生きる LIVINGのレビュー・感想・評価
全190件中、181~190件目を表示
勤勉すぎるぞ、都会人
オリジナル版黒澤明監督「生きる」は未鑑賞。
印象的なのは他人、同僚、家族と、周囲の人との距離感によって言動のとりやすさが変わる空気感。
彼の残りの人生の使い方は素晴らしいのだが、素晴らしすぎるという若干のジレンマを感じた。
英国らしい上品な作品に仕上がった。
元の脚本をどう料理したのか気になったが
泥臭くもなく案外さらりとした印象に終わった。
逆にいえば少し物足りなさも残ったということで、
役所内での立場、息子への思い、彷徨う姿、
陳情に来た女性達、最後の希望を見る瞬間、
死に物狂いになってやり遂げようとする姿、
それらの有無含めこちらの胸に食い込んでこない。
とはいえ、突然のあの場面以降は胸が詰まる。
それぞれの思いによる距離感と台詞
淡々とした「生きる彼の姿」に涙が溢れ
最後の巡査の場面でトドメを喰らう。
映像の質感、テーマの再現や音楽も良く
コンパクトにまとめた「生きる」と思えばいい。
※
素敵な死に様
映画の人間ドラマって苦手なんですが、こちらは良かった!出足のお洒落レトロな映像で一気に心掴まれました(笑)
雰囲気はスロー系な映画なんですが、物語が次々いくので全く飽きがこないであっという間に終わる。
余命が分かってからは、人柄が変わったように頑張った生き様はなんだか泣ける話しでした。
※息子夫婦にはガッカリ😞特に嫁(笑)
館内ススリ泣く人がチラホラ。
一般的には泣ける映画かと。
お爺ちゃんっ子には更にグッときそう。
黒澤監督の映画は観てませんが問題なし。
意外に感動させられた映画でした。
行動力!
寿命が近いので最後の仕事の爪痕を残したのか?
そうでなければ、行動しなかったのか?
いずれにしても行動力ある人でないとできない仕事だったと思う。
仕事での行動力はチームワークが必要
1人では良いものが作れない
メンバーとのコミニケーションが必要
仕事できる人だったんだなと観てました。
(ひとりごと)
よく、他の人の意見を取り入れすぎると自分の考えがブレると指摘する上司がいるが、私はそう思わない、そう言う上司に限って、最初から人を選んでいると思う
部長の意見は取り入れるが、平社員の意見は聴かない。
人には必ず優れた能力が一つあると思い、新入社員、アルバイト社員からの意見も耳を傾けこれはっと思うことは試し行動することが大事で失敗や成功からアレンジし自分のモノとして知識にいれる
意見を言葉にして出させる環境・コミニケーションが大切だと思う
そして、作り出したモノが誰かの役に立てられれば嬉しい
普段から相談されたことを考えずに他人に振る・無回答するような人は、いくら行動しても良いモノは作れないと思う
私には難しかった
オリジナルの黒沢版も見たことが無く、全くの初見。
一言で言えば重厚感あふれるブリティッシュテイストの純文学作品と言ったところか。
すごくいい映画なんだろうけど、そもそも私にはこの映画を細部まで理解できる能力がありませんでした。
観る人を選ぶ作品だと感じました。
今回の主人公、どこかで見たことがあるなと思っていたら「ニューヨーク 親切なロシア料理店」で出演されていた方でした。
恋せよ乙女、昼行灯
黒澤明監督の「生きる」が邦画の最高傑作だと思っているわたしとしては、失望するだけだろうなと不安を抱きながら鑑賞しました
いくつか減点材料はありましたが、失望するほど酷いものではなかったので満足
以下は減点したシーン
バースデーソングが流れない!
あだ名の変更がひどい
いのちみじかしは偉大だ!
He was so happy when you saw him.
黒澤作品と比べるのは酷だが後味抜群の良作
3/24、試写会にて。
黒澤明監督の1952年作「生きる」を、ノーベル賞作家カズオ・イシグロ氏の脚色(㊗️アカデミー賞脚色賞ノミネート)によりリメイク。
舞台が1953年のロンドンに移されたものの、物語はオリジナルに忠実だった。
余命宣告された市役所市民課の課長の絶望と再生の物語。お役所仕事を痛烈に批判するのも黒澤流。
ただしテイストは大きく異なる。
ここにあるブリティッシュ・テイストが好きだった。終始優しい演出が心地良かった。
40代半ばのギラギラした志村喬さんが70歳のビル・ナイに置き換わったことも大きい。死に直面した悲壮感が少なかった。
イシグロ氏の黒澤作品へのリスペクトと母国となったイギリスへの愛情溢れる、そして㊗️アカデミー賞主演男優賞ノミネートのビル・ナイの抑えた名演が光る、後味抜群の良作だった。
ただし黒澤作品にあった強烈なインパクトがなく、小ぢんまりとまとまった感じは否めないかな。
カズオ・イシグロの原作愛✕ビル・ナイの経験(人生の道程)あふれる名演に、魂が宿っている
正直、期待値を高くしすぎていた分、想像を超えることはなかったけど、ただただ普通にいい映画だった…。"お役所仕事"的たらい回し。行き着く先は、魔法の呪文"預かっておこう、支障はない"。過度の線引きで互いの領分を侵さないように、いかに"仕事してます!"感を出すかも仕事のうち。そんな心洗われ、目が覚めた思いで、自分の今あるものに感謝するような作品。自分のできることから一生懸命やってみよう!この世界はたくさんの -- 時に無駄に思えるような -- 日々の仕事の積み重ねで回っている、たくさんの頑張りによる小さな変化からすべて始まる。(歴史に残ることのない)できては消えていった場所や想いは時に形を変えながら受け継がれていって、そんな上に成り立っている今だ。
陰影の際立つ撮影に窓から射す光。英国的な空気をまとって、ブランコで揺られるあの名シーンへと向かう本編尺も短くなりながら、オリジナルへのリスペクトや根幹・核の部分は忘れていない。本作を見る前の唯一の気がかりな点、それは"ビル・ナイじゃ紳士すぎるのじゃないか?"、ということ。語弊を恐れずに言ってしまえばオリジナルの志村喬さんはもっとこう目を見開いていて"ヤバかった"印象があったから。けど、実際に本作を見てみて、どちらとも現実に蝕まれてきた(成れの果て)のだなと感じた。紳士然とした寡黙なビル・ナイの体現する"ゾンビ"もまたその形・現れに他ならないのだと見ているうちに気づく。故人について皆が語るシーンが通夜の席でなく、通勤列車の中になっているのは、なんとも英国らしい改変だなと思った。
But we will keep it. There is no harm.
全190件中、181~190件目を表示