「短くとも」生きる LIVING りかさんの映画レビュー(感想・評価)
短くとも
ウィリアムズは、
役所の仕事を忙しくこなしては来たが、
ただただ惰性で遂行していたのではなかったか⁉️と考えた。
命の期限を知って、ちょうど路頭に迷った
幼な子のように、今、何をすればいいのか
わからなくて、仕事に行かず、すべきことを
見つけるために彷徨う。
だが、遊興的なことにはどうしても
馴染めない。
そうこうするうちに、職場の若い職員と
偶然出会い行動を共にしているうちに、
病気を打ち明ける。
息子のマイケルと妻は、父が若い女性を
連れ回しているという噂に気が気でないが、
父本人には聞けず問い正せない。
市役所に戻った課長のウィリアムズは、
以前と打って変わって精力的に動き出す。
懸念されていた子供たちが遊んでいる場所の
改善について着手しようとする。
何度も現地に足を運んだり、市役所の
色々な管轄を辛抱強く回って段階を追って
承認を取り付け、工事着手、完成に至る。
葬儀の場面。息子のマイケル、マーガレットを呼び止め、病気のこと余命のことを
父本人が知っていたかと聞く。
市役所仲間、列車内で、ウィリアムズの功績を認め後に続こうと誓い合う。
夜に遊び場に立ち寄った部下のピーター、
巡回の巡査と話す。
巡査は、ウィリアムズさんが、
雪降る日に一人ブランコに乗る姿を目撃して、あまりに幸せそうで声をかけなかったことを後悔していると。
このことにピーターは、
課長は幸せだったと確信して気にしないように
と巡査に告げる。
惰性で生きていたかのような生活から
限りある生を感じて、
その短さゆえに精一杯生きる、
そんな人生。
余談:名優だが、年齢が行き過ぎている気がした。
りかさんいつもありがとうございます。もう一度見たくなる時って、もちろんその作品が好きだからもう一度見に行こうと思うのですが、でもその作品全部じゃなくてもいい時がある気がします。その作品のなかのたった一つのセリフが聞きたかったり、たった一つの場面が見たかったり、そのたった一つだけで同じ作品を何度も見に行ってしまう事が僕はあります。映画って不思議な力がありますよね。だからまた行ってしまうのでした 笑
「七人の秘書」
はい、どうしてレビューなさらなかったのかよおく分かりました。
最後の1行・・・100%同意ありがとうございます。
海千山千の方ですよね。
私としては辛口のレビューの方です。
この映画は、実は私、名優ビル・ナイの大ファンなんですよ。
今にも死にそうな役がこれ程似合う人はいません。
生きている化石、生きているゾンビ。
「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」とか大好きです。
共感&コメントありがとうございます
本作、黒澤明監督作品・生きるをイギルス風味にしてはいますが、黒澤明監督作品にほぼ忠実な作品でした。
本作、無目的で生きていた主人公が余命を知り、
目標を設定して再生していく物語です。
人生において、目標を決め、目標を達成してがむしゃらに努力することの大切さが実感できる作品です。
折角の人生ですから、有意義に生きたいですね。
では、また共感作で。
ー以上ー