトより)。

映画公開時に大ブーイングを食らった作品。もとは、2021年にテレビ東京の深夜枠で放送されたテレビ番組で、ほのぼのとした動物キャラクターや世界観の中に、重厚で大人のミステリーが繰り広げられるという対照性が受けて映画化まで至った作品。

テレビ放映版から映画まで全てサブスクで観れば特に気にならなかったが、確かに、すべての伏線や謎が回収されていないテレビ放送を受けての映画化と捉えると、本作は、総集編+スピンオフ的な演出であり、ストーリー展開がご都合主義的だったり、1枚絵だけで伏線を回収したりと、一時停止や早戻しができない劇場で見ると「?」となる場面も多く、腹を立てる人も多くいただろう。しかも、どうやら、YouTubeで公開されたオーディオドラマのストーリーも映画には含んでいたらしく、その意味で時代的に少し早すぎた企画だったかもしれない。

つまり、観るならサブスクでテレビ放映版から映画まで一気見がおすすめ。

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えすけん

2.0謎が解けないがなんだか不思議な世界

2025年8月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

難しい

驚く

カワイイ

動物が沢山出てくるかわいいコメディかな?
想像と全く違う。
サスペンステイスト。
いろんな主要キャラが出てくる。多いな。
全部のキャラが、どこかつながっている。
そして明かされるラスト。そうだったんだ。
ラストのいろんな落ちるが重なるところは不思議と見入ってしまう。

いやしかし、あれはどういう意味?
あれはどうなったの?
あれは何で?といった謎がどうしても残る。
目立って面白いとか大興奮とかそういう感じではないのだが、
声優さんも相まってなんとなく主人公のキャラが癖になるというか、続編があるなら見たいと思う。

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にん

2.0アニメーション見てこれを見て。

2025年7月21日
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鑑賞方法:VOD
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マサシ

3.0総集編&ちょっと後日談。

2025年5月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

テレビアニメ版は大好き!
テレビ版を高校生の娘が見たいと言っていたので、
VODで一緒に観て「やっぱり面白いわ〜」と再確認。

その際、映画版もあるのを知り、映画も観てみました。

自宅で片手間にみるならちょうどいいかな。
後日談もちょっとあって、そこが良かった。
みんな幸せになってね。

映画館に行って正規料金で観てたら、怒ってると思うけど。

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toyoto

2.0とにかく本編はおすすめ

2024年8月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

知的

動物たちが織りなすほのぼの日常系アニメかと思いきや、本格ミステリーだったという話題作。
作画で損してるとか、食わず嫌いしてはいけないとか、いろいろ教訓があるが、とにかくおすすめのアニメ。

これが原作無しのオリジナルアニメなんだからさすがだよ。
やっぱり1クールに特化して作られたアニメというのは強い。まどマギ然り。
ミステリ好きとしてはばっちりハマった。

さて、そんなアニメにまさか映画があるとは、6話ぐらいまでみてから知った。
その時にはもうハマってたから、アニメ全部見終わったら必ず見るつもりだった。

完結まで見た二日後に、満を辞して映画版を見た。

うん。

はっきりいって蛇足だった。

ここだけはまどマギのようにはいかなかったようだ。
あっちは蛇足という不安を吹き飛ばす完成度の続編映画を作ったが、こちらはダメだ。

結局ただの総集編。
ダイジェストを流しながら、そのときのキャラたちの心情を話していく。
新規カットはほぼなし。
新たな視点から事件の輪郭が見えてくるとか言っていたが、そんな大層なものじゃない。

最後の希望で、本編の続きも見られたが、それもちょっとだけ、しかもこれ必要か怪しいぐらい。
本編通り余韻を持たせたままで良かった。

結論から言うと、本編が好きな人ほど見ない方がいい。
でも、面白かったのなら何を言われても映画も絶対見たいわけだから、結局この罠にハマってしまうので、いくら言っても無駄なのだ。

本編は本当に面白いので、映画のレビューをみて気になった人は是非見てほしい。
視聴のきっかけになるのだとしたなら、この映画にも意味はあるのだろう。

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りんちゃん

3.014話目という感じ

2024年7月17日
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jellyfish

3.0総集編感が強すぎる

2024年1月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

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裕里ちゃん

3.0総集編って知らなかったから…少し肩すかし。でもオッドタクシーは大好き

2023年9月12日
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難しい

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なむ

3.5テレビ編その後を期待して鑑賞したけど。

2023年8月19日
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かっちゃん

3.0アニメ見てたから良かったり物足りなかったり

2022年9月24日
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鑑賞方法:VOD

興奮

知的

別角度で物語が進んでいく
クライマックスはアニメと同じ印象
あのまま終わらずその先があってよかったのかどうか

アニメめちゃおすすめです
映画でネタバレしていますが、それでも見る価値があると思う。

当時BEASTARSも観ていたのでつい比べてしまって 気づいてしまった次第ですが
それはそれで衝撃でした。

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きなこ

2.0存在意義をフル活用できる媒体ではない

2022年9月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

テレビ版が面白かったからこそ、クライマックスに向けての前日譚、その後どうなったか後日譚は補完したいという気持ちにさせられたのですが、この手法でやる必要性はなかったでしょう。YouTubeのラジオも面白かったし、どうしても企画としてこなさなきゃいけなかったんでしょうか。
存在意義をフル活用できる媒体は映画ではないでしょう。

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ジンクス

3.5誰の向けて作ったの?

2022年9月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

誰に向けて作ったんやろ?
オッドタクシーのテレビ版を観た人にとっては総集編でしかなく、未見の人にとっては掻い摘みすぎてストーリーを理解するのも難しい。
ただ、テレビ版を観てた人にとっては、その後が少しだけ明かされてスッキリする部分もある。
まあ、ファン向け映画かな。

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キブン

0.5がっかり

2022年9月19日
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まき

3.5劇場公開時観れなかったので尼プラで観た。

2022年9月17日
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鑑賞方法:VOD

基本的には面白かったけど、前半のインタビュー形式部分はTVシリーズを
見ている人にはちょっと退屈で初見の人にはわかりづらいかな~
TVのその後を描いた新作部分は良い結末だけど、ミステリー的にはなくても
良いのかな~っておもた。

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オダオダ

2.5総集編+α

2022年9月17日
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基本総集編とアニメのラストシーンのちょっと追加版でした。
ザックリ内容を知りたい人にはいいと思いますが知ってる人はわざわざ観なくてもいいぐらいのちょっと追加です。

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しじみの短い感想文

2.0オッドタクシー

2022年9月16日
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マサル

4.0テレビ版の再編集だけど傑作

2022年9月14日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

怖い

あーこういう見せ方があるのか?!と目から鱗。
テレビ版は2ヶ月前くらいに観て、映画版を観る前に再度見直した。
映画版は再編集だけど登場人物にインタビューをするって形式だがその時の心情などを深く掘っていく。

テレビ版を観た直後だったのでストーリーはわかってる。オーディオコメンタリーを観てるのに近い感覚か。これは途中でしんどくなるパターンか心配になったが、全くのそういう感覚はなかった。それより細かいニュアンスを汲み取るべく集中して観れた。面白い。

で、テレビ版のゾッとするラストシーンの後だ。これを観るために、ここに至る事情を理解する為に観たような物。これも良い頃合い、全部は見せない、どうなった?!
上手い、どうとでも取れるカットで後日談へ。ただこれも時系列通りかわからない。疑問を持ちながらエンドロールを観ると結末が理解できる。それもワンカット、数秒。コメントはなく、説明も最低限。それでも満足感が大きい。
シリーズを通して、連続して観ても満足できる。再編集という表現は正しく無いのかもしれないな。

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