すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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スッキリした
最近の新海監督の作品にしては、君の名はを見て、天気の子をまだ見ませんでした。戸締りを見終わった感想を一言に言えば、スッキリした感じになりました。
学校という環境をある程度離れて、青春だからこそ何も考えなくてもいい、ひたすら旅を出るストーリーな感じになるかな。boy meets girlの構成で穏やかの構成の割には、ずっと旅をするゆえに、ストーリーの進むテンポはそんなに当たりやすくならなくて楽しくなりましたね。
当時君の名を見終わったら、モヤモヤしてたまらなくて真っ直ぐもう一回見たいという気持ちで、今回はいい出会いかな、祝福したいかなというスッキリしてかなり満足できました!
後音楽も個人的にニーア、ghost in the shellのような感じの曲すごく気にいります。何より、ストーリーの構成は今回はそんなにコマーシャルではなく、監督と製作陣が表現したいことを伝われて嬉しいかった。
0.5マイナスしましたけど、映画自体の感動さと印象深さは以前より減って、少しだけ物足りない気がしましたね。
全体的にいいアニメ映画と思います。
エヴァであり、ジブリであり、ディズニーでもあった..。
結論から言うと、君の名は、100点。天気の子、80点。すずめの戸締まりは、、60点、でした。
絵はいつもながら美しく、壮大で、音楽も良かった。
しかし、東日本大震災をそのまま追体験したような悲しみは、観ていて少々辛かった。後半に自然と涙は出たが、それはこの映画の内容に対してでは無く、震災で被害にあった子を思うと悲しくて泣けて来たような気がした。それでも強く、生きるんだ、というメッセージは分かるが、被災した方々が本当にこの映画を観て強い希望を抱くのかは、疑問に思った。映画として、エンターテイメントとして昇華させる以上、そこは隠喩であったり、もっと全体的に間接的な表現であって欲しかった。
そして猫のダイジン。どこがダイジンっぽいのだろう?最終的に良い猫?だったのなら、なぜ要石を押し付けたのか?要石は人の世の為にあるはずなのに、もはや呪いのように誰かが背負わなければならないものなのか?またダイジンを悪者に無理にミスリードするようなセリフも後で思い返すと、??なところが多く、スッキリはしなかった。
そして何より、
ミミズの描写はエヴァだし、
左大臣はジブリだし、
イスの動きはディズニーだし、、。
気にはしないようにしたけど、なんだかヒット要素を詰め込んだような既視感が少しあって、その辺りは少し醒めてしまった。
良くも悪くも「君の名は」が大きな呪縛となり、
自由なクリエーションが出来ないのか、
作品への参加者が増えたせいなのか、
もしかしたらこのままだと、次回作は映画館には行かないかも知れない。
でも次回作はもっと素晴らしいものができる事を祈りつつ、
監督やスタッフを応援することにします。
ありがとうございました。
疑問に思うことも多いが、新しいことをやろうという意欲は感じ取ることができる
いつもながらの映像の美しさと、アニメーションとしてのレベルの高さは申し分ない。
人の思いと地震の発生とを関連付けて、日本の抱える「過疎化」と「自然災害の多さ」という問題を浮き彫りにする着想も斬新である。
気持ちがまっすぐで行動力のある主人公のキャラクターには好感が持てるし、何よりも、「天気の子」とは違って、自己犠牲を肯定的に描いているところにも共感することができる。
ただし、物語に引き込まれたのは東京の地震を食い止めるところまでで、それ以降は、疑問に感じることが次から次へと沸き上がってくる。
例えば、現役の「閉じ師」は草太だけなのか?だとしたら、もし、草太が要石のままだったら、この先、日本はどうなっていたのだろうか?
ダイジンとウダイジンの目的は何なのか?要石としての役割を放棄して自由に暮らしたいのかと思っていたら、鈴芽や草太と一緒にミミズを封じ込めようとするのはどうしてか?それとも、要石の配置を変えることが本当の目的で、そのために鈴芽と草太を導いたということなのか?
なぜ、ミミズが死者の世界である「常世」にいるのか?ミミズは、地下に溜まった地震エネルギーだと思っていた(草太がそんな説明をしていた)が、死者の世界にいるということは、人間の怨念や恨みが形を変えたものだということなのか?それにしても、何度も常世を覗いている鈴芽や、子供の頃の鈴芽がミミズを見ていないのは不自然であり、やはり、常世とミミズの棲みかは別にした方がよかったのではないだろうか?
常世はあらよる時間に通じているようだが、東京で要石になった草太に宮城で会えたということは、空間も超越しているということなのか?だとすれば、ラストで、鈴芽たちは、どこで発生しようとしていた地震を封じ込めたのだろうか?それとも、地理的な概念は関係なく、地震そのものの根源を絶ったということなのだろうか?そうであれば、日本のどこにも(少なくともしばらくの間は)地震は発生しないということになるが、その一方で、前述の「要石の再配置」という考え方とは矛盾することになってしまう。
と、こうした様々な疑問符のせいで、ラストの「自分に会う」というせっかくの仕掛けがあまり心に響かなかったのは残念だった。
とはいっても、「新海誠」色を残しつつも、マンネリには陥らないようなチャレンジ精神も垣間見ることができて、全体としては満足することができた。
震災を語る、描く資格とは
当事者にしか分からない感情、想いがあるのは確かだと思う。
現に私は東日本大震災を外側から見ていただけの立場なので、触れてはいけない、安易に分かるフリをしてはいけない、という意識というか、何をしてもこれ以上は理解できない、近づけない部分があると、理解できたと思ってはいけない立場だと感じてしまう。
ただ、津波の映像に恐れ慄き、もう戻らない家族を想い泣く人たちの姿に、一緒に泣き、今生きている自分の大切な人を抱きしめ、自分だったらと色んなことに想いを馳せて悼んできたことは事実。
君の名は。を観た時に、現実では救われなかったものをエンタメの中で救われるものとして描いていて、本当にそうだたったらどれだけよかったか、そうしたかった、そうさせたかったという想いが伝わって私は泣けた。
今回の作品はより具体的に東日本大震災を扱っているわけで、監督が世に出すのが怖いという気持ちが分かる。当事者が、被災者がこれを観てどう思うか、私が作り手でも怖いと思うだろうし、描く資格があるのかないのか考えてしまうと思う。
けれど、考え続け、向き合い続け、表現し続けることの意味はどの立場の誰にとっても必ずあるし、それを誰かが批判するのもまた違うと思う。震災の記憶を持たない人へ届ける意味も大いにあると思う。
、、と、震災のこと中心に観たら、色んな人たちの「いってきます」と家族と交わすシーンが尊くて切なくて泣けた。
声優はどれが誰か気にならないくらいうまく役にはまっていた。エンドロールで、あ!そうだったの!というかんじ。
劇場で観れて良かった。
脱臭しすぎながらも、確かに揺さぶられるものはある。
ストーリーとしてはかなり駆け足だった「天気の子」と比べて、綺麗にまとまった内容でした。
ただ何というか、脱臭されすぎなんですよね。
「君の名は。」でも新海監督らしさを脱臭したと言われていましたが、それでも新海監督だなーと思うシーンは端々にありました。
それが今回は……ほぼ無い。
深い新海監督のファンなら「そんなことはない!」と言うかもしれませんが、一般的アニメ映画ファンの自分には新海監督らしさがかなり薄れてしまった印象があります。
・ポエムがない
あの聞いてるとこっ恥ずかしくなるような、新海監督の代名詞である心象描写のポエムが無い。
なんかアッサリしてるなと思ってたら、劇中でポエムが無いのです。
あれも賛否両論だとは思いますが、アレが無いと新海作品を観たという気にならないんですよね。
・背景描写がアッサリ
相変わらず背景は美しいんですけど、なんか印象に残らない。
「君の名は。」や「天気の子」って劇中で背景を主役にして、やり過ぎなくらい美しい背景を観させるシーンが随所にありましたよね。
今作は「背景はあくまで背景。」と言わんばかりに、美しい背景を主役にしたシーンが無い。
・MVみたいな演出が無い
「君の名は。」で斬新な手法として受け入れられ、「天気の子」ではやり過ぎと批判を受けた、曲を使ったMVみたいな演出。
アレ好きなんですよね。
印象的なシーンとともにいやでも曲が耳と頭に残る。
前前前世とかスパークルとかなんでもないやとか。
愛にできることはまだあるかいとかグランドエスケープとか。
今作無いんですよそういうの。
・ハイライトらしいハイライトが無い
「君のは。」では黄昏時の瀧と三葉の逢瀬や、手のひらの「好きだ。」、隕石の衝突、そして最後の例のアレ。
「天気の子」では花火シーン、そしてグランドエスケープ。
これら印象的な映画の盛り上がりどころが用意されていましたが、今作ってあまり思いつかないんですよね。
私が一番心揺さぶられたのは過去の自分との会話ですが、過去2作とは揺さぶられた理由が違います。
過去2作はその映像に心揺さぶられたのです。
観たあと何度も頭の中で繰り返し、物足りなくなって「やっぱり映画館でもう一回観ないと!」ってなるようなシーンに。
今作は子供の悲痛な叫びに心揺さぶられたんですよね。
悪くはないんですが、新海監督に求めてたものとは違うと言うか……。
・ヒロイン兼主人公が可愛い
新海監督の描くヒロインってまぁ現実にはいないよね、と言われるようなキャラばかりですが、それが良いのです。
今作も素直で芯のしっかりしたヒロインで素晴らしかったです。
ただ一つ難を上げるなら、主人公が草太にあそこまで肩入れするのかイマイチ伝わらないというか。
イケメンなのはわかりますし、旅を重ねて恋愛感情を抱いたのはわかるんですが、映像としての説得力がちょっと足りないといいますか。
草太がすずめに惚れるのはわかります。
あそこまで甲斐甲斐しくともに旅をしたんですし。
要は草太の魅力が描き切れていないような気がするんですよね。
すずめと草太が絆を深める前に椅子に変えてしまったのは失敗だったと思いますね。
どんなにともに旅をして絆を深めても、スクリーンに映っているのは椅子です。
最後に元の姿で戻ってきても映像の説得力が弱いのです。
「君の名は。」では二人が惚れる決定的なシーンなんかありませんでしたが、それを力づくで黙らせる圧倒的な映像の説得力がありました。
あと瀧と三葉は映画内でどういう人間なのか描けていましたし。
・ロードムービー
行く先々の人たちは魅力的でした。
特に芹沢は良いキャラしてました。
・かなり直接的な超常描写
今までの超常現象って明らかに神様の存在が示唆されていましたが、一応神様を明確に描写はしていませんでした。
それが今作は明確にダイジンという神様的な存在を出してきました。
個人的には過去2作の、明らかに超常現象だけど神は人間が触れることのできない存在である、という描写が好きだったんですよね。
全体的に惜しい、あと一息だと思う作品でした。
MV要素と背景をたまに主役にして、あとポエム。
椅子に変身するのは後半にすればちょうどいい塩梅だったんじゃないかなと。
あと作画が雑なところが見受けられました。
最後の最後とか本当にアレで良いんですか? と思いました。
ただ叔母の心情を吐露するシーンとか、子供の自分との対話とか、心を揺さぶられたシーンは確かにありました。
叔母の「それだけじゃないんよ。」という言葉に込められた愛情は深いですし、子供の自分との対話は「遺された者の悲哀や希望」を感じることができました。
取り敢えずあと3回は観るとして、次回作も期待しています。
〜以下追記〜
2回目観ました。
ごめんなさい評価変えます。
めっちゃ最高でした!!
2回目はすずめが娘のように見えて、ボロボロ泣きました!!
小すずめが慟哭するシーンは「おあああああ」って心で号泣しました。
扉はトラウマを表現しており、鍵をかけて封印していく。
でも最後は自ら扉(トラウマ)を開けて、過去の自分を救いに行く。
道中の人々は支えてくれてすずめを成長させ、最後に成長したすずめは自分自身を助けに行く。
母親の死後死が怖くないと達観していたが、「生きたい。」と願うように成長したすずめが。
そして鍵をかけるという行為は、それが大切なものだということでもある。
子供時代の記憶(トラウマ)は確かに悲惨な記憶だけど、だけどそれだけではない家族との大切な思い出も詰まっている。
ここは叔母の「それだけではない。」というセリフに掛かってる。
それらを大切にしつつ、光ある未来に向けて「行ってきます。」
ああああああ!!
エンタメとしては君の名は。が最高傑作ですが、新海作品としては「すずめの戸締まり」こそが最高傑作と自信を持って言えます!
新海作品は2回目が本番です。
是非みなさん2回目行って下さい!!
描いてくれてありがとう
当事者だったから分かる。被災地から来たと強調されればされるほど「被災地出身だから何なんだよ」という陰口を聞いた。震災というテーマは必ずしも万人受けするテーマでは無いにも関わらず作品にしてくれて嬉しかった。
「私の人生返してよ」黒い化け猫が憑りついたから出た言葉ではないことが解かった。亡き姉妹の子を1人で育てて来たおばさんとおばさんの気持ちも振り返ることのできた優しい娘。本当に良かった。
ダイジン!!!!
何故あの白猫がネット上でダイジンと呼ばれ始めたのか誰が呼び始めたのか。
まあその辺のツッコミは野暮なのでしませんが、すずめに嫌われて、ダイジンが「ガーン…」って表情でしおしおになっちゃうところでこっちまでメンタルダメージ食らいました。
猫の形をした神様だけど、愛嬌があって憎みきれないダイジン。
長年誰にも認識されず、一時的とはいえ自由になった後に美味しい食べ物を貰ったらそら好きになっちゃうよね。分かるよ。
そして最後はやっぱりそうなるよね…と思いつつもダイジンのラストに涙した。
ダイジンが元の石に戻るところで涙腺崩壊してしまった。
そうするしかないのはメタ的には分かってるんですけど、石に戻る時のダイジン可哀想過ぎんか。
いや、それも運命か。ダイジンは元々石だしな。いやでもな。
なんかこう、葛藤を抱えながら映画を観終える羽目になりました。
圧倒されました
最後まで全く中弛みなく、ハラハラしながら観ました。
朝観て、昼御飯食べてからもう一回観たくなって観ましたが、
二回目もハラハラしながら観ました。
ちょうど公開日が仕事休みだったので得した気分。
同日に同じものを二回観るなんて初めて。
洋画で字幕版と吹替版を続けて観ることはあるけれども。
アニメは観ないし、新海ファンでもないのだけれどそれでも新海作品は何回も観たくなってしまうのよね。
11/18現在、一週間で4回観ました。
考察とか能書きとかは置いといて。
何度も観たくなってしまう何かがあるみたい。
昨日IMAXで観たときは結構泣いてしまってよく見えなかったので
改めてもう一回観に行かなければならんな。
ダイジンフォーカスで観ると猫好きはめっちゃ泣けてしまうよ。
(どうでもいいのに)気になっていた点→
神戸でマクドに寄ってビグマを食べていたようだが
ルミさんがダブチなのに、鈴芽がビグマ。
ルミさんのおごりではなくて、鈴芽がみんなの分を支払っていたのね。乗せてもらったお礼か。
あと、車内でビグマを食すならばラップでオーダーしようぜ。レタスが大惨事だ。
ということで、現在6回目観賞済み。
そうそう、何度か観ているうちに思ったこと。
草太を救いに行く理由。
一目惚れでそこまでするかってことだけど、
『大事な仕事なのに』『草太さんのいない世界が怖い』『私が要石になるよ!』
鈴芽の恋愛感情より以上に、この世界には閉じ師である草太が居なければならないという理由からではないのかなと思ったり。
先日池袋サンシャイン60にすずめの椅子が展示されていました。あのサイズ感からすると、鈴芽は背が高いのかな?バリケードやガードレールを軽やかに飛び越せるわけだ。
面白かったです。
イケメンの草太さんに完全に一目惚れで追いかけて巻き込まれた女子高生。いや巻き込んだ女が正解だと思う、彼女がいなければイケメンが椅子にされる事もなく試験にも行けて事件も起きずに平和な可能性が高い。
これがイケメンでなければ発生しない事案である。もし俺が女子高生に声をかけようものなら、作り笑顔か嫌な顔で見られるだろう。私から早く離れて忘れたい女子高生が爆誕するに違いない。
何も持たずにスマホがあれば電子マネーで今や旅に出られる。この作品をいつか遠い未来で見た子供達が電子マネーって何?と聞く事が訪れるだろう。※私は独身です。
---------------【すずめ】------------
最初に言っておく。『最高に可愛い』
めちゃくちゃ行動力があり、ちょっとS気があり。(私も足で乗られたり座られたい。)運動神経抜群でスタイルも良くて優しくて、辛い過去を背持った女子高生。色んな人に好かれる性格の彼女。人間らしさを持っていて叔母が重く感じている。目標や目的の為なら死ぬような事でも、どんな怪我でも恐れず死んでも構わない系女子である、とりあえず『もっと生きたい!』と言うのは、持っている。
---------------【岩戸 環】-----------
めちゃくちゃ可愛い。結婚したい
、もちろん自分はすずめちゃん派ではあるものの環さんも可愛い
自分も稔側なので、気持ちは痛い程、わかる。美人に恋愛対象外にされている事が。
芹澤と会った後だと岡部稔の存在は更に恋愛対象から離れていくと思った。
彼女の苦労は恋愛とは別にある。
すずめがいようが恋愛は可能だから、そこまで好きになった男が現れなかっただけだと思う。
すずめに絶対に言ってはいけない言葉を出すも、反省し逃げずに、ちゃんと最後まですずめの側にいた素晴らしい女性
---------------【感想】------------
面白かったです。本当は長々と書いていたのですが、間違えて消してしまい断念しました。見て良かったと思いました。泣きました。
---------------【オマケ】------------
①猫の気持ち、あまり考えずにすずめちゃんが最後に普通に使って、ちょっと悲しくなる。まあ、迷惑かけただけだしね
②朝、目が覚めたら
部屋の中に蝶々が2頭飛んでるのに違和感があります。あれは何か新海誠さんのメッセージだと思うのですが、わかりませんでした。ただ、常世で幼いすずめと会話中に困った時に椅子に気づき蝶々が2頭椅子の所に飛んでいました。
③常世に持ち込まれた『すずめの椅子』
これは草太さんが開放された椅子だと考えてます。傷とか考えても、となるとタイムパラドックスが発生します。
『すずめの椅子』、高校生で幼い自分に渡す→幼い自分が成長し高校生になり幼い自分に渡す。繰り返します。
事件後、椅子が出ない事から憶測ですが、すずめの部屋には『すずめの椅子』はないと思います。
そう考えると『すずめの椅子』は存在してはいけないモノです。
椅子の足が一本なくなった理由も明かされずに終わりましたが、すずめちゃん本人も知らないと考えると、どうしようもありませんね。ただ、あの場所に突如として現れた椅子と考えると蝶々は両親で災害場所から持って来た可能性もあります。
大事にしてたから傷も災害時のまま部屋に保存。旅時は呪いのお陰で新たな傷はつかなかった可能性。
冒頭の蝶々の2頭は、いつも見守っていると言う父と母なのかも知れないですね。
---------------【完】------------
教材のような映画
感動させられたというより、元から知っていた災害の凄惨さと登場人物とを結び付けて情が移ったという方が正しい。こちらの記憶や感性にここまで依存したアニメは初めて観た。ドントフォーゲット●●といった風に凄惨な記憶を呼び戻して、いろいろと繰り返してしまう人類を戒める目的が込められている。だから教材と呼ぶのが相応しい。
教材として魅せたいであろう部分同士をつなぎ合わせる要素(※つまりストーリーの本筋)に違和感が多くオリジナルアニメとしては星3つ。こちらの感性に頼らない部分が実に頼りない印象。普遍的なテーマがしっかりあるのだから、次回は教材と割り切ってもっと短い作品にしてもいいんじゃないかと思った。
死は常に間近にある
とりあえず一言素晴らしいかったです。
地震災害といった少し触れづらい題材を扱いながらも、地震大国である日本で起こり得る未来を表した作品でした。
被災された方々が多い日本で挑戦的な作品を作ったことで批判も多いかも知れませんが、地震被害にあったことがない方々にこそ観ていただきたい作品だと思います。
間接的にではありますが、被災された方の気持ちをアニメーションとキャラクターを通して味わわせてくれるのは、親身になって他人を悼み合うことのできる気持ちにさせてくれるイイ映画だと思いました。
途中にビビるシーンが多くありましたが、叔母さんが
心の中を晒すシーンは色んな意味で怖かったので、
お気をつけて鑑賞して頂きたいと思います。
改めましてとても素晴らしい作品をありがとう
ございました。次回作も期待しております♪
私には、響きました
人それぞれ、感じ方は自由なので酷評があることも理解出来ますが、私には素直に響きました。
廃墟を知らないかと聞かれ、気になったとは言えすずめの行動力ずっとすごすぎだろ、とか色々細かく突っ込みたくならないわけではないけれど、知らなかったにせよ自分が興味本位で引っこ抜いてしまったのが要石で、自分のせいでわざわいを呼び込んでしまったとなれば、そりゃ決着つけたいですよ、私がすずめだったとしても。
昔アルマゲドンを観て、いつかもしあんな場面があったらブルースウィリスになってやると思ったときと、何も変わってない自分に驚くけど、私も万が一のときは自分が要石になると叫べる人でいたいです。
何このレビュー、意味不明w
すずめの声優に抜擢された原さん、罪の声で大好きになりましたが、あのときは不幸な役、その後も真犯人フラグで散々な目に遭って、今回こそラスト幸せ真っ直ぐモードで何だか嬉しくなりました。
今後の活躍に期待してます。
相変わらずの映像美でしたが、私は所謂三部作では今作が一番好きです。
人々の何気ない暮らし、生きることを災いが断つ悲しみに、立ち向かっていくって素晴らしいストーリーです。
その、何気ない暮らしをとても美しく表現していました。
明日が幸せでありますように。
何年もこの幸せが続きますようにと、そんな気持ちを観ながら自然と実感させる映像は、今作が最高だと個人的には思いました。
また観に行きたい!!!
かなり心を抉られる
これは問題作
それぞれの土地、それぞれの世代でそれぞれのトラウマが掘り起こされる。
でも、新海誠の伝えたいことがヒシヒシと伝わってきた。
俺はメッセージ性の高いこの作品は好きです。
現実に目を背けず批判も覚悟でこの作品を作った新海誠の勇気を讃えたい
▼▼▼以外、ネタバレ
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神戸、東京、福島と過去の大震災の被災地を回って旅してるのもそうなんだけど、、なぜに宮崎?て。
宮崎から四国を通って新幹線で東海道を通って東京って、南海トラフ地震で予想されてる被災範囲なんですよね。
過去の震災だけでなく未来の災害も予見させて他人事ではないと感じさせる脚本がすごい
マルチバースでは無かった。
公開前のキャッチフレーズで「全ての世界と繋がってる〜」とかなんとかがあったから、新海誠作品のいずれかとクロスオーバー的な展開があると思ったけどそんな事は無かったです。
むしろ瀧君も帆高も出なかった。神木隆之介さんは良い歌声だったけど。
「君の名は。」や「天気の子」のように【災害】を作品内の面白さに変えれるのはやはり新海誠しかいないと思う。
下手すれば「不謹慎」とか五月蝿い連中が現れるから。
すずめの雪の中の描写で北海道のどこかと思ってたけど、東京から北上して、日記の日付が3/11で止まったのは少しゾクッとした。"アレ"を見たまんま絵に残すために黒く塗り潰す人を聞いた事があるから。
「いってきます」を最期に消えてしまった人達にお悔やみを。
「ただいま」と言える、「おかえり」と言われる現在に感謝を。
以下鑑賞ポイント
・揺れに気づかないバスケ部
・すずめの部屋に「赤毛のアン」
・インフルエンサーのダイジン
・入浴シーンはカット
・マクドナルドをこぼさない全自動AI搭載椅子
・ポテトサラダ+焼きうどん
・旅費がエグそうなすずめさん
・ミミズの上なら飛べる
・萎んだダイジン
・思ったよりデカいウダイジン
・「ルージュの伝言 神木隆之介ver」
・ショック療法のオープンカー
・黒塗りの3月11日
・???「おい その先は地獄だぞ」
・キンキンに冷えたソウタさん
・過去と未来の交錯
・ガムテープ補強 お別れのハグ
・再会の「おかえり」
今回は人間と椅子だったから、目に見えた恋愛描写が少なめだった印象。
次回はガッツリ恋愛物を見てみたいかも。もちろん「秒速〜」のラストみたいにならないような笑
土地を悼む物語。そしてダイジンお前…
鈴芽が環さんに言われたように、鈴芽に「うちの子になる?」と言われ、鈴芽の役に立とうとしたダイジンが最後の最後まで選ばれないのが切ない…(そして環さんが忘れていたのと同様に、鈴芽も自分が言ったことを忘れてるのがまた…)
過去の作品は映像や音楽が美しく綺麗という印象だけど、今作は非常に力強く、見応えのある作品となっていました。声優陣の演技も〇
小説も読みましたが、アクションシーンの多い今作は映像の方がおもしろい!
大筋の部分以外だと
芹澤「ここってこんなに綺麗だったんだな」
鈴芽「これが綺麗…?」
という被災者と非被災者の対比が印象的でした。
(芹澤がこんなにネットで話題になるとは思わなかったなぁ笑)
強い覚悟と意志を浴びて改めて向き合うあの日
まず最初にこの作品を世に送り出す決断をした製作者全員に敬意を払いたいです
きっと並大抵の覚悟や意志では完成させられなかった事と思います
東日本大地震を扱う重いテーマでしたが、適度に挟まるコミカルな描写と圧倒的なファンタジー描写ですんなりと観れる前向きな作品です
何度もクライマックスのような圧倒される展開が訪れ、その度に心が震えました
表向きは日本全国を駆け巡るロードムービー、裏のテーマは忘れられた土地にあった生活、感情などに想いを馳せ、悼む所にあると感じます
廃墟とされた土地の最後はきっと悲しいものが多いが、そこでは確かに様々なドラマを多くの人々が紡いでいたはず
美しく、活気あった景色が無かった事にはならない
そんな当たり前の事をこの作品に触れるまで私は忘れていた気がする
すずめは幼い頃に親を、街を亡くし、楽しかった思い出もあの日から燃え続ける悲しみに覆われ、いつしか忘れる事で前を向いて生きてきたのだろう
故郷というものは安心して帰れる場所であるはずだが、彼女にとってそうではなく、きっと同じような思いをしている方も大勢いる
すずめは日本全国を周り、様々な土地に、人に触れ、何も残っていない故郷で、あの日の感情と向き合う
かつて絶望や悲しみの感情を引き摺ったまま去った土地で、今度は澄み切った空のような晴れた気持ちでただ前向きに生きる強さと共に帰路につく
そんなすずめの姿に私はいつの間にか生きる事が怖くなくなっていました
生きるも死ぬも運でしかない
それでも生きていたいと強く思えるような作品でした
救いとは、悼むとは。
見終わった後、「すずめの戸締まり」「行ってきます」この言葉への印象が全く変わってしまいました。夢に導かれて始まった彼女の旅は、何だったのか。
「草太に恋をする」展開に、作品のメッセージが集約されていきます。これをきっかけとした出会いや試練から過去の出来事を受け入れ、生きることと向き合っていく。震災を経験した彼女が、特別な力によってではなくあくまでふつうに生きてきた震災後の12年間を通じて救われていく。明確に、東日本大震災で被災した人を悼む物語です。
空虚な毎日の中にいた鈴芽が自らの手で未来を切り開き、切実な思いで彼を救うべく危険を厭わず立ち向かう。誰かを好きになることをもって、生きる豊かさに触れていたように思いました。
前半は草太との絆が生まれる戸締まりの旅、中盤では大きな事件を経て物語の全貌が明らかになる。後半は、過去と向き合い草太を助け出す旅。共にする人が変わりながら、九州から東京へ、そして東北へと北上していくロードムービー。複数の物語と、ロードムービーという構造を交差させている点も新海監督ならではの演出の面白さでした。
本作を楽しめた大きな理由は、登場人物への好感と解像度の高さです。主人公鈴芽の、真っ直ぐで、嫌味がなくどうしようもなく切実な様、それを演技力で昇華した原菜乃華さん。独創的な閉じ師という設定、人間味のない美しい青年が椅子になった途端表情を豊かにしていった草太。不意に発するさりげない台詞の柔らかくて優しい声を聞くと、鈴芽が焦がれる切実さに納得してしまいます。そして物語後半に違ったリズムをもたらす深津絵里さんの環と神木さんの芹澤の存在感。お芝居の見応えにはしあわせすら感じました。主役を引き立てる存在ではなく物語の一部として息づいている描き方は、近年作品とは異なる点です。
ダイジンがヒールではなかった裏切りも良いエッセンスでした。同時に、あくまで私たちが戦ってきたのは、これからも戦わなければならないのは自然という不可逆的なものだと認識させられる。そして東京での大震災の前兆描写。やがてそれは解き放たれてしまうのだという暗示。そんな日常をどう生きていくべきなのか、そして起きてしまったものに対する救いとは、悼むこととは。そう向き合うきっかけをくれる。
集大成という言葉にも納得です。君の名は。、天気の子をつくってきたからこそ“辿り着いた”メッセージ。全く別の作品に3部作の側面を感じられる異次元性も奇跡のようで必然だったのかもしれない。閉じ師という斬新な設定によって悼むことを表現し、多くの人が改めて心を向ける。新海監督の品性や作家性、この題材を誠実に描いてくださったことに心から敬意を表したいです。
タイトルなし(ネタバレ)
※IMAX先行上映会にて
【良かった点】
新海誠監督がさらにワンランク上の次元へ進んだ傑作。ボーイミーツガールにロードムービーにエンタメ要素も盛り盛りで息つく暇のない2時間。声優さんも皆さんお上手、何より終盤の子すずめの泣き演技上手すぎない?、もらい泣きしてしまった。劇中歌という武器をやめてもここまで面白いアニメーションを作れるという証明と監督の意地を感じた。EDのRADWIMPSの「カナタハルカ」が染み渡る。余韻も完璧な作品だった。過去にあった「さよなら」に向き合い、それに「行ってきます」をして前に踏み出し、今愛し愛される人の元へ「ただいま、おかえり」をする、そんな暖かいメッセージを受け取った。
【良くなかった点】
地震アラーム(結構頻発する)、3.11が盛り込まれているので、アレルギーやトラウマがある人は注意が必要か。特にそういう描写は予告では描かれていないので嫌悪感を示す人もいるかと。
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