モリコーネ 映画が恋した音楽家のレビュー・感想・評価
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モリコーネが関わった音楽が片っ端から観たくなる。
エンニオ・モリコーネの映画音楽はもちろん知っているし、モリコーネが関わったイタリア歌謡に好きな曲も多い。しかし、これほど多岐にわたった活動をしていたことや、監督の意見すらもしりぞける映画音楽に対するこだわりと自信についてはこのドキュメンタリーで初めて知った。とにかく3時間、モリコーネの音楽がかかりまくり、本人やコメントを寄せた著名人たちの解説が付いて、ありがたいったらありゃしない。改めて知ったのは、モリコーネの音楽が映画作品を凌駕してしまっていたり、映画の価値を底上げしている例がわんさかあること。途方もない才能を浴びるように感じられる至福の時間だった。
ただ、ドキュメンタリーの体裁としてはよくあるパターンであり、最後にはモリコーネの功績を称えるコメント釣瓶打ちになるのは、正直凡庸な構成ではなかったか。あのパターンに陥ると、もう型通りのエンディングになだれ込むだけだと、いささか退屈してしまう。盟友トルナトーレでないと実現しなかった企画であることに感謝しているのだが、モリコーネの独創性に倣った構造の映画であったらもっとよかったのに。と、わがままを言いつつ、2時間37分にまとめただけでも偉業だった気もする。
片時も目が離せない❗️感動作品❣️
幼少期、父からトランペットを習い習得する。
貧しく父の代わりにトランペットを演奏する日々を過ごす。
音楽院に入りペトラッシを師と仰ぐ。
従来の楽器を使って音を出すよりも、
あらゆる方法で音を創り出すことに情熱を注ぐ。ガンを叩く、タイプライターなどのノイズや歌を起用する。
編曲者ゆえ名前が出ないが。
鍵盤を見るだけで作曲した恐るべき才能。
ジュゼッペ•トルナトーレ監督とタッグを組む。
黒澤明監督の『用心棒』をもとに製作された
セルジオ•レオーネ監督による
『荒野の用心棒』を手がける。
口笛が印象的。
『夕陽のガンマン』
クリント•イーストウッドも感謝❣️
以降ウェスタン作品についてオファー殺到❣️
本作に惹かれて『夕陽のガンマン』『続?夕陽のガンマン』を映画館で鑑賞。映像音楽共に堪能させていただきました🎁🎀
蔑まれて来た映画音楽の地位を向上させ
一つのジャンルを打ち立てた功労者といえる。
その為にもプライドを持ち自身の曲のみで、
既成の曲や他人の曲をと言われれば固辞した。
監督の方が折れるまでとなる。
発明者と言われる。
本作のモリコーネご自身、どの曲についても作る前から、途中から、閃いたことや苦心したことを唾をも飛ばす勢いで話されていた情熱に目を瞠りました。そして、よく覚えておられました。たくさん作られたのに。
後半老齢なお身体ながら超大所帯のオーケストラを前にタクトを振っておられるお姿を目に焼き付けておきたいです。
{出て来て書き留められた作品}
💖ほとんど知らない作品ですので、少しずつ鑑賞できれば幸いです💘
黄色い戦場
シシリアン
カニバル
カマダの戦い
ラ•カリファ
殺人捜査
ギャングスター
時計じかけのオレンジ
冷酷なる瞳
歓びの毒牙
わたしは目撃者
死刑台のメロディ
勝利への讃歌、
アニェーゼは死に向かう
ジョルダーノ•ブルーノ
アラビアンナイト
監督は変わり者が多いのでスムーズに仕事をしようとすれば相手監督の心理を読む必要が生じる、とおっしゃる。
アロンサンファン/気高い兄弟
1900年、
タタール人の砂漠
天国の日々
白いと赤とヴェルドーネ
ファンイズビューティフル
ワンスアポンアタイムインアメリカ←本作の音楽について、この音楽無しには作品として成功しなかった、音楽を聴けばこの作品と皆さん口々におっしゃってました。大好き💕な作品。
ミッション、
モルデント楽器モテット←演奏法か、難しい。
ラウンドミッドナイト
アカデミー賞残念でした。
ニューシネマパラダイス←大変楽しんで作られた作品とご本人が。 トルナトーレ監督
アンタッチャブル 警察の凱旋歌を作る。
Uターン
供述によるとペロイラは
海の上のピアニスト←大好き💕な😘作品。
沈黙からの声← 911の為のシンフォニー
満たされた魂の瞬間
アカデミー賞名誉賞受賞❣️やっと❗️
愛妻マリアに感謝の言葉をスピーチ。
クリントイーストウッド監督が壇上に。
いろいろな会場で国で演奏され歓迎される、
客席スタンドオーベイションばかり。
ヘイトフル•エイト
🎊🏆🎼🎹🎸オスカー受賞❣️🎉🪅🎊
タランティーノ監督が、
ベートーヴェンだ、バッハだ、ショパンだ、と叫ぶ❗️ディカプリオやエディ•レッドメインが笑顔で聴きいる。決して大げさではない。
200年後?にはわかるらしい。
教皇フランシスコのための協奏曲
若者の心を掴んだモリコーネの曲は映画音楽にとどまらず、コンサートは大絶賛❣️される。
天性の音創りは彼を鬼才にした、見事であってそれ以外の言葉が浮かばない!
先週「モリコーネ」を既に鑑賞しておりました。
すっかりコメントするの忘れてましたよ、御免なさい。
この映画の事:
巨匠エンニオ・モリコーネ:2020年7月6日没(91歳)
ドキュメンタリー映画:2021年製作、157分 イタリア
イタリアの映画音楽家、彼の半生が綴られている。
昔から見ていた映画の至る所に彼の作品的音が奏でられていて
その当時は BGMを聴いていても気にも留めていなかった。
でも 今こうして 過去を思い返すと彼の創られた音が
俳優達と一緒に共演している作品を
こんなにも見ていたなんてと 驚かされる。
この映画には、有名な作曲家をはじめ、映画名監督が
続々とコメントを寄せている。
かつ、時間は短いが彼の創った映画音楽と そのシーンが
数多く出演していて
ニュ-シネマパラダイス以来、こんなにワクワク感が
止まらない気持ちになったのは久しぶりであった。
長いかと思われたが、あっと言う間の160分でした。
----代表作 (わかる範囲で)※実際はもの凄く多いです。
荒野の用心棒
夕陽のガンマン
アラビアンナイト
エクソシスト2
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
アンタッチャブル
ニュー・シネマ・パラダイス
ミッション
海の上のピアニスト
ヘイトフル・エイト
挙げたらきりがないよ。
----
この中でも、今作に挙げられていた
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ は
凄く感慨深く私の耳が聴きいった。
映画のデニ-ロのカットを見た瞬間、次のカットが
ウッズがタンクロ-リ-に身投げの場面だった事を思いだして
彼の放つメロディが流れ 私は思い出して涙した。
凄い、本当にすごい、僅か数カットでそのメロディとカットを
観ただけで 涙するなんて。
それが彼の音なんだと・・・心の奥底にいつまでも静かに
流れていく~それを覚えた。
もう一つが、
ニュー・シネマ・パラダイスである。
心が落ち込んだ時、いつもこの音楽を聴くようにしているんだな。
これ程までに優しいメロディは、私は感じたことが無い。
そう思っている。
いつまでも ずっと彼の創る音と
奏でるメロディに浸っていたい思いであるが
この辺で終わりとしたい。
(書いてる途中、ずっと彼のピアノが頭の中に・・・)
上映されてる劇場は少なく成ってきているかもですが
ご興味御座います方は
是非とも 劇場へ足をお運びください。
※単館系シネマ作品なのに シネコン系の枠で
上映頂いてる事に深く感謝いたします。
鑑賞出来て本当に良かったです。
頭の中で奏で
1961年から500以上の作品に関わり、2020年に91歳で亡くなった、映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネ。誰もが知る曲「ニュ ー・シネマ・パラダイス」のトルナトーレ監督にのよるドキュメント。トランペット奏者の父により、トランペットを習うために音学学校に入れられたものの、作曲に転向し才能を発揮。徐々に映画音楽の依頼が増えて成功していく。
みんな知ってる曲も多いし、あの曲もこの曲も、とまさしく映画が愛した作曲家。意外だったのが、作曲家は曲を作るときピアノのそばですると思っていましたが、周囲にピアノも楽器も見当たりませんでした。頭の中で奏でてるようです。巨匠でありながら実験的な試みも多くされ、それがまた印象を強くしていました。ブルーススプリングスティーンも「続夕日のガンマン」に影響を受けていたのは意外。ハンスジマーは、最初の音でモリコーネの曲とわかると言っていました。ジマーは積極的に既存の曲を取り入れますが、モリコーネは既存の曲を採用しないようにしていました。
面白かったのがセルジオ・レオーネ監督と初対面の時。
モリコーネは(見覚えがある顔)と思い「カリッシミ小学校にいたレオーネ?」
レオーネ「そうとも」
実は小学校以来の再会だったと。
モリコーネが溢れ出す
好きな海外の映画音楽作曲家は?…と聞かれたら、自然とジョン・ウィリアムズとエンニオ・モリコーネの名が出る。
大巨匠二人で教科書みたいな答えだが、どうしてもこの二人の音楽に魅せられる。
共に偉大なキャリアと多大な功績を残しているが、タイプとしては似てるようで違うようにも感じる。
ウィリアムズは王道も王道。THE映画音楽。昔ながらのフルオーケストラ。
モリコーネもそうでありつつ、一連のマカロニ・ウエスタンでの独創的な音楽。様々な分野の音楽を組み合わせたり、作品に応じて実験的な音楽も。ジュゼッペ・トルナトーレとのコンビでは心に染み入る美しい名曲…。異端にして唯一無二の探求家。
本作はそんなモリコーネのドキュメンタリー。
生前のモリコーネが自らや映画音楽を語り、半生やキャリア、同業者や業界人からのリスペクト。
ドキュメンタリーの作風としてはありふれているが、初心者でも見れる。
監督はトルナトーレ。やはりこの人が撮ってこそ。
手掛けた名曲の数々も流れ、2時間半超えのボリューム。モリコーネ好きには堪らない!
ざっくばらんに経歴。
元々音楽家志望ではなかったが、父の勧めにより音楽院へ。
トランペット奏者としてイタリア現代音楽の大家ゴッフレド・ペトラッシに師事。
当初は成績もあまりよろしくなく、師からも期待されていなかったというから驚き!
次第に才能を開花させ、作曲や編曲を始める。数多くのアーティストへの楽曲提供も。
映画音楽デビューは1961年の『ファシスト』。彼の名を上げたのは奇遇にも学校の同級生であったというセルジオ・レオーネとのマカロニ・ウエスタン。
暫くはマカロニ・ウエスタンの音楽が多かったが、やがて国内外問わず様々な作品や監督に重宝され、手掛けた総本数は500本以上…! 時には一年間に20本以上手掛けた事も…!
栄えある賞も多く受賞。オスカーは長らく無縁だったが、2007年に名誉賞を、そして2016年、クエンティン・タランティーノの『ヘイトフル・エイト』で悲願の作曲賞を受賞。
映画音楽のみならず、本来の純音楽作曲も。コンサートは常に大盛り上がり。
2020年に亡くなるまで活動を続けた、世界音楽屈指のマエストロ。
だがそんなマエストロも、苦悩や葛藤の連続であった…。
音楽院時代なかなか認めて貰えず、劣等感抱える。
アーティストからは声が掛かり、映画音楽も引っ張りだこだが、師や学友からは良く思われず…。俗悪な映画音楽など手掛け、純音楽への裏切り。
それでもモリコーネは映画音楽の作曲を続ける。
暫くは来る日も来る日もマカロニ・ウエスタンの音楽ばかり。それで有名になったから宿命と思って引き受け続けるも、決して満足していなかった。あの『荒野の用心棒』や『夕陽のガンマン』の音楽に対しても不満を。嘘でしょ!?
打ち破ったのは、『続・夕陽のガンマン』。従来の音楽に囚われず、あらゆる手法を駆使して作曲したという。やはりほとんどの人が口を揃えるのも、これ! かく言う自分も。初めて聞いた時の衝撃は忘れられない。何かで読んだ事がある。“人間には二種類いる。この音楽を聞いてモリコーネが嫌いになる者と、虜になって抜け出せなくなる者”。ちなみに私は後者。
音楽を巡って監督と衝突する事もしばしば。新曲を作るも、以前の音楽を流用されたり、あの音楽のようにと注文あったり、屈辱も感じたという。が、作曲した音楽は監督をいつも納得させる。
映画が失敗すると、責任も感じたという。
映画音楽家として地位を高めるも、映画音楽から身を引こうと思っていたのはしょっちゅうだったという。
それでも彼を引き留めたのは、映画音楽だった。
新人監督との仕事や初ジャンルへの挑戦。さらにモリコーネ音楽世界が広がっていく。
声楽や交響曲からのインスパイア。それらを無限に取り込んでいく。
その都度その都度ターニングポイントとなった作品も。
レオーネとの『ウエスタン』や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』。
国際作品なら、『天国の日々』『ミッション』『アンタッチャブル』。特に『ミッション』は自信作で、これでオスカーを逃した事は本人にとってはショックで、アカデミーにとっても大いなる過ちと言われている。
そしてトルナトーレとの運命の出会い。親子ほど離れた歳でありながら、師弟であり盟友。
『ニュー・シネマ・パラダイス』『海の上のピアニスト』『マレーナ』…。
何故だろう。トルナトーレとのコンビの時は特別な音楽に聞こえるのは。
『ニュー・シネマ・パラダイス』のノスタルジーを掻き立て、『海の上のピアニスト』では主人公に自分を重ねたという。
時に監督や製作者以上に作品を理解し、その音楽で作品を物語ってしまう。
見ていて、日本の伊福部昭と似通っている所があると思った。
伊福部氏も管弦楽の分野から映画音楽へ。
映画音楽が裏方だった当時、監督に対しても音楽の事ではっきり物言う。
名を上げたのは『ゴジラ』などの怪獣や特撮作品。“ゴジラの音楽の人”とだけ言われるのを嫌うも、一連の作品は特別心血注いだという。
作曲総本数は300本以上。映画音楽の傍ら、従来の管弦楽も。晩年、亡くなるまで。
異端の存在や音楽に捧げたその生涯。
彼らの音楽に魅了されるのは、だからだろう。
『ヘイトフル・エイト』でのオスカー受賞ははっきり言って遅すぎた。
モリコーネの多大な功績を称えるのに、このシーンだけでは足りなすぎる。
が、我々世界中のファンや同業者や業界人は知っている。彼がどんな偉大なマエストロか。
多くの監督や同業者が彼を語る時、その音楽もしっかり覚えている。これは、凄い事だ!
音楽に取り憑かれ、音楽に身を捧げたようでもあるが、その逆でもある。
音楽や映画が彼を離さなかった。音楽が楽譜を書いてと懇願し、映画が彼に音楽を付けて貰う事を望んだかのよう。
モリコーネと映画音楽。
葛藤しながらの映画音楽人生だったが、フィルムの最後、モリコーネはこう述べている。
映画音楽は最高の現代音楽だ、と。
どの作品を見ても、どの音楽を聞いても、
そこにはモリコーネが溢れ出す。
映画音楽をアートにした先駆者
最近突然ニューシネマパラダイスの曲が聞きたくなり動画サイトで検索しモリコーネさん自身が指揮した演奏動画で号泣。
何か関連イベントないかな?と検索して今映画が上映していると知りました。しかも監督がジュゼッペ・トルナトーレさん…。見るしかないと映画館へ。偶然知れて上映期間中でよかった。
しかし把握しているのはニューシネマパラダイスの曲のみ。ジュゼッペ・トルナトーレ監督なら逆に自分の作品はあまり流さないかも…と思ったら予感はあたり。ニューシネマパラダイス自体はずっと心待ちにしてやっと来た!と思って涙ぐんだらすぐ終わりました(笑)そこは残念。オーケストラ演奏付きでもう少し時間かけてほしかった。作曲エピソード、監督とのエピソードももっとほしかった。
しかし知らないことを多々知れたのはよかった。聞いた事のある曲もありました。
ご本人は子どもの時からトランペットの仕事しながら裕福な子女に混ざって音楽学校で学んだ苦労人という異色の経歴。真面目で音楽一筋、妻一筋。学校で師匠につきクラシックを基礎からしっかり体系的に学ばれ。前衛的、実験的音楽にも取り組み、当時芸術とは見なされてなかった映画音楽の仕事に抵抗を感じつつ、どんどんオリジナルのアイデアが浮かび例え面白いと思えない映画ですら仕事を引き受けていく。映画音楽を音楽の一ジャンル、芸術に昇華されたのがモリコーネさん。
ニューシネマパラダイスの曲きくたび「こんな映画にぴったりの素晴らしく聞くだけで泣ける曲を作れるのはどういう訳か」と不思議なのだけど、才能はもとより多様な音楽の仕事をされ何十年も積み上げ重ねてこられてたのですね。
他のことは全て妻が引き受けて、音楽一筋でいられたことはちょっと羨ましい。
女性も同じく「他のことは全て家族任せでやりたい仕事のみできる」環境ならもっと世に出る人多かったかな。妻も素敵な人でモリコーネさんも離婚を繰り返したり女遊びが激しいとかそんな人じゃなくよかった。
2020年に亡くなられていますが今もまだ健在でどこかで作曲をされてるような気配のする映画でした。
(観終わった後また色々検索し前にあらすじをみてすごく観たいと思ったがDVDもなく諦めてたピエル・パオロ・パゾリーニ監督の「テオレマ」の音楽もモリコーネさんで、しかも2022年に生誕100年記念で映画館公開されてたと知ってショックでした。観たかった…)
誠実な靴職人みたいな
いつもの映画館で
当初ノーマークだったがチラシを読んでこれは観なければと
祝日前日ながら水曜日のサービスデー行くしかない
17時少し前からの開始 仕事は2時間早退
終わったのが19時半過ぎ…長い なので▲1.0
オラが大学に入って映画を本格的に見始めて
最初にハマったのがアンタッチャブルで
その音楽がエンニオモリコーネだったのだ
オープニングの文字に影がかかる映像と合わせて流れるテーマ
初めて聴いたときの感動は未だに新鮮だ
警官の凱歌や乳母車のシーンのテーマもいい
ショーンコネリーがアカデミー助演賞を受賞したのにも
アシストしている気がする カポネのテーマも大好きだ
マエストロと呼ばれていたことや 名前の語感から
何となく海原雄山的なイメージを持っていたのだが
タモリみたいな風貌 誠実な靴職人みたいな
何度もアカデミー賞の候補になるも受賞できず
名誉賞を獲り別に皮肉を述べる訳でなく素直に受賞を喜び
妻に最大限の感謝を伝える
しかし最終的には本賞を獲得
ケジメのつけ方がカッコよすぎる 風貌はタモリだけど
受賞したタラ映画を観た時はなんか音楽が遊離している気がしたのだが
いい意味でのタラ監督への裏切りだったんだなと
だからこその受賞だったんだなと
絶対音楽に対しての映画音楽との言葉
師匠との折り合い
ジョンウイリアムズをはじめとする多くの音楽家からの敬意
いまや映画音楽を下に観る者がいない証だし
そこまで引き上げたのは彼の功績だ
アンタッチャブルまでがちと長かったが
そこからはもうこれこれという感じだった
マエストロ! マエストロ!!
モリコーネの音楽に浸れる至福の157分だった。
思い入れが強過ぎてあまり多くは語れないが、モリコーネにこれだけ喋らせたトルナトーレ監督の手腕が素晴らしい!
生活のために演奏することが屈辱的だったと生々しく、音楽院の卒業試験後帰り道で感極まって恩師ペトラッシと抱き合ったことを涙ぐみながら、自身が作った音楽について嬉々として、とにかくモリコーネが、語って、語って、語りまくる。
どこを取っても名言だらけなのだが「70年には映画音楽を辞めると言った、80年には辞めると言った、90年には… 2000年には…」続けて「もう言わない」と話した時の誇らしげな様子が印象的だった。
映画音楽史理解の手がかりとしての好作品
本人の述懐、様々な評論家の証言、各作品の見せ場、曲の演奏で構成されながら進んでいき、知らない作品が多かったものの、知っている作品も混じってきて、それほど長い期間にわたって映画音楽に貢献してきた人なのだということがわかってきた。自分で気に入らない曲もあったり、監督とは制作方針が違ったりするほど強い力を持っていたこともわかった。『アンタッチャブル』の乳母車の場面は、『戦艦ポチョムキン』のオマージュだったと思い起こした。顔つきが『ピーナツ』のチャーリー・ブラウンかライナスという評があったが、どちらも眼鏡をいつもかけているわけではないので、随一の音楽家であるシュレーダーといってほしかった。現代からみると、不適切な映像場面の採用もあった。
バート・バカラックさんご冥福を(日本時間2023年2月9日)
エンニオ・モリコーネは偉大な作曲家である。
しかし、彼だけが特筆して偉大である訳では無い。ヘンリー・マンシーニ、クィンシー・ジョーンズ、ミッシェル・ルグラン、ジョン・バリー、バート・バカラック(本日お亡くなりになりました。ご冥福を祈ります)ジェリー・ゴールドスミス、そして、大御所のニーノ・ロータ。
では、彼の偉大な所は?
これは推測なのだが、録音の時に、フルオーケストラを使った、最期の作曲家だったのじゃないかと推測する。ジョン・ウィリアムズをあえて除外したが、アメリカの映画音楽はそう言った生のオーケストラを使わずに、電子的な楽器の音を使って、場面を盛り上げていたと推測する。(ジョン・ウィリアムズがそうであったかは知らない。単純に僕の好みてはない)エンニオ・モリコーネは生の音楽をやり通した最期の作曲家なのだろう。と思う。しかし、
彼の不幸な事は、選んだ映画が決して良い映画ばかりでなかったって事だ。『アンタチャブル』が『ラストエンペラー』と比べて良いとは決して言えないし『ミッション』が音楽相当の名作な訳では無い。言うまでもなく、彼はマカロニウェスタンの様な血なまぐさい映画が大嫌いと言い続けている。だから『荒野の用心棒』も彼の力作である訳では無い。
また、『荒野の用心棒』のテーマ曲は、映画の中でも語られている様に『みな殺しの歌』をリスペクトしている。だから、この曲を作曲した『ディミトリ・ティオムキン』の世代まで遡れば、アメリカンミュージカルまで行きついてしまう。
彼は『リズ・オルトラーニ』等のイタリアのローカル作曲家と見るべきだと思う。マンシーニもニーノ・ロータもイタリア系若しくはイタリア人である。
そう言った要素を考慮して、
残念だが、200年後、名が残る作曲家であるとは言えない。何故なら、既に故人なので彼の偉業は現在潰えている。でも、多彩な才能を持ったクラシックの作曲家であったと断言できる。
僕個人としては、メロディの奇麗なストリングスの楽曲が良い。しかし、映画の評価も含めて良い印象があるのは『アルジェの戦い』『死刑台のメロディ』『海の上のピアニスト』かなぁ。ドンピシャな音楽だと思う。
しかし、映画が忘れ去られているように、エンニオ・モリコーネもバッハやモーツァルトの様に200年は生き残れないと思う。やはり、20世紀後半はJAZZなのだと思うし、世界各国の音楽も一筋縄ではくくれなくなった。僕自身の持論だが近代音楽の始まりはジョージ・ガーシュウィンだと思っている。いゃ、その前に、ドボルザークとJAZZの融合から20世紀は始まったと勝手に思っている。
エンニオ・モリコーネをマカロニウエスタンと『ニュー・シネマ・パラダイス』だけの作曲家と固定概念が癒着したまま、人々の記憶から消えて行くのかと思うと大変に残念だ。せめてアカデミー賞は『海の上のピアニスト』であれば、良かったと感じた。何で『ヘイトフル・エイト』なんだ、とつくづく悔やむ。但し、『ヘイトフル・エイト』が、からっきし駄目な映画だと言っている訳では無い。
また、余談だが、20世紀の代表的作曲家がガーシュウィンと言っている訳では無い。ラフマニノフやプロコフィエフやストラビンスキー、そしてガーシュウィンに直接影響を与えたラベル等など沢山いる。従って、ここでは映画音楽のクラシック作曲家と言う事。
追記
『荒野の用心棒』と『夕陽のガンマン』のテーマ曲が、僕は区別が付かない。だから、リー・バン・クリーフとジャン・マリア・ヴォロンテの決闘前の時計オルゴールとストリングスが大好きだ。『ウェスタン』のハーモニカも好きだ。本当はエンリオ・モリコーネは僕の青春みたいなもの。
よかった
序盤のイタリアの音楽はサイゼリアで流れている感じがする。
NHKーBSで古い西部劇を数々見てきたのだけど、『荒野のガンマン』『夕陽のガンマン』などなど似たタイトルが多くてさっぱり覚えられない。モリコーネの曲が使われていたのかと思うが、内容が覚えてなくて、『ワンスアポンアタイムインアメリカ』も長くて面白くなかった記憶があるし、『ヘイトフルエイト』も話がつまらなかったことしか覚えていない。一体何を見て何を聴いてきたのか、何も聴いておらず、何も感じないのか、無意味な行動をしていたような気になる。
この映画で聴くそれらの音楽が素晴らしくてもう一度音楽に留意してそれらの映画を見返さなければならない。ただ、とても長い。
映画音楽の発明
ドキュメンタリーはあまり観ないのだけど、「ニュー・シネマ・パラダイス」が大好きなので、興味をもって観ることにした。
エンニオ・モリコーネというのは全然知らなかったけど、すごい人なんだとこの映画を観て知った。
まさに「映画音楽」を発明した人って感じ。
エンニオが手がけた音楽が過去から順番に聴けるので、映画音楽の発展の歴史を概観できるようでもある。
正直、昔の映画の音楽はあまりピンとこなかったけど、「荒野の用心棒」では、はっきりと「これまでとは全く違う音楽がこの瞬間に発明された」ということがわかった。
これだけでなく、エンニオがいくつも映画音楽の改革をしたことが分かった。
映画は映像とストーリーと音楽と効果音が混然一体となって情動を喚起する総合芸術なんだということを非常に深いレベルで理解して、それを究極まで追求した職人って感じ。
エンニオが音楽の映画はあまり観てこなかったのだけど、何本か観てみたくなった。「ミッション」「アラビアンナイト」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」は観てみたい。
あと、エンニオがどうとかとは関係なく、昔に作られた聖書原作の映画(「天地創造」とか)って、なんかすごく魅力的だなあと思った。古っぽい映像、荘厳な音楽がなんかいい。たぶん今作ってもあの独特の雰囲気は再現できないんだろう。
彼自身の人生が壮大な協奏曲
胸打つ映画に出会うとき
そこにはいつも音楽が耳の奥をとおり、からだのすみまで巡るように響いている
私はニューシネマパラダイスを初めて観たとき、映像と音楽の切り離せない関係を肌で感じ、ある種のショックでしばらく席を立てなかった
そして、その作品に出会えない人生ではなかったことを幸運だとおもった
それらは時間を経過しても色褪せることなく
搾りたての果汁のように脳裏にはじけ踊るように充満しながら
時に違う世界へ誘う刺激を
時に慈しみや愛に包まれる甘美を
時にかなしみを混ぜた憂いを
たぐるように呼びよせる魔術のようだ
目覚めさせた細胞の奥には脈をくるわす波動がうまれ
無意識に伝わる涙の筋が感覚を旅させた軌跡として知らせる
長い間この世界を席巻し、いつまでも胸に刻まれる記憶という遺産を与え続けて去った彼はマエストロとしてとしてその情熱や苦悩にどう向き合い生きたのか
音と映像と自身の貴重な語りやインタビューなどによって、同じ人間のひとりとして、彼を丁寧に確かめていく157分
エンニオ・モリコーネ
偉大な名を知らしめてなお、答えを出し切らずに前を向き続けていた彼の人生そのものが、個性が放つ輝きに満ち溢れる壮大な協奏曲のようだったことを感じながら心は捉われたままだ
その贅沢で静かな興奮を堪能し、彼が手がけた作品の深みにまたすぐにでも出会いたい気持ちと感謝で溢れている
良く知らない私も涙した
ドキュメンタリー映画普段は見ないし、モリコーネもなんならニューシネマパラダイスくらいしかすぐには出てこない。でもあれは映画音楽として頂点にあるんじゃと思っていたし、これを逃すとモリコーネを深く知る機会がないかもと足を運んだ。
前半、とにかく色んな人が褒めまくる感じ、この後人生再現ドラマになるのかなと思いきや創作一切なし、昔の作品を本人や周囲のコメントとともに振り返っていくスタイル。ちょっと最初寝てしまった。。が途中から引き込まれて何度か号泣。
映画音楽が音楽家としては邪道だと思われて偽名で作っていた時代、当時の師匠に認めてもらえないながら人生かけて新しいことに挑戦し、妥協を決して許さなかったこと。私がこの先一生見ることもない昔のイタリア映画音楽を何百本も作っていたこと。彼の音楽は一音目でわかる、深淵をのぞいている、と言われること。
映画の歴史を振り返るようで面白かった。
モリコーネがもたらした新しい手法:
-暴力的なシーンでも暴力的な曲にはしない
-BACH (シ♭ラドシ) を入れたメロディー
-四拍子の曲で三拍子のメロディー(ソミドソ/ミドソミ/ドソミド/ソミド)
-BGM音楽をかけながら役者に演じてもらう
コメント登場するのも、クリントイーストウッド、ブルーススプリングスティーン、パットメセニー、タランティーノなど知ってる人もたくさん。
ただ、途中「僕の感性sensitivityを分からなかったみたい」とのたまったアメリカの監督の直後には「エンニオは監督以上に映画のシーンを理解してる」というコメントを挟んで遠回しに貶めて?いたり。かなり神格化しているなとは感じた。
ひとまず、映画でも長く取り上げられていた、ワンスアポンアタイムインアメリカ、ミッション、ヘイトフル・エイト、そしてニューシネマパラダイスはぜひとも見ておきたい。そして各シーンでどのような思いで曲をのせたのか考えながら聞いてみたい。
皆の耳が永遠に覚えてる
2年前に亡くなった
イタリアの誇る
伝説的な映画音楽作曲家である
エンニオ・モリコーネの人生を
かつてモリコーネと共に幾多の
名作を作り上げた
ジュゼッペ・トルナトーレが
ドキュメンタリーで振り返る今作
ハービー・ハンコック
ジョン・ウィリアムズ
ハンス・ジマー
それぞれ名だたる名作曲家が
憧れだったと言わしめるほどの
革命家であったことが
よくわかりました
何より印象的だったのは
若いころは正統的な
クラシックの交響曲などを
学ぶ畑にいながら
ノイズや不協和音も厭わない
新しい音にこだわった事で
映画音楽を仕事にするように
なってから
「映画監督も覗けていなかった
その映画の世界観」を逆に
示すことで監督を唸らせてきた
というのはまさに職人ですね
「その映画の全てを司るはずの
監督でも音楽だけはどうにもならない」
というご本人の談はなるほどなぁと
思いました
クエンティン・タランティーノ
が晩年に依頼した「ヘイトフル・エイト」
の楽曲もモリコーネ氏が担当と聞き
ぴろぴろぴ~♪的なものを想像
していましたが
(タランティーノもそう
思っていたらしい)
まさかの全編交響曲仕立て
「同じのは嫌じゃん」という
氏の志向には驚かされる
ばかりでした
もうこの世にはいませんが
世界中の人の耳に残り続ける
音楽を作ったという点では
映画音楽の父みたいな人
だったと言えると思います
映画音楽のエンニオ・モリコーネ 伝記映画〓映画音楽製作の歴史 🎥音楽構成(アレンジ編曲、新たな楽器の発掘)➕ユーロポップ音楽へも変革をも 映画関興味が無くとも、音楽に興味ある人にも
1960年代〜1970年代は音楽ヒットにユーロ系に、それらを本人や日本人歌手のカバーなど多く、また映画音楽も常に街中で流れてヒット(サントラ盤、他)いる(フランシス・レイ、ニーノロータ、ヘンリー・マンシーニ、他)時代の有名どこの映画作曲家のひとり。
映画音楽の巨匠Morricone Ennio
トランペット奏者から、曲を新たに創造、作ることにこだわり、1960年代頃より徐々に映画の曲作りに入っていく。最初の頃は映画クレジットに名前もでないが、一般にメロディー中心の曲作りに変革ともいえる、曲と曲のつなぎ目とか、曲に入る頭部分に強烈な 音(変成や楽器以外の音など)でしだいにユーロポップにも影響していって、60年代から70年代の音楽の反映の元を作ったように思える。
エンニオ・モリコーネが深く映画に関われたのも後に分かるが、同 級生の映画監督セルジオ・レオーネがいて、本人自身の実力に映画監督の巨匠達に繋がっていったこともあるよう。
セルジオ・レオーネ監督といえば、マカロニ・ウェスタン〓エンニオ・モリコーネ音楽
当時聞いていた映画音楽に拳銃の発射音を入れたり、何でも楽器にして楽曲の中に入れてしまう。譜面にも書かれてなど言われていたことが、この映画で本人からや実演で見ることができます。
全体の映画の作りは、周りの関われた製作者(セルジオ・レオーネ、他者)の話に➡エンニオが作曲や編曲(アレンジ)にいたった経過を、メロディーや今でいうパーカッション的な音作りを口づさむ➡それらを実際の演奏風景などにかぶせていく➡使われた映画シーンへとの流れで進行。
関わった製作者が多数出演
(監督、音楽家、プロデューサー、俳優)
クリント・イーストウッド、クエンティン・タランティーノ、ハンス・ジマー、ジョン・ウイリアムス、クインシー・ジョーンズ、オリバー・ストーン、他
上映時間は157分と長いが、各巨匠の証言やエンニオ・モリコーネの映画音楽の曲作り過程を本人よりの口ずさみに魅了され、また、使われた映画映像挿入、俳優の証言、妻との関わり合いや周りの人たちとの関わり合いから人間性を知り、本人指揮のコンサート(日本公演あり)で、大いに楽しめました。
エンニオ・モリコーネ〓映像、音楽のエンターテイメントの歴史そのものでは。
有名音楽スターの映画が数多く制作される中、メインな俳優、歌手、監督でない裏方さんを題材とした映画として、こんなにも長編のドキュメント風映画がを制作してくれたことに感謝したいですし、ここまでのクオリティ、この手の映画にはふさわしい最良の作りでできたと思います。
★Digital5.1CH鑑賞
★重低音 0
★音圧 0
★分離度 ○
★サイド(左右、後、活躍度) 1
★サラウンド 1
本編、ほぼスクリーン側での音響。1960年代よりの映画や記録映像の為、モノ音源が多いのはいたし方ない。が、そのモノ音源の映画映像は、当時を思い起こす人もいたのでは?
コンサートや現代に近い物はSTEREO音源や、サラウンド成分のものも僅かにあり。
【屈辱と劣等感をバネに永遠不滅の映画音楽を作り続けた稀有な作曲家の半生を描いたドキュメンタリー作品。私は、モリコーネが関わった映画の半分も観ていないが、物凄く引き込まれた作品でもある。】
- 年代的に今作品でモリコーネが関わった映画の半分も観ていない。が、今作品は私には大変面白かった。-
◆感想
・若きモリコーネがトランペット奏者だった父親から医者に成りたかったのに、トランペット奏者になる過程。
- 彼が入学した音楽院でも、秀でた存在ではなかった事には、驚いた。そして、彼の終生の師であったペトラッシも、最初は彼を軽んじていたという・・。ビックリである。モリコーネは、努力の人だったんだ。-
・そして、ペトラッシの指導で作曲家としての実力をつけながら、小学校時代の同級生だったセルジオ・レオーネの「荒野の用心棒」や、「夕陽のガンマン」での口笛が印象的なメインテーマや「続・夕陽のガンマン」でのコヨーテの鳴き声から着想した印象的なイントロのメインテーマなどにより、確固たる地位と築きながらも、映画音楽である事で当時のクラシック音楽界からは、認められなかった事。
・だが、その後も映画音楽を作り続け、到頭、世界の音楽家、ロックミュージシャンたちや、タランティーノを始めとする、アメリカの映画監督からの多大なる支持を得て行く姿。
ー ブルース・スプリングスティーン、ジョーン・バエズ、ポール・シムノンは分かるが、あの変態ロック男、マイク・パットンが登場した時はビックリしたなあ。フェイス・ノー・モアだよ!モリコーネの楽曲が如何に広範囲の人々から受け入れられて行ったことが良く分かる。
・だが、ナカナカ、アカデミー賞には手が届かなかった(というか、劇中ではアカデミーが彼の魅力に付いて行けなかったと語られる。)彼が、2007年にアカデミー賞名誉賞、そしてタラちゃんの「ヘイト・フル・エイト」で到頭、アカデミー賞作曲賞受賞である。凄いモノである。
ー 名誉賞を取った時の、妻マリアに対する謝辞のシーンは沁みたなあ。
あと、タラちゃんの「ヘイト・フル・エイト」のパンフレットに記載された”マカロニウエスタンどんだけ好きなんだ!”リストも懐かしく思い出す。-
■劇中、モリコーネは自身が作曲したどんな楽曲でも直ぐにメロディを口ずさむ。
又、曲調の幅広さにも、舌を巻く。
若き頃に、即興音楽に傾倒した事も、大きいのだろう。
<今作は、ドキュメンタリーとしては、異例の尺の長さの作品であるが、それを全く感じさせない実に面白き作品であった。
それは、勿論、エンニオ・モリコーネの曲が素晴しい事と、彼を称える多くの映画監督、音楽家、ロックミュージシャンのインタビューが面白い事。
そして、劇中に登場する数多くの未映画が魅力的だったからである。
明日から少しづつ、モリコーネが音楽を担当した未鑑賞映画を観ていく積りである。>
映画がもっと好きになる
数々の映画音楽生み出したモリコーネ。
それぞれの映画の関係者と本人が登場し、彼の仕事ぶりを過去のエピソードを交えながら語ります。そして、スクリーンには出来上がった美麗な映像と音楽が映し出されます。
名作映画のPVを最高の解説付きで見ているような感覚であっという間の二時間半でした。
見終わった後には、一作の映画に秘められる芸術的価値を改めて考えずにはいられなくなるような作品でした。
感動に震えるドキュメンタリー
映画ファンならば絶対に見逃してはいけない作品だ。ここには君たちの映画人生の全てが詰まっていると言って過言ではないからだ。
2020年に亡くなった映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネのドキュメンタリー。ジュゼッペ・トルナトーレが監督した157分という長尺だが、モリコーネの全てを知悉して、考えうる限りの生存している関係者を取材対象とし、みごたえのある人物伝として完成させている。
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