「映画音楽史理解の手がかりとしての好作品」モリコーネ 映画が恋した音楽家 てつさんの映画レビュー(感想・評価)
映画音楽史理解の手がかりとしての好作品
クリックして本文を読む
本人の述懐、様々な評論家の証言、各作品の見せ場、曲の演奏で構成されながら進んでいき、知らない作品が多かったものの、知っている作品も混じってきて、それほど長い期間にわたって映画音楽に貢献してきた人なのだということがわかってきた。自分で気に入らない曲もあったり、監督とは制作方針が違ったりするほど強い力を持っていたこともわかった。『アンタッチャブル』の乳母車の場面は、『戦艦ポチョムキン』のオマージュだったと思い起こした。顔つきが『ピーナツ』のチャーリー・ブラウンかライナスという評があったが、どちらも眼鏡をいつもかけているわけではないので、随一の音楽家であるシュレーダーといってほしかった。現代からみると、不適切な映像場面の採用もあった。
コメントする