すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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何も残らなかったかな
新開誠作品は、今までのものを見て嫌な気分になったりなんだかなぁと、心に引っかかる作品が多かった。天気の子からその流れが変わってきているのだと今回すずめの戸締まりを見て感じた。幼少期にトラウマを抱えた少女が青年に出会い問題を解決し、その上で自分の周りのしこりを解決していく。簡潔に説明できてしまう容易さがなんとも残念。感動的なストーリーではあるが今まではそれ以上があったし、儚げな展開がもどかしくもなる、それは見ていて気持ち良くはないがやはり忘れられない思いを持つので映画として心に引っかかりがあって見る価値があると思う。この作品はそういうのなかったハッピーエンドで良かったお終い。しばらくするとこの作品のことを思い出すことはないように思う。それが少し寂しいと感じる。
トラウマのリフレイン
災害をテーマにした映画で、トラウマ・感情を逆撫でするような描写が多い。テーマの重さに比して、登場人物の人物描写が非常に薄く、行き当たりばったりの出会いと別れの繰り返し。映像は綺麗だったため1.5点とした。
ダイジン=草太
「ダイジン=草太」という構図、彼らが実は同一の存在であるという点に気付くかどうかで物語の見え方がまるで違ってくる作品。
ラストの「俺を救ってくれてありがとう」という台詞が二重三重の意味合いを持つんだと気付いた時初めて「めちゃくちゃ良いシナリオやん!」と感動を覚えた。
最初に観た時、ダイジンの存在やキャラクター性が一貫していない様な違和感が強かったが、小説版と照らし合わせながらシーン毎に反芻していく事でようやく意味が分かった。
「要石」として常夜の世界で悠久の時を過ごした草太が神化してしまった姿、記憶も全て無くして人としての存在を失ってしまった姿、それがダイジンなんだと。
映画の冒頭に登場するダイジンの中にあるのは、「生きたい生きたい生きたい、一人は寂しい」という草太が要石になる直前に強烈に抱いたものと同じ本能と、「ミミズを止めなければならない」という使命感の残滓だけ、という状態なんだと思う。
ダイジンが唯一明確に敵意を向ける対象が草太であるのも、「草太と自分は共存出来ない存在なんだ」と本能的に気付いているから。
「全ての時間が同時にある場所」という常夜の設定を活かした珍しい形のループものと言えるかもしれない。物凄く練り込まれた構成のシナリオだと思う。
※草太とダイジンの関係は、東京レイヴンズという作品のコンと夏目の関係に近いかなと思う(伝わる人がいたらいいなあ…)。
惜しむらくはそれが「分かる人だけ分かればいいかな」位の匙加減になってるので、あんまり伝わってなさそうな事。勿体無い。
でもあんまりにもあからさまに描くと台無しだから仕方ないのかなあとも思う。
【蝶の意味するもの】
繰り返し挿入される蝶のイメージは一般的に「生と死と、そこからの復活」を象徴するものなので、常世と行き来する度に実際に彼らは生き死にを繰り返しているのだ、という事を暗示しているのかもしれない。
#すずめの戸締まり感想
気まぐれは神の本質だからな。
地震を神の仕業としたのか。その姿「ミミズ」はほとんどの人間の目には見えない。人智の預かり知らぬところ、というわけか。そしてそれを封じることを生業に生きてきた閉じ師という人たち。こういう設定(特殊能力をもった一族が人知れず世の中のバランスを保つために命を賭けて働く・戦う)はよくあるスジ。「大事な仕事は人から見えないほうがいいんだ。」のセリフはまさにそれ。そして、そんな孤高の彼らに純心からの義侠心で手伝う主人公。これもよくある。だけど、どこか新しい感覚があった。それは、ダイジンが結局何者だったのか、の印象のせいかな。
世の科学者は、世の中の現象はすべて科学で説明ができる、心霊現象やら超常現象の類などはなく信仰というものも心の弱い者の逃げ道だ、とまで言う。だけど、たとえそれが真実であったとしても、自然界を敬う気持ちを忘れてしまっては、手痛いしっぺ返しを食らう。この舞台である東日本大震災のすべてがそうだ、とまでは言わないが、少なくとも過去の教訓をおろそかにした結果は各所にあらわれていた。そのメッセージを感じた。そして、その惨劇をトラウマとして心に抱えて生きている人のキズ。それを現世(うつしよ、現世)と常世(とこよ、死者の世界)を隔てる"扉"を登場させて表現する妙。また、死者の世界が美しいんだなこれが。心が弱っているとついつい誘い込まれていくのだよ。だけどそんな人は皆、ほんとうは答えは自分の中にある。だからスズメが「私、忘れてた。大事なものはずっと前にもらってたんだ。」と気付くのだ。
「君の名は。」では、民俗学やら天文学やらを巧みに物語に取り込んでいて上手いなと思ったが、この映画もその技はお見事。相変わらず、上質な画だし、ラッドウィンプスとの相性はいいし、クオリティーは高い。
個人的には、監督の最近の三作では一番好きでした。 もうこの手の映画...
個人的には、監督の最近の三作では一番好きでした。
もうこの手の映画で「いつ好きになったのか?」と分かりやすいイベントを求めるのは野暮というものですが、まさか早々に椅子になり、そこを完璧に放棄しているのは潔さすら感じます(笑)。
震災を取り上げるのであれば事前に言うべきだという気持ちもわかりますが、作品のネタバレを避けたいという気持ちもわかりますので、そこに関してはちょっと中立を保ちたいです。
そこを含めて、絶対的な天の時に恵まれた君の名はを越えることは難しいでしょうが、出来は決して劣っていないと思います。
廃墟の扉から出てくる地震のもと、ミミズを防ぐため、スズメが戸締まり...
廃墟の扉から出てくる地震のもと、ミミズを防ぐため、スズメが戸締まりする話(笑)
全く面白く無さそうに聞こえるだろうが、作画のスケール、美しさ、その他不思議な魅力でどんどん引き込まれていく。
笑いあり、涙あり、そして感動も。噂に違わぬ良い作品でした。その素晴らしさはもう書き表せない。そう、見るしかない。震災をあつかっているがゆえにか、評価が分かれる部分もあるようだが、だからこそ見るべき、と私は思う。
15:20スクリーン1、座席G-7 客足はまだまだ好調だが、比較的落ち着いて見ることができた。
点数はすべて映像のみ
まあお話が薄っぺらい💧
主人公はわざとらしいくらいワーキャー騒ぎ、大切にしてくれている育ての母をちょっと一目惚れしたくらいで蔑ろにし、とにかく感情移入ができない。あんな女子いない。
草太は説明が足りなさすぎるし、そこまでも魅力がない。むしろ友達の方が人間味があって良いくらい。
すずめが恋愛でもなく守りたいもののために走るならともかく、なんだそりゃの連続。意味が分からないだらけで、最後のシーンだけは素敵なシーンだと思ったけど、2時間しかないのに途中長くて寝そうになった。
そして実際の震災の場所を出すのは中途半端で、この映画には向いていないと思う。
何よりも一番残念なのはどこかで見たことのある感じと、観ていてワクワクしないこと。そしてキャラ設定と脚本が悪い。良いところは映像だけで、あとは残念すぎる。なぜ評価が高いのか疑問に思います。
泣いた、撮る動機の強い表出に。
9割の既視緩慢に飽き、巻末1割でキた。宮崎まどマギ幻魔をモロ引用し、災害への畏怖と個々の遺恨鎮魂の両極を地鎮概念で同時に語らんとする無理筋な撮る動機の強い表出にキた。令和旅映画はつまらぬと予め諦めた感も良し。事に向き合い整理封印して進め、か。泣いた。支持。
面白かった!過去作では1番かな?
新海誠監督の作品は話題作3作品以外にも
2作品ほど見てますが個人的に1番見やすかったです。
見やすかったのは
良くも悪くも新海誠の気持ち悪い部分が
1番抑えられていたように感じので。
ストーリー自体もよくあの物語を
ひとつの映画にまとめたなぁ!と感動でした。
少し説明が足りない部分や設定が浅いところも
ありましたが色んな人が楽しめる作品になっていると思います!
しっかり後半は泣けましたし
好きな作品にはなったのですが
震災を経験している身だったので
ちょっとその演出が多い分見る際には注意です。
ジブリを意識したような登場人物と内容
草太は黒髪ハウルを想像させるし、最後はもののけ姫の山犬のような猫現れるし、ドライブ中の懐かしいBGMもジブリを思い出す。
内容も現実的かと思いきやめちゃくちゃファンタジーで世界観を好きになれなかった。
唯一、映像はすごかった。
娘と観に行きました。 観終わった後なんだか 娘が愛おしく感じました...
娘と観に行きました。
観終わった後なんだか
娘が愛おしく感じました。そして離れて暮らす両親にも何だか連絡したくなりました
感じ方は人それぞれなので自分にとっては今こうやってこの映画に出会えた事と親子で鑑賞できた事はありがたいです。
当時被災地で避難所生活をしており
その時にお腹の中にいた娘との鑑賞でした
責めたなー
架空の地震災害の事象ではなく、あえて3.11と絡めてくる部分が賛否両論かも?
実際に被災して家族を亡くされた人からしたら、このワケわかんないミミズのせいで身内は死んだの?
閉じ師がちゃんと門を閉じてくれてれば、あの大震災は起こらなかったの?
もちろんフィクションではあるが、実際に大勢の人が亡くなった災害と絡めてくるとちょっと話が変わってくるのかも?
それで、話題を集めて多くの収入を得た監督はどういう気持ちなんだろうか?
ドキュメンタリータッチではなく、完全にファンタジー要素強めなのでコレだったらあえて地震じゃなくてもっと別のなにかでも良かったのではないかと思った。
もちろん、街や風景の描写などは実写さながらだし、キャラ設定もいいのだが、謎なのがダイジンの設定。
後半、いいネコみたいな扱いになってたけど、完全に悪者ですよね?
100万人死んじゃうねーなんて悪い顔して言うネコは完全に悪です。
実母が椅子と作るシーンと、過去のすずめちゃんがお母さんを必死に探すシーンは完全に泣きました。
気がついたら手を握り締めていた
予告から気になっていたので、絶対見たかった作品。
何気ない日常シーンからの、不可思議な世界への展開は、前々作の「君の名は」と通じるところはあった。
すずめが起きる時に枕元を飛んでいた蝶々はどんな意味があったのだろうか?
不可思議な世界への前兆?
学校に行く途中で出会った一人の男性が、廃墟と扉がないか聞いてくる。しばらくして胸騒ぎがして彼を後を追い…扉を見つける。
その先には、子供の頃に見た世界が広がっていた。
そこからの展開が、とにかく迫力で、ドキドキして、ずっと手を握り締めていました。
絵がまた美しい、、と感動すら覚えます。
ダイジン可愛い、憎たらしいけど、可愛い。
そしてそうたさんも椅子の姿が可愛い。
船に乗ったり電車に乗ったり、いろんな人に助けられながら、九州から愛媛、神戸、東京、、と扉を閉めるために旅を続けます。
まさかそんな話と思わなくてびっくり。
高校生一人で、しかも飛び出していって現金なくて、携帯から落としてはいたけど無茶しすぎ。
そりゃ心配もするでしょうね。
そして、最後は仙台へ。
え?これ関東大震災の話だったの?
地震速報の音が流れるという注意書きとかあったけど、ぜんぜん結びついていなかったから、さらにびっくりした。
これはちょっと告知しておいてほしかったかな。
生まれ育った町が廃墟になっていたりとか、実際体験した人が見たらキツイと思う。
実際私は阪神大震災経験者で、神戸の友達が家なくなったりとかありましたしね。
これまでもいろんな映画見ていて、なんか何でもかんでも震災と結びつけてネタにしている感が、どうも好きではなかったから、そこはちょっと残念だった。
リアルではなく、「君の名は」みたいに現実とは違う話として欲しかったなあ。
それはそれとして。
夕方から夜明けに変わる絵は特に美しくて、見惚れました。
どんなに辛くても、明日はやってくる。
逃げずに立ち向かうことで乗り越えられる。
時には人の力を借りることも大事だってことを、教えてくれる。
メッセージ性のある映画で、「君の名は」と同じくらいよかった。
環さんとか芹澤さん、そして途中で出会ったちかちゃんやルミさんもみんないい人たちでしたね。女の子一人でいて、変な人に引っ掛からなくてよかったよ^^; 芹澤さんが聴く音楽がまた懐かしかったのと、オンボロ車に笑えた。
あとサダイジンもかわいかったなあ。
何とも。。。
上手く言葉にできないけれどかなり違和感のある作品。
最終的にダイジンが犠牲になることで一件落着ってなってるけど、主人公のエゴでしかない。好きな人は助けるけれど、そこまで思い入れがなければ一瞬泣いて都合よく「いい人だったよね、私たちのために犠牲になってくれてありがたいよね」で済ませてしまう。とんでもない自己満。
そしてこの作品中での震災の捉え方に大きな違和感を感じた。
地震は人災ではない。土地や神様、かつてその地で生きていた人々に礼を欠いたから東北の地震が起きたわけではない。
誰が悪いわけでもないからこそ、悲しみのやり場のなさに呆然としてしまうのに。
無意味にジブリオマージュなところも違和感でしかない。
良かった点は、画が綺麗なところ、環さんとすずめの微妙な関係の描き方が上手なところかなぁ。。。もうちょっとあると思うけど、大きな違和感にかき消されて思い出せない。。。
絶対に風化させてはいけない
震災に向き合い被災者に寄り添った良い映画でした。
ネットニュースでつばめがイスに座るシーンにざわついてたようで心配でしたが、自分は特に気になる事はありませんでした。
とにかく新海監督の東日本大震災に対しての思いが痛いほど感じる映画なのでたくさんの方に見て欲しいです。
出来ればIMAXやドルビーで鑑賞されることをおすすめします!
無題
映像、とても素敵でした。
声優さんも、エンドロールを観て
素晴らしい方ばかり…( ߹꒳߹ )
ストーリー
謎解きや、最後に明かされる真実などがあれば
もう少しワクワクしたのかな?
予想の範囲内でした。
伏線回収が、私的にパンチが弱い?
スズメが旅する時に
家族や友達
意地悪な人誰もいない
結局、猫も意地悪じゃない
もどかしさと
ドキドキ感(古い)ありました?
ちょっと物足りなかったのは私だけかな?
最後に
ハッピーエンドでよかった。
それだけでした。
ごめんなさい。
映像がとても綺麗です。
声の出演も全体的によかったと思う。
ちょっと気になる部分はあったけれど
概ね良しとできると思います。
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でも
残念ながらそこまでだった💦
途中何度も退席しようかと思った。
レビューを書くのを躊躇するくらい
この名作の何が気に入らないんだ?と
お叱りを受けそうだ…。
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ひとめ惚れをしたとて
17歳の少女が命をかけてそこまでする?
てか、死を怖くない。と言い切るのが怖いわ。
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イスの脚はなぜ3本?
ダイジンの行動変化はなぜ?
サダイジンは何がしたかったんだ。
宮崎→愛媛→神戸→東京
この地が選ばれた理由もわからん。
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捻くれた人間なので、出会う人が
みな気持ち悪いくらい親切なのも(ry
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人と人との関わりや関係性については
すずめと叔母さんのものですら
とても薄っぺらい表現にとどまっている。
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そもそも…。
甚大な被害を受けた人たちがいて
いまもなお苦しんでいる人たちがいるのに
「いまからたくさん人が死ぬよ」
そんなセリフをまぁよく選んだなと思う。
「3.11」をきちんと思わせるシーンもあったのに…。
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こんな重たいテーマにも関らず
主人公の若さゆえの身勝手さや
幼さが目に付く耳に付く鼻に付く💢
ひとめ惚れから発展したこの壮大な物語
とにかく合わなかった✋
映像美は満点
新海誠は風景を描く天才だな〜と思うし、絵が綺麗だとどんなストーリーでも面白いような気がしてきます。ただ、気がするだけで……メッセージ性が伝わりにくく面白さが分かりにくい。
すずめかわいいし、そうたさんかっこいい。
しかし、結局なにに重きを起きたいのか分かりにくかった。
震災で失った人達や場所、残された人の心のあり方 をテーマにしているけれども、SFファンタジー感と浅い恋愛ムーブが緊迫感を欠き震災のことをぼやっとさせてるような感じがして直感的に刺さる感じはしなかったです。
そうたさんかっこいいし惚れる気持ちは分かるけど、すずめとそうたの交流部分も薄くて、まぁ旅をする中で好意的になるところはあるだろうなぁと補完しつつも命張るほど?!となってしまいました。
映像、音楽ともに良く楽しめましたがストーリーにあとひと押し欲しかったです。
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