すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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嫌いなわけじゃ無いです、どっちかって言うと好きなんですけど…
映像が綺麗、キャラも好き、音楽も相変わらず良い感じ、話も起承転結がしっかりしている。
どっちかって言うと好きなんですけど、この映画を通して見てる人に何を伝えたいのかがわからなかったんです。
例えば震災がミミズの所為だとしたら、閉じ師(字はあってるのか?)の草太は以前の震災を防げなかった事などもっと熱い話の展開で良かったような気がします、震災の話の割には震災の部分に対して登場人物があっさりしているなと。
個人的には実は他にも閉じ師がいてラストはみんなで閉めるみたいな胸熱展開があってもありだったんじゃないか。
他にもダイジンはネットから名前が付いたんじゃ無いの?後から出て来たのにサダイジンって何?
イスの足が一本無い理由は結局何?
すずめは草太のお爺さんの病院が何故わかったの?近くにって言うだけでそんな描写ありました?
ダイジンがすずめの子にはなれなかったってどう言う意味?
ダイジンは何故草太を要石にしたの?
そして、一番の謎は震災っぽい表現必要でした?
などなど色々な謎(?)を私に残したままエンドロールに突入してしまいました。
小説読んだら全部の謎が解ける事を祈りつつ明日小説買って来ます。
でも、地震はナマズ説から新しくミミズ説になった事だけは私の中の新しい発見です。
あと、キャラは好きでグッズはめっちゃ買いました(笑)
(補足)
これ書いた後に映画好きと熱く話し合った結果、私達の解釈はダイジンもサダイジンも元々は人間でサダイジンは大人が要石になったから宿命に納得しているが、ダイジンは元々閉じ師の関係者で子供が要石に何かしらの理由でなってしまったからまだまだ遊びたくて逃げ出した。
だから草太が要石になった事に特に意味は無いし、ダイジンがラスト間際にすずめの子にはなれなかったって言ってるって事も納得できるので勝手にこの内容で納得しました。
この視点でもう一回すずめの戸締りを見たいと思ってます。
他の方の意見もお待ちしてます(笑)
映像5音楽5脚本2
初週末やリップサービスのご祝儀期間が解ければ、評価は下に引きずられるだろう。
映画館が「初日の上映回数」を異常なまでに増やすのも納得。
初週末を過ぎて感想が出始めれば、ネット外の口コミから鑑賞を控える人は逓増する内容だったと感じる。
映像は最上質。すごい。
音楽も歌もいい。いい。
が、問題はそれらを駆使して描かれる「内容」である。
その内容は、主要キャラクターの無神経さやセットアップの弱さで感情移入が難しく、序盤から緩急のない急だらけのバタバタが続き、魅力が乏しい話の展開パターンに序盤で予想がつき、それがその通り繰り返され、自己満足的な説明不足が増え続け、ジブリやガンダムのパロディ、テーマやギミックは君の名は。の焼き回し……という、鑑賞後、劇場にいた人々が疲労感を口にしたりヤケクソ気味な苦笑が見られる内容にとどまってしまった。
『天気の子』も各言動や状況設定、物語の展開装置が「そうはならんでしょ」のご都合的で鼻白んだが、ここまで「観客たちが、耐えながら付き合う」映画体験ではなかった。「映画は映像と演出とテーマだけ、脚本は細部から大筋に至るまで全く気にしない」という人しか高い評価にはならないと思う。
以下、具体的に本作の難点を指摘。
・好きになれない子、すずめ
行動原理が不明。最初の扉を閉めるまでのシークエンスでも、「イケメンだから話す前から一目惚れ」「なぜか廃墟を伝えたことを悔い、なぜか登校を中断して廃墟に向かう」「その後、学校に登校」「人には見えないモノが見えたら、なぜか再び廃墟へダッシュ」という、わざわざ明示した「2023年の日常に暮らす女子高生」とは思えない行動を連発する。制作サイドの「最初の扉を閉めるまで早くやりたい」にひきずられて、人間の思考回路で生かしてもらえていない。さらに叔母の正当性ある心配を無視して、ノリでフェリーに乗って、スマホ一つで四国に行ってしまう。四国ではソウタに帰って日常に戻れと言われるがなぜか帰らず、扉閉めを継続。叔母の心配はもちろん、学校生活や学校の友人たちを気にも止めない態度が人間ではない。その後も「協力者に協力を求めるが説明はしないし理解させる気もない」態度で、任されていたスナックの仕事を放り出したり、要石を打ち込んで人々を救ったすぐ後に好きな人の方が大事だから大災害が起きてもいいからやっぱり抜きたいと言い出し、大学生のアルファロメオジュリアに高速道路を走らせ、叔母からいいかげん説明しろと言われたら「心配されるのが重い」「家族にしてなんて言わなかった」と逆ギレで叔母を悪のように罵り、黒ダイジン乱入の成り行きで叔母の大事にしてくれる気持ちと通じ合ったかと思ったら、すぐに「ソウタを助けて私は死ぬ」と叔母のことなんてやはり何も考えてもいない(まるで成長していない)……そりゃ叔母さんも「……しんどい」が堆積しただろう。
「十代の無垢さ、純真さ、初々しさってこういうものだよね」と監督世代に言われたら十代がキレそうな内容なのだ。「~だわ」「~わよ」もあるし。後半で「実は3.11の震災&津波の孤児だった」という情報が明かされるのだが、「母は死に自分だけ生き残ってしまった=命なんて運だ、死んでもいい(だから日常へのこだわりはない)」というのは、叔母に12年間愛情を持って育てられ友人もいることから、「無神経・恩知らず」も同時に発生してしまう。「震災孤児の思考をリアルに描いた」とは受け入れられないので、「無神経・恩知らず」部分はすずめの個性だと受け止めるが、それだとやはり好きになれない。
主人公兼ヒロインが好きになれない言動・精神構造をしているというのはこの手の作品では致命的で、『君の名は。』の主人公の片割れである三葉の方がずっと言動・性格的にかわいい。後述するテーマのかぶりもあって、自身の過去作と比べられてしまう宿命の中で、シンプルに負けてしまう印象なのはいただけない。
・セットアップの弱さ
結局、天気の子のような「大勢のモブの命と運命の一人の命と」のテーマがもたげてくるが、天気の子や君の名は。のようにすずめとソウタの縁や絆、成り行きから個人的な好き合いへと移る過程が描かれていない。なので、いきなり「100万人の命よりもソウタさんを助けたい」という中盤以降の大逆の葛藤・決意が「そういう設定だからそうなった」にしか見えない。作中で描かれた程度の交流(一目惚れからの、なりゆき仕事)でラブってしまうなら、すずめが人生で出会ってきた宮崎県の全男性は相当に無味乾燥だ。ずずめとソウタが「縁あって、一緒に特殊な仕事をする関係」から、「それぞれ個人に興味が移っていく描写」が必要だった。神戸の観覧車では呪いを解く鍵であるダイジンを放り出してすずめを助けに行ったわけだが、そこはもっと丁寧に「そういう決断をしたシーン」として描いてほしかった。
・緩急の弱さ
後半まで、ドタバタではなくバタバタが続く。緩急の相乗効果で物語は面白みを得るのだが、本作は薄味の全国行脚がノルマだったのか、緩急ではなく急急のリズムで作られている。鑑賞者に心の置き所が乏しく、後述の予想できる展開と相まって疲労感が高く耐える鑑賞になりがち。
・魅力が乏しい話の展開パターンに予想がつき、それがそのまま繰り返される
ご都合でダイジンの居所がわかる(この名前も後述でつっこむが)→行く→都合良くミミズ出現→扉を閉める→ダイジンは取り逃がす→次の地域へ……これが九州・四国と続いた時点で嫌な予感がするが、さらに神戸、東京と繰り返されるのが辛い。東京は一応話が少し動くが、骨子は変わらないし、その後もそう。各地のエピソードも「各地ならでは」や「地域ごとにアラカルト的な良さ」があるわけではなく、ただ行った、「絵として街を綺麗に描写した」という程度。エピソードとしてのパンチ力はない。その低火力を2時間かけて5回繰り返すので、上映後の十代客たちの「長かった」「疲れた」「東京で終わると思ったのに」という感想に共感した。
メイン・地域ゲストのキャラクターたちを掘り下げて滋味を味わわせる物語ではなく、映像表現の腕前を誇示できるパッケージを延々とスライドショーされていた感じが拭えない。例えば神戸編は、地域の特異性やそこに在る生活描写よりも、それらと関係の無い超美麗観覧車バトルの方が尺が長いように感じた。他の地域も同様。この優先度設定は、ロードムービーの型を持つ本作には逆効果である。
・自己満足的な描写による説明不足
主にダイジン2匹回りについて。あとお爺さんの心変わり。
主人公が岩戸で戸締まりだから、天岩戸でうずめで右大臣左大臣的なんだろうな……と思うも、ふんわりしすぎ。作品で描かず無料配布パンフレットで解説をするのは、クリエイターではなく教祖の志向だ。そもそも野良猫を「大臣っぽいからダイジン」とモブたちが命名し、すずめも「あの猫、大臣っぽいし」と理解を示す表現は、首をかしげない鑑賞者の方が少ないだろう。大臣にも、歴史物の大臣やファンタジーものの大臣、現国務大臣などいろいろありすぎて、唐突に、まして猫にイメージを共有できる言葉ではない。制作サイドだけがわかる「そういう設定だから、そうなんです」という素人然のテリングが、作中世界の共通認識・事実として、違和感だらけのまま波及してしまっている。
結局ダイジンたちは何をしたくて、何をしたくなかったのか。宮崎の要石は扉のこちら側にあったが、すずめが触れてしまったために封印は解けたのか。では、東京の要石は誰がorなぜ独り手に解けたのか。すべてに説明が必要とは思わないが、観客の悩みたいところと作り手側の悩ませたいところのズレが大きかったと感じる。お爺さんは「人類を滅ぼすことになるぞ」と正論を言っていたのに、会話途中で何をもって心変わりでヒントを与えたのかも不明瞭。最終的になりゆきでなんとかなったからよかったが、ならなかったら日本は「すずめのトラウマを全員が共有する悲劇」となっていた。運命的で深いのではなく、粗くて雑だと感じる。母絡みのエピソードの真相も、小さな驚きと引き換えに深みが失われてしまっている。
・パロディ
ジブリやガンダムの演出やセリフのパロディは小手先の曲芸。そういう歩み寄りは求めていないので、ノイズに感じた。
・題材やギミックは君の名は。
大災害を食い止める主人公。好き合う運命の二人。実は過去と繋がっていた現在。要素としては傑作である君の名は。を踏襲する物が多い。だからこそ、映像良ければそれで良しなヤケクソ具合が、監督自身の過去作君の名は。の下位互換となることを許してしまっている。君の名は。の監督自身によるノベライズを読んだ限り、そもそも原作である映画版の脚本スタッフに相当な腕前の人がいたようだが。監督自身の脚本力は、そのスタッフやシナリオチームに全然及んでいない。
・方言、地域性
大予算大期間の大プロジェクトなのだから、九州の方言のイントネーションは、監修者を一人は雇ってほしかった。方言を使う・日本列島制覇・しかも冒頭と決めたなら、そこで妥協をしてはいけない。
また、宮崎、愛媛、神戸、東京、(宮城)、福島……という、中国・東海甲信越スルーは、全国行脚を商品性に宣伝している以上、嫌な人はいただろうなと。「震災の発生地だけを選んだ」としても深読み要素なので、売り出し方と内容不一致の免状にはならない。
それと、過去作の東京表現を皮切りに「日本の持つ美しさを再発見して描ける監督」というブランディングを意識しているようだが、今回の全地方のキラキラ描写はかえって理解の浅さを感じる。弱き地方への理解者・寄り添いのつもりかもしれないが、そうだとしたら逆に「全然わかっていない自覚がない、肩を組もうとしてくるありがた迷惑な来訪者」になってしまっている。地方は映像美的に綺麗なのではなくて、くすんだ街並みの中に文化と生活の輝きがある。しかしフィルタを用いて画一的に綺麗にする視覚的美化を「掘り出す行為」と捉えている節があって、当事者たちの誇りからずれた視覚的美化は、かえって無理解と断絶を強調してしまっている。
・主題
過去との対峙、トラウマへの心の戸締まり、一区切りつけて扉のこっち側、現実へ行ってきます、再出発……はわかるのだが、そこに無理矢理運命の二人を入れた感が、セットアップの弱さと相まってかみ合わせの悪さを感じるところ。
また、藤本タツキ『ルックバック』と同じく、現実の具体的悲劇への歩み寄り行為自体を商品化しているような「流行の売り方」も感じてしまい、全体的な粗さとあわせて個人的に厭な感じを受けた。悲劇が起きればマーケターたちが大喜びするような「コツ」のある世の中にはなってほしくない。
・怒っていい人たち
①命知らずゆえの恩知らずになると解釈され描かれた、3.11の震災孤児や被災者
②イケメンであるという理由だけで一目惚れを許すことになった、過去にすずめと会っていた宮崎県の男性たち
③全国行脚の中に含まれたことになっている中国、東海甲信越、北海道の人々
④全国のお父さん
難癖をつけたくて観たのではない。『君の名は。』はここで書いた次元の指摘はなぜか全部クリアされていて、私が畏敬する高みの作品だからだ。
しかし本作はそうではなく、脚本に感動が漏れる穴が多すぎる。監督には、今年の作品ならトップガンMやRRRを何度も見て、感動を生む(狙い通りに、最大化する)手法の網の目が、実はどれほど細かく存在して、真摯に向き合われ、確信的にコントロールされ調理されているか学習してほしい。その上で専門家に頼むのは全く恥ではない。できないことをできると言い張って大勢を巻き込み、企画が労力の割に低調に終わることの方が問題だ。キャリアも長く声望もあるので、この次元にとどまっているとチームを低質に付き合わせる迷惑な増上慢になりかねない。結果をどう受け止めるか、分かれ道に感じる。(『天気の子』もそのタイミングだったのだが、一歩追い詰められてなお)
この内容に黙々と従った超絶アニメーターさんや音響さん、関係者の皆様はお疲れ様です。
ファンタジーすぎるかも、、、
今作は個人的に少しファンタジーに飛びすぎていると感じました。別にファンタジーが強い映画が嫌なのではなく、今作も今までと同じように普通の日本に住む高校生が主人公である現実的な世界観がベースなのに、異空間に繋がる扉や椅子に変えられてしまうソウタさん、なぞの閉じ師という家業にダイジン、左ダイジン、ミミズといった妖怪たちと、あまりに個性の強い設定から上手く現実世界と絡めて脚本を書けていないように感じました。前作、前々作の「君の名は」や「天気の子」も非現実的な設定ではあるものの今作程突飛な物ではなく上手にまとめることが出来ていたように思います。
主人公のすずめがなんだこれって感じで拾い上げた要石が発端で大災害が起こりそうになるという展開の無骨さや、ダイジンが要石に戻ることを散々嫌がっていたのに、物語終盤で急にやっぱり戻るわって秒で石の姿に戻ってしまうことの都合の良さや、なにより主人公が物理的に九州から東北までの長距離を移動をするとなると、それ相応にたくさんの物語があるわけで、たしかに道中様々な出会いがあったけど、それ故にやっぱり駆け足ぎみになっているようにも感じました。
やっぱり「君の名は」から「天気の子」と期待値も増しハードルが上がっているさなかのコロナ流行と今まで通りに作品を作ることの出来ない時期があったかもしれないし、映画特典にも「我々作成陣は全身全霊を尽くしたが、観客からは我々の裏での尽力は見られず作品そのものしか評価されない」とあまり今作に自信の無いような言い方をしている発言が見受けられるので、監督自身も今作にはあまり納得がいっていないのかなと思いました。
また監督の現実的な世界観にすこしだけのイレギュラーをテイストに混ぜ合わせた不思議な感覚になる映画が見て見たいです!
いろんな視点で楽しめそうな
いろんなキーワードが浮かんで来た。
オープニングから、魔女の宅急便、千と千尋の神隠し、もののけ姫等々の宮崎駿オマージュ。
天の岩戸神話。玄界灘の古の豪族。
片割れ時。南海トラフ地震。阪神大震災。東日本大震災‥
まだまだ気づかないキーワードがたくさんありそうな予感ありありです!
深海誠の
ジブリ映画オマージュ作品?かな?
ジブリのあの作品たちを思い出させるような場面が沢山あって、あー好きなんだねぇって思いました。
作品自体は普通に面白かったてす。
クスッと笑えるところも、ほろっとするところもあって。親代わりの叔母さんの気持ちはちょっと泣けた。
でも普通。
戸締りが地震を抑えるっていう事だったのかと。
描き方は賛否が分かれそう。
芹沢の神木隆之介がやっぱり上手かったと思う。
あと椅子の動きが好き。欲しくなった。
18時の時間帯だったからか高校生が多かった。
若い層にどこまで響くかで名作になるか普通になるかになりそう。
タイトルなし(ネタバレ)
今作は「まぁどうせいつもの新海誠やろ?背景綺麗でしょ〜RADWIMPS聞いてね〜みたいなそういうやつやろ?」の期待値で観に行ったらあまりの素晴らしさに腰が抜けました。
なんやこれ。
新海誠らしさはそのままに、全体的に完成度が爆上がりしている…!
前情報通り、地震速報は何度も鳴りますがこれは必要な演出。
ほくちゃの声優もどうかな?と思っていたけれど、草太の純朴で優しい人柄にマッチしていて素晴らしかったです。
個人的にはダイジンがもう本当に切なくて…
鈴芽のことが好きだっただけなんだよね…
最後要石になってしまった時は映画館で咽び泣きそうだったよ…そばにいてあげられなくてごめんね…
映画が終わったあとは泣き腫らした目でそのまま売店に。
私みたいな人がたくさんいてよかったです。
みんな大量にグッズを買い込んでました。わかるよ〜ダイジン、かわいかったもんね…
実は私、アンチ新海誠だったんですがそれは今日で卒業しました。
売店で鍵のネックレスを購入したので今日からは閉じ師として生きていきます。
よろしくお願いいたします。
現実に起きたこととも思える
3.11という現実に起きた出来事を絡めることで、本当にあった話のように感じられた!
各地の移動まで現実世界とのギャップがない、、
宮崎-愛媛間のフェリー、予讃線、明石海峡大橋、東海道新幹線などの移動、そして伴う時間の流れ、そんなふうに作品に入り込める作品でした!
色んな見方ができるロードムービー
震災を物語の軸にしているので、見る人によっては辛い見づらい部分もあるけれど、どんどん舞台を移動して色んな価値観の人に出会うロードムービーとして面白かった。
ラストの近くの子供のころのすずめとの対話は感動した
相変わらず風景は美しい
しかし神と人というスペクタルファンタジーはもう3回目‥壮大な描写のないような「言の葉の庭」のような大人の長編作品が見たいな
最高傑作や!
毎回楽しみ最高傑作!作画も超良いし、ヒロインすずめの声がマジで最高やったぁ。2時間がホントに一瞬で終わった!
毎回楽しみにしている新海誠監督の新作。だが、予告だけを見ている限り「恋愛要素強めかなぁ。あんまりかもなぁ。」って思い、期待と不安を胸に映画館に入った。でも、見終わったら最高過ぎて、グッズもサントラやクリアファイルなと¥8000分も買ってしまった。個人的には「君の名は。」「天気の子」よりも面白かった!今回は前2作品の神秘的な要素と「君の名は。」の災害要素(3.11など)を踏襲し、実際に作品の中に入り込めた。
東北へ向かう高速を走ってる中で懐メロが流れてたけど、それもテンション上がった。
日本的アニミズムがやっぱりいいなぁ。2回目は細かい所に注意して見ようと思ってたけど、フェリー乗って四国に行くところから作品に入り込んでしまって結局フツーに楽しんでしまった笑。鈴芽が床世に行って草太さんを救ってるシーンで気づいてそこからまた注意して見ようとしたけど、結局あんまり気づけんかった。でも、それだけこの映画がのめり込めるぐらい面白い作品やってこと!!3回、4回、5回と普通に見れるなぁ。受験終わっても、人気で”君の名は。”みたいにロングランすると思うから、絶対IMAXで何回も見る!!
鈴芽の声めっちゃいいからボイス付きのLINEスタンプ発売してほしい!!
あと初めてTOHO プレミアムシアターで見たけど、なかなか良かった!!
君の名は。天気の子。すずめの戸締り。を災害三部作って言うらしい。
今回気づいた新しい点
・冒頭の草太が鈴芽の部屋で治療受けるシーンで、散らかってる鈴芽の部屋のたくさんの物の中に「看護師になるためには」って言う本があった。お母さんが看護師やったから鈴芽も看護師になりたいんやなぁって思った。
・最後の駅で草太が鈴芽にハグしたシーン。鈴芽の顔がめっちゃかわいかった。その後に、スズメが空に羽ばたいていっていた。コレは鈴芽がこれから、羽ばたいていく!っていう暗示かなぁ。
・最初はダイジンに対して優しかった
→いろんな人に優しくされる。
・東京でダイジンに冷たくする
→東京の人に冷たくされる。服破れてたりしてても、陰で言われるだけで何もしてくれない。
新海監督の作品で、1番の大作
映画を見てる最中に、このテーマを扱うことに対する監督の覚悟を感じた。
震災の映像や緊急地震速報など、実際に経験してしまった方々にはかなり辛いと思うし、正直見ることはお勧めできない。私は岩手の内陸だったので、そこまで被害はなかった地域だが、当時、緊急地震速報が頻繁になり、今でもトラウマに感じているほど。
それでも監督がこの映画を作ったのは、震災を忘れかけている私たちに対する警鐘なのかもしれない。忘れないで、日々を大切に生きてほしいという、新海監督の心を受け取ったような気がする。
ちなみに、個人的にはダイジンを見ていたら、早く家に帰って飼い猫を抱きしめてあげたくなりました。
映像美と音楽、そして椅子が良かった!
まず「君の名は」程の衝撃はなかったけど「天気の子」があまりピンとこなかった私には比較的楽しめました。
ただ「閉じ師」って昔は何人がでミミズを退治、というか封じたようなこと言ってたけど、現代ではあれだけ都心で大事になったのに他に閉じ師居ないのかなぁということの方が気になってしまった。
まぁその疑問を抱えたままでは映画を楽しめないので置いといて、映像美が素晴らしく、その映像美に合った音楽がとても良かった!
さらに主人公達を取り巻く他のキャラクター達も活き活きとしてて観ていて楽しかったです。
何より椅子に人が宿るとこんな感じかも、と思わせてくれるくらい椅子がまるで表情があるように見えるのが良かった!(笑)
これ、ネタバレになるのかな?よくわからないので一応ネタバレにしておきます。
よかったけど、そういうの求めてないかも
全体的にはなしがよくわからんのよなー。
猫は何がしたかったん?
主人公は文句なしで可愛く、凛々しく主人公らしい主人公で、非常に好感が持てる。
ロードムービーとしては良かったんだけど、最後の妖怪大戦争はいらんかな。
前2作の少し不思議レベルを求めてたんだけど、むっちゃ不思議やん。
そこまでは求めてなかったかも。
後半のちょっと暗くなる場面での芹澤君は本当にいいやつだなー
新海さんの進化を見た
前2作は自己中心的な子どもが大暴れしているのを、ひたすら映像美で誤魔化している感じがしていました。
今回は伏線も沢山あり、
すずめ(子ども)がいかに責任のない行動をとっているのか、おばさん(大人)というキャラがいるからこそ分かりやすくなっています。
ダイジン=すずめ自身であり、
ダイジンの気まぐれさはすずめ自身の自由さとリンクしていました。
おばさんはすずめを「うちの子」にして責任をもって育ててくれましたが、すずめはダイジンを「うちの子」としてちゃんと扱いませんでした。
ダイジンはある意味、「捨てられたバージョンのすずめ」だと言えると思います。
私たちの記憶が封じられ、風化し、3.11のことが忘れられ始めた今、
扉を開いて記憶を呼び覚まし、ちゃんと要石(心に刻む)役割を果たしたこの映画は、新海監督の進化を表していると思います。
あと家族要素と恋愛要素のバランスが良かったです。どちらかに寄せすぎてよく分からなくなる作品もあるので。
今回ジブリっぽいなと思いましたが、悪くない寄せ方だったので今後も同じようにして欲しいです。
声優も併せて宗教映画みたいな児童文学映画感
アニメとしては無難によくできてると思います。
ただ内容と配色のせいで凄まじく某宗教アニメ映画のような印象を受けて仕方ない。
そしてそこにさらに松村北斗さんが露骨に「有名人(アイドル)がアニメの声やってやってるんだぞ」みたいな声の当て方をするせいで、さらに某宗教アニメ映画感が加速する(笑)
とりあえずエルなんたらだの、降霊術だの、宇宙人だの仏陀やイエスが降臨などと言い出さなくて良かった(笑)
正直映像としては近年のアニメらしく凹凸の合わないような背景や、背景と合わないキャラの動きと移動。そしてアニメでありがちなその場ステップな歩行など、ちょっといつもより粗は目立っていた印象。
キャラの動き、特に猫や椅子の動きに関しては今までの作品と比べてもかなりアクションやスピード感がしっかりしていてファンタジー的な動きがよくできていたかと。人の動きも天気の子と比べるとかなりよくなっていた感じがします。
反面、キャラの動きと背景の合わなさ、凹凸や地形との動きの違和感、わざとらしすぎるキャラの仕草の数々など、どうしても天気の子と同様に「君の名は」でウケのいいキャラクターの動かし方を学んだのでディズニーやジブリみたいな無理にアニメアニメしてますというような動きがどうしても気になります。
今のアニメにどっぷりで、アニメキャラはアニメっぽい動きをして当たり前、現実は見たくないみたいなタイプのアニメファンにはこういうののほうがいいんでしょうが…。
とにもかくにも作品としては新海誠らしいキャラの静かな動きや心情の機微みたいなものがあまり無く、どちらかというと良くも悪くも夏休みにありがちな児童文学の映画化と言う印象。
笑わせポイントや感動ポイント、泣き所も無駄にアピールが激しく、些細なところで何かを感じさせるような新海作品の良さはなかったかなと。
悪い言い方をすればバカでも泣けて笑えて、にわかでも知ったかができるエンタメ作品。と言う点ではよくできていたかと。
内容に関しては地震が主題にはなっていますが、まぁ内容としては「地震は実は未知の大いなる存在が引き起こしているんだ!真実を知るのは僕たちだけなんだ!」「なっ、なんだってー!!」
みたいな、まぁよくある長編アニメ映画的なノリ。
内容も実際問題、関東大震災、東日本大震災や阪神淡路大震災は多くの方がなくなり日本人にはとても辛い記憶であり、地震の恐怖を感じさせますが。
そもそも阪神淡路大震災、関東大震災は火災が原因ですし、東日本大地震は津波の被害がメインなので、日本ではかなり大規模な地震があっても建物の倒壊や単純な揺れでの被害は言うほどではないので、正直なんだか少しズレてはいるなーという印象。
その場で生きている人や、被災にあった人の表面的というか絵に描いたような恐怖感ばかりで、リアルな人達が感じた日常や温かみの喪失というような何かそういう等身大の喪失感があるわけでもない…。
声優に関しては全体的に悪くなかったのですが、松村北斗さんの演技が正直酷い。
ハウルの動く城のキムタクとよく似た感じですが、がキムタクと比べると声の質は画面映えしますし、比較的喋り方も下手ではない。
のですが、とにかく口パクとセリフが合わない、一人だけマイクの距離感間違ってないか?といいたくなるレベルで声が浮いている。加えて「僕はアイドルだけどアニメ声優もできまーす」みたいな感じの喋り方や演技ががとにかく目立って、アニメや声優を馬鹿にしてんのか?という印象を受けてしまう。
開始からそうそうにキャラを椅子にしたのは本当に英断です。そして要石になった瞬間は正直「よくやった!」と思ってしまった(ファンの方すみません)
そして彼の存在と演技のおかげで神木隆之介さんの声にも違和感から入る形になってしまいさらに地獄に…。
この手のアニメ映画にアイドルや芸人、芸能人を使うのはよくあることですし、個人的にはジブリや長編アニメの棒読み芸能人もそれはそれで味だなとは思いますが…。
風立ちぬの庵野監督があれだけ序盤違和感があっても、だんだんと聴き慣れるように、本来は演出やキャラの描き方、音の調整が行われるのでしょうが。
松村北斗さんの場合は声質や喋りがそこそこできてしまったが故に、余計に半端感や「アイドルの自分」を捨てきれないような演技になってしまっている印象を受け、それが製作者の顔や意図を意識挫折しまい、映画全体の所謂メタ的な要素にも監督や客寄せ用芸能人たちの「お前らこう言うの好きなんだろ?」という部分に視聴側の意識も「見せられてる」という意識に拍車をかけてしまった感じに…。
ようは製作者の顔がちらついてしまい作品のキャラクターのリアルに没頭できないんですよね…。こうなってしまうとこの作品の根幹である被災者達の失われたリアルも、余計にただの絵ぞらごとになってしまって、ただの御涙頂戴の戯言にしかならない。
色々言いましたが、アニメ映画としてはとにもかくにも可もなく不可もなく。露骨につまらないと言う感じもありませんでしたが、別に面白くも得るものもなく、それなりに綺麗にそれなりによく動いて、笑わせどころも泣き所も用意された、ベタなアニメ映画だったなと言う印象。
天気の子ほど酷くはないですが、まぁ…新海作品である必要もないかな?と言う感じでしたね。
この内容ならある意味では星追う子供のほうがマシだった気もします。
ダイジンの気持ちが何とも切ない
ヒロインの鈴芽が草太と出会う所から始まる壮大な物語です。
終盤の絵日記の黒塗りから、また元の絵日記が描かれているため、震災で苦しんだ人々を勇気づけるメッセージ性が伝わってきます。
もう1つ注目してほしいのが、ダイジンと呼ばれるネコです。
最初は、災いを招くネコとして描かれていますが、実は鈴芽の震災でのトラウマの元である鈴芽の実家を導いていることに気づきます。
ダイジンは最初「すずめ好き」と言います。鈴芽が草太を引き抜く時、ダイジンは一緒に手伝ってくれます。終盤は「すずめの子になれなかった」と力なく言い、石像のような姿に変わってしまいます。ダイジンは鈴芽の味方だったのです。このダイジンの気持ちが何とも切ないですね。
中盤に懐メロの緩い曲が流れ、そこから終盤に一気にボルテージが上がっていく緩急のつけ方は見事ですね。
新海誠作品の中で、最高傑作の部類と感じました。
賛否両論あるかもですね
君の名は、天気の子、は映画館で10回以上は観ました。
今回も楽しみにしていて、警報が鳴る事も分かってはいたのですが、3.11の事を扱っているという事は正直知らなかったです。
震災があった地域に住んでいるのですが、友人を誘い観に行きました。
映画を見終わって、友人からは、3.11の事を扱ってるなら来なかった、途中から見るに耐えなかったと言われてしまいました。
個人的には火垂るの墓の現代バージョンのような描写だなと思った箇所もあったので、そういうところが苦手な人はもしかしたら多いかも知れません。
もう少しお知らせが必要だったかも、です。
実際震災を思い出してしまいますし、個人的にあの震災を経験した身で思う部分として、エンターテイメントにする事についての可否や必要性を考えてしまう部分もありますが、ただ他の方のコメントも見て、だからと言って腫れ物に触るように封印する事がいい事なのか、と問われると違う気もしますし難しい問題だと思いました。
死はいつも隣り合わせで、生死は運のようなもの、だから今を大切に生きる、それを伝える為に監督は賛否両論があるのは分かっていながらも、反対意見が出るのを十二分に知っていながらも身を粉にしながら創り上げたんだろうと思います。
と、見た目での感想はこんな感じでした。
そして目に映るものだけではなく、気持ち的な感想なのですが、個人的に、前に進む為の心の扉=扉を閉める、という作業にも思えました。
いや、必ずしも思い出に蓋をする必要はないのですが、生きる為にはその気持ちにお礼をして自分なりのさよならをする事も時には重要な気がします。
震災だけではなく、皆んなそれぞれ生きていると目を閉じたくなる事、思い出したくない事、何かしらあるはずです。
ちょうど私にも5年ほど目を逸らし続けてきた事があり、毎日自暴自棄になっていました。
いつまでもそれにしがみついていても、それを恨みつづけて人生が終わるだけというのも分かってはいるのですがその気持ちに鍵をかける事が出来ずにいました。
今回この映画を観て、そろそろこの思いにもきちんと戸締まりをして、前に進んでもいいんじゃないか、と思えました。
それだけでも自分には観た価値があったのかも知れません。
明日も生きるから、今を生きているからこそ見て欲しい映画だと思いました。
個人的にはもう少しradwimpsの歌が欲しかったです。
2曲では物足りない…笑
すずめが面食い尻軽女(予備軍)にしか見えんのよ笑
(作画は確かに)新海誠監督の最高傑作だった。しかし、
何 故 微 妙 だ っ た の か ? ? ? ? ?
公開初日の初回上映で行って参りました。流石に平日という事もあって満席ではありませんでしたが、上映回数もエグいのでこれからでしょうね。
はてさて、圧倒的な大ヒットで今日まで続く邦画アニメ時代の走りとなった『君の名は。』、それには及ばずだったが十分にヒットした『天気の子』。そして今作『すずめの戸締まり』はと言いますと・・・・・・・
・・・・・・ぶっちゃけ ? (クエスチョン)だった。。。。。
そもそも予告編からして僕はイマイチピンと来なくて、トゥ~ル~ルルルル~♪ のイントロしか覚えてなかった。『君の名は。』では男女が入れ替わってワチャワチャする~!?っていう分かりやすさが有ったし、天気の子もなんか天気を操作する女の子が居るんだね~という感じだった。
そして本編。これは天気の子でもそうだったのだが、まず ”驚きが無い” 。本当に予告編で見たまんま。『君の名は。』では入れ替わりにトリックが有って更に彗星から街を救う話へと変貌するが、この『すずめの戸締まり』は扉ガチャガチャするだけ。その扉が増えたり変形したり「そんな手段も有るのぉ!?」というような驚きも無く、最後まで鍵でガチャガチャ。両側から閉めたりみたいな斜め上のやり方であっと驚かされるような演出も無かった。
まず序盤から草太なる男が椅子に変えられてしまうのだが、これが非常に滑っている。鑑賞者がかなり置いてけぼりの状態で追いかけっこが始まるので「い、椅子?w」というテンションにならざる得ない。ここは予告編でも分かっていたが、予告編まんまでそれ以上の隠し要素も無かった。
それでも作画は流石の一言で、日本アニメ史上最高クラスの息を呑む迫力だったことは報告しておきたい。エヴァンゲリオンやジブリを嫌でも意識させられる感じなのだが、景色が綺麗~という新海誠監督のイメージからの脱却にもなっていて良かったと思う。
でも本作、本当に作画とすずめちゃんの可愛さぐらいしか響かなかったというのが正直な所。
そもそもストーリーラインの分かりづらさが致命的で、序盤から匂わせているすずめの過去も弱く、すずめ自身に何か秘密が有るのか?草太との関係性は?ミミズの正体とこれはいつまで続くのか?という要素が全部薄まって作画の凄さに黙らされているような感覚なのだ。
そして最後、殆どの鑑賞者は「いやなんで過去のすずめに干渉出来たねん?」とツッコミを入れる事になるだろう。これはクエスチョン付くわ。
で、最悪なのが一番分かりやすいストーリーラインでもある草太への求愛。あのさ、、、登校中に一瞥しただけで別に近所に住んでる訳でも無い ”ガチの赤の他人” にメチャクチャ惹かれて県外まですっ飛んで行って、殆ど椅子だったのにいつの間にか惚れてました!って無理有りすぎるやろおおおお!!!!!!(笑)(笑)
実はすずめの過去繋がりでこの草太に何か有るんだと思ってた時期が僕にもありました。まさかまさか本当にあの坂での出会いが初見とは。。。現代のパパ活女子を皮肉ってるのかな?(「綺麗~」というセリフもまあまあ違和感だったのでここに何か秘密が有るのかと思ったが)
船に乗ったくらいの時点で完全に惚れてるし、もう意味分からん。
『君の名は。』では入れ替わりやその歳月と組紐が結びつける運命、『天気の子』なら同年代で似た境遇同士の絆というのが有ったけれども、境遇も環境も何も共通点が無い普通に赤の他人に惚れる要素どこよ。
ここが弱すぎてすずめがただの面食い尻軽女予備軍にしか見えんのよね(笑)。何に感動するのよこれ?作画が日本アニメ史上トップクラスに良いから余計に凄いモヤモヤさせられる。
絵面は凄まじいのに感情をどこに乗っけたら良いのか分からなくて、最終的にはすずめの境遇や遠回しに描かれる東北震災の苦い記憶に甘えているような気がする。
終盤では暗にすずめが東北出身だと明かされここで少しハッとさせられるような演出になっているのだが、ぶっちゃけまだ10年余りでまだまだ地続きで生活していらっしゃる方は大勢居るだろうし、もうミミズに絡めてエンタメ化して良いものか?とも思えてくる。
それにすずめは草太と同じミミズが見える者ならそれは昔からなのかそれとも最近開花したのかどっちなのかも明らかにされていないし、結局どっちが特別なのかどっちも特別なのか、草太はそういう家業が有るから分かるとしてもすずめはただの一般人のハズだがどういう理屈なのか。全くハッキリしない。最近は一周回ってこれくらいの大雑把なのが増えてる気がする。
話を戻して、本作とにかく作画は良いのだが、新海誠作品的なノリに甘えているのだ。少女が各地を飛び回って成長していくのは分かる。けどそれの終着点が登校中に一瞥しただけのよく分からんしかも年上の男への求愛ってのがキモすぎるし、『君の名は。』的に実は会ってました展開が有る訳でも無い。更に過去のすずめに介入していたのはすずめ自身で、その原理もよく分からず急にタイムリープ要素が絡んでくる。
前情報ですずめが日本各地を飛び回るのは知っていたので、この辺でもっと色んな人々との絆が深まって最後「オラに元気を分けてくれー!」的な展開かとも予想していたのだが、実際は道中でお世話になるだけ。結局仲間に加わったと言えるのはオラつき瀧君くらいで、それも半分はファンサービス。
すずめの性格がある部分ですげえ拗れているだとか、そういうギャップが有れば面白かっただろうに、 ”普通に聖人” なので各地で出会う人々とも問題無く触れ合い良好な関係を築いていく。なので、ある意味本当の成長がそこには無い。すずめは結構面倒くさい方が面白かったかもしれない。
何より圧倒的に致命的なのが、終盤にて無理矢理に感動的な雰囲気を演出してくるところ!!!『君の名は。』であんなに感動的な再会シーンを作れた新海監督はどこに行ったのよおおおお~~~!!!と言いたくなるほど、スカして置いてけぼりな状態だった。
えっと、、、そんなよく分からんアンバランスな男女が再会したところで感動の要素なんて無いし、むしろ育ての親関連とかそっちの方がよっぽど泣けるわ!と言いたい。草太も草太で実は病気ですとかすずめを昔救った人ですとかそんな関係性も一切無いので、「え、、この草太との再会に感動すればええん?」という空虚な感覚を抱かされる。
いっその事すずめに元彼が居てその苦い記憶が有るだとか、そういう構図ならまだ新しい恋として映えていたかも。純真無垢だからこそなのか?う~んむしろ初めての恋がそれで良いのかすずめ!?(って作中でも誰か言ってなかったっけ)
日本人にとって身近な地震とあの震災の記憶。それを絡めて日本各地を救い、元気にするすずめというバランス感覚なのだろうが、流石に欲張り過ぎだ。『君の名は。』では男女の高校生。『天気の子』ではやや男性向け寄りで不思議系ヒロインだったので、今回はやや女性向けにシフトさせているのだろうが、結果は失敗だったと言えるだろう。
単純に作品の面白さでいうとやはり今回も『君の名は。』を超えられなかったという印象。やっぱり大きくなるとシガラミも増えるということなのか・・・・・。
次は似た立場の男女でシナジー込み込みで行きましょう!新海監督!!
この脆く儚くもあまりに美しい世界
地震
地球表面を構成している岩盤の内部で
固く密着している岩石同士が断層を
境目にして急激にずれ動くこと
これによって起こる大きな地面の振動
(地震動)
日本は地震大国で100年に一度は
歴史的大地震が必ず起こっており
太古より地中深くの巨大ナマズが
暴れることで起こるとされ
要石でナマズを抑えることで
地震を防ぐという信仰がなされている
神社もある
これまでも美麗な日本の風景を
舞台に隕石や洪水などの自然現象を
テーマにしてきた新海誠作品
今回はついにこのテーマ
感想としては
一言今作も素晴らしかったと思う
伏線を少しずつ回収していきつつ
ずっと抱えていたモヤモヤがラストで
スッキリ晴れる作りは見事でした
あの人(子)を救うためなら
世界がどうなってもかまわない
という選択が結局正解になるという
監督ならではの展開も上手にはまって
いたと思います
新海作品では珍しく
ダイジンやイスなどのキャラクター
が登場したり目新しさもありますが
何より手がかりのないダイジン
探しにハッシュタグ付きのSNSが
役にたったり交通系ICが足取りの
手掛かりになったり現代のツールを
しっかり理解して作られてる感じが
親近感と没入感生んでると思います
田舎の女子高生がスマホ一個で
宮崎から東京まで行けるか?
行けちゃうんですね
(残高さえあれば)
しょっちゅう故障で屋根が閉まらない
某社のオープンカーなど
これを出すからにはこうなるといった
仕掛けがちゃんとあって細かい
そんな近代の日本がこれまで
経験してきた未曽有の大震災の中心地を
主人公たちが意図せず立ち寄っていく
展開には日本人ならではのそこ行くんだ
みたいな複雑な心境になりますね
そしてかつて訪れた人の思いがたくさん
あったはずの夢果てた廃墟から
ミミズが這い出して来る・・
いくつもの大災害があっても
いつしか忘れて気が緩んだところで
また突然どうしようもない災害が
起こるというジレンマを
表現していたように思いました
そして
主人公たちが最後にたどり着く
「あの地」
テレビを介して目の当たりにした
あの地獄のような光景と
新海作品の書き込まれた災害前の
美麗な風景でやられるとこうも
刺さるのかと思ってしまいました
そうした災害にあたっても
人々はどうにか割り切って生きようと
するけどどうしても納得しきれず
漏らしたくなる本音があります
母を失ったすずめを引き取った環が
思わず吐露するシーンなどにも
よく表れていました
でもそのシーンで出てきた
「そういう思いもあるが
それだけではない」
この一言は全てですよね
こうした作品を3年に1度の
サイクルで作るたびに
人材が集まってきて進化する
新海作品
かつては・・某スタジオが
これをやっていたわけですが
あちらはもう公園作るくらいしか
やる事がなくなってしまいましたが
(新作製作中ですが)
それを観ていた世代の人たちが
こういう作品作るわけですから
受け継がれていると言えます
今作も前作以上に大ヒット
するんじゃないかなぁと思います
元気が出る。やりたいことができる。
•絵が好き
•焼きうどんにポテトサラダ入れるのめっちゃ美味しそう→美味しかった
•オープンカー乗りたい
•旅したくなる
•猫飼いたくなる
最近辛いことがあって元気がなかったけど明日から頑張ろうと思えました。
2023年10月1日おかえり上映(2回目)視聴!
•一回目よりめっちゃ感情移入した。
•死ぬのは怖いし、死はいつも隣り合わせだということもすごく分かるし大切な人と離れ離れになるのはとても怖い、、だけど、これから自分のことを好きになってくれる人もたくさん現れると思うと勇気が湧いてくる。
•これから自分の未来がどうなるかは分からないけど精一杯生きようと思った!
未来なんか怖くない!
内容は良いとして声優が下手すぎ
まず内容としては昔の新海誠が帰ってきたような内容です。お話は天気の子とジブリを足して割った感じです。淡々とストーリーが進んでいくので考察とか過去作品の発見とかを期待してる人はそう言った内容は無いので気を付けた方がいいです。
声優は主人公のすずめを演じた原菜乃華さんの演技力は以前の作品と変わらずの演技力の子を起用したんだなと言う感想です。そして問題なのは草太を演じた松村北斗さんの演技は正直聞いていて気持ち悪くなるほど下手でした。棒読みなのはもちろん笑いの演技に関しては聞いてて下手だなと思わずにはいられませんでした。原菜乃華さんは役者さんだからかあまり違和感なかったのですが、松村北斗さんは演技指導が入っていないのか広告費を浮かせるためだったのか知りませんか起用しない方がよかったろうなと言う感想です。
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