「皆の耳が永遠に覚えてる」モリコーネ 映画が恋した音楽家 ますぞーさんの映画レビュー(感想・評価)
皆の耳が永遠に覚えてる
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2年前に亡くなった
イタリアの誇る
伝説的な映画音楽作曲家である
エンニオ・モリコーネの人生を
かつてモリコーネと共に幾多の
名作を作り上げた
ジュゼッペ・トルナトーレが
ドキュメンタリーで振り返る今作
ハービー・ハンコック
ジョン・ウィリアムズ
ハンス・ジマー
それぞれ名だたる名作曲家が
憧れだったと言わしめるほどの
革命家であったことが
よくわかりました
何より印象的だったのは
若いころは正統的な
クラシックの交響曲などを
学ぶ畑にいながら
ノイズや不協和音も厭わない
新しい音にこだわった事で
映画音楽を仕事にするように
なってから
「映画監督も覗けていなかった
その映画の世界観」を逆に
示すことで監督を唸らせてきた
というのはまさに職人ですね
「その映画の全てを司るはずの
監督でも音楽だけはどうにもならない」
というご本人の談はなるほどなぁと
思いました
クエンティン・タランティーノ
が晩年に依頼した「ヘイトフル・エイト」
の楽曲もモリコーネ氏が担当と聞き
ぴろぴろぴ~♪的なものを想像
していましたが
(タランティーノもそう
思っていたらしい)
まさかの全編交響曲仕立て
「同じのは嫌じゃん」という
氏の志向には驚かされる
ばかりでした
もうこの世にはいませんが
世界中の人の耳に残り続ける
音楽を作ったという点では
映画音楽の父みたいな人
だったと言えると思います
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