すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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動物に感情移入するタイプは注意
ダイジンに感情移入してしまって、
「解放してくれた大好きな人間に」
「扉が開いていることを教えたら憎まれて」
(最後は誤解は解けたものの)
「また冷たくて1人の空間に戻される」
というしんどい話だなぁと。
ただ間違いなく今まで見た新海誠作品の中では1番ストレスなく見れた。
動物(の見た目をしてるもの)が舞台装置として扱われていて悲しいタイプの人にはハッピーエンドではないと思う。
【新海監督あるある】愛ゆえに世界壊しがち
思ったこと① 後半のストーリーについて
大震災が起こるかもしれないけど、何の対策も考えず、草太石をぶち抜きにいくの流石に草だった。めっちゃ短い時間でどこで草太にそこまで惚れたのか謎すぎた。やっぱ顔?
思ったこと② ダイジンについて
ダイジンは最初めちゃくちゃ悪かと思ってたけど、後半しれっと良いやつ感出てきて草だった。草太要石にしたの忘れてねぇからな!目的がすずめと一緒にいたかっただけってのもあまり伝わらなかったよ監督、ただ最後また要石に戻されてちょっとかわいそうじゃねぇか
思ったこと③ 震災関連の描写について
マジであんまり事前情報仕入れてなかったから、あそこまでしっかりとした東日本大地震の描写をぶっこんんでくるとは思わなかった。日記の"3.11"黒塗りの絵のシーン、少し体調が悪くなるレベルで怖くなった。そんじょそこらのホラーより怖い。
話としては、最初のタイトルが出るまでのところでワクワク、ドキドキ感はピーク。
ただ震災の描写をストレートに描いていたのは驚いた。少しトラウマ。
個人的には何回も見て楽しむという作品じゃないかも。心が少し重くなった。
新しいジャンルの映画
今までの新海監督映画とは、また違った映画でした。(新海さんの何を知ってるんだ)
映画の内容が、見た瞬間に嫌な記憶を思い出してしまう人が多くいる内容かも知れません。ですが、記憶が薄れてしまわないように、これだけ恐ろしい事があったんだと深く深く胸に刻まれる内容を映画にしてくれました。
恐ろしいと、言いましたが、ただそれだけではなく形が違っても親子の愛、人と人との触れ合いの愛、愛は目に見えないけど必ずその場にある物を映像にしてくれました。ありがとうございます。
何度観ても同じ場面で泣いてしまいます。
感じ方は人それぞれなので、色んな意見があって色んな見解があると思いますが、私は好きな作品でした。
円盤買います。
面白かった
すずめの戸締まり、観終わった直後の感想は「東日本大震災の話を物語にするにはまだ早くない?大丈夫なんやろうかこれ」でした。
とは言え、その辺りも含めたメッセージ性が高いように思いました。
その土地の人たちの祈りや想いが薄れるから廃墟や人がいなくなった場所で土地を護る神様は廃れて【災い】になるという形にすることで、新海誠は震災や気持ちの【風化】を問題視したんじゃないのかな、と。
あったことや死んだことや辛さとか【忘れるべきじゃない】というメッセージをひしひしと感じました。当事者からしてみたら早く忘れたいことでしょうし、なんとも言えないのですが、“大丈夫になる”って、つまり“風化する”と同義語だとも思ったりはしますので。
それでもまず、東日本大震災の描写があるという注意書きは初めに必要だったと思いました。
個人的には新海誠の映画の中ではいちばん好きな話でした。面白かった〜
最初の15分とラスト15分があればよいかな
なんかパッとしなかったなーという印象でした。
草太の声演技が違和感あるし、設定がファンタジーすぎて、重く難しい題材とのアンバランスさと、なんか話が進んでいかない、観ていて飽きるなぁと思ってしまいました。
相変わらず景色や空の描写はピカイチにキレイでした!
ラスト15分を観れば、きっと伝えたい事凝縮されていて、それで良いと感じてしまうくらいの内容だった。
1番納得できないのが、たった5日間でしかも人間状態が数時間なのに、どこに好きになる瞬間があったのか?またすずめがいつ草太を好きになったのか?が全然伝わなかった。思い当たるのは一目惚れ???
共感ができなくて、命かけるほど、どこで好きになった?と心の中で突っ込んでしまいました。
新海ワールド全開
冒頭から新海ワールド全開。
期待を裏切らないよね。
圧倒的な映像美は言うまでもないが、ストーリーが秀逸だし、そもそも発想が凄い。この新海誠さんの頭の中は、一体どうなってるんだろうね。
着想はなるほどと思うけど、観る人によってはつらいかな。
行く先々で関わる人々がみんな優しすぎるんだけど、箸休め的な意味合いもありそれがまたいい。
声優さんの演技もいいし、キャスティングもバッチリで違和感なく観ていられた。
重ね重ねだが、新海誠恐るべしだ。
どんなに今が暗くても○○○○○○
どんなに今が暗くても、日本は震災大国でありながら、今は世界でコロナウィルスや内戦が広がっており、その中でも明日はやってくる。今は目先が真っ暗やこれから真っ暗になることもある。しかし、いつかは必ず明るい未来がやってきます。
明日からまた頑張りたいとき、大切な人や大切な事を思い出したいときにぜひおすすめしたい映画です。
良作だが…消化不良
どうしても気持ちを消化できないのでつらつらと書いてみる。
良かった点
・物語
・映像
・モチーフ
・キャラクター
悪かった点
・なにも尖ってない
・最後の戸締まりのシーン
物語の流れはよくできていると思った。
宮崎→四国→神戸→東京→東北と各地を渡りながらに戸を閉めていくのは、RPGのようなゲーム性があって面白かった。
映像に関しても、新海誠節が出た綺麗な映像だし、最初の30分で戸締まりをした後にタイトル画面に繋がるシーンは鳥肌モノであった。
モチーフも面白く、宮崎から日本列島を縦断する様は天孫降臨の古事記を意識しているし、訪れる各地域は地震と関係が強い場所というのを後から知ってなるほどと納得でき、物語に深みを持たせてくれた。
キャラクターの部分では、心情の深掘りはあまりされていないものの、主人公に関しては、過去の災害で身近な人が死ぬ経験をしているからこそ人はいつ死んでも仕方ないと言える頭のネジが外れた感じや、戸の向こう側の常世で自分を救ってくれた人の近くにいた人を一瞬見ていたために何年振りかに再開したときに気になって仕方ない(※イケメンに限る)といった動機づけなどが物語が進むにつれて明らかになるのは見てて楽しかった。
ただし、全体的に平凡な感じで尖った面白さは感じなかった。まるで川村元気の様な平凡でお涙頂戴な物語の締め方は、新海誠らしさがなく残念に感じた。
そして、最後の戸締まりのシーンだが、見てて吐きそうだった。
東日本大震災の津波を絵本で表現するときに黒色で塗りつぶす表現や防波堤の近くにあった主人公の家が跡形もない様などリアルな震災を浮き彫りにしており新海誠がまじめに震災と向き合った結果だなぁと思うのであまり気にしなかったのだが、戸を閉めるために当時住んでいた住民の記憶を思い起こすシーンは吐き気がした。
その土地の記憶を呼び起こすことで戸を締める仕様のため仕方ないのだが、最後のシーンで出てきた人たちはつい11年前に本当に亡くなってしまったんだよなぁと気分が落ち込んだ。
「いってきまーす」「おはよう」など何気なく過ごしてた平穏な日常の何時間後に津波で亡くなられた当時の人たちの無念さ、これから未来を担う人たちが死を覚悟する時間すらなく亡くなられた境遇、あらゆる思いを想像してしまい胸が痛くなった。
自分はまだ東日本大震災が歴史ではなく、最近の出来事として認識しているからこそ、不意に出てきた最後のシーンにリアルな共感をしてしまい、吐き気がしたのだと思う。後10〜20年先に見たらまた違った見方ができたのかもしれないが、自分にはどうしても許容できなかった。
新海誠もコメントで10代の人は震災の記憶がなく教科書の内容だからこそ今見て欲しいといっていたが、まだ歴史として認識していない人は見ない方がいいと思う。逆にいうと、東日本大震災を歴史として認識する人にとっては良い作品なのだと思う。
これに関しては東日本大震災の描写があるので注意してくださいと記載して欲しかった。恋愛伝記ファンタジーを見てたのに唐突にどうしょうもないリアルを叩きつけられた感覚は、丁度キャベツ畑やコウノトリを信じてる女の子が無修正のポルノを突きつけられたときに感じる気持ち悪さのようなもので、アニメーションというコンテンツに求めているものではなかった。(この感情になったという点においてはこの作品は尖ってたなと改めて思う)
「すずめの戸締まり」は後20年は再視聴することはないが、今後の新海誠作品にも期待していきたい。
SFファンタジーかな?
「すずめの戸締り」
公式予告編だけの前情報だけで鑑賞。
また素晴らしいエンタメ作品に
出会えて幸せです。
新海さん作品の中で
いちばんシリアスでリアリティがあると
感じました。
地震大国、日本。もしもミミズのせいで
地震が起こされていた。
それを防ぐ、「閉じ師」の存在。
こういう設定が好みです。
「来る」の松たか子さんみたいな。
中盤から
「東日本大震災」へ
物語が繋がっていく事に
気付いた時に、何とも言えない感情が湧いた。
あの世界では
閉じ師が大地震を防げなかったと言う事になる。
もちろん、そのことを恨む事も出来る鈴芽。
でも今の鈴芽には、
お母さんへの悲しみを乗り越えて
そしてまた大好きな人を失いたくない思いで
最後のクライマックスへ向かう。
ラストはタイムパラドックスでもある。
こういう伏線回収も素敵。
君の名は。
天気の子
世界的にも高評価、リアクション動画が
人気なくらいだ。
ただこの作品は「東日本大震災」という
決して忘れられない事が
海外でどのくらい胸に響くだろうか。
にしても
素晴らしい作品でした。
練りに練った構成と脚本、それと音楽
まず、当事者では無いので軽はずみな事は言えないが、それでも地震と言う題材と被災地を通して進む物語は嫌味のないギリギリの所で挑戦出来てると思った。
それでも一定の批判は覚悟の上かな?
物語の出会いや行動にツッコミする人はリアリティ映画でも見とけばよい。そのあり得ない様な行動が恋愛や物語全体の伏線回収に役立ってる。ラブストーリーなんて昔からあり得ない事から物語が始まるんだから。
沢山の人に見て欲しい。泣ける。懐メロ使ってくる事にどんな意味があったのか今も良く分からないけど、きっとお母さんと娘さん2人で見に行ってもどちらの年代も泣けるんだと思う。娘を思う気持ちと母を思う気持ち。生きる・生きたいと願う事を丁寧に丁寧に描いた作品。敢えて言うなら車の修理代は誰か払ってやれと笑
良かったです。
ハザードをテーマにすると、今がどれだけ大切な時間なのかを再認識できる。震災の記憶は乗り越えなければならないが、忘れてもいけない。自分のメモリの片隅に入れておかなければならない。
芹沢さんが震災後の町が人が住まず緑に覆われているのを美しく見えるといったことに、すずめさんが驚くシーンがありました。何事も多面的に捉えなければ、本質を見失うのかもしれないと気付かされました。
メッセージの強い映画で見応えがありました。
新海監督のルーツに触れた気がした
まずはじめに、これは自分の勝手な思い込みかもしれない。
新海監督の作品は風景描写に引き込まれる。過去に何かのインタビューで、「田舎で育って、人のいない風景が好き」みたいな記事を目にしたことがある。その記事を読んだせいか、自然に対する思いが強い監督なんじゃないかと感じるようになった。
おそらく地震をテーマにすることには監督として特に覚悟が必要なことなんじゃないかと思う。でも、映画を観終わったあとでは「なるほど、これは新海監督にしか作れない。何かしら特別な思いがあるからこそこのテーマと向き合って来たんだろう」と感じた。ただの娯楽としてアニメと向き合えば何も感じられずにいただろう。でも災害大国ともいうべき日本において、自然はとても脅威で、見慣れた日常でさえ一瞬で変えてしまうほどの力がある。なぜ自然災害が起き、人はそれに向き合い、なぜ人は人と協力しないと生きていけないのか。この世界はみんなの手で作られて、支えられて、時には人の犠牲の上で生き、多くのことを学びながら成長していく。だから、目を逸らしてはいせない作品だと感じたし、新海監督の中で一番メッセージ性のある作品だと感じた。
あっと言うに終わった
冒頭の5分から話しの展開があって、引き込まれたって感じで、あっと言う間に終わった。途中は感動する場面も多かった。映像と音楽が美しい。
個人的には、君の名はよりも好きです。
ダイジンが本当に本当にかわいい。
すずめの子には、なれなかった。と消えていった
儚いダイジンに涙でした。
もう一度観たいと思っているので、自宅で観れるようになったら観ます。
本当に、戸締りしてくれて日本中周ってる人が世の中には居てるのかなぁ?笑
環境破壊せず、自然は大切だと思います。
新海誠の集大成と聞いていたけども...
前評判ほどの面白さは感じられなかったですね。
映像美や音楽の使い方はとても良かったけど、肝心の物語がイマイチでした。
『非現実的な事象が起こる』『主人公が好きな人を助ける為に周囲を振り回す』
君の名はがヒットしてからこのパターンに味をしめたのか物語に新鮮味がない気がします。
また、主人公が悲しい過去を持っているのはいいんですがわざわざ3.11の震災を絡めてきたのには少し嫌悪感を覚えました。
過去の作品はとても素敵な作品があるだけにこれが集大成なのだとしたらとても残念。
新海誠作品お決まりの天変地異×神話性作品3作目。相変わらず映像・音...
新海誠作品お決まりの天変地異×神話性作品3作目。相変わらず映像・音楽が素晴らしい。自然描写を描かせたら右に出る人は居ないんじゃないだろうか。音楽も今回は民話?のような劇中歌が凄く印象的だった。”戸締り”と”災害”がテーマの今作。しかも今回は地震を扱うとのことで劇中、地震アラートが頻繁に流れた。音に拘っているのか怖いくらい緊迫感があって賛否両論あったみたいだが、個人的には臨場感があって良い演出だと思った。キャラデザイン、特に男性陣が何故か凄く拘っていたのもまぁ良かった。(後話で当初は女性同士の2人旅ストーリーだったらしい)
ただそこまで拘っていたのにやっぱり脚本というかストーリーが今ひとつな感じ。草太含め、閉じ師関連の設定の雑さや主人公の共感出来ない身勝手さ、せっかくの神話性テーマの薄さなどあと一歩、感を強く感じた。あと個人的には好きなキャラ芹澤だが、この作品自体に関してはあまり重要度が無かった気がする。閉じ師仲間でもなくただの一般不憫キャライメージが強く残った 笑
草太が何故主人公にそこまで強く気持ちを傾けるようになったかも微妙だし…ネコキャラダイジンは可愛いだけだった感。キャストに関してはもうどこまで行っても不毛なのでノーコメント。ジブリ・細田・新海作品はもうそういうもんだと思って観ることにする 笑
地震テーマ作品としてはそこまでだったがファンタジー作品としてはまぁまぁだった。映像・音楽は感嘆レベルなのでそれだけでも満足。
.追記
私個人も当時東北在住だったがそこまで大きな被害は無く、今回の作品はあまり気にせず鑑賞できた。ただどちらかというと地震に重きを置いて被災地描写があまりなかったからかもしれないと後から感じ劇中の芹澤とすずめの会話と合わせてそういう違いがリアルだと思った。
震災、震災孤児を扱ったデリケートな作品であるが ゆえなのか 『君の...
震災、震災孤児を扱ったデリケートな作品であるが
ゆえなのか
『君の名は』に比べてファンタジーな要素が多く感じた
ダイジンの猫にしてはリアルではないファンシーな容貌
ソウタのロン毛な王子様的な容貌
そして美しすぎる背景などの描写
特に紫やピンクの多い夜空はセーラームーン?プリキュア?などの少女アニメを思い出した。
地震アラートなど、確かにリアルで苦しい場面も多いので中和させているのかもしれないが
新海誠作品のファンが大人から子供まで幅広いので
どっちつかずになっている様に感じた
すずめとソウタの恋も
人間のソウタに会ったのはほんの数時間なのに
そんなに好きになるかな?
リアリティにかける。
当時傍観者だった自分には素晴らしく思えたが・・
まず、劇場にきて目についたのが、
「地震の描写についての注意喚起」
ふーん、と思いながら映画を観たが、
鑑賞後理由はすぐに分かった。
多くの方が触れられているように、
前作、前々作も災害をテーマにしている。
ただ今回の映画で違うことは、
まだ歴史というには浅い
実際に起こった3.11東日本大震災を
扱っているところだ。
地震という災害をオカルト的な描写で見せ、
宮崎映画のオマージュを匂わせつつ、
きれいに風呂敷を畳んだストーリーは
素晴らしかった。
さらに洗練された映像美、音楽音響に至るまで
鑑賞後は感動して余韻に浸れた。
ただ、これは自分が当時傍観者だったからだ。
3.11を実際に経験した方、または、それに類する
災害で大切な人を失った方などにとっては
かなりヘビーな内容であると思う。
場合によってはPTSDを
発症してしまうかもしれないレベル。
冒頭に書いたように、
確かに地震描写について注意喚起はしてあった。
だが、プロモーションの時点で3.11について
触れておいても良かったのではないだろうかと思う。
ただし、映画の内容については
決して3.11を揶揄しているわけではなく
当然批判があることも折り込み済みだろう。
私は新海監督を語るには
「君の名は」や「天気の子」で知った程度だが、
それでも上記の2作品よりさらに良かったし、
感動できた作品だった。
評価は迷わず5つ星。
絶対映画館で観るべき作品と評した上で、
せめて3.11について事前に触れられていれば、
観たくないという方の選択肢になったであろう
と思い4つ星にさせていただいた。
この映画を作った新海監督の本気と勇気に
賛辞を送りたい。
〜オマケ
私が涙したシーンは叔母さんの環が
鈴芽に本音をぶちまけたシーン。
鈴芽の事を愛しているのは当然だが、
環が言った本音もまた事実。
もしその立場だったら・・と共感してしまった。
今回は天気の子のようにCMがうるさくなく、
RADWIMPSのプロモでもなく、
(あれはあれで嫌いじゃないが)
また、エンドロールへの繋ぎ方、歌も良かった。
あと、一見チャラそうな芹澤くんが
めちゃくちゃいい人なのは間違いない。
音楽の趣味も合うぞ(笑)
みんな、いってらっしゃい
「戸締まり」という言葉に後ろ向きのイメージを感じていましたが、実はそうではなかったと判りました。扉の中は過去の自分。扉の外は明日への旅立ち。過去にどんなことがあったとしても、明日はちゃんとやってくる。嫌なことも、辛いことも、人生色々あるけれど、過去は大切にしっかり戸締まりをして、明日の自分にいってらっしゃい――。
私の捉えた映画の主旨はこんなところでしょうか。沢山の「いってきます」が伝えたかったのはそういうことでしょうか。そして、いくら何百万の命がかかっていようと、あなたの命を犠牲にすることは許さない。誰かがあなたを大切に思ってくれている。
そして、流石は新海誠監督の映像美。美しい日本旅情の満載でしたが、無計画な一人旅がこうも上手くいくなどと、それは既にファンタジーの世界。危険なことは多々あると思うので、つられて旅をしてみたいと思った方、お出かけは計画的に。
それにしても、「ルージュの伝言」を流すとは恐れ入りました。あまりにイメージが定着したこの曲の使い所があるなんて思ってなかった。そして久々に聞いた河合奈保子さんの歌声、「けんかをやめて」はやっぱり美しい。帰りにCD買って帰ろうかな。
よくある 震災を裏 切り口に した映画
新海監督作品なので、観に行きました。
これまでの作品創りから、大衆受けする 色彩感 や BGMの扱い は手馴れたもので、
悪く言えば、この映画に新鮮さはまるでない。
本作は企画書映画なので、超ご都合主義で、リアリティもない。
よって、個々のあまりにも"選ばれしひと"設定には興ざめした。
脚本も全体的に甘き進行に ごり押し気味多々ある ロードムービーになった。
ダイジン・ウダイジンは 主人公 鈴芽(すずめ)を どうしたいのか?
彼らは旅の青年 草太を邪魔にし
逆に、鈴芽を呪縛=裏扉まで導くことで、鈴芽を閉じ師にさせない様に仕向けたようだ。
この映画を観たら、「君の名は」「天気の子」を もう1度鑑賞しなおして、見比べると良いでしょう。
けっこういいぞ
実はあまり期待していなかったのだが、結構いい。
導入部はちょっと強引で、もう少しすずめの行動力の理由付けが欲しいところなんだけど、
駄目ってわけではない。
そこから高校生にしてみれば大冒険と呼べるものを繰り広げていくんだけど、
この辺は新海節。いつものノリです。
震災がテーマということなんだけど、その取り上げ方、触れ方はかなり良いセンスをしていると思う。はぁぁぁぁぁすずめちゃぁぁんってみんな思える。登場人物の描き方の良さも相まって、強く感情を感じられるのだ。この点のみを考えてみた場合は新海作品史上一番の出来と言えるかもしれない。涙の出る作品になっている。
あとは、、車内でかかる懐メロが微妙に時代をハズしているところなんかが面白い演出だと思いました。ちょっと古すぎるんだよね。
あと苦言を言うとすると、絵、音、ノリのいわゆる新海節が型にはまり過ぎていてマンネリ感が出ていると思う。キャラデザを別の人にやってもらうとか、劇伴をRADから代えてみるとか、なにかするとまた新鮮な印象がでてくるんじゃないかなあ。
ともあれ、面白かった。
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