すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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#79 3.11へのこだわり
今作も2011年の東日本大震災が軸になっている。
監督がここまであの日にこだわる理由は何なのか?
もし人々があの日の教訓を忘れずに自然災害時に行動すれば、人的被害を最小限に押さえられると信じているからか。
自然の脅威を常に胸に受け止め、過去の記憶を忘れないようにすれば戸締まり師は不要になるのか。
すずめのセリフじゃないけど、津波で家が跡形もなく消えちゃった人達の魂はどこに戻れば良いのかな。
その人達の魂を集めるためにも戸締まり師が必要なのかな。
元も子もないことなんだけど
災いを人が封じる。というのがどうしても受け入れられない。科学の子なので。
天気の子のようにうっかり手にしてしまった力で世界を狂わせた。というのはまだいい。(人間は愚かだよねだから愛おしいという帰結で)
まあ物語なので仕方ないのだけども、代々続く家業とか、鍵型のペンダントとか、ファンタジーとしてキツかった。天変地異の前に人間ができることは備えることだけ。
主人公も最初から余計なことするばっかで全然愛せない。
彼女のその行動が話を前に進ませるわけだけど、逆に言えばそれをしなけりゃソウタは試験間に合ってたはず。可哀想過ぎる。あんなに勉強してたのに。
ただ画面がそりゃもう最高に美しくて。
キャストがどれも完璧だったことは疑いようのない事実。劇場向き。
書き終わって気がついたので追記。
多分まだあの震災を、今も続くあれこれの地震による災害を、「選ばれし者の不思議な力で治めるエンタメ」にするにはまだ心が拒否してるんだと思う。
思ってたより私ってば柔軟じゃないな。
映像は良かった
「君の名は」は話題になっていたけれど新海監督の作品は全然観ていなくて、この作品の公開時期に合わせてAmazonプライムビデオでいく本か観てみました。
最初の小さい鈴芽ちゃんが歩いている場面から、映像が細かくてきれいでした。
テレビアニメなどではしゃべっている登場人物の後ろで他のキャラクターが固まっているなんてよくあるし、普通に人を動かすのにもスタッフの労力がかかるので削れるところで削っているようなのは珍しくありません。
でも、この映画は草原を描いたら一番手前の草花がひとつひとつ丁寧に描いてあって、それがひとつひとつ風に揺れているような、緻密できれいな映像でした。
観に行った劇場が体感臨場とかいう重低音の出るシアターだったこともあって、途中何度も音と映像に圧倒されました。
話の内容としては、なぜ草太さんが要石にされてしまったのか、最後までわかりませんでした。
猫のダイジンは実は悪い奴でなかったことはわかりますが、最後に再び要石になってミミズを押さえつけることになるのなら、なぜすぐにそうしなかったのか。
草太さんとダイジンが初めて遭遇した場面で草太さんはイスに変えられてしまったのだから、要石の役目が草太さんに変わったのはイスになったその場面でしょう?
なぜそうなったのか。
理由がわかる描写がなかったので、映画の基本的なストーリーに関わる重要な部分が結局ナゾです。
それに、鈴芽ちゃんが東北の震災で親を亡くしたこと、お母さんを探す途中で扉の中に迷い込んでしまったことはわかりましたが、親を亡くした3.11の時点ではミミズが地震に関係しているという表現はないのですから、映画の設定としても3.11は自然発生の地震でしょう?
まさか多くの命が失われた現実のあの地震を、映画の中の設定とはいえ「これは俺の考えたミミズというやつは引き起こしたことにする。ミミズがたくさん死なせたのだ」というのは、炎上必至なので無いと思います。
そうすると、3.11はミミズとは関係がないことになるので、なんらかの事件又は事故で親が行方不明になった子であれば鈴芽ちゃんと変わらずに主人公を務めることができて、海難事故でも山岳事故でも、良かったのではないかと思います。
なぜ、多くの命が失われた大事件を敢えて作中に登場させる必要があったのか。
現実の大災害は実際に多くの人が被害に遭って、今も悲しみを抱えている人がいるデリケートな話なので、必要がなければ敢えて映画の作中に登場させることはかえって炎上の危険があると思います。
それを、なぜ登場させたのか。
やっぱり、ナゾです。
ストーリーとしては色々と納得できない部分がありました。
終わった後に何も感情が残らない・・・
期待して観にいったが・・・・・結果から言うとがっかり
現世だか来世だか知らないが、全体を通して妙に宗教がかっているのが
何か新興宗教の宣伝映画でも見ているようで落ち着かない。
本来、人間の力ではどうしようもない大地震、自然の大きさを感じないわけには
いかないが、それを閉じ師一人で防いじゃう?! フィクションとはいえ
自然に対する敬意がないというか、お手軽過ぎ。じゃあ東北大震災も一人の力で
防ぐことできたの?って思っちゃう。いやフィクションっていうのはわかっていますけど
前半は1.ダイジンが移動しました 2.移動先の現地で見知らぬ人と触れ合いました 3.ミミズがでてきました 4.扉をふさごうとがんばりました。
このパターンを日本の西から東に移動しながら2,3回繰り返しているだけ。3回目からはさすがに「また同じパターンかよ・・・・」
「ダイジン」っていう猫をどうやって追いかけるんだろうって思ったら、twitterとかのSNSで
リアルタイムで大勢の人が発信しているのを見て追いかける。現代だなーって
思いつつ、普通の猫を誰もかれもがSNSに都合よくあげるか??
そもそも、この猫が大臣にみえるから「ダイジン」って愛称がついたらしいが
大臣にみえる????どこが???
道中で、すずめを引き取った叔母さんが「あんたを引き取ったせいで婚期逃した」
云々と叫んで、すずめも思いのたけをぶちまける。「そこまで言っちゃったら
大変だろ」ってスクリーンに向かって独り言をいう私。
現実問題、そこまでお互いに言っちゃったら
修復は大変だと思うんだが、あっさりとなかったようにストーリーが
進行して「へ?」
途中から「サダイジン」という猫が登場してきたが、「あんただれ?」
敵か味方かも全く不明のまま進んできて、最後に巨大化して
「ミミズ」と戦っているところをみて「ああ、味方だったのね・・・・」
草太の代わりに猫の姿から要石になったシーン
草太が要石になるシーンはあんなに寒そうでさみしそうに
していたのに、「ダイジン」には同じようなことさせてもいいわけ?
猫好きな私としてはかわいそうでした。
そもそもこの「ダイジン」、東京で地震が起こりそうに
なったときに「何万人も死んじゃうね」ってさらっと言うあたり
どんでもなく悪い奴だと思ってたんだけど・・・・結局
いい奴なのか悪い奴なのかすっきりしないまま終了。
フィクションというのはわかっているにしても、辻褄のあったフィクション
じゃないとフィクションの世界に入っていけない。ということで
この映画を通して何が言いたかったのかもよくわかんない。
震災のこと、色んな教訓・・・そういうことを伝えたいなら、別に
場所も時間も設定は何でもいいと思います。例えば古代ヨーロッパを
背景にした映画を見た後で、ハッと「あ、これは東北震災のことを
示唆していたのか?!」とこちらに気付かせる、その驚きと作者の深い意図
が感じることで、印象深くなる。震災の被害の同じ場所と同じ時間軸と
同じ人を出して震災の教訓を伝えるなら、ドキュメンタリー映画で十分。
難解なテーマを解読できる新海ファンには理解できるのでしょう。
なーんも予備知識もないもない私が見ても置いてけぼりでした
そういえば入場前に冊子をもらっていました。上映開始前には読まなかったのですが
足りないところはこの冊子を読んで補ってくださいってことでしょうか。私のように
わからない人にもフォローがあって、斬新な発想だと思います。
よかった
異世界で巨大ミミズが暴れると大地震が現実世界に及ぶ。それを女子高生とイスになった青年が防ぐために懸命に取り組むファンタジー作品。
親戚里親映画という側面もあって、主人公はおばさんに我が子のように育てられている。主人公は家出して、日本を縦断の旅に出ていて、看護師のおばさんを心配させる。主人公が行く先々で素晴らしく親切な人に出会い、お世話になる。非常に都合がいい展開で、悪人が一人もいない。
おばさんがおかしくなって主人公に「あんたのせいで私の人生は犠牲になった」ということを言う。僕自身里親を好き好んでしており、おばさんとは条件が全く違うのだけど、そんなふうに思ったことは一度もない。犠牲どころか救済されている。自分がもし若くて、自分のチョイスでなく子どもを養育するケースだったらそのように感じることもあっただろうか。
猫が憎らしく、なんだこいつと思っていたのだけど最終的に悪い猫ではありませんでした、というのが言い訳臭い。
主人公とイスになった青年、すごいイケメンなのだけど、二人のきずなが強すぎて、絶対結婚しなければおかしい、今後他の恋愛が許されない雰囲気だ。美男美女で人格者のカップルなのでとてもいい。
4歳の自分に高校生の主人公が非常に前向きな言葉で語りかける。それは、人に愛されており、その結果としての現在があるから言える言葉だ。しかし、誰からも愛されず見向きもされないまま育っている人にはきつい言葉だ。
風化させないということも大切
3.11はまだ10年くらいのことで、まだまた蓋をしている人が多いと思います。避けるというか、話題に出すのも何だか…という人も多い中、この題材を取り上げて上手く落とし込んだなぁと感じました。
最後のすずめの言葉で前向きになれる人とそうでない人と分かれるのは仕方がないことだし、賛否両論は起きるのは当たり前だなと感じました。
私は3.11ではなく、阪神・淡路大震災経験者です。小さかったので思い出したくないと言うより思い出せなくなってきていることが多くなりました。またその地震を知らない人が増えてきました。
こういうアニメで少しでもなにか感じて調べて学んでいくっていうのも大事なのかなと。
見終わってしばらく泣いてた、、
🪱は歪みエネルギーがどうのこうのと、あの爆発して出てきちゃう感じ、意味を成してるし分かりやすく怖い。あの🌀は、自然は規則性を持ち合わせてることを示してると思った、けどどうなんだろう。
地震は100%を予測できないからこそ、私たちは過去の震災を知り、悼み、学ばなければいけない。戦争と同じ。地震を題材に伝えていかなきゃいけないストーリーはある。
ラブロマンスについてはよく分からなかった、、
なぜ好きになったんだ?そうたさんのこと
量産型産業映画。ぺらぺらで若年層向け。これで震災を題材は軽率では
2年程度でポンポン出てくる程度の内容だなといった感じ
一つ一つのテーマは分かるが、特に真に迫るような題材でもないし内容でもないので、ペラペラ、軽いなーという印象以外は持ちにくい
新海誠作品は割とひどい評価なものが多いが、時間を経て間の取り方などだんだん映像技術は上手くなっている模様。靴の表現など分かりやすいものが多く、若年層向けとしては良いのではないでしょうか
ただ震災という被害者が甚大だった大災害を題材にしたのに、しょうもない恋愛物語を作ってしまうという無神経さには閉口してしまう
一応少女の成長の物語のような側面もあるものの、安っぽい内容でしかも恋愛要素付きっていうのを、実際の震災被害者がみたらダシにされたとカチンとくるのではないかと思う
とりあえず重そうな話題添えとくか程度の認識で作ったのかもしれないが、映画なんだから代替え表現すればいい話だし、さすがに軽率、正確に言えば安っぽい、安売りにしか見えないかな
どう考えても設定ありきのダイジンの名称もどうにかならんかったのか。まさに興覚めなんだよなぁ
いきなり椅子にされる件も、ご都合主義の中のご都合主義といった感じ
取ってつけたような叔母のブチギレシーン
丁寧さのかけらもない。巨匠に見せたら怒られちゃうね
歴史的に九州と東京にあった2本の要石を、
2本とも東北に刺してめでたしめでたしなのは、流石に草なんだよなぁ
暗に東北どうにかしろよと言っている悪意にも見えてしまう安易さ
お仕事でやるのはいいけどもうちょっと繊細な心持った方がいいんじゃないか
行ってきますはやたら強調するのに、ただいまは無いっていう
行ってきますとただいまはセットなのに、黄泉の国行ったら行きっぱなしで帰ってきたら男とイチャイチャ
流石に震災被害者に怒られても仕方ないね
人間に戻る意味も分からないし
まああれだ、芹澤はいいやつ
日本のアニメは素晴らしいです。
素晴らしい絵です、凄いリアルで綺麗な絵です、私には、
当たり前ですが、できません。(*≧∀≦*)。
現場の皆様素晴らしいです。音楽も素晴らしいできです。
テーマは地震ですが良く具現化しました。オリジナルのストーリーに敬服します。猫🐈🐱🐈⬛何ですが予告編が観ると悪者と思いましたが、、、やられました。
新海誠監督次回作も楽しみです。
この映画関係者の皆様お疲れ様です。
ありがとございました。
(o^^o)
王道?ファンタジーながらもとても考えさせられる映画
『君の名は』をテレビでを見たぶりの新海誠監督の映画でした。
正直なところ期待はしてなかったのですが、ヒロインが個人的好みだったのと、ジャニーズの方が声優やってて上手いな……と思ったからです。
そして今見た感想としては想像以上に大満足な映画でした。
正に王道なヒロインの成長ストーリー。
ヒロインはどんな事があっても「死ぬ事は怖くない」と話していたのが印象的でした。お母さんが地震で亡くなったこと、そして途中で草太が居なくなり、草太の祖父にすずめが泣きながら話していたのを思うと、誰かが居なくなるのが凄く怖かったんだなと……。
草太に関してはすずめに出会えた事や夢半ばで仕方ないと思っていても奥底では死にたくないと思っていたな……と、逆にすずめとはまた違う考え方だなと勝手に思ったりしながら見ていました。
何処かで仕方ないと思っていても誰かがor自分自身が死ぬ事が怖いのは誰でも思う事だと思います。
最後の最後で自分を犠牲にしようとしたすずめをダイジンが助けたところも印象的でした。ダイジンはダイジンですずめに死んでほしくなかったのかなと……
そして全てを乗り越えた2人にとても感動し、泣きました。
透明感があるような音楽と情景がとても素晴らしかったです。
水の表現が特に大好きでした。
また、演技が素晴らしい。
有名なアニメ映画だと芸能人の棒読みが気になってしまい、内容が頭に入らないこともあるのですが、全く気になりませんでした。
美しいロードムービーではある
ただ、そのなかに見覚えがあり、現状?それともイメージ?と思える景色。
景色の美しさに心がざわつき、見終わって気持ちの落としどころがわからなくなりました。
2時間があっという間だった。
今まで映画見てきた中でトップ3に入るほど面白かった...
初めて2回目を見たいと思った映画であった!!
ただ、震災を経験したことある人は心してみた方がいい...震災経験したことない(揺れた地域にいない)俺でもかなり恐怖を感じるシーンはあったので...
25歳男、映画館中央座席で1人泣く
一言で言うと、壮大なラブSF人間成長作品です。
まず原 菜乃華さん。本当に素晴らしかったです。
色んな宣伝で見た想像通りの"鈴芽"でした。
ほかの声優さんたちも、え?どこに伊藤沙莉さんいたの?どこに染谷将太さんいたの?と分からなかったです。さすが
そして、今作は、前の2作とはうって変わって、物語、勢いで魅せる作品といった印象を受けました。歌がなくても、新海誠作品は面白い!って確信した人は多いんじゃないかな、とおもいました。
そんで、その物語、勢いがとてもよくて、
まず開始5分で掴まれました。すずめちゃんがかわいい。(立入禁止ゲートの飛び越え方や劇中の身体能力からして、おそらく陸上部ですね。)
勢いで、船に乗って→愛媛→神戸→東京と目まぐるしく環境が変化していきます。
物語の主人公と言っても、ただの高校生なので、しんどそ〜と思う瞬間が最初にありました。
が、杞憂でした。
旅の途中で出会う数々の人に助けられながら、力を借りながら(服とか帽子も含めて)、進んでいくところ見て、人の暖かさにグッとしました。
そこでさらに感心したのが、労働している点です。相手が親切でただその親切心を貰うのではなく、しっかり仕事をして、その対価を払っています。しかし、それを強く感じさせない。とてもよい描写でした。
すずめちゃんとそうたが行くところに後戸(うしろど)開くの都合いいなと思ってたんですが、ダイジンが案内してくれてたんですね( ;ᯅ; )
バトル作品さながらの、ド派手な演出もあってすごい楽しかったです^^
止まらないのでこの辺にしときます。
いくつか疑問があるので、意見欲しいです。
・ミミズが破裂したとき、なぜ水が出るのか。
・サダイジンはなぜ車に乗ってきたのか。
追記
戸締りをする際の「いってらっしゃい」や「いただきまーす」って言葉の数々は、以前そこに住んでいた人達が交わした最後の言葉なのかなー、って思ったりしました。
1番最後のミミズが破裂したときの雨で地面の火が消えました。そのための雨の演出なのかな?分からん
売り言葉に買い言葉
後半、叔母と主人公が言い争いをするシーン。
これは凄いなと。時に人は、制御が掛からず、本能のまま言葉を発する。人の持つ恐ろしさでもあります。どんなオカルト、スプラッター作品よりも恐怖を感じました。(このシーンだけです)
新海監督恐るべし。
後、違和感があります。
周りは全てその地域の言葉を話しているのに、何故主人公だけが標準語なのか?
廃墟となった遊園地に何故電気が点くのか?(通常、電気は停めるか、引込線を撤去します)
その違和感が邪魔をして、終始モヤモヤしてました。
しかしながら作品そのものは、素晴らしいと思います。
一言でいうなら「浅い」
公開初日に見に行き、気持ちが落ち着いたのでレビューを書きます。
音楽と画作りに関しては素晴らしいと思います。
一方で脚本は「雲のむこう、約束の場所」を思い出す酷さでした。
ネガティブな評価をしている人が深く語ってくださっているので、ポイントを絞って語ります。
主に浅いと感じたのは、
・すずめを中心とした人物の感情描写、感情の動き
・命と向き合うということ
の2点です。
この映画は最初から最後まで主人公と同じ気持ち、テンションになれるシーンがありません。
出会ったばかり(実際はそうではないのですが)の男への執着も、叔母さんへの想いもこちらがその感情についていけるようなシーンもありません。
詰まるところ、「このキャラクターのこと応援したいな、好きだな」と思えないのです。
その一方で道行く人との触れ合いを冗長に演出されるのですが、これもこれで「そこに生きる人」のようなものを描きたいのはわかりますが単調な描写です。
例えば出会った人、優しくしてくれた人の場所が「ミミズ」によって破壊されてしまったり、死を目の当たりにすることで成長をするなどがあれば「命」を強く感じたと思います。
主人公のバックグラウンドをふんわり描いてしまったこと、直接的な描写を避けすぎてインパクトがないことが挙げられます。
命と向き合うからこそ、「100万人の命」と「愛する人」の天秤に価値があると私は思います。
物語を通して全てが「浅く」感じられ、軽薄な内容に思います。
天気の子で、帆高は「あの時僕は、僕たちは、確かに世界を変えたんだ。僕は選んだんだ、あの人を。この世界をここで生きていくことを」と自分が愛する人を選んだことで世界を変えてしまったことを再認識し背負います。
すずめには助けられなかった人、そして自分をしっかり見つめ直して、
その上で愛する人を天秤に掛け、それでもやっぱり愛する人を助けたいと決意する作品であってほしかったです。
そして3.11というテーマ性の重要性はわかりますが、大前提としてエンタメは「面白い」上でテーマを掲げるべきだと私は思います。
つまらない作品は、テーマを語る土俵にいません。
人により変わる視点、そこからどう想うか。
色々議論が生まれそうですが自分はとても面白い作品だったと思います。
震災を扱う上で賛否あるかと思います。被災した人、近しい方が被災した人、起きた事だけ知っている人、何も知らない人…色々な人がいます。どれかの意見が正しいとかただ断絶するのではなく観た人がお互いを想い寄り添い理解しあう為の作品だと考えています。
更地になった町の跡や舗装・整備された道路や高くて海の見えない防波堤、他にも新しくなった街並みとか、それを見てどう思うかは本当に人それぞれで私も誰かを傷つけるような事を言ってないだろうかと胸が締め付けられました。
私の家族が被災した事もあり被災地に行く事も多いのですが、終盤の震災当日の行ってきます、行ってらっしゃい。のシーンはボロボロ涙が出てきました。
それに観た直後と時間を置いてから一人で考えり他人の感想聞いてから噛み砕いていくとで感じ方が変わってくる作品だと思います。
例えばダイジンも観た直後は自分勝手な神さまだと思いましたが何十年、もしかしたら何百年も要石として尽くしてきて、やっと役目から開放されてすずめに優しくされてうちの子になる?と聞かれた時はとても嬉しかったのかな?と思いました。
よくよく思い返せば登場人物みんな完璧じゃない。時に傷つけたり助け合う。思いやる。
いってらっしゃい。いってきます。ただいま。おかえり。と言える日々が改めて愛しくなりました。
ダイジン サダイジンという一番の被害者
ダイジンの正体が最後までわからん。主人公の未来の姿とかならわかるけど多分違うよね、震災や使われなくなったところとかテーマにしてたのはいいけど、遊園地は廃墟のままで、ただ伝えただけでなんの解決にもなってなかったし、ただただダイジンが不遇すぎる、先の見えない中ひとりきりでで数十年過ごしてやっと解放されたと思って、閉じるの手伝ってたら勝手に悪者扱いされて、若い男女の色恋の道具にされる、やってることただの嫌がらせにしか見えんかった。
曲もなんだかなぁ、前の2作の方が個人的にはいいし、絶賛されてる分少し残念だったな。。。。
草太くんのお父様から色々設定聞けたらよかったのにな、ダイジンと対面してお久しぶりですみたいなセリフがあったのと、ダイジンが衰弱しきってたのは何十年に一回かは要石の交換が必要だということの伏線だと思ってたんだけど、ダイジンは好きじゃないと言われた途端、やせ細ったりしてよくわからんかったなぁ。
主人公とヒロインが要石になって終わるようなラストでもよかったんじゃないかなとは思う、ダメか。椅子の脚の一本がなにか大事な伏線になってたり、主人公ヒロイン枠のキャラクター設定が、あんまり特色ない気がするのでヒロインを少しSっ気のある子にして足台として使われた時に「踏まれて嬉しい?」みたいな掛け合いあったら面白かったのかな、ヒロインの体力すごかったし、私体力には自信あるんだみたいなこと言わせて要石にしたり、だったらできたのかな。。
追記
他の人も言ってるけど「新海誠」というブランドっていうのがしっくりくるね。
みんなブランドイメージにお金払ってるし評価しているような気がする、3.9もないとは思う。
3作品通してだけど、 君の名は が一番面白かったな...
過去を共にする
新海誠監督の最新作。
「君の名は」「天気の子」に続く、ファンタジーの要素と新海誠監督ならでの心をにくる感じがあった。
トビラと3.11の地震をテーマにした作品で失った過去に残したものを呼び覚まし、それを受け入れて前に進もうというメッセージを感じた。
この作品の中でも地震が過去に忘れ去られつつある中で忘れては、いけないと思いました。
その日「行ってきます!」と扉を開けて出かけて行った家族が友達がそのまま地震に巻き込まれ、津波に飲まれ、失ってしまった多くの人がいた事を思い出さしてくれました。
誰かを失った悲しみは、簡単には、癒える事はないと思うけど、それでも悲しいままでも生きていける。
誰かが生きようとした明日が自分には、迎える事が出来るから。
そんなに気持ちで扉を開いてみたら、次の日を感謝して迎えれる気がしました。
絵、音楽:優 キャラ、シナリオ:可
絵は流石、新海作品クオリティ文句無しで優
音楽に関してもオリジナル曲のみでの評価として、普通に優
ただ、キャラクターに関してヒーローはまだいいんだけど、ヒロイン側の掘りが題材が題材だったので仕方ない部分なのですが、少なくキャラの重みが少々物足りなく感じました
ストーリーに関しても、題材が地震でフィクション世界とは言え現実世界にあった『3.11』も含めてしまっている為、加減が非常に難しく仕方ないと言えば仕方ない部分なのですが、こちらも少々物足りなさを感じてしまいました。
なんでやろうね
君の名は 以来久々に新海誠の作品を観ました。
作品の出来や面白さは満足。
ネタバレになりますが、最後に子供の鈴芽に現在の鈴芽が語ったことが全てだと思います。
震災に合われた方、貴方には好きな人も出来るし貴方を好きになってくれる人も必ずいる。今は真っ暗闇かも知れないけど必ず明るい日がやって来ると。だから前を向いて生きて欲しい。
そんな貴方を見れば周りの人も幸せになれる。
なかなか震災で家族を亡くされた方達には受け入れ難く辛いかも知れないし、未だに家族を捜されている人達も居ると思います。
この作品を観てそんなに割り切れるわけないと思う人もいるでしょうが。
鈴芽ちゃんが可愛いです。やっぱりエンタメはボーイミーツガールハッピーエンドでないとね。
追記
今週で終映と聞きましたので、急遽今日観に行きました。
凄く後悔しています。
もっと劇場に観に来れば良かったと。
鈴芽ちゃん、ソウタくんと幸せになって欲しいな。
すずめの戸締まり 続編は無いでしょうけど2人の幸せを祈ってます。
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