すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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新海監督のルーツに触れた気がした
まずはじめに、これは自分の勝手な思い込みかもしれない。
新海監督の作品は風景描写に引き込まれる。過去に何かのインタビューで、「田舎で育って、人のいない風景が好き」みたいな記事を目にしたことがある。その記事を読んだせいか、自然に対する思いが強い監督なんじゃないかと感じるようになった。
おそらく地震をテーマにすることには監督として特に覚悟が必要なことなんじゃないかと思う。でも、映画を観終わったあとでは「なるほど、これは新海監督にしか作れない。何かしら特別な思いがあるからこそこのテーマと向き合って来たんだろう」と感じた。ただの娯楽としてアニメと向き合えば何も感じられずにいただろう。でも災害大国ともいうべき日本において、自然はとても脅威で、見慣れた日常でさえ一瞬で変えてしまうほどの力がある。なぜ自然災害が起き、人はそれに向き合い、なぜ人は人と協力しないと生きていけないのか。この世界はみんなの手で作られて、支えられて、時には人の犠牲の上で生き、多くのことを学びながら成長していく。だから、目を逸らしてはいせない作品だと感じたし、新海監督の中で一番メッセージ性のある作品だと感じた。
新海誠の集大成と聞いていたけども...
新海誠作品お決まりの天変地異×神話性作品3作目。相変わらず映像・音...
新海誠作品お決まりの天変地異×神話性作品3作目。相変わらず映像・音楽が素晴らしい。自然描写を描かせたら右に出る人は居ないんじゃないだろうか。音楽も今回は民話?のような劇中歌が凄く印象的だった。”戸締り”と”災害”がテーマの今作。しかも今回は地震を扱うとのことで劇中、地震アラートが頻繁に流れた。音に拘っているのか怖いくらい緊迫感があって賛否両論あったみたいだが、個人的には臨場感があって良い演出だと思った。キャラデザイン、特に男性陣が何故か凄く拘っていたのもまぁ良かった。(後話で当初は女性同士の2人旅ストーリーだったらしい)
ただそこまで拘っていたのにやっぱり脚本というかストーリーが今ひとつな感じ。草太含め、閉じ師関連の設定の雑さや主人公の共感出来ない身勝手さ、せっかくの神話性テーマの薄さなどあと一歩、感を強く感じた。あと個人的には好きなキャラ芹澤だが、この作品自体に関してはあまり重要度が無かった気がする。閉じ師仲間でもなくただの一般不憫キャライメージが強く残った 笑
草太が何故主人公にそこまで強く気持ちを傾けるようになったかも微妙だし…ネコキャラダイジンは可愛いだけだった感。キャストに関してはもうどこまで行っても不毛なのでノーコメント。ジブリ・細田・新海作品はもうそういうもんだと思って観ることにする 笑
地震テーマ作品としてはそこまでだったがファンタジー作品としてはまぁまぁだった。映像・音楽は感嘆レベルなのでそれだけでも満足。
.追記
私個人も当時東北在住だったがそこまで大きな被害は無く、今回の作品はあまり気にせず鑑賞できた。ただどちらかというと地震に重きを置いて被災地描写があまりなかったからかもしれないと後から感じ劇中の芹澤とすずめの会話と合わせてそういう違いがリアルだと思った。
震災、震災孤児を扱ったデリケートな作品であるが ゆえなのか 『君の...
よくある 震災を裏 切り口に した映画
新海監督作品なので、観に行きました。
これまでの作品創りから、大衆受けする 色彩感 や BGMの扱い は手馴れたもので、
悪く言えば、この映画に新鮮さはまるでない。
本作は企画書映画なので、超ご都合主義で、リアリティもない。
よって、個々のあまりにも"選ばれしひと"設定には興ざめした。
脚本も全体的に甘き進行に ごり押し気味多々ある ロードムービーになった。
ダイジン・ウダイジンは 主人公 鈴芽(すずめ)を どうしたいのか?
彼らは旅の青年 草太を邪魔にし
逆に、鈴芽を呪縛=裏扉まで導くことで、鈴芽を閉じ師にさせない様に仕向けたようだ。
この映画を観たら、「君の名は」「天気の子」を もう1度鑑賞しなおして、見比べると良いでしょう。
けっこういいぞ
実はあまり期待していなかったのだが、結構いい。
導入部はちょっと強引で、もう少しすずめの行動力の理由付けが欲しいところなんだけど、
駄目ってわけではない。
そこから高校生にしてみれば大冒険と呼べるものを繰り広げていくんだけど、
この辺は新海節。いつものノリです。
震災がテーマということなんだけど、その取り上げ方、触れ方はかなり良いセンスをしていると思う。はぁぁぁぁぁすずめちゃぁぁんってみんな思える。登場人物の描き方の良さも相まって、強く感情を感じられるのだ。この点のみを考えてみた場合は新海作品史上一番の出来と言えるかもしれない。涙の出る作品になっている。
あとは、、車内でかかる懐メロが微妙に時代をハズしているところなんかが面白い演出だと思いました。ちょっと古すぎるんだよね。
あと苦言を言うとすると、絵、音、ノリのいわゆる新海節が型にはまり過ぎていてマンネリ感が出ていると思う。キャラデザを別の人にやってもらうとか、劇伴をRADから代えてみるとか、なにかするとまた新鮮な印象がでてくるんじゃないかなあ。
ともあれ、面白かった。
松村北斗くんの声が良かったです。
君の名は、と、天気の子と。どうしても比べてしまうけれど、どちらの要素もやはりかなりありましたね。
それ以前の情緒的なナレーション多めのものより、君の名は以降は、最終的にかなりどっかーんとくるって感じですがまあ映画としてはそちらの方がエンタメ的に見応えはありますよね。
で、そういった同じ要素を詰め込んでいるというレビューもみて行ったけど、確かにとは思いました。ですが音楽でも作った人の色や傾向が出るのは当たり前だしそれを叩こうとは思わない。
私的には不気味な空に出てくるものが鬼滅の刃の無限列車のグロいのとかぶりました。
神社と、空高く舞い、落ちる、スペクタルアクション的な動きはアニメで堪能できる楽しさ。過去と未来、身近なひととの関わり、新海監督の描くところ、宇宙的なファンタジーになっていますね。
でも嫌いでないし、相変わらず美しくて。
そしてボーイミーツガールの要素。
終始私は松村北斗くんの声がよくて、イケメンて声もイケメンなんだ…と感心しちゃってました。表現力も素晴らしかったと思います。
やはり愛する人との出会いって、全てに象徴される、運命ですもんね。んー、でも正直今回の女の子は、愛するイケメンのためならって何も恐れないってところ、監督の理想なのかな?とかちょっと思いました。だとしたら女性に夢を見過ぎかと?若いから故の純粋さを描きたいのかな。
まあ、でも恋するふたり、そこに行き着くのも悪くないと思います。最後ほっとしますもんね。
結局一回観ただけだと整理できてないけど最後ウワーっときて何か揺さぶられて感動して泣いていました。
責任感と思いやりの強い主人公が良かった☆
映像、音楽は素晴らしいが...やはり脚本能力...
個人的な好き嫌いになってしまうのかもしれないが、登場人物の性格(喜怒哀楽があることでわかる部分)の設定が非常に浅く感じてしまう。全て喜怒哀楽が前フリもなく突然やってくるため登場人物の情緒がグワングワンしてリアリティに欠ける印象を受ける。リアリティに欠けるため登場人物への感情移入もなかなか出来なかった。
そして、前半中盤と和やかなシーンとシリアスなシーンが交互に訪れるが、会話のスピードや映像の展開のスピードが一定のため飽きを感じてしまう。(和やかなシーンもシリアスなシーンもずっとドタバタしてる印象だった)和やかなシーンには間を多く入れ、シリアスなシーンは早くして疾走感を出していくといった工夫があればもっとよくなる気がする。
新海監督作品を秒速5センチメートルから見続けているが、美術、キャラデザ、景色そう言った映像美は一級品だ。そしてそれにマッチする音楽やその音楽を入れるタイミングなども非常に心地いい。がしかし脚本という点に関してはかなり弱点だと感じる。シリーズ構成さんといった脚本の専門職を付けた方が安定するのでは?と思う。ただそれをしたら新海監督らしさが消えてしまうというのならもしかしたら自分の好みにはあってないのかもしれない。
プロデューサーなど製作陣に実力のある方々がいっぱいいるので、次の作品からは大きく改革してみてはいかがだろうか? 「日本の長編アニメと言えば新海誠である!」 「ポスト宮崎駿である!」 脚本を改善しない限りなかなかそういった国民的アニメ監督にはまだなれない気がする。
無理なら退出も視野に入れて。
2011年に西日本にいたか東日本にいたかでも評価が分かれる気がします。
映画を見に行ってカサブタを剥がされた人にとっては、とてもじゃないけど冷静にレビューできる作品ではないと思います。
ずっと西日本に住んでた人間の個人的な感想です。
よく分からないタイトル。すぐ配信されるだろうと映画館に行く気はなかったのですが、行ってみると期待値の10倍楽しめました。
新海監督は、野田さんと出会ってからハッピーエンドにしてくれるなぁ...
歌がグイグイきてた今までより、作品の中に溶け込む劇中歌らしさが出ていた気がします。
いってらっしゃい、ただいま、おかえり、いただきます、日常的に言う言葉の有り難さを噛み締められる作品です。
扱う題材が重いことと、経過している時間が短く、経験した人にとっては瘡蓋に剥がされて痛いような、
だれかに薦めていいのかどうか、難しいなと感じます。
そういうのを「娯楽作品見にきて瘡蓋剥がされて痛い」「震災をネタにしてる」と捉えた瞬間見てられなくなるんだと思います。
そういう場合は無理せず退出しましょう。
草太はちとイケメン過ぎる。あとハウルっぽ過ぎる。
ダイジンの声が終始可愛過ぎる。かわいい。
芹澤。君が噂の芹澤か!本当いい奴だな幸せになってくれ。
環さん。今からでも遅くない。好きなことして幸せになってくれ。
良質な現代ファンタジー
忘れちゃいけない
アニメいいとこてんこ盛り
開けたら閉めましょう
年々無分別直情型暴走ヒロインに対するキャパを失ってゆく…
いろんなことを各々感じるだろうけど
ファンタジーにしたら腑に落ちたりするものなんだろうか
松村くんの声は本当にステキ。
だのに洋画吹替みたいな語頭の溜めについては
誰も何も言わなかった?
コロナ禍の今の時代へのメッセージかな
「君の名は。」「天気の子」と災害をモチーフにしてきた新海誠監督の最新作は、皆がリアルに記憶している大震災を取り上げているのでこれまでとは少し違った印象になっています。といってもそこまで生々しく描写しているわけではないので私は丁度良い塩梅かなぁと思いました。
宮崎から愛媛、神戸、東京を経て東北までのロードムービーとなっていて、相変わらず各地を緻密に再現している「絵」を観ているだけでもワクワクしてきます。東京の街も田舎の風景もリアリティがあってとても美しい。
声優陣も皆しっかりと嵌っていました。懐メロの使い方も楽しい!
最後は少し泣きました。
「君の名は。」から6年。テーマにもストーリーにも監督の成熟を感じました。
「【君の名は。】で同じみの新海誠監督の新作」を見せられた感じ
話題性が充分ありカップルや友達と何となく観に行くのに適した作品。
露骨に懐かしく、尊く感じる物をいくつも見せたり聴かせたりして感情を動かされ、所々回収できていない部分もあるので見終わった後の会話にも花が咲くと思います。
個人的には風景や展開に新鮮味がなく、曲の大胆な使い方は減り、穴だらけな展開にさえ目が行ってしまうので、私には合わなかった。
「君の名は」の廉価版
「廉価版」であって、決して「劣化版」ではありません。面白かったです。
最近の新海誠作品といえば、「息をのむ美しい風景」と「音楽と映像の親和性」が特徴かと思いますが、本作でもそれは健在です。ですが、どちらも「君の名は」を観た時ほど印象には残りませんでした。しかしながら、ストーリーや話の展開は非常にシンプルでわかりやすく、派手なアクションもあって娯楽作品として非常に楽しめました。「君の名は」では、時間軸や場面転換が複雑で、初見ではストーリーを理解できない人も多かったと聞きますが、本作ではその心配はないでしょう。少しファンタジー色が強いのでそこは好みが分かれるかもしれません。
「君の名は」の映像美と音楽性を残しながら、よりシンプルなストーリーで多くの人が楽しめるようにした作品、という意味で「廉価版」です。
個人的には、女主人公のキャラデザインが過去作と比べて大人っぽいところと、男主人公が好青年だったことが気に入りました。主人公と旅先での人々との交流はちょっとご都合主義的で無理があるようにも感じましたが、主人公二人の冒険ラブストーリーが主軸と思えばこんなもんでしょう。
なお、公開当初は東日本大震災を扱っていることに批判的な声もあったようですが、特に気にはなりませんでした。
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