すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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単刀直入に言います
命が簡単に奪われるということを描くなら
震災(扉閉めが間に合わず)で人がシヌ描写を入れるべきだと思いました。
主人公が旅を進める理由は些細なこと(一目惚れ)でもいいと思うのですが、旅を続けていくうちに命が奪われることはどういうことなのか、自身がしている事への重圧、過去のトラウマと向き合って最後の大仕事に取り掛かって欲しかったです。
そもそも主人公が震災で親を亡くしたことへのトラウマがなさすぎるというか、そこをうまく落とし込まなかったせいで、現実にぶつかった困難から成長していく過程がすごく浅いものになっていました。
全体的には見られる感じだったのに、友達の大学生が懐メロかけ始め歌い出したところでゲロ吐きそうになりました。
なんでやねん!!!!!!RADWIMPSかけろや!!!
複雑な心境
みんなが面白いとか名作だとか大絶賛してたから、娘を連れて見に行って来ました。きっと君の名はや、天気の子みたいに無難に楽しめて、無難に泣けると思いまして。この二作は楽しめました。
結果、感動どころか正直理解に苦しみ、最後不快にもなりました。
一見いい子風なのにイケメンに一目惚れして、育ての親の言う事も聞かないどころか逆にバカにして、好き勝手行動して、金使いまくって、大事なもんまで引っこ抜いたりして行動する、はちゃめちゃな主人公。そしてどんなに遠くても走りまくってあっと言う間に到着可能。
かわいくコミカルなイスキャラに何故か無理矢理イケメンをミックス。見ててイライラするネコ。
本音を子供にぶちまける育ての親。
震災を題材にするのは良いけど、3.11をネタする必要はあったのか。特に絶対3.11じゃないといけない理由はなかったと思うし、3.11じゃなくても話は成立したはず。客寄せの話題作りの為に強引にネタにしたのだろうか。チョットやり方が無神経ではないのか。
不謹慎な発想かもしれないけど、地震が題材の映画と言うから、大地震や震災のシーンを期待してしまったのだが、結局それも無くて拍子抜け。
話しに一貫性のあるテーマもまとまりも無く、色々詰め込んだ的な考えれば考える程正直薄っぺらいお話。こんなに酷評してごめんなさい。
でも結構評価が良いから、本当に何が面白いのか久々に教えて欲しいと思った映画。いつも映画見てこんな風には思わないだけど。単純な心で見ないといけないんだろうなぁ。
でも絵と音楽が相変わらず綺麗だったのが救い。
観てよかったです。
震災のお話で何度も地震のシーン、緊急地震速報のアラーム音が鳴ります。観ていてその度に怖いし苦しい気持ちにもなりました。でも、すずめがとにかく一生懸命でかわいくて。そうたさんもとても優しくて。出会う人たちがみんなとってもいい人。少しクスッとしたり、懐メロも流れたり、旅行気分で楽しいところもたくさんあります。そして映像が美しかった。母を亡くしている私は終始うるうるしながら観ていましたが、最後のすずめの言葉に号泣しました。しんどかった想いを全て救ってくれた気がします。RADWIMPSの歌がめちゃくちゃ素敵でした!劇場で観て良かったなと思いました。賛否あるかと思いますが、私は観てよかったです。
面白かったです。
従来イメージとは違う雰囲気と結末、だからこそ良い!
おもえば『君の名は』は無理解によるいじめを行う同級生、大人達との度重なる確執描写そして何ともモヤっとする結末---話の全てがとにかく苦手だった。調べれば以前の作品達はもっと影のある内容と知ってからは、新海作品は合わないと思い『天気の子』は見送った。
本作も見る気はなかったが、耳に入る評判と信を置いているレビュアーの太鼓判もあり“もしダメでも以降の作品を二度と見なければ良い”程度の心構えで劇場に臨んだのだが---嬉しい意味で裏切られた、何より称賛したいのは記憶ないとかの不安要素なくきっちり再会させたラスト、これが最大の評価点だがそれに次いで新海誠作品の醍醐味であろう綺麗でいて生活感に溢れる背景を『君の名は』では重い展開で意識が分散しそれ所じゃ無かったが、ようやく今作でその美麗さを堪能できた点も大きい。
夏特有の日差しでコントラストが美しく強まった空や緑の木々という監督の十八番背景はもちろんの事、行く先々で訪れる古い民宿やスナックに大学生の住むアパートのどれもが既視感に溢れ、とりわけ主人公が住む島の廃墟はその幻想さと荒廃しつつもかつて人が住んでいた雰囲気が残る街並みとリアルな老朽化描写はとても素晴らしかった。個人的にこの夏にとある古い旅館に宿泊したのもあり、古民宿の部屋の構造は既視感を覚える程リアルに感じた、推しの評論家が“新海監督は観察眼と再現力が凄い”と評していたが正にその通りだと思う。
話も前向きで明るい雰囲気に加え冒険の様なロードムービーは観ていて楽しい、その中で人物のセリフも展開もわかりやすい伏線のお陰で読み解きやすくスルスルと頭に入った---ただ重要アイテム【要石】は、その製法と実態を考えると深い闇が垣間見えそうだが、これは良いとして主人公と叔母の激重確執シーンは突然過ぎてさすがに困惑・・・この確執シーンだけは無理に入れたような感じがして仕方ない。ところで喫煙者が火を付けずにタバコを吸う真似するのは何を意味するのだろうか?煙が苦手な人への配慮かそれとも---何にしろあの友人は面白いイケメンなのは間違いない。
マニアックだと思うがタイトルコールもオマージュしたくなるカッコよさだった。従来だとポエムめいたセリフ言った後にTVアニメのOP系だったが、今作は重厚な扉を閉める音と黒背景に浮かぶタイトルだけなのだが大作映画らしくて好み。
前述の通り、多少新海節が入り混じっていたがこの『すずめの戸締り』レベルに明かるい作品なら再び劇場に足を運んで観に行きたい、是非とも売れてほしい作品だ。
( ^ω^)・・・でも叔母との確執シーンは不要で気悪いので星-0.5。
三ツ矢サイダーのような映画
映画館にて鑑賞
10分の予告映像を見てあまり面白くなさそうと感じたが友人達の評価が高く一度見てみようと感じ鑑賞した。
見てみた感想としては天気の子以上君の名は以下という感じ
全編に渡り絵が綺麗で展開もサクサクと進んでいて見ていて飽きたりはしない。
しかし展開が無理に感じる所が多いのも否めない。
高校生が電子マネーだけでなんの用意もなく東京まで行けるのも現実的ではないように感じる
と言うよりはまずあの数時間会話しただけでその後椅子に変わってしまった人間を好きになるだけでも理解できないのに、終盤の世界がどうなってもいいからその人を助けたいというのは無理があるように感じる
天気の子でも同様の展開だったが、そこは関係性が育まれていく描写があったので理解できたが今回は一目惚れしただけ。あきらかに描写が足りない。
またダイジンが良いものなのか悪いものなのか謎。
神様だから気まぐれっていう設定で乗り切るつもりなのかな。明らかに途中まで悪い顔して悪いこと言うてたやろ。逆に最後まで悪者でもよかったんじゃないかな
サダイジンがおばさんにめちゃくちゃ言わすのもよくわからない。必要なシーンでもないと思うし
お爺さんとのシーンもあんまりいらんなぁ
いいシーンとしてはアクションシーンが躍動感がすごくて椅子が観覧車を走り回るシーンは迫力があった
声優も良い
またジブリ作品へのオマージュ?パクリ?が溢れていて
ミミズ初登場のシーンからもののけ姫のデイダラボッチにしかみえない。
しかも最後爆破して野原になるところとかもののけ姫まんま
ミミズは花咲か爺やったんかっていう笑
そしてハウルみたいな主人公
またルージュの伝言なども良かったし友達とのドライブのシーンは面白い
総評として今回は天気の子よりテンポが良く楽しかったが、内容にあまり深みや理論づけがしっかりされていなく感じた
そこら辺をもう少ししっかり掘ったほうがよかったかな
また本作の肝である3.11設定だが必要あるのかな?
それのせいで拒否反応出る人はいるだろうし、明確に描かなくても良かったような気がする
まあ見ていて楽しい作品ではあるので次回も新海作品は見てみようかなと思う
地震の防災放送を聞くのが辛い方は鑑賞を控えた方が良い
とにかく展開が速い、最初の三分の1は開いた扉を閉じる作業の繰り返し、中盤の東京で草太の喪失、後半が鈴芽の地元に戻りエンディングまでという流れなのだが最初の扉を閉める繰り返しがなんというかシリーズもののアニメのお約束シーンみたいに見えてしまった。
草太に対する好感度の高さが最初から異常で(既視感があるとはいえ)あそこまでの行動を起こさせる動機付けには弱いなぁと思います。
エンディング近くで会ったのもお母さんと認識していた自分自身、草太はあまり強く印象を残した描写は無いのでちょっと無理やりだったかな?
思春期の少女の一目惚れと思いこみを加味してもなかなかの急展開だったな、と。
草太も中盤に鈴芽への好感度が爆上がりでしたねw設定的にはかなり冷静な青年っぽかったので、余計に鈴芽に対する思い入れがわからなかった。
テレビアニメで週を追うごとに観れば違和感なさそうな設定ではあるのですが、二時間の尺に入れると無理やり感が強い。もう少し心情描写が欲しかったですね。
声優は草太以外は違和感無く見れました、逆に言うと草太に違和感があり喋られる度にンン?となってしまう。
おそらく舞台で演じられれば違和感の無い発声、喋り始めに力が入った発声をするのでセリフがスッと入ってこない。
キャストはオーディションで選んだらしいのですが、本当にそうなのか?という人材ですね。
監督のディレクションがそうだったのかもしれませんが、彼の声が1人だけ舞台の違う場所で演じてるようで周りと違和感がありました。
そうゆう演出だったらすいませんですが。
それから劇中、ネコのあだ名がダイジンっぽいからダイジンで!ってなったいたダイジンっぽい理由が全くわからなかった…大臣?もう一匹が左大臣を名乗るのも中々意味不明展開、説明なくてわかる方マジで凄いです。
映画中、全くわからなかくてナゼェとずっと思いながらエンドロールまでいってしまった。
考察勢は楽しいと思いますが(私も設定見るのは大好きです)けっこう不親切なとこもちらほらありました。
鑑賞前から言われていた地震関係の描写ですが、そこまで過敏になるほどでもないと個人的には思います。
地震のアラートは変えてありますし、直接的な津波や家屋がリアルタイムに破壊される様子などは描写されていません。
ややきついかなと思ったのは津波警報の放送ですね。
女性のゆっくりとした声で「津波警報が発令されました」と流れる部分があるのですが、あれはかなり実際に近い描写です。
防災警報は広い範囲に届けるのでエコーがかかりやすい、なのでお知らせの声はだいぶ間を空けて喋るんですよね(映画の中では少し早めでしたが)。
地元の防災放送を思い出してちょっとゾワッとしました。
当時の映像みて辛いと感じる方は映画館では無く視聴を止められる媒体になってから観た方が良いかと思います。
なんやかんや書きましたが、二時間ぎっちりと内容を詰めてある映画です。
正直あっという間に観終わりました、大ハッピーエンドで終わるのでそこはとてもスッキリと良い作品です。
監督の次回作を期待しております。
椅子が可愛すぎた(*¨*)
人間から生き物でもなくなぜ椅子に!?と思ったけど、
3本足でトコトコ走ったり寝相が凄かったり、寝起きが悪かったりカバンの中にちょこんと収まってる椅子がとにかく可愛かった(*´ω`*)
映像も綺麗で最後はジーンときた(T-T)
猫が…えーそうだったの!!
もう一度巻き戻して見たくなった…
あぁ愛って…(⑉• •⑉)
伏線回収が気持ちいい
焼きうどんにツナマヨって美味い?
天気の子と物語の流れが被ってる、現代日本を舞台にJKを救世主にすると全国を旅しながら事件を解決するしかないのか…新海誠の浅さを感じる。まあタイアップや地域スポンサーが付きやすいってのもあるかもだけど、もうちょい好きに作って欲しいもんだ。商売だから仕方ないのかね…イスの足が1本無い理由が全く出てこなかったが心残りです。最後に謎が解けて生えてきても良かったと思うのよ。
そうたの一族の説明がもう少しあっても良かったけど、映画だと尺が足りないね。
エンタメとしては充分楽しめるし、お約束やご都合主義感はあるが一般向けには分かりやすくて良い。ただ主人公2人はあんまり魅力は感じないし、性格を理解させる為に別エピソードを入れてないからかもしれない。ダイジンのがまだ目立ってる感。
ダイジンをSNSで情報を集めて追いかけるっては今風っぽくて面白い。
日本の地震大国の原因を巨大ミミズにしててそれを鎮めてるのがそうたの一族ってのも面白い。でももう少しミミズの謎についても説明が欲しかったかな、次回があるならそれが説明されると良いけど。
ダイジングッズ有れば欲しかったなぁ。
知らない扉をそのまま開け放してたら怖いし、私なら閉じる。
取り扱う設定やテーマとしては面白いのかもしれないけれど、実際に起こった震災を取り扱うには真摯さが足りなかったと思う。
そして、正直、主人公と男の子が何故恋愛関係に至ったのかの描写もイマイチに感じた。主人公が戸を締めなかったことで起こった惨事への責任感として動いてくれたほうが納得できたと思う。無理に恋愛関係にする必要は無かったのでは無いだろうか…。
とりあえず、前回や前々回の作品が比較的歌を全面的に劇中に押しだし、ある種MVのようになってた場面があったが、今回はそれがなく、劇中のBGMや主題歌は個人的にいいなと思った。
また、神木くんが珍しい役柄をやってたので、それが1番見て得したなと思った点である。
ただ、他人に積極的にオススメもできないし、もう一度観たいとは思えない。
世界の存続はいつだって運命の鍵を握る者の善意で舗装されている
最新作「すずめの戸締り」を予備知識無しで観てきました。
今までの新海誠作品の中では1番好きかも。
大ヒットした「君の名は」も映像は美しく楽しく飽きずに観れたけど、感動した!名作!!もう一回観たい!!!とはならなかったし、「天気の子」は現代日本を舞台としてるのにリアル(現実社会)との整合性が取れないご都合主義な展開が始終気になって物語に集中出来なかった。
今作はもうのっけから「ファンタジーです!!」って全面的に主張して頂いていたお陰か、細かなご都合主義的なストーリー展開はそこまで気にならなかったかな。
寧ろ、九州の長閑な場所に住んでるけどスマホ決済使いまくりでお財布なくても大丈夫!だったり、Twitterやインスタのハッシュタグで探し物が見つかったりとても「イマドキ」な演出を数年後、数十年後にどんなふうに思うんだろうな…と思ったり。
「天気の子」では最後、世界かヒロインかどちらを取るかの選択を迫られた際にヒロインを取った事によって雨が降り続く世界が残された。
今回も世界(日本に暮らす人々)とどちらを取るのか、自分の選択で沢山の人々が死んでしまうと云う場面が訪れる。
でも、私はいつだって運命の鍵は自分の為に使ったら良いと思っている。
どうせどっちを取ったって大なり小なり後悔はするのだから。
世界を救ったって良いし、己の運命の人を選んだって良いと思う。
だって選択権を持っているんだから。
まさかどっちも取るとは…流石です(笑)
其れにしても、我々はネコ(ネ申)に守られてるのですね…。
でも、日本の神様は八百万で全知全能では無いし、人格者でもない。
人間から認識され、愛され、畏れられ、信仰される事で力を持つ。
恩には(人間とは違う尺度で)報いる。
神に愛された鈴芽ちゃんは先々で助けられつつも駆けずり回る。
ホント、発言には気を付けようね。
あと、戸締師(字は知らんけど)はもっと人数増やすべきじゃない?
追記
今回の物語の主軸にあった『震災』
どの地域で起こったものも私はその現地に居た訳では無かったのでその渦中を実際に震源地周辺で経験した人々にとってどの様に感じるのかはわからない。
(エンタメ作品として扱うのは)「不謹慎だ」「不愉快だ」って思う人もいるだろう。
其れでも私は「これも浄化方法として有りだな」と。
当時、ニュースやTV画面越しの世界でも不安な気持ちになったし、3.11の時には電力供給や物流にも影響があったし其れなりに大きな地震で帰宅困難になる程度には巻き込まれた。当事者と言うには烏滸がましい気がするけど、無関係と言うには自分の中にしこりがある。
災害に関わらずだが、ただただ忘れてはいけないのかも知れないが其々の中で咀嚼して消化する事によって乗り越える事が出来る事もあると思う。
だから、多くの人が観るであろうエンタメ作品としての映画によって振り返り消化する、またはあの時の事を考える切欠になればいいね。(映画の感想と言うより所感)
相変わらず映像綺麗で魅了される!
まず初めに、映像美。本当に綺麗。
内容に関しては、色々詰めたなぁって感じ。
過去に色々あるスズメの成長物語。出会う人々の温かさに触れる冒険物語。ラブコメ等々、、、
扉を閉める話のシリアスさからの色々な人と出会い、紡いでいく絆の日常パート。交互に見れてとても良い!!
義母との関係性についても、今までの仮初の関係性から本物になれたんじゃないかな? いいと思うけどもう少し深く語って欲しい気もする。
ソウタとの関係性もとても良きなんだけど淡い気がする。もう少しアフターストーリーも見たいし。
っていう点から凄いいいんだけど、色々詰めててもったいないというかもっと見たいというか、、な感じです。
あとは、俺の理解力低い案件。後ろ戸は誰が開けたのか?とか、左大臣?はどうして封印解けたのかとか、片っぽで防げるの?とか、常世に要石はあるの?常世で封印するの?とかとか理解力の低さから疑問点はあったけど、音楽最高だし、声優も今回良かったし、世界を救うために1人を犠牲にしてからの救うとことか最高に良きだし、ソウタもスズメもダイジンも好きだし
安定して面白く良かったです!
めっちゃ長く書いたなぁ、、、まだ色々語りたいぜ、、
映え
ミミズかっこよかった
ネタバレなし!!!
戸締まり用心、火の用心
廃墟マニアは結構多い。確かに魅力はあるので理解できますが、最近、もっと凄いゴミ箱マニア(?)が写真を撮っている光景に遭遇しました。ゴミ箱撮ってて楽しい?写真を整理していて、ウゲーってならない?などと、世の中色んな人がいるものだと感じる今日この頃。イケメン青年ももしかすると廃墟マニアかと想像していたのですが、全く違ってました。
災害を扉と要石で封じ込める、巻き込まれ型青春ロードムービーファンタジーといったところでしょうか、女子高生のトラウマなどの内容が濃いアニメ作品となっていました。廃墟の扉を探しているという草太に出会った高校生の鈴芽が、草太がダイジンという猫にイスに変えられてしまったから、さぁ大変。猫を追いかけ、ミミズを封じ込め、草太を助けなければならない・・・
最初からジブリ作品へのオマージュが感じられること多々。温泉リゾートの廃墟の雰囲気は『千と千尋の神隠し』だし、巨大ミミズの出現は『もののけ姫』のタタリ神みたいだし、猫(ジジ風)やドライブ中の曲が「ルージュの伝言」を使ってるため『魔女の宅急便』まで思い出す。テーマ曲「すずめ feat.十明」」は『風の谷のナウシカ』の「王蟲との交流、ナウシカレイクエム」と雰囲気が似ている。イケメン草太のイメージはハウル?いや、それより、友人・芹澤が神木隆之介じゃん!待たれよ・・・とまぁ、ジブリに影響を受けた新海誠の恩返しだったのかもしれません。
BGMも何だか凄い。テーマ曲もいいのですが、最初のスペクタクルシーンでのビッグバンドジャズがあったり、クラシカルな雰囲気の曲もあったりで、音楽的にも大満足。そして、水の描き方も『天気の子』のように幻想的だ。
劇場で配布された「新海誠本」を読むと、岩戸という名字から天照大神が天岩戸に隠れたことから取っているみたいだし、すずめの名前も芸能の神様アメノウズメノミコトから取っているとわかります。
東日本大震災から11年。いまだ復興は終わってないことを改めて感じさせられ、亡くなった方への思いに目頭が熱くなりました。
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