すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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無理なら退出も視野に入れて。
2011年に西日本にいたか東日本にいたかでも評価が分かれる気がします。
映画を見に行ってカサブタを剥がされた人にとっては、とてもじゃないけど冷静にレビューできる作品ではないと思います。
ずっと西日本に住んでた人間の個人的な感想です。
よく分からないタイトル。すぐ配信されるだろうと映画館に行く気はなかったのですが、行ってみると期待値の10倍楽しめました。
新海監督は、野田さんと出会ってからハッピーエンドにしてくれるなぁ...
歌がグイグイきてた今までより、作品の中に溶け込む劇中歌らしさが出ていた気がします。
いってらっしゃい、ただいま、おかえり、いただきます、日常的に言う言葉の有り難さを噛み締められる作品です。
扱う題材が重いことと、経過している時間が短く、経験した人にとっては瘡蓋に剥がされて痛いような、
だれかに薦めていいのかどうか、難しいなと感じます。
そういうのを「娯楽作品見にきて瘡蓋剥がされて痛い」「震災をネタにしてる」と捉えた瞬間見てられなくなるんだと思います。
そういう場合は無理せず退出しましょう。
草太はちとイケメン過ぎる。あとハウルっぽ過ぎる。
ダイジンの声が終始可愛過ぎる。かわいい。
芹澤。君が噂の芹澤か!本当いい奴だな幸せになってくれ。
環さん。今からでも遅くない。好きなことして幸せになってくれ。
良質な現代ファンタジー
忘れちゃいけない
アニメいいとこてんこ盛り
開けたら閉めましょう
年々無分別直情型暴走ヒロインに対するキャパを失ってゆく…
いろんなことを各々感じるだろうけど
ファンタジーにしたら腑に落ちたりするものなんだろうか
松村くんの声は本当にステキ。
だのに洋画吹替みたいな語頭の溜めについては
誰も何も言わなかった?
コロナ禍の今の時代へのメッセージかな
「君の名は。」「天気の子」と災害をモチーフにしてきた新海誠監督の最新作は、皆がリアルに記憶している大震災を取り上げているのでこれまでとは少し違った印象になっています。といってもそこまで生々しく描写しているわけではないので私は丁度良い塩梅かなぁと思いました。
宮崎から愛媛、神戸、東京を経て東北までのロードムービーとなっていて、相変わらず各地を緻密に再現している「絵」を観ているだけでもワクワクしてきます。東京の街も田舎の風景もリアリティがあってとても美しい。
声優陣も皆しっかりと嵌っていました。懐メロの使い方も楽しい!
最後は少し泣きました。
「君の名は。」から6年。テーマにもストーリーにも監督の成熟を感じました。
配慮に欠ける作品
音楽、映像は素晴らしいです。テレビで予告編を見て、見に行きたくなりました。冒頭付近はその期待通りに進みました。
雰囲気は前作までと同じような感じで、好きなら良いと感じるでしょうし、マンネリと感じてもおかしくないです。
ストーリーは、特にフェリーのあたりから、普通これはないでしょ、という展開が多いです。
完全なるファンタジーならそれでも良いですが、現実を多く絡めているので共感しづらいです。
架空の設定に関して必要な説明が足りてないと思いました。
そういう雑なストーリーのなかで過去の大震災を題材に扱うので、見る人が見たら怒り出したり悲しくなったりすると思いました。
ここからは感想として抱いた中での想像ですが、これだけのものを制作するメンバーが誰も、この辺の予測が全く立たなかったとは到底思えないです。だとすれば、このくらいの表現の方がウケそうだからということで、一部の人は意図的に無視されたのでしょうか、と感じました。悲しいです。
「【君の名は。】で同じみの新海誠監督の新作」を見せられた感じ
話題性が充分ありカップルや友達と何となく観に行くのに適した作品。
露骨に懐かしく、尊く感じる物をいくつも見せたり聴かせたりして感情を動かされ、所々回収できていない部分もあるので見終わった後の会話にも花が咲くと思います。
個人的には風景や展開に新鮮味がなく、曲の大胆な使い方は減り、穴だらけな展開にさえ目が行ってしまうので、私には合わなかった。
「君の名は」の廉価版
「廉価版」であって、決して「劣化版」ではありません。面白かったです。
最近の新海誠作品といえば、「息をのむ美しい風景」と「音楽と映像の親和性」が特徴かと思いますが、本作でもそれは健在です。ですが、どちらも「君の名は」を観た時ほど印象には残りませんでした。しかしながら、ストーリーや話の展開は非常にシンプルでわかりやすく、派手なアクションもあって娯楽作品として非常に楽しめました。「君の名は」では、時間軸や場面転換が複雑で、初見ではストーリーを理解できない人も多かったと聞きますが、本作ではその心配はないでしょう。少しファンタジー色が強いのでそこは好みが分かれるかもしれません。
「君の名は」の映像美と音楽性を残しながら、よりシンプルなストーリーで多くの人が楽しめるようにした作品、という意味で「廉価版」です。
個人的には、女主人公のキャラデザインが過去作と比べて大人っぽいところと、男主人公が好青年だったことが気に入りました。主人公と旅先での人々との交流はちょっとご都合主義的で無理があるようにも感じましたが、主人公二人の冒険ラブストーリーが主軸と思えばこんなもんでしょう。
なお、公開当初は東日本大震災を扱っていることに批判的な声もあったようですが、特に気にはなりませんでした。
満足!
やっぱり画が綺麗。廃墟がいいし、アクションもいい。SLAM DUNKと続けて観て、どちらも美しかったけど、こちらのほうが、動きにより違和感が少なかった(バスケはリアルの人間がするところを見慣れてしまっているから、その難しさもある)。
扉を閉じるとき、そこにいた人々の暮らしを思う必要があるのがよかった。『天気の子』の「僕と僕の好きな女の子」しか人間じゃない世界感が私はかなり嫌で。本作では、東日本大震災に遭う彼の地の人々の「おはよう」が聞こえるシーンに、ちょっと泣きそうになった。
叔母さんの感情も、出来過ぎてなくて自然でいいし、各地で主人公少女を女性キャラクターが助けるのも好きな展開だった。ダイジンがすずめに愛されていないと理解していきなり落ち込んで老け込むのがかわいそうでかわいかった。
神様と要石の設定が私にはよく理解できなかったので、ものすごくマッチポンプ感があるけど、そこを別にすると、個々のシーンやそのシチュエーションでのキャラクターの感情の動き方は説得力があった。ここの精度が、作品全体への印象とか鑑賞体験の質を押し上げている。あと、染谷将太の声。
ロードムービーだね。
九州は宮崎から愛媛、神戸、東京、東北と旅は続く。
すずめは、不思議な青年に惹かれて扉を開けてしまう。
なぜか、前にも同じことかが!
旅は、いろんな出会いがあるね。
神戸のスナックのママ、双子の子供、東京の兄さん。
愛媛の旅館の娘さんとか、かけがえのない人達。
猫には、イライラしたけど、意味あったんやな。
劇中のセリフ「ほんとうに大切な仕事は、人には知らずに行われているんだよ。」に、目覚めたよ。
音楽も良かった!
今見るべき作品
面白いと、言って良いのか悩みに悩んだ結果、映画館で見てから一週間以上が経過してやっとコメントを書いている。それほどまでに題材としては重たいものであった。
今回の『すずめの戸締り』の題材は震災。重苦しく、人によってはフラッシュバックにより見るに堪えないという人が出てくるのは容易に想像出来る。
しかし、だからこそ見るべきだと私は声をあげたい。
たしかに重かった。終わったあと、友人と過ごす空気がどことなくしんみりとした。
だが、作品とは、芸術とはそうであったように思う。
ピカソの『ゲルニカ』やレイチェル・カーソンの『沈黙の春』。その時の悲惨さを嘆いた作品たち。そしてその悲惨さは芸術として、忘れないよう人々の中で連綿と受け継がれてきた。今回の『すずめの戸締り』もその作品群の一つとなったのだと私は思う。
東日本大震災や他の大地震の記憶が薄れ始めている、直に体験したことがない世代がいる今だからこそ、ぜひ親子で劇場に足を運んで、親子で語らいあって貰いたい。
映像についても素人目ではあるが感想を述べさせてもらうと、素晴らしいの一言に尽きた(言うまでも無いかもしれないが)。
空の色彩の美しさ。地震を視覚的に表した「ミミズ」の異様さ。キャラクター1人とっても生き生きと鮮明に描かれていた。
繰り返しになってしまうが、是非とも親子や友人など誰かと足を運んで、上映後語らいあってもらいたい作品だった。
深海作品の中で一番好きかも!
見慣れた感はあるものの、社会的意義は大きい
最初のシーンで、いきなり新海作品の一番の魅力である作画に圧倒される。
そして、そのまま魅力的なキャラクターとストーリー展開、かつ馴染みがある東京の風景が描かれていたことで、テンション上がりっぱなしのままの2時間であった。
映画監督なら誰もが意識せざるを得ない震災をテーマとした作品。
ラストのシーンも東北へ行くことは容易に連想され、情景をリアルに描くも、「寝ても覚めても」「やがて海へと届く」を最近見ていた自分にとっては、映画としては新鮮なものではなかった。
また、アニメ好きな自分としては、
「扉(門)」と手をポーズは、鋼の錬金術師を連想し、
ミミズの表現や、常世というワードではFateシリーズを思い起こされ、既視感は感じてしまった。
ただ、新海監督という大ヒットが期待されたなかで、このテーマを扱ったことに意味がある。
非常に多くの人が見て、後世にも語り継がれる作品として、震災の記憶とともに残り続けることに意味があるのではないか。
そんな作品を生み出してくれたことに感謝したい。
東日本大震災を描くことに、積極的に取り組んだ作品
物語の流れや構成は『天気の子』に似ているが、
『天気の子』は気候変動をモチーフにしている一方で、
『すずめの戸締り』は東日本大震災をモチーフにしている。
震災に被災された方の中には、本作品が鎮魂歌になった方もいるだろうし、
本作品は鎮魂歌にならず、癒えてない傷をよみがえさせるだけだった方もいるだろう。
大切なことは震災を繰り返し描くことで風化させないことであり、
それこそが被災された方の真の鎮魂歌となるだろう。
よって私は、本作品のような震災を描くことに積極的に取り組んだ作品が
発表され続けることを強く望む。
但し、ただ描けばよいというものではない。
モチーフを作品として昇華させる必要があり、
本作品はそれに大成功している。
現代の問題を感じ取り、それを作品として昇華させる。
これはアーティストの役割であり、
新海誠監督は、まさにこのアーティストとしての役割をまっとうしている、といえよう。
その覚悟と勇気に敬意を表したい。
新海誠監督は次の作品で何を現代の問題として取り扱い、
それをどう作品として昇華させるか。
今から楽しみで、ならない。
うーーーーむ。
見て泣いた。
で、見終わって映画館を出た最初に出てきたのがこの言葉だった。
まず、色々思うところはあったんだけどこのテーマにしたのは間違いではなかったと思う。
少ないメインキャラクターの中で綺麗にいろんな角度から見ていてよかったし
背景に映りこむ原発や、防潮堤で見えない海など、刺さるシーンもあった。
そして、何よりこのテーマを十年後に「戸締り」という行為を通して振り返るのも良かった。
芹澤さんの一言が本当に良かった。
ただ、そういった要素を生かし切れていなかった気がした。
キャラクター特に主人公の心理描写や性格描写が浅く、「えー…」となるところもしばしば。
また、理不尽に襲い掛かってくる存在であるものを、「戸締り」をすれば人間が防げるというのはいかがなものか、と。あんなにいい要素があるなら、コミュニティの崩壊や、戻ってこない日々の方をもっとフューチャーすればよかったのに…とか。
自分がこの映画を見て泣いたのも、音や、子供が泣くさまを見てトラウマの傷をえぐるというか、そういうもので泣いた気がする。この映画に泣かされたのではなく、自らの中にあるもの、あの日の景色を、あの真黒く塗りつぶされたノートの中に見た気がする。
被災地への配慮を欠く、情けなくて悲しくて腹立たしい作品。
話はシンプルで、伏線も奇抜でなく、キャラクターも魅力に溢れ、絵も美しく、音楽も良かった。
ただ、唯一にして最大の欠点がある。
「被災地への配慮」である。
私は東北人です。
親戚や知人には津波で命を落とした人、原発事故で故郷を追われた人、家族を亡くした人がいます。
炎に包まれる街も、山と積まれた遺体も見ました。
あのトラウマが蘇って、不快極まりなかった!
なんの予備知識も持たずに本作を観にいったとしたら、多くの被災地の人は津波を想起させる描写に気分を悪くすると思います。
地震は慣れたからまだいい。しかし、津波は慣れませんよ!
津波を知らせる音声、屋根に乗る船、そして日記の「3.11」の黒塗り、全焼する街並み···。
ああいう表現をするなら、せめて映画開始前に被災者への注意喚起があって然るべきではないか?!
開始前に一言、「津波を想起させる描写があります」と知らせてくれるだけでいいんです。
それがなかっただけで、私は新海誠氏への嫌悪感を抱かずには居られませんでした。
所詮はその程度の気持ちしかなかったのでしょうね。
「震災が東北で良かった」と抜かした自民党議員を思い出しましたし、復興支援金でトイレを改装した九州の学校も思い出しました。
これはもはやテロであり、差別であり、人権蹂躙です。
被災地で「すずめの戸締まり被害者の会」が立ち上がり、集団賠償請求が起こされても全く不思議でないと思います。
「ポニョ」だって津波を思い出させるからと地上波を自粛したのに。
被災地を勝手に食い物にするな!
ついでに言うなら、いつまでジブリへの媚諂いを続けるやら。
ミミズがダイダラボッチのパクリだから、ユーミンを使ってオマージュっぽく誤魔化したつもり?
くだらないから止めてください。
ということで、映画単体としては★4.5を付けたいが、鑑賞後の悔しさや怒りや疎外感から★2としました。
被災地は、まだ被災地なんです。
上っ面の被災地への「思いやり」は迷惑なんですよ。
二度と観たくありません。
【追記】
関東大震災の描写ついても、リアルな記憶があるご遺族の方が観たとしたら気分を害したでしょうね。
少数派なのが分かった上で正直に空気に飲まれず
私は感想は少数であると思うが正直なことを言う。
この映画・アニメーションには見た時に何も感じなかった。
それだけでこの点数にと思うかもしれないが、私にはこの点数がこの映画の正しい点数だと思う。
まず展開・キャラクターの過去などが読みやすく、アニメーションなども見てる側の感情を動かす絵ではなく、ただキレイで見ていられるだけの絵だったというのが正直なところだ。何よりキャラクターもストーリーありがちな展開や設定に沿って動いているだけなのもあるが何もキャラクター達に魅力を感じなかった。
同時に嫌いな点もないが、ただ無だった。
批判されるのが分かっているが劇場満席にしたり、多くの映画レビューサイトで高評価をとるこの作品の評価がよくわからない。
正直その人達を大きな何かに洗脳されたおかしな人間に見えてしまう(その多数から見れば私がおかしな人間なのだろが‥)
この映画は見終わってみて思い返すと、何処かで見たようなアニメ、映画、ドラマなどの展開を一度まとめて垂れ流しにした総集編のようなものを見た気がする。
総集編でも工夫があれば面白いが、この映画にはそのようなものがなく何もなくただ材料がそのままだ。
食べて消化できる映画だが絶賛する所もなく悪い感情も何も生み出さない。ただ生きるため食べる食事だった。(正確にはこの映画は生きるために無理に見なくてもいいとも思う。)
もう一度言うがこの映画がなぜこんなにも評価されているのかわからない。この映画に高評価している人はもっとたくさんエンターテイメントに触るべきだとさえ思ってしまう。
もっと叩かれるが分かった上で言うが、新海監督だからとか昔話題の作品を作った監督だからという理由で評価されている気すらする。
高評価する流れや面白いと言う・思わないといけないという空気などが体に染み込まれいるのでは
ないだろうか?
新海監督には悪いがこの空気が消えるまで世間から消えてほしいし、新しい作品が公開するにも名前を変えたり、過去作との栄光など関係ない状況で公開してほしい。
余計なお世話かもしれないが、個人個人の感情でもっと映画や他のコンテンツなどや他の人間と付き合ってほしい。
その上で面白いと言うなら構わないが、この映画に関しては個人の感想でなく世間の空気のようなものを感じるので、この映画の評価をする前にもう少し自分と言う個々を大事にしてほしい。
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