すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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終盤で気づいたことは、 すずめが偶然草太に出会ったのではなく、 これは必然だったのだろうということ。 こんなストーリーは思いつかない。
動画配信で映画「すずめの戸締まり」を見た。
2022年製作/121分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2022年11月11日
原菜乃華
松村北斗
深津絵里
染谷将太
伊藤沙莉
花瀬琴音
花澤香菜
神木隆之介
松本白鸚
新海誠監督・原作・脚本
高校生のすずめは偶然、旅の青年・草太と出会う。
草太を追って山中の廃墟にたどり着いたすずめは、古びた扉を見つけ開けてしまう。
やがて、日本各地で次々と扉が開き始める。
扉の向こう側からは災いがやって来る。
すずめは扉を閉める「戸締りの旅」に出る。
旅の先々で親切な人々に会う。
その人たちに助けられながら、
すずめはやらなければならないことを成し遂げる。
終盤で気づいたことは、
すずめが偶然草太に出会ったのではなく、
これは必然だったのだろうということ。
こんなストーリーは思いつかない。
ことばで説明するのは難しいストーリーだと思う。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
ラストで繋がった
事前知識一切無しの初見での感想ですので、説得力あるレビューが出来ていません。もう少し詳細を知りたい方は別の方のレビューをご参考下さい。
自分はこの映画の劇中で何故、子供が日記を黒塗りするような描写があったのか?何故、時々過去の災害のような描写があったのか?最初は全然意味が分かりませんでした。
最初はただ単に、主人公の岩戸 鈴芽(いわと すずめ)と、「閉じ師」をしている宗像 草太(むなかた そうた)が、各地で災害が発生する元になる不思議な扉を閉めてまわる物語かと思っていましたが、劇中終盤でようやく物語の意味が理解出来たような気がしました。これは、東日本大震災を表現した物語だったんですね。そして、主人公が子供の頃に出会っていたような描写は、実は母親ではなく自分自身だったとは。更に、物語最初に鈴芽が草太を見て、何となく会ったような気がしたという部分が、まさかラストに繋がっていたなんて。この映画の作り方は、個人的にとても不思議な感覚に包まれて、何とも言えない高揚感に満たされるような気持ちになります。この映画の率直な感想はと言うと、ただただ素晴らしい映像作品だったという一言につきます(語彙力なくてすみません)。
初見だと、細かい描写で意味が分からない部分も多いと思いますが、それでも見た者を魅力する新海誠監督の作品は一見の価値があるので、まだ未視聴の方には強くおすすめしたい1作だと思います。
この映画は、日本でしか描けないと思う
感想会したくなった映画
表題の通り、個人の感じ方や賛否両論あると思いますが、鑑賞後に誰かと感想を話し合いたくなる映画である時点で星4つとしました。
311あの日のこと思い出しました。
そして、また最近も地震があったばかり。
映画と自分は重ならないけど、共感しないところが1つも無いわけでは無い。決して共感するところばかりとは言え無いのですが…
ファンタジーでありフィクションだけど、個人的には、あの時のこと未だ癒えてないし震災に怯えてる私としては素晴らしい作品だけど再鑑賞までに時間がかかりそうです。
ストーリーは支離滅裂ながら映像に引き込まれた
SFなんで多少のことはごちゃごちゃ言いませんが、やはり理屈が通ってないと引っかかってしまう。
ダイジンが夢叶わないと悟り、せめてすずめの手で戻してと願うシーンが不憫で、思い返すたびに泣けてくる。
息を呑む展開で面白さは充分だが、深さはやや足りない
映像の美しさは、さらに磨きがかかり、音楽も前2作よりも煩わしくなく効果的ですごく良かったです。
お話しは冒頭からグイグイ引き込む上手さで、アレコレ考える隙を与えないほどのスピード感で、その世界観に引きづり込まれます。
これって要はファンタジーですよね?アレコレ疑問を持ったら楽しめないっ‼︎とは分かりながら、ソウタが要石になってしまってから、むしろ怒涛の盛り上がりになるべき後半からの失速感が否めません。そこで今更、代々の閉め師とか、左大臣とか、疑問を持つ間が出来てしまう。
地震によって奪われた何気ない日常への哀悼を謳っているようですが、ちょっとその部分の掘り下げが浅い。胸に響いて来ない。
むしろすずめとソウタの青春ロードムービーとして描き切ったなら、スッキリ楽しめたように思う。
うまく表現できないけど
劇的な見ごたえ
日本人にしか描けない新しいファンタジー
遅ればせながらようやく、鑑賞できました。
音響に映画館ならではの工夫がされてるとのこと、是非映画館で観たかった!
スピーディーな展開、映像の美しさ、素晴らしかったです。でも、何より、ストーリーが独創的でした。
これは、災害をいくつも経験した日本人にしか作れない日本独自のファンタジーです。
「君の名は」「天気の子」をも越える傑作といってもいいと思います。
「君の名は」でも主役の女の子は巫女の血をひく女の子でしたが、今回も主役の草太は災害を防ぐ役割を持つ「閉じ師」でした。こういう設定が日本的な味わいを深めてくれて魅力的ですよね。大好きです。
草太の「戸締まり」する時の祝詞のような呪文、古事記から取ってるようですが、これもとてもよかった。なぜなら日本人が、ずっと神社を通じてやってきたことだと思うからです。
それを上手く新海流で現代風に描きました。
また、恋愛の要素も無理なく入っていて、いつもながらハッピーエンドなのもよかったです。
個人的には伯母さんの環さんに同情しました。
そりゃー、怒るでしょ!あれは。
ちゃんと説明しろ!って言いたくなりますよね。
意地悪だった元要石の猫も、最後はまた要石に戻ってくれたところが感動しました。
声優陣も素晴らしかったです。特に神木隆之介が上手いなあと思いました。北村北斗もすごく、あってました。
強いて言えば曲の印象が今回は他よりやや薄いかもしれません。でも、これはこれで作品の印象が強くなるので、いいと思います。
単純やけど良かった!
映像美と音楽くらい
映画美と深津絵里と伊藤沙莉に星を
絵が綺麗で話も綺麗・・・ でもそれだけ
正直何を語ろうとしたのかよくわからないです。
絵が綺麗、話も綺麗。逆にそれだけしかない。
深みもない。
これが何で名作だと言えるのか?
「君の名は」で感じた違和感がさらに増幅した。
もうこの監督の映画は観る価値なさそうだな、
新海ワールド
EDは良かったです。
震災の元となる扉を閉める為、要石の大将を追う少女の奮闘を描く物語。
ヒットメーカー新海監督のオリジナル作品ですね。
物語はロードムービー。前半は、椅子となった草太と共に、要石・大将を追って旅をします。愛媛で、神戸で現地の人の温かみに触れながら、すずめと草太の関係が深まっていきます。
後半は叔母と姪の物語。草太を助ける道行きに、二人の苦悩とすれ違いを描きます。
中盤とクライマックスにあるミミズとの激闘は迫力十分。特に、中盤御茶ノ水でのシーンは、見知っている街並みだけに臨場感を強く感じることが出来ました。
また、お茶の水で草太を失い傷ついたすずめの描写は秀逸でした。心身共に深く傷ついた状態なのに、草太を助けるために力強く歩むスズメの強さに心打たれます。
映像は流石の新海クォリティ。背景もキャラも、そして動きも文句なしの一級品で、物語を引き立てます。
ただ、それでも私的評価は2.5にしました。
この作品の問題は3点。
一つ目は、スズメが旅に出る理由がないこと。言い方を変えれば、旅に出て成長しなければならない理由が序盤に明示されていないこと。
例えば、反抗期をこじらせたスズメが叔母との関係が微妙になっていて・・・とか。
例えば、震災のトラウマがぶり返して・・・とか。
旅に出て色々な人に触れ合い、困難にぶつかり、本音で叔母と喧嘩して、故郷に帰ることでそんな状況が改善する流れなら、物語として深みが増すのでしょう。
でも、そんな前振りがないので、物語全体を浅く感じてしまいます。
二つ目は、スズメが自分の命を賭けて草太を救おうとしたこと。
勿論、愛情の深さと係わった時間はイコールではないかもしれません。でも、自らを要石にして草太を救おう・・・という決断は、極端過ぎます。
その場の感情で「思わず」ならまだ少しは理解出来ます。
草太を救うには、命に危険が及ぶ行動が必要になる・・・なら理解出来ます。
でも、一定の時間を経ってまだ、自らを要石にする決断は、寧ろ現実感がなく興ざめしてしまいます。
これは叔母を救う・・・とからな納得感も出るのですが、流石に浅すぎます。
そして、最後になりますが・・・、声優の力不足。主役を務めた二人、厳しい言い方をしますが、本当に下手くそでした。なぜ、この演技でOKが出るのか理解出来ません。あのクオリティの映像を作り上げたアニメーターの方々への冒涜・・・とすら感じます。
ジブリへのオマージュも戸惑い以外感じることは出来ず、映画としての評価は厳しくなりました。
この想い、届け!すずめが熱くなる!
Blu-rayで鑑賞。何度見ても面白い。大好きな作品です。
なんといっても声が良い。
原菜乃華さん、最高です。あの絵にぴったり。まさにすずめは彼女しかいない。純粋で熱くて、微笑ましい。おばさんとのやりとりは、涙もんでした。
松村さんもまた良いですね。イスになっても良い男の雰囲気がプンプンでした。
また、脇を固める皆さんが素晴らしい。
染谷さん、伊藤さん、神木さん、皆さん本当に魅せてくれました。
ストーリーも好きですね。
ミミズですか?他の人には見えないけれど、街いっぱいを雲のように覆う怪しい物体。
それを一人の少女が収めるってんだから、ホンッと熱くなります。
そして、最も大事なのが音楽。
「君の名は。」「天気の子」に続くRADWIMPSが音楽を担当したのですが・・・
自分はこれが一番好きです。
前二作は、ミュージックビデオみたいな映画って印象がありました。音楽が前面に出すぎていると言いましょうか。まぁ、名曲も多いのですが。
本作についても、決して音楽が劣ると言うわけではないですが、良い具合で耳に馴染みます。BGMとして盛り上げてくれてます。
エンディングの彼女の声も魅力的でした。
愛媛、神戸、東京、そして東北へと向かうロードムービー的な要素を盛り込みながら、その土地の人たちとの触れあい。いや~、ホント、面白かった。
エンドロールでその人たちとの再開シーンが流れます。これがまた良い。
ホンッと、最初から最後まで見所満載。楽しませてくれる一本です。
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