劇場公開日 2022年6月3日

「一流のアスリート達のパフォーマンスは美しい」東京2020オリンピック SIDE:A ゆみありさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0一流のアスリート達のパフォーマンスは美しい

2022年6月6日
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鑑賞方法:映画館

興奮

 この移ろいやすい現代で一年前に開催されたオリンピックと言われても今更だよな。おまけにひどい監督(河瀨直美)バッシングの雨霰、さらにこの低評価(レビューの平均値が2.3だって)。とすると僕みたいな天の邪鬼は逆に観てやろうじゃないかとなるわけです。僕の場合、映画観賞と同じくらいスポーツ観戦も好きって言うのもあるんだけどね。
 で、どうだったかと言うと、面白かったよ。東京オリンピックがどうとかと言うのではなく、世界中のアスリート達が目指す最高峰の競技会として、彼等のこの大会にかける熱い思いとパフォーマンス、さらにその背景にあるものを知れば当たり前のように胸を打つものがあるわけです。
 赤ちゃんを連れて参加したバスケット選手、赤ちゃんのためにオリンピックを諦めたバスケット選手、そしてこの二人の交遊。さまざまな事情から国籍を変えてオリンピックに参加しなければならなかった柔道選手、そして体操選手。一番ぐっと来たのは海に溶け込むようなサーフィン選手のパフォーマンスとこの競技の美しさ。まだまだいろいろありました。一流のアスリートのパフォーマンスはとにもかくにも美しい。(だからスポーツ観戦が好きなわけです)
 東京オリンピックとしての裏側(招致運動、コロナと延期、反対運動、欺瞞に満ちたIOCという組織など)は恐らく sideB で取り上げられる(のかな?)。多分次も僕は観るよ。
 最後に、エンディングテーマが気に入って、誰なんだろうとエンドロールを見てたら、藤井風でした。ほぼほぼ名前しか知らなかったんだけど、へーってね。僕は感心したよ。

ゆみあり