すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
すずめが閉じまられて涙少し出ました。
少しループ系なお話です、椅子になっちゃっても
愛くるしさ出てました。
退屈せず見れる作品でした!
高校生である鈴芽の行動力に脱帽!?
新海誠監督の最新作をやっと鑑賞することが出来ました。
先ず、「君の名は」や「天気の子」同様に映像美がとても綺麗でした。また声優も登場人物に合っていたので良かったです。
物語の内容としては、主人公の岩戸鈴芽が扉を探している旅の青年・宗像草太と出会うところから始まる。そして、その青年の後を追いかけ廃墟で一つの扉を見つけ開けてしまう。その扉は、災いを呼び込み地震を起こさせてしまう。
さらに、災いを鎮める要石を鈴芽が抜いてしまったことから、要石が猫になって全国各地にある災いを抑えている扉を開ける行動を起こすため、鈴芽は扉を閉める「戸締りの旅」に出る事になるというもので、映画のタイトルが何故「すずめの戸締り」なのかというのが理解できた。
また、東日本大震災との関わりが映画にも描かれるなど、今作は地震も大きなテーマとして扱われているのも印象的でした。被災者の心理的なダメージも丁寧に描かれていて、それぞれが心に震災という傷を負いながらも前を向いて歩こうとする姿を鈴芽の姿から感じられました。
最後の最後まで、楽しめる作品で自分としては鑑賞して良かったです。
幸運で済ますには都合が良すぎる
新海誠監督といえばやはり描写の美しさだと思ってます。それだけでも見る価値は十分にある映画です。
また、話の流れの大枠は難解ではありましたがなんとなく大筋は掴めますし納得のいく内容でした。
ただ、私としては主人公が出会う人々との関わりやそのタイミングがどうしても飲み込めませんでした。
一人で地元から飛び出した女子高生に対し、出会って間もない人々が家に泊めたり物をくれたりすること、地元から遠く離れた地でたまたま探しに来たおばさんと再開すること、脇目も振らずに飛び出したはずなのに実は充電器はちゃっかり持ってたこと、15年前に地元で埋めた思い出の品をすぐに見つけられたこと…等々主人公にとって都合の良い展開すぎて映画に入りこむことはできませんでした。
せめてその可能性を示唆する発言やエピソードが一言でも入っていれば納得はできていたかもしれませんが、それも特にありません。
あまりに都合が良すぎてどうせどうにかなるんでしょ?と思わざるを得ず、かといってその可能性を探るためにもう一度見ようと思える作品ではありませんでした。
自然に対する畏れと明日への希望
正義感の強い女子高生・鈴芽が、犠牲を厭わず奔走する大学生・草太と出逢う。苦難に真正面から立ち向かう彼らが、日本の未来を担っていく若者の姿と重なる。
草太の親友・芹沢朋也の返す軽口が楽しい。
リアルな震災後の映像、不気味な巨大ミミズが引き起こそうとしたもの。美しい自然が時に牙を向く。
私達は震災の怖さを忘れてはいけない。
新海誠監督の強い思いを感じた。
ー 閉じ師
ー 後ろ戸
ー あんたたち、車のドアから乗れよ
日テレを録画にて鑑賞
タイトルなし(ネタバレ)
天災の地震の原因が人の心と関わってるという物語に共感できなかった。
面白かったのは椅子になった彼の「寝相」のところ。
叔母さんとすずめがケンカして、お互い本音ではあったけどそれだけではない、というリアルないい感じのところ。
映画だからしょうがないけどすずめが彼に短時間でゾッコンラブになってしまうところは好きではなかった。でもその未来を子供のすずめが過去に扉を開けて見たということなのだからズルイ。そうなんだっけ?
まあ、あの世界の話ではあるが、地震を未然に防ぐというあんな重大な仕事が人知れず行われている国家が存在する世界がヤバイ。別にイケメンにジェラシーなんかじゃないよ。ヤバくないよ。ということで。
実家閉じ師
この映画を見てから特に家の戸締りを気をつけようと思った。賃貸からミミズ出たら絶対大家さんに怒られるし、敷金も返ってこなさそう。あと実家の玄関とかよく開けっぱなし遊び行って帰ったらいつも閉まってたけど、あれ母さんじゃなくて閉じ師が閉めてくれてる可能性あった?
とにかく主人公の行動力に脱帽。宮崎→神戸→東京→宮城と桜前線に負けない勢いで北上してた。
なんとなく明日が楽しみなる作品。
動機は恋です。
端的に言うと、すずめという女の子が蒼太という男に出会って、日本中の地震を防ぐ話です。
暗い気持ちになれば僕達は、明日も、そしてずっとこうなのかなと憂鬱になります。
でも、そんなことはただの今がそうにすぎ無くて、きっと大丈夫だと思えるような、明日がどんな日になるか分からないけれど、なんだかほんの少し楽しみになる映画です。
作画は安定の素晴らしさ。それと、タイトルコールへの繋がり方が逸材。この完成度は今後数十年作れないと思う。
見終わったあとの爽やかさだけでもう充分傑作だと分かる。
既視感
まず映像や音楽に関しては文句なく素晴らしかったな。
でももののけ姫とキミの名はからくる既視感を感じて残念だった。
それから現実に起きた災害を題材にしてたけど、悲惨な出来事をエンタメにしたって感じがして興ざめしたね。
タイトルなし(ネタバレ)
退屈だった。
冒険と助けてくれる人々を入れたかったんだと思うけど、面白くなかった。
監督の最近の作品は似てる。「星を追う子ども」からブラッシュアップされていって、「君の名は」は面白かったが天気の子とすずめはまたクオリティが戻っていってるような…。好み入れすぎ…?わからないけど面白くなかった。
監督が満足するまで冒険・世界規模・アットホーム・ボーイミーツガールは続きそう。
この題材は私も好きだし人気あるけどね。
監督もまだやり切ってないんだろう。
演出や描写に制作側のフェチを感じる。
作ってる人たちがみえるようなとこが多い。
話にもっと没頭したい。
映像が綺麗。
自然や廃墟が素敵。好きなんだろうね。
ゲームの世界だったら見て周りたくなる。
都会とそこに現れる不思議なもの、これはみんな好きだよね。昔はゴジラとかデジモンで他にも色々。現実にあるかもって思うとワクワクするやつ。
ここ数年異世界に現代人が行く作品が多いが、新海誠監督は異世界に行かず現代の日本で不思議な体験と冒険してる。
他とは違うけど監督作品は似てるので全然違うものがみたい。
どうあっても東京の街を描きたい
君の名は→天気の子→すずめの戸締りとNetflixに上がってたのを順番に鑑賞。
兎にも角にも作者の東京愛を感じた。
ただ、天気の子までの地方→東京の流れが地方に還流した感があった。
東日本大震災を超えて、傷つきながらも、過去の歴史的視点も交えて世の中を前向きに捉えていこうと言う気概は気持ちよかった。
ただ、ダイジンってなんだ?カワイイけど。
脚本の間違いを指摘できない、日本的なチームの悪癖
まず大前提として、21世紀に2万2000人もの犠牲者を出した、近代日本最大の自然災害である東日本大震災は科学的検証の情報が大量に上がっていて、それを神話に仕立てるのはさすがに幼稚過ぎる。東北の痛みに寄り添おうとする気持ちは尊いと思うが手法が軽いのではないか。あんな若い男女で防げるような災害と感じたのなら共感性が低すぎる。
東の要石を守る!って動機も、彼のためじゃだめだろ。自分の、家族の、友人や故郷すべての人々の人生を奪ったあの悲劇を忘れたのか・・・。あんな悲しいことを二度と起こさない!って動機が正しい救いのはず。
また伏線をぐるっと回収して幼い日の自分に、大丈夫だよ、ちゃんと大人になれるよって、いったいどの口が言うのかな。育ての親への態度があまりにも未熟で、そんな高校生に大丈夫って言われてもなあという気になる。
幼い男女愛に世界を任せようとするのは新海誠監督のクセなのか。生かされていることへの感謝、世界への愛が未発達なのではないか。人は成長すればもっと大きな責任、愛、義務を知るのだが、それがわからないのだろうか。制作スタッフの中にこれじゃ薄いですよと指摘する人はいないのか、または言える雰囲気がないのか? 残念だ。
とはいえ映像作家としての技術は大きく進化しているので、エンタメとしてはよくできている。精緻な描写はさすが。あとは「そんな幼稚な考えではダメだよ」と指導できる優秀な脚本の師匠との出会いがあればぐっと良くなるのだが・・・。
映像が半分、脚本半分で2.5。
ミミズではなくナマズでは?
語り継がれる全国の要石について、この作品を見るまで知らなかったので、
「監督あなたは何をご存知なのですか?」
ただただその疑問を抱えながら最後まで鑑賞。
日本人が常に恐れ備える地震に、勝手な仕組み付けを創作で加えているとしたらすごい加筆だし、被災経験のある国民が全国にいる中で随分な勇気だよなぁと。
観終わって調べてみて。
ミミズではなく、ナマズでは?
九州、神戸、東京と来て、鈴芽の幼少期の常世で雪が降っていたことから、芹沢が向かう先はそうか東北なんだなと気付く。
君の名は同様、その予想が決定的になる鈴芽の絵日記の3月11日の日付まで、ひたすら終末を知ってしまっている未来人として、やっぱりそうなのか、を待つ感覚。加担したくはないのに傍観するしかできない、とても残酷な状況が辛いという心境に陥る。
あの頃小さかった子供達が進路を考える年齢になっている。その子供達が、鈴芽同様、あの日とそれからの変化を、認識し理解するまでにどれだけの哀しみと寂しさと悔しさと喪失と、、を受け入れて口に出せたり出せなかったりしながら日々過ごしてきたのか。
明日は来ても、災害当事者の中で、災害が忘れ去られる過去になる日は来ない。
そういう恐ろしい災害が、全国のどこにいつ来てもおかしくない日本の土地の上で、日々を暮らし人生の時間を重ねる私たち日本人の気付かないところで、
その地震を起こさぬよう日本人と日常を必死に守ろうとする人達の奮闘に視点がいく作品。
フィクションアニメの中では九州の要石のダイジンや東京の要石のサダイジンや戸締まり家業として描かれる宗像家が、実際は気象庁や地震予測や防災士の方々なのかもしれないし、人工地震など言う人もいる現代では政治勢力や外交や軍事に奮闘する官僚達なのかもしれない。
要石がミミズ(ナマズ?地殻プレート)を抑えきれなくなった時、人々の意識が薄くなったところの扉から現世にミミズが出てきて大惨事を引き起こすので、それを少しでも防ぐために、扉を閉じる戸締まりを生業とする者がいる。
そこに偶然巻き込まれる鈴芽の物語。
過去東日本大震災で被災し看護師の母を津波で亡くした鈴芽には、地震を止めるために活動するのは学校より当然大切なことであり、亡き母との記憶を辿る旅でもある。
すでに身内を亡くしている鈴芽にとっては失うものは何もない気分で、簡単に命がけに挑めるが、そうやって鈴芽の元気を守ってきた、被災孤児を引き取り、人生を投げ打って育ててきた叔母や、九州で鈴芽を見守る地域の人々の存在もある。
見ず知らずでもそうでなくても、
誰かが誰かを想ってくれる現世が鈴芽の道中ずっとあり、そこに目を向けて欲しい。
母がいる常世に惹かれても簡単に行かないでほしい。
それに最後に鈴芽は気付き、過去の鈴芽に椅子を渡して、今の鈴芽は扉を超えて現世に戻ってくる。
「本当はもう全て貰っていたんだ」と鈴芽はずっとずっと母の戻りを待ち、母を求めていた気持ちに17歳で納得してけりをつける。4歳時点で薄々母の死に気付いていたが受け入れるには余りに酷で、自己防衛をかけてきたんだと思う。大きなショックを受けた子供達の絵を見た事があるが、絵日記の絵も黒塗りで、鈴芽の負った心の傷を物語る。
そして、でも誰かが日本を守らないととなった時、鈴芽や、教師になるかもしれなかった未来ある草太のような若者が命を差し出しているようでは、この国は個人の命頼りの特攻時代から学習も進歩もしておらず、鬼滅同様こういう個人の純粋な動機を犠牲にする話を美談や良い話と思ってしまう感覚を、日本人は真剣に改めないといけないと感じる。
子供は大人に甘えて良いし、芹沢のように若者は若者らしく過ごして良い期間があって良い。
そういう日本を守るために、大人が頑張らないといけないが、草太の祖父のように、この国は超高齢化しすぎていて、ちょうど良い年代層が少ない。
日本の行く末が、天災の意味でも、国民構造の意味でも、政治の意味でも、全てにおいて心配だ。
ただいま。視聴後、好奇心をしずめるためネットサーフィンの旅に行ってきた。
先日放送された金曜ロードショーの録画を視聴。
字幕も出せて良かった。
絵がとても美しい。
キャラクターの動きだけでなく、背景やエフェクト効果などの演出、色使いなど芸術作品である。
九州から東北までの旅は、世界に向けて現在の日本を紹介しているかのようだ。
ジブリ作品を彷彿させる服装や髪型、建物や演出、シチュエーションが多くある。
地震といえば地中、地中といえばミミズ、ミミズは雨上がりに地上に出てくるので、新海誠監督アニメの前作『天気の子』の次の作品としてシャレている。
椅子、足が不足しているデザインなのは『すずのへいたいさん』(アンデルセンの絵本)のオマージュなのかもしれない。
『ドラえもん』に登場する”どこでもドア”の玩具を部屋に置くだけで願いが叶うという話がある。
信憑性のないスピリチュアルだが、私は一応置いている。
今作は、鍵を持って地下に行けば真実がわかるかもしれないという『進撃の巨人』のワクワクするポイントとも類似している。
大神(おおかみ)は、天照大神(あまてらすおおみかみ)のことでもあり、ダイジンとも読む。
日本神話の要素もあり、地震を阻止する縁の下の力持ちの存在にも言及していて、タイムパラドックスもあって深みを感じる。
ラストは、将来きっと草太と鈴芽は結婚するんだろうなと思わせる終わり方で良かった。
挿入歌『すずめ feat. 十明』の他、数々の懐メロの選曲も良かったし、エンディング曲『カナタハルカ』(RADWIMPS)も素敵な歌で印象に残る。
恋愛要素が微妙
正直よくわからなかった。
後ろ戸はいろんなところにあるけど福岡と東京の後ろ戸をカナメが抑えてても他が
簡単に開いてミミズが出て来てしまうのならサダイジンとダイジンの役割はなんなのかが
よくわからなかったな。
そしてサダイジンはカナメであることをやめてしまったのかがわからなかった。
なのでなんだか何やってるのか微妙にわからなくて物語に集中しにくかった部分が多かった。
そして一番おかしいと思ったのがすずめと草太は出会って間もないのにすずめが草太への思いが強すぎること。流石にあの短期間で草太の身代わりでカナメになろうとしたり命をかけて助けようなど、ただのBTSに恋する高校生と変わりなく軽い感じがしてならなかった。
こういうものは二人の積み重ねた想いが成せる技なので草太との関係性はもっと深いものにするべきだったと思う。なので見ててこの後付き合っても3ヶ月くらいで別れちゃったらなんだったのか?と思いながら見てしまった。
映像はあまりアニメは最近見てないのでなんとも言えないけど、かなりクオリティは高いなあと思った。背景のこだわりは毎度のことだと思うけど、よく走るシーンは躍動感溢れてて素晴らしかったと思う。
新海ワールド
良くも悪くも新海ワールド、震災をテーマにした妄想劇。
絵が綺麗なことは相変わらず、ドラえもんのどこでもドアではないが現世と魔界をつなぐドアが日本各地に存在、災いを戸締りで防ぐという閉師という突飛な発想、江戸時代、地震は巨大鯰が引き起こすとされていたが龍に似た巨大ミミズが元凶、猫は魔物と言われたから本作でも不可思議な役どころ、何故か椅子に変えられるとかミステリーを秘めたファンタジー。全ての要素が新旧の日本文化に根差した新海監督の生い立ち、感性による世界観からできているからユニーク過ぎて理解に戸惑うが、ただ味合えば良いのでしょうね。
メインの2人の関係性が浅すぎ
金ローで見ましたが、とにかく鈴芽に感情移入ができないまま終わってモヤモヤ。
愛媛で宿に泊まらせてくれた同年代の女の子や、神戸まで送ってくれたスナックのママとの人間模様は短期間ながら親しくなる過程が描かれていたのに、肝心のメインの2人はいつの間にか「お互いが1番大切」みたいな流れになっていて、何で鈴芽は家族でも恋人でもない草太のために命を賭けられるのか全く理解できなかった。
草太がイケメンで一目惚れしたにしても、よく知らんイケメンのためにそこまで頑張れますかね普通?
あまりにも親しくなる描写が無さすぎるので、実は過去に会ったことがあって〜、とかそういうのがあるのかと思いきや特にそういう事もなく…。
また、閉じ師という職業?もミミズという概念も、現代日本でやるべきテーマでは無いなと思いました。
作中でもミミズを止められなかった描写はありましたが、下手に現代日本を舞台にしたせいで今後日本で大きな地震があった時「閉じ師全然仕事してないじゃん」ってなりますよね
日常に潜む非日常、みたいなのがやりたいんだろうなというのは分かるんですが、実際の日本の街並みを忠実に表現したり、実在する企業をスポンサーに付けてまで作中にサブリミナル的に登場させたりして「現実」の描写に拘ってる作風で地震という災害を扱うのはあまりにも無謀だったと思います。
また、それを抜きにしても現代日本が舞台なのにファンタジー色が強すぎて作品に入り込めない。
だったら最初から舞台ごとまるっきりファンタジーにして欲しい。
映像や背景だけは相変わらず綺麗ですが、褒めるところがそれしか無いですね。
好きな人は好きみたいですが、私にはとにかく相性が悪い作品でした。
オカルトで天災を制御し続ける新海誠
美しい絵、Girl meets Boyの甘酸っぱさは流石。東日本大震災の被災者に託す希望の言葉も感動的。ただ、3作続けて天災を人間が制御し得るものと描く拘りには若干戸惑う。
「君の名。」では隕石落下こそ防げないが、災害後の現在から情報を送る事で、住民を正しい避難位置に誘導した。ただ今はまだ、タイムリープで災害から逃れる技術はない。
「天気の子」は、ヒロインの命を優先して、東京が雨に沈むバッドエンド。ただ、特殊な条件が整えば、人間が天候を操作可能と描き、ヒロインを生贄にすれば降雨災害を防げる選択肢も提示されていた。天候を制御する技術は無くはないか、少なくとも日本では毎年起きる豪雨災害をそれらの技術で防げてはいない。
「すずめの戸締り」では、東日本大震災こそ防げなかった過去と描かれているが、要石や閉じ師が地震の芽を摘めるとも描いた。しかし、実際の地震は予知も抑制も出来ない。できるのは、緊急地震速報で震源から揺れが到達する短い時間で体制を整えたり、津波が届く場所から避難する事くらい。耐震性の強化や防潮堤の建設は可能だが、地震そのものを制御できる訳ではない。
新海監督には天災を制御したい願望が垣間見えるが、科学技術が追いつけていない現在、オカルトで天災を制御する映画は、現実のリスクを矮小化してしまわないか心配。
ラストで繋がった
事前知識一切無しの初見での感想ですので、説得力あるレビューが出来ていません。もう少し詳細を知りたい方は別の方のレビューをご参考下さい。
自分はこの映画の劇中で何故、子供が日記を黒塗りするような描写があったのか?何故、時々過去の災害のような描写があったのか?最初は全然意味が分かりませんでした。
最初はただ単に、主人公の岩戸 鈴芽(いわと すずめ)と、「閉じ師」をしている宗像 草太(むなかた そうた)が、各地で災害が発生する元になる不思議な扉を閉めてまわる物語かと思っていましたが、劇中終盤でようやく物語の意味が理解出来たような気がしました。これは、東日本大震災を表現した物語だったんですね。そして、主人公が子供の頃に出会っていたような描写は、実は母親ではなく自分自身だったとは。更に、物語最初に鈴芽が草太を見て、何となく会ったような気がしたという部分が、まさかラストに繋がっていたなんて。この映画の作り方は、個人的にとても不思議な感覚に包まれて、何とも言えない高揚感に満たされるような気持ちになります。この映画の率直な感想はと言うと、ただただ素晴らしい映像作品だったという一言につきます(語彙力なくてすみません)。
初見だと、細かい描写で意味が分からない部分も多いと思いますが、それでも見た者を魅力する新海誠監督の作品は一見の価値があるので、まだ未視聴の方には強くおすすめしたい1作だと思います。
感想会したくなった映画
表題の通り、個人の感じ方や賛否両論あると思いますが、鑑賞後に誰かと感想を話し合いたくなる映画である時点で星4つとしました。
311あの日のこと思い出しました。
そして、また最近も地震があったばかり。
映画と自分は重ならないけど、共感しないところが1つも無いわけでは無い。決して共感するところばかりとは言え無いのですが…
ファンタジーでありフィクションだけど、個人的には、あの時のこと未だ癒えてないし震災に怯えてる私としては素晴らしい作品だけど再鑑賞までに時間がかかりそうです。
全418件中、21~40件目を表示