すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
全409件中、81~100件目を表示
地震かぁ…
フィクションとは分かってるけど、常世とかあれまさにあの311…と思うと辛いつらい…
すずめ一人だけ訛ってないなぁと思ったら震災孤児なのね…つらい、色々つらい。
地元が映るとソワッソワしますね。そう言う土地を巡ってたのかな。
いつか死ぬことも分かってるけど、そりゃひとときでも長く生きたい。
環さんも芹澤も途中で拾ってくれた人々も皆良い人で恵まれてましたね、良いことです。
長旅の時にルージュの伝言流したくなるのとてもよく分かる。
色々な人に恵まれて託されて、物やら受け継いで、今度はすずめがすずめに椅子を託すの、とても良かったです。
子供の涙には弱いので少し泣きました。
あとダイジンをとても愛したかったです。可哀想。
ダイジンっぽいってのがイマイチピンとこなかったな。
娘とデートで鑑賞。
昨年から小学生の娘と約束し、予習に「天気の子」を一緒に観て気分を盛り上げたままになっていましたが、ようやく観に行けました。
すごく観たがっていた娘に対し、私は正直そこまで期待はしていなかったのですが・・・良かったです。
何よりまず序盤のロケ地が私の故郷だったこともあり見覚えのある風景がいくつも出てきて、絵の美しさと相まってテンションが上がりました。
あとメガネくんの愛車からのBGMも昭和生まれにはドストライク過ぎました。
途中まで設定に無理があるなあとか若干思っていましたが、忘れもしない3.11に繋がる流れに心が震えました。
ロケ地に使われたこともあってかローカルのテレビ番組で新海監督がインタビューを受けていた際に
「何気なく日常で繰り返されている「いってきます」「いってらっしゃい」がどれだけ奇跡的なことか。」
とおっしゃっていましたが作品を観てあらためてそれに気付かされました。
年齢的に3.11をリアルタイムでは知らない娘ですが、後半涙を流していたので、鑑賞後に東日本大震災という未曽有の災害のことを話してやることができました。
今ここにある現実は決して明日も保障されているものではない、それだけに当り前だと思っている一瞬も大切に生きていきたいと思い出させてくれる映画でした。
自己を肯定するのみ
16歳となるすずめの反抗期なのか?自身の行動について自己を肯定することで前に進む。
そして旅先で出逢う人たちの優しさ。
目的はたまたま杭を抜いたことにより起こるんだけど、自己が行ったこの行動に対する対価はなんだったんだろう。
そしてその杭は東西それぞれにあると云いつつ、もう1つはだれが抜いたのか?もし抜いたのがネコなら終盤のネコに対する問答が意味をなさない。その点どうしても納得いかなかった。
そして主人公の背負ってきたものは理解できるが、彼女が伯母に対して持つ歪んだ想いと自身の行動の整合性のなさ。
そして何よりネコがどういう理由で彼を椅子にしたのか?自身の身代わりという理由のみで行ったのなら、杭自身にも想いや意思があることになり、その意思を自身の都合で杭に戻すことへの歪みはないのだろうか?
自然災害により苦境に立たされた人々の苦悩は理解出来るが、そのことと自身の行動が正解ということはイコールではないのではないかと感じてしまった。ただ派手な演出の連続なので、その点は楽しめました。
また(裏)設定が旅をテーマにしてる様に思え、魔女を思い浮かべてしまいました。なので出来ればあの曲は使わないで欲しかった。
さいごはグッときた
新海作品にハズレなし。話の展開も早くて引き込まれた。また映画後半の画面は迫力があった。地震を引き起こすミミズと(天気の子の)雲の中の竜の描き方や、前半の「ええっ?」というすずめのセリフ・反応が、(君の名はの)三葉の感じと被って見えて、「うーん、新海パターン!」と思えるところもちょこっとあったが、幼いすずめに、今のすずめが「これから良いことが沢山あるから(人生は素晴らしい)」と伝えるシーンのところなどはグッときた。何回見てもいいと思える大変良い映画。前作とはテーマがちがうけど、自分の好みとしては「天気の子」かな。
1-052
すずめの尻拭い
見る予定は予定は無かったのですが、友人に誘われて鑑賞しました。新海監督作品を見るのは初めてです。予備知識は特に無かったのですが、周りの子達はよく見てる作品だなぐらいの印象でした。
私のように歪んだ目でしか作品を見れない人にとっては、微妙に楽しみづらい作品かもしれません、、。
世間知らずで高校生ぐらいの年代の子に憧れてる小学生〜中学生が対象の作品かな。モヤモヤした点を全てこの世界線では普通のことで、こんな展開も主人公の運命で引きつけられるように起こってしまった出来事なんだと思えば大人でも面白いかもしれませんね。
小さい田舎の島に住んでて、いかにも島の人間ではない他人に空き家の場所を教えるとか。危険だと分かってて立ち入り禁止区域まで行って、いかにも何かを封印するために置いてありそうな石像を取ってしまうとか。自分のせいで他人が呪われときながら私が"手伝います"とか。
このヒロイン、馬鹿なんじゃないかと思うシーンが度々あります(^^)
でもヒーローに関してはそんなヒロインの真っ直ぐで一生懸命で天真爛漫なところにときめいてるんですよね。まあ、呪いにかけられたのもこのヒロインのせいなんですけど。やっぱり男にはこういう身勝手な女が好きなのか、、と思わせるような主人公です。主人公共感はあまり出来ません。
お話し上の歴史とかにも気になるところがあって
地震を起こすのはミミズって、、、なんか微妙。
地震とミミズってなんか関係あるんですか?現実的な感じで「ああ、昔から言われてるこれってこう言う解釈もできるよな、!」みたいな感じだとナマズとか、空に昇っていく災いの元として描くなら龍とか、他にもあったのでは。
あとすずめ自身が過去の自分に対面することで、過去の自分を助けるみたいなハリポタ的展開、エクスペクトパトローーーーナムです笑
他にもいろいろパロディみたいなシーンが多かったですね、ヒロインが走ってる時に転けるジブリ的なシーンとかわざとらしいのに笑に来させてるわけでもない場面が多々。
細かいことを気にせず大まかな話としてみれば面白いですし、今自分が暮らしている日本とは似た別の異世界で起こってる話だと思えばいいんじゃないでしょうか。
東北の大震災を交えたシーンは、小さなすずめちゃんがお母さんを呼ぶ声に自分が子供の頃迷子になった時の心細さと何倍も辛いだろうとか、お母さんや暮らしていた町がもう帰ってこないことを知りながら俯瞰して見ているどうしようもない切なさとかでずるい泣かせ方をしてくる場面もあるし。
彩度高めの繊細な日常の描き方も見どころだと思います。一回見れたら満足です(^^)
過去に闇を抱えた元気系ヒロインが椅子に変えられたイケメンと猫を追いかけるうちに災いを封印しながら気づいたら自分探しの旅に出いて日本を巡り一回り大きく成長する笑いあり涙ありのお話しです。
それされたら泣いちゃうよ
ラストシーン、子供の頃のすずめが泣いていて「それされたら泣いちゃうよ」って思いながら映画館で泣いた。
アニメ映画基本信用していない、映画館で見る意味あまりない、という派閥なんですが、新海誠だけは別格かなあ。
嫌いな人もいるみたいだけど、君の名は、天気の子から続くこの3部作は個人的に結構好きよりだったなあ。
椅子が走るくだりだけはまじ意味わからん。あとサダイジン。
地震をムカデに喩えるのとかは、面白くて納得感得られやすくていいなと思った。
唐突すぎて
最初の出会いが唐突すぎてビミョーな感じ。
3.11は題材にしても良い時期なのかな?自分は時期尚早と思うが人それぞれか。
良い音楽だと思うけど映像とのリンクが薄いと感じた。
チビっ子も多数観てたけど理解できてない様子だった。
絵を観るだけでも価値あり!!
前作が全く引っかから無かったので、無興味で(スミマセン)で観てきました。
始まりの30分は完璧です!繰り返しますが、完璧です。私もワクワクでした。ただ、ストーリーが進むにつれて辛い…辛いです。
おっさんの意見を言うと、リアリティが無い(世界観の現実味というよりは、内面の動き的な)ですし、急なキャラの割り込み等々「それいるっ?!」と突っ込み所があり、気になりました。
ただ、東北震災の激烈さ・非情さを知らない世代や人間には響く作品かと思いました。(個人的には、最後の扉を戸締まりの際、地域の心・生活・日常のシーンでグッと来ました。)是非、本作をきっかけに、震災の書籍や映画など見て頂きたいです。
んーー!昨今の原作ありきの中、0から1を作り出す力は凄いなと思います。ただ、1から2以上が不器用なのかなと失礼ながら勝手に思いました。
とは言え、恐らく震災の映像制約の中で、ここまで踏み込んだ作品は無かったと思います。
是非、少しでも多くの少年・少女に映画館で観賞して欲しいです。
映像美!!是非映画館で!!
音楽映像は素晴らしかったですが、結局、すずめにとって要石とは何だったのか?
(完全ネタバレですので鑑賞後にお読み下さい)
※少し修正加筆しました
この映画『すずめの戸締まり』の鑑賞後は、素晴らしい映像と音楽の映画で、ある水準を超えた面白さのある映画だと思われました。
しかし、(もしかしたら多くの人もそうだったかもですが)では『君の名は。』のような傑作だったかというと何かが足りないと個人的には思われました。
この映画『すずめの戸締まり』の主人公の岩戸鈴芽/すずめ(声:原菜乃華さん)は、映画では瑞々しい性格の良い人物として描かれています。
しかし見終わった時に、この映画の内容としてすずめをこのように万人に肯定されるキャラクターとして本当は描いてはいけないのではないか、とは思われました。
ところで、なぜ要石だった(猫の姿をした)ダイジンをすずめは外してしまったでしょうか?
この理由が明確に描かれていない、その理由の描写から目を逸らしているところにこの映画『すずめの戸締まり』が傑作になり得てない要因があるように思われています。
ではすずめが、要石の(猫の姿をした)ダイジンを外してしまった理由は何なのでしょうか?
この映画では明確に描かれていませんが、個人的な解釈としては、実は潜在的にすずめは<要石を外したかった>と考えれば、この映画の背後に潜む一貫性をうかがえると思われました。
要石がすずめに外されることによって、ミミズが地上に現れて、そのミミズの柱が倒れることで地震が引き起こされます。
しかしその地震(災害)の要因であるミミズをすずめ以外の(あと閉じ師の宗像草太(声:松村北斗さん)ら以外の)、すずめの友人や周り含めた一般の人々は見ることが出来ません。
このことは何を暗喩しているのでしょうか?
この災害の要因であるミミズを見ることが出来ない一般の人々は、過去の震災での被害を忘れた一般の人々の暗喩であると考えれば合点がいくと思われます。
つまり、すずめにとって、ミミズを見ることが出来ない過去の震災を忘れた周りの人々は、震災で母を亡くしたすずめとは断絶した関係性の人々であるということになります。
そんなすずめが、震災を忘れている周りの人々に再び自身と同じ傷を負わせたいと潜在的に考えていたとしたら‥
潜在的に望んでいたからこそ要石をすずめは取り外すことが出来、その潜在意識によってすずめが再びミミズを地上に発生させたのだとしたら‥
俄然この映画は違った映画として解釈され直すと思われます。
そんなバカな‥と思う人がほとんどだと思われますが、すずめは要石を潜在的に取り外したかった、すずめはミミズを復活させて災害被害を再び周りに浴びせて母を亡くした自分と同じ傷を震災を忘却している周りにも負わせて共感させたかった、と解釈し直しても、驚くべきことにこの映画は同じストーリー展開で成り立ってしまうのです。
すずめが、ミミズを復活させて災害被害を再び周りに浴びせて母を亡くした自分と同じ傷を震災を忘却している周りにも負わせて共感させたかったと潜在的に思っていたのならば、なぜ要石だったダイジンがすずめによって外されて、そのダイジンがすずめのことが「好き」なのか良く理解できます。
そしてすずめが潜在的にミミズを復活させたかったと解釈すれば、ダイジンがすずめにさらに好まれるため行く先々で後ろ戸を開けてミミズを復活させていた、というダイジンの行動の理由もはっきりします。
すずめは東京に行った時に、100万人の死者を出すか宗像草太を要石にしてミミズ(災害)を食い止めるかの選択を迫られます。
そしてすずめは迷った末に宗像草太を要石にして100万人の死者を出す災害の方を食い止めます。
この選択も、(実際はそうしませんでしたが)潜在的には100万人の死者を出しても大切な1人の方を救った方が良いのでは、とのすずめの潜在意識が見え隠れします。
事実、新海誠監督の前作の映画『天気の子』では、たとえ東京が水没しても、主人公の森嶋帆高(声:醍醐虎汰朗さん)にとって大切な1人の天野陽菜(声:森七菜さん)が助かった方が良いのだとのラストでした。
この映画『すずめの戸締まり』はものすごくイジワルな解釈をすれば、潜在的にはテロリズムの無意識が根底に流れています。
そして、その潜在意識を否定するために、人々と出会うロードムービーなのだ(ミミズを封じる閉じ師である宗像草太との出会いなのだ)と考えても全く成り立つストーリーなのです。
その解釈に従えば、すずめにとって震災の傷を忘却しているその他大勢の人々は、自分と同じ傷を浴びせられれば良いとの潜在意識の解釈になります。
そして、そのテロリズム的な潜在意識は実際は間違いなんだと、ミミズを封じる閉じ師である宗像草太との出会いや、ダイジンを追う旅の途中で出会った、具体的に生活を営んでいる様々な人々との交流によって、すずめに対しロードムービーとして示されるストーリーになっています。
こう考えるとゾッともする1段深い映画になっていると思われます。
しかし、これは潜在的にそう解釈できるというだけで、実際はこのように映画『すずめの戸締まり』は描かれてはいません。
あくまですずめは気持ちの良い瑞々しい人物として描かれ、要石のダイジンがなぜすずめによって外されたのかの理由も示されません。
このことが、
結局これ何の映画だったの?
良く考えたら要石を外したのはすずめで、それを元に戻すだけの、1人相撲で大騒ぎになってる映画にしか観客にとってはなってないんじゃないの?
という釈然としない感想も残る映画にさせていると思われています。
それは、この映画で表現されてしまっている暗い潜在意識から、新海監督が目を逸らせてしまっているのが理由だと、個人的には思われてはいます。
私個人は、いまだにセカイと私(あるいは大切な1人)とを単純に分けてしまう世界描写に大きな違和感を感じています。
初めから周りにいる具体的な人々の重層された心の深層を踏まえ、さらにそこから関係性を深める必要があると思われています。
人は表層で一見侮れる部分が見えたとしても、その背後に抱える矛盾は複雑で、どんな人も侮ってはいけないと思われます。
そして現実では、ミミズはちゃんとほとんどの人々には本当は深層では見えているのです。
そこへの眼差しを忘れてはいけないのだとこの映画を見て逆に思われました。
映画自体は、そこまで要求しなければ、映像と音楽の質の高さだけでも見る価値がある素晴らしさある映画だとは、一方では個人的にも思われました。
面白かったです
情報を入れずに見たけど面白かったです。
絵がきれいで、美しい。
新海誠監督の映画は間違いないね。
でも、『君の名は』『天気の子』とみたけど、なんだかおんなじ流れの映画に思えるな。
(面白かったですけど)
また、震災とからます内容はもう、やだな。
全く違うパターンの震災と絡ませないのをお願いします。
イケメンだと全てがうまくいく
絵は綺麗でよかったです。
でも、君の名は。の時のほうが何気ない街角がこんなに美しく見えるのか!という感動がありやした。新海監督作品初めてだったからか?
椅子の動きとかも可愛くてよかったです。
ストーリーはよくわからんです…
ツッコミどころ満載… 僕の見落としもいっぱいあるんでしょうけども。
震災扱うにしては、なんか雑な気がする…
最後のソウタのメッセージには共感するし、その通り!って思うけど、なんかそこに繋がるストーリーになってない気がします。
借りてる命ではあるけど、死はいつも隣にあって、それを忘れて生きちゃってるけど、、いつかはお返しするものではあるけども、それでも、1日でも一瞬でも長く生きていたい!!
言ってることは最高。納得感は薄い。
すずめのトラウマ具合もそこからの再生、成長もあんま見えない。閉じ師のあの技のごとく、とにかく力技で閉じてしまえば全て上手くいってチャンチャン、ラッドの曲と綺麗な絵で最高ウェーイ、という映画…に見えた。
以下、気になったこと。
え、じゃ、3.11の時は戸締まり失敗したんですか?
え、あんなけ嫌がった要石になる!というお役目は、ウダイジン、サダイジンなら別にいいや〜思い入れないしイケメンでもないし〜ってこと?
以下、ちょっと気になったこと。
・叔母さんのブラックな面は黒猫がなんか干渉したのかと思ったけど、本音なの?だとしたら自転車ニケツしたくらいじゃ仲直りできないと思う。黒猫のせいなら、なんでそんなことするのかわからん。
すずめの負い目が生んだ幻想ならよかったのに。
・結局要石はどこに刺してもいいん?時代にあった刺すべき土地があるって言ってなかった??
・黒猫はなんで抜けてんの?
・要石抜けなくてもミミズって出るの?どの規模なん?
え、やたら叫ぶけど、閉じる原理はパワーなん?筋トレしたらいいん?
・閉じ師と教師の両立キツくない?婚活する暇なくない?そうするとこの代で閉じ師終了やん…あ、だからイケメンなんか!
・いつの間に死生観変わるくらいソウタとすずめ関係深まったん?たしかに色々ありながらの旅だったけど、、、んんん なんかちょっとナンパに見える。
それは僕がイケメンに嫉妬してるせいかもしれないですが。
白猫がまどマギのキュウベイっぽかったのはよかったです。
RADWIMPS好きな人にオススメです!
デリカシーに欠ける作品
あくまでファンタジー、青春成長譚としては悪くない作品でした。相変わらず、映像美も素晴らしい。ただ、東北地方、神戸、東京の震災(特に前の二つ)を体験、体感した世代には、軽々と取り上げる本作はデリカシーに欠けると言わざる得ません。それを取り上げる野心は良しですが、まったく感情移入できませんでした。
追伸: ちょうどハウルを改めてみました。扉の向こうの世界が異世界なのは古今東西あれど、ジブリがヒントなのかな?新海さんには少しガッカリ。
自然な不自然ではなく不自然な不自然
絵は、とても綺麗でした。
ひび割れた道路やガードレール、細かい部分がリアルに描かれていました。
ただ、ポスターなどにも使われている「常世」の中の紫がかった綺麗な星空については、物語上あまり意味はなく、ただ描きたかっただけではないでしょうか。
青に紫混ぜて星を散りばめれば誰にでも綺麗に見えるし、新海誠っぽくもなるんでしょうが、物語とあまり関係がないとなると安っぽく見えてしまいます。
内容は、非常に浅いストーリーで展開もめちゃくちゃ、残ったのはもやもや感と気持ち悪さでした。
120分の映画の中で、何度も「そうはならないだろ」と突っ込みたくなるシーンがありました。
冒頭、すずめが通学途中に、超がつくほどのロン毛、ロングコートにブーツの明らかな不審者である草太を見かけて「きれい」と一言(もしかしたら海に向かって言ってた?)、そして一目惚れ。草太は、すれ違った女子高生に「この辺りに廃墟はないか?」と声をかける。
すずめは、一目惚れした草太と草太に廃墟を案内してしまったことが気になり、学校に行くのをやめて廃墟へ行き、物語が展開していくわけですが、その後も、最後まで違和感満載でした。
震災をテーマにした点は、リスク承知で突っ込んだのだと思いますが、結果は失敗だったと思います。
私個人は、震災だろうと何だろうと取り扱ってもいいと思います。
しかし、慎重に取り扱うべき項目であり、これを取り扱う以上、軽視しているという批判は付き物で、被災者を傷つける可能性があることを承知の上で取り扱うべきだと思います。
私が映画を見て抱いた感想は、東日本大震災は人間のせいで起きたと言われているようでした。新海監督の意図は分かりませんが。
昔は栄えていた温泉街、人が住まなくなった地域の学校、廃遊園地などに後ろ戸がありましたが、昔は人間が持てはやしていたが過疎化し、人間がその地域を捨てて放置したたため災害の原因となる後ろ戸が生まれた。
東北はそのような地域ではありませんが、何か人間に原因があり、東日本大震災もそうだったと言われているようでした。
それを、女子高生が、一目惚れしただけの草太を助けるために再発させようとしたり、猫が災害で人が死ぬのを喜んでいたりと、これを見て傷つく方はたくさんいるのではないでしょうか。
まとめると、隕石や雨や地震などの自然現象は、世間の知らないところで可愛い女の子やイケメンが代々制御してきたんです。っていう話です。
松村北斗目当てで行ったけれど…
タイトル通りです。
目当てはもちろん松村北斗でしたが、
話とても面白かったです。
新海監督の作品は君の名はのみ視聴していましたが、あの作品は少し品のないシーンがあって若干不愉快でしたが、今回はそういうシーンがなく、見やすかったです。大移動を繰り返したすずめの経済力には少し驚きました。
北斗が現実世界だけではなく、役柄でも不憫なのは本当に面白くて可愛らしかったです。声も良いと元々評判でしたのでここ最近のお仕事の中で一番ハマり役だったのでは?と感じました。
最終的には、草太が要石になったままバッドエンド…でもよかったですが、やっぱり救われた方が気持ちいいもんね。良かったです。
神木くん、やっぱり素敵だなって思いました。
当たり前なことなんてない
映像の美しさ、迫力に鳥肌が止まりませんでした。
コミカルでクスッと笑える場面もあり、バランスがとてもよかったと思います。
ラストのシーンで主人公2人のセリフは胸を打つものがあり、心臓を撃ち抜かれたような気持ちになりました。
特に草太の「生きたい、まだ死にたくない」というセリフは3.11の時の誰かの想いだったのかもしれないと思うと、涙が溢れました。
震災当時のことを思い出し、何もしなかった、できなかった自分の無力さ、今ある命の尊さ、を感じずにはいられませんでした。
自分の人生がいつ終わるのかは誰にもわかりません。
だからこそ、何気ない日常を大切に生きていきたいと心から思わせてくれる映画でした。
この映画を観終わった後、少し世界を見る目が変わるかも知れません。
私たちは誰でも、心の中に「傷ついた自分」がいる
過去にしっかりケリをつけて、前に進もう。
新海監督のメッセージは、そういうことでなかったのかと推測します。
要するにこのストーリーは、すずめの「インナーチャイルド」を癒す旅であったということです。
「インナーチャイルド」とは簡単に言えば幼少期〜思春期にかけてのネガティブな記憶・経験によって傷ついたままの自分のことで、それによって心が傷つき不安定なままだと、その後の人生に大きく影響を与えるといわれています。
すずめにとっての「インナーチャイルド」は、震災で母を失うことによって、傷つき不安定なままでした。日本人も今も、東日本大震災というネガティブな記憶・経験によって傷つき不安定なままなのかもしれません。
すずめも日本人も、そろそろ、それにケリをつけないと、いけないのです。
インナーチャイルドにとらわれたままだと、生きづらさを抱え自由に生きられなくなると言われています。過去のネガティブな感情を癒し・手放すことによって、新しく人生をポジティブに歩み始めることができるようになります。
「扉」とは「過去の記憶・経験」であり、それが「開いたまま」だと、そこからネガティブな感情が「ミミズ」のように湧いて来て自分の人生に悪影響を及ぼします。
ですから、そこに「鍵をかけて」・・・つまりケリをつけて手放すことによって、新しく人生をポジティブに歩み始めることができるようになります。
すずめは、過去に戻って「母の死を認められない」自分を肯定し認め、その上で「大丈夫」と再び過去に送り出します。それは、ありのままの母を喪失し傷ついた自分を認め受容し、その上で過去を手放し過去に返したということです。
そして、「扉」を閉めました。
私たちも誰でも、心の中に「傷ついた自分」が住んでいます。
でも、そこから目を背けて押し込んでしまうのではなく、一旦ケリをつけて「扉」を閉じなければなりません。東日本大震災で傷ついた日本人の過去の心の傷にもそろそろケリをつけ、前を向かなければならない時なのではないでしょうか。
それは、忘れてしまう・無関心になるということではありません。
すずめが「扉」を閉じる時、必ずそこに暮らしていた人々の声を聞きます。押し込んで封印して忘れてしまうのではなく、受け入れ受け止め、その上で今を生きている自分は前を向く。
そうやって生きていくんだ、ということです。
この映画はそういうメッセージを持っている映画だと、私は感じました。
どんな映画でもそうですが、あらさがしをすればいろいろあらはあるでしょう。でもそれは、制作時間や制作費や色々な制限があるから、すべてを語り尽くすことはできないし、もしできたとしてもそれは語りばかりのつまらん映画になるでしょう。
見る人の想像力をかき立てるような映画が、良い映画であると思います。
深いことを考えなくても、十分にエンターテーメントとして楽しめる映画であると思います。
でも、深読みすれば味わい深い。そんな映画は良い映画です。
前の作品を見て、深海監督はやや迷走しているのかなと余計な心配をしていましたが、しっかりと着実に進んで良い映画づくりをしている様子を見て、安心した次第であります。
今を生きるすべての人に見てもらいたい映画です。
これからも期待しています。
繋がりを信じること
空の表現が綺麗で、シーンの雰囲気を美しく演出している。
セリフの言葉の選び方が新海誠監督らしく、耳に残る言葉が多かった。
子供のころの自分に語りかけるところが、すずめ自身のトラウマの解放とリンクしていてカタルシスを感じるいい場面。
ダイジンの、うちの子になる?と言われた時の喜び方、すずめに拒絶されたときの落ち込み方が素直で、子供のころのすずめと重なる部分がある。
すずめ達の行き先を誘導しながら、本当はサダイジンに会いたかったのかもしれない、とさえ思う。
ダイジンのような純粋さを、あなたはどう受け止めますか?と問われているようにも感じた。
旅の途中で知り合った人との交流も含め、他人との繋がりや小さな言葉ひとつが、人の気持ちにこんなに影響を与えるのかと感動しつつ、監督の願いを追体験したような気分になりました。
映像は綺麗だし泣いたけど…
色々と現実味がなかったり、昭和歌謡がやたらでてきたりでちょいちょい冷めてしまった…。
映像はとっても美しかったし、東日本大震災に対するメッセージ、というか描写にはやはり泣いてしまったが、いまいち登場人物に感情移入できず終わった感じがした。
すずめがソウタを好きになったのは一目惚れ、というのはまだ分かるが、自分の命をなくしてもいいほど好きになったというのは無理がある気がしたなぁ。
でも個人的には「天気の子」よりは良かった!!
難しい
テーマがかなり重い。
正直賛否両論ありそう。
途中のシーンでかなり辛いな、というところも。
相変わらず絵は綺麗。
ストーリー的にもテンポ、展開も良く、見やすい作品でした。
全体的にまとまっており、主人公や周りの人が前へ進む、というのは良かったかな。
こう、地震のメカニズムとか、要石とか、独特な解釈含めて良い作品でした。
これは個人的な意見ですが、君の名は、みたいなメッセージ性があまり社会的すぎない方が好みではあった。
シンプルに二人のキャラクターの関係性や世界観などワクワク感があったかな。
天気の子にしろ、今作にしろ、微ファンタジーを入れ、薄めてはいるけどあまり重くないのもまた作って欲しいなぁ。
全409件中、81~100件目を表示