すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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覚悟がすごい。
「君の名は。」「天気の子」と自然災害を描いてきた新海監督だけど、今作にはとてつもない意思を感じました。3.11東日本大地震を忘れないために踏み出した、表現者としての覚悟がすごい。
日本の様々な土地を巡るロードムービーで、忘れられかけた廃墟の生活に想いを馳せ悼む。そんな地にもかつては幸せと活気に溢れていたことを丁寧に紡ぐ。重いテーマを、素晴らしいアートとファンタジーで、見事に描いてました。
声優陣もすごい。原菜乃花華さん、松村北斗くんは初声優とは思えないくらいの安定感。深津絵里さん、染谷将太さん、伊藤沙莉さん、神木隆之介さん、皆よかったなぁ。
あの日を忘れないで、未来を生きていく。リアルに振ったことで賛否あるみたいだけど、日本人が見るべき語り継がれる秀作だと思いましたよ😊
面白いが、ハードルは上げすぎない方がいいかも
響かない
週末公開の別の映画を観に行くつもりだったが、思いの外上映回数が少なくタイミングが合わず。
その代替で観ることにしたので、初めから期待値は高くなかった。
そして、その通りの結果。仕方ない。
全く期待していなければ、代替でも観ようとは思わない。
観ようと思った一番の理由は予告編で流れた歌。
某アニメ映画の歌よりもずっと心に染みて魅了された。
なのに本作中ではほぼ流れた記憶がない。
少なくとも全く効果的ではない。
ヒロインにもあまり感情移入できない。
そもそもの発端の場面もあの場所に行ってあの行動に出る合理性が感じられない。
その後の行動にも違和感ばかり感じられ、叔母さんに同情してしまう。
猫(神?)の行動も最後まで腑に落ちなかったし、
ヒロインを津波被災者にすることも必然性に乏しくモヤモヤが残った。
無論、断片的に涙してしまう場面はあったが、全体としてライトテイスト。
深みに欠けた。
じじいには理解できない感性なのだろうと推察する。
またしても『大災害モノ』大作か◦◦◦◦◦
この監督の映画の題材は常に悲劇、悲哀、悲恋モノをテーマにしている。次作もきっとそうなんだろうなと思う。
星を追う子どもが1番良かった。ジュブナイルアドベンチャーSF系路線で頑張ってオリジナルストーリー練って進めてもらいたかった。
宮崎駿監督率いるジブリ映画とこの監督の違いは子供の模範となる様な明るい未来と希望と光輝く夢が、こちらの監督には無いところかな。
この監督の作品は常に暗い闇から始まるおぞましい災害ストーリーを練って物語をなんとかラッキーハッピーにもっていく展開していくお決まりパターンです。お涙頂戴を誘う悲劇悲運の大作系。
そのダークなテーマにしかスポットをあてない、フィーチャーしないのが実に残念で悲しいところ。落としといてから上げるマッチポンプ手法はそろそろ限界ですよ。
今作から本格的にこの監督の題材する作品は叩かれるべきターンに突入していると思いました。
次作はどんなお定まりの大災害モノをテーマにしてくるのでしょうか。とても楽しみにしてますね。(こーゆープレビュー書くと消されちゃうのかな)
映画の本題は母子家庭
個人的にはすごい観やすかった
新海監督は君の名はと天気の子しか観てない。
個人的に天気の子は主人公の心情に寄り添うことができず、展開に気持ちがついていかなかった。
監督の主張が強いなとちょっと苦手意識を持っていた。
今作は扉を閉じるため日本を巡る。その土地その土地での暖かい交流も観ていて気持ちよく、ロードムービーとして色々な景色を見せてくれるから楽しい。
それと、キャラの心情も理解しやすいし、ストーリー上の謎、違和感を後半ちゃんと解決してくれるからかなり観やすかった。
主人公の行動も最初大胆だなぁと思っていたが、観ていくことでその理由もわかってくる。
ラッド味がかなり薄くてこれも万人受けする要素として個人的にはプラス。
それと、震災を描くからかなり辛い感情を持ってしまう人もいるかもしれない。
心に大きな傷を負った主人公が立ち直るきっかけとなった出来事。その真実がわかった時の感動はひとしおだった。
ちょっと既視感あったけど。
地続きである日常
「君の名は」「天気の子」と鑑賞してきた中で1番今作が良かったと感じました。
賛否が分かれている作品ではありますが私は圧倒的な"賛"を送りたいと思います。
この話は被災して重く苦しい日々を変える、変えたい物語ではなく、被災したことで変わってしまった日常をかっこ付きではあるが普通に過ごしている主人公の心にある、たまに夢にでてきてしまうようなつっかえをタイトルどおり、戸締まり(心の整理)する話であると感じた。
このことは主人公と主人公を支えてきた叔母が過ごしている冒頭のシーンや、物語の道中のやり取りからもお互いがそれぞれの思いやりをもって生活していることからも感じられた。
物語中盤から終盤にかけては物語に登場するキャラクターの能力のせいではあるが、被災した親族の子どもを引き取ることを選んだ叔母の心に閉まってある誰もが考えても決しておかしくはない、考えてしまった自分を嫌悪してしまうような言葉を主人公に吐露してしまう。主人公にとってもあの出来事がなければ、叔母と生活することもなく、災害から時間が経つごとに積もる心境を表すとても重いシーンであった。
この作品が良いと感じる点にエンタメとしてのバランスがあるかと思う。
今作はとても重いテーマを取り扱っているが、道中登場する、主人公を助けてくれる人達や男主人公の友人が物語のトーンを上げている。実際、車内でかける曲には笑いが止まらなかった。
こういう作品に、笑いは不謹慎という考えももちろん間違ってないと思うが、ただただ重く苦しい作品にすればいいということではなく、災害が起きてから今日に至るまでが地続きであり、主人公のように日常を過ごしている大勢の人がいることを感じられる作りになっているのかなと感じた。
大災害を知らない世代がこの映画をみて、聞いたことはあるが、身近に感じない歴史の教科書の一文ではなく、あの出来事の日本からそれぞれの時代の日本が地続きに思ってもらえたらいいなと感じた。
最高でした
成り行きで映画を観ることができました。全くのノーマークだったので、前売券など何も準備していませんでしたが、予想をはるかに上回ってきました。新海さんの作品の中で特に『天気の子』や『秒速5センチメートル』が好きですが、今回ほど面白かったのは初めてです。
今回は最近の『君の名は。』や『天気の子』ではあまり見られなかった暗い面(?)もあり、また伏線の回収もあったりとよくできていました。
一つ言いたいことがあるとすれば、脇役の声優さんの力不足を少しだけ感じたことぐらいでしょうか?ですが、そんなこと気にならないほど主役のお2人や重要な役の声がよかったです。
音楽も映画館で観たからか、作品に引き込まれるようでとても作品にマッチしていました。
新海さんの作品はやはり自然の描写が最高で、作品のどこで止めても絵になりそうです。特にこの作品では常世の星空(?)の描写がとても好きです。
世界観が……!
ねことイス
映像作品としては素晴らしい!
あくまでも個人的な見解ですが、過去の新海誠作品は終盤話がグダグダになるか、急に綺麗に纏め出すかのどちらかという印象でしたが、ちゃんと落ち着くべきところに着地した感があり、ちゃんと余韻に浸れる良い映像作品だと思いました。
これは以前からですが、キャラクターがバランス良く配置され、全員魅力的に見えました。
特に伊藤沙莉演じるルミさん良かったなー。
あとは環さんと芹澤の掛け合いも良かったなー。ちょっとお似合い感もありましたよね?
絵も綺麗でこれまで見た(全部は見てない)新海誠作品の中では一番好みだったというのが正直なところです。
ただ、語弊があるのは承知で書くと、地震をファンタジー的に扱ってしまっているのがかなり気になりまして、余韻とは別に見終わった後にだいぶモヤモヤしました。
実際に東日本大震災で家族を失った友人の顔が浮かんできて、彼がどう思うのか気になりました。
あと、エンディングタイトル的なものが出る瞬間にJ-Pop全開の主題歌が流れ出すのは個人的には苦手でした。映像の出来が物凄く良かったので普段J-Pop聴かない方やアンチRadwimpsは違和感あるかもしれません。あんまいないか笑
あら?段々と作品の質落ちてない?
この監督の作品は本当に風景画がとても繊細で綺麗な映像美を見せてくれる。
今回も色々と風景、街並みが出てきたがどれも引き込まれる映像
圧巻ではある。
特に今回は異世界が出てきたからなお上手さがわかる。(異世界の映像に魅力がない)
が、脚本・内容が薄い。
人物像も薄い。
主人公の行動に不可解な点が多すぎて終始唖然。
そしてうるさい。
馬鹿みたいにある人物の名前を叫ぶ、叫び続ける。
必死さを伝えたいのだろうけど、あまりにも名前を叫び続けるところには引いてしまう。
監督の伝えたいことはわかるが、それまでの伝え方が下手だなと。
「君の名は」からの新海ブームも信者しか楽しめないのかと。
そう思う作品だと思う。
1つ安心したのは
監督の押し付け性癖が見受けられなかった(気づかなかっただけ?)ことが安心した。
(巨乳、年上、美人。主人公が女の子だったからなかっただけかもしれないが)
タイトルのセンスに脱帽。
お腹いっぱい
結局、『君の名は』を超えられず。イケメンに翻弄される少女。
面白かった
すずめの戸締まり、観終わった直後の感想は「東日本大震災の話を物語にするにはまだ早くない?大丈夫なんやろうかこれ」でした。
とは言え、その辺りも含めたメッセージ性が高いように思いました。
その土地の人たちの祈りや想いが薄れるから廃墟や人がいなくなった場所で土地を護る神様は廃れて【災い】になるという形にすることで、新海誠は震災や気持ちの【風化】を問題視したんじゃないのかな、と。
あったことや死んだことや辛さとか【忘れるべきじゃない】というメッセージをひしひしと感じました。当事者からしてみたら早く忘れたいことでしょうし、なんとも言えないのですが、“大丈夫になる”って、つまり“風化する”と同義語だとも思ったりはしますので。
それでもまず、東日本大震災の描写があるという注意書きは初めに必要だったと思いました。
個人的には新海誠の映画の中ではいちばん好きな話でした。面白かった〜
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