すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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新海監督の映画は本当に綺麗!
重くなるであろうテーマを分かりやすく、笑えて、泣けて、素晴らしかった。
震災の描写は覚悟してても蘇って胸に迫るものがあったけれど、そのリアリティさがかえって受け入れられました。
最高でした
成り行きで映画を観ることができました。全くのノーマークだったので、前売券など何も準備していませんでしたが、予想をはるかに上回ってきました。新海さんの作品の中で特に『天気の子』や『秒速5センチメートル』が好きですが、今回ほど面白かったのは初めてです。
今回は最近の『君の名は。』や『天気の子』ではあまり見られなかった暗い面(?)もあり、また伏線の回収もあったりとよくできていました。
一つ言いたいことがあるとすれば、脇役の声優さんの力不足を少しだけ感じたことぐらいでしょうか?ですが、そんなこと気にならないほど主役のお2人や重要な役の声がよかったです。
音楽も映画館で観たからか、作品に引き込まれるようでとても作品にマッチしていました。
新海さんの作品はやはり自然の描写が最高で、作品のどこで止めても絵になりそうです。特にこの作品では常世の星空(?)の描写がとても好きです。
世界観が……!
すずめが様々な人と接し、人の温かみに触れる所は感動的でした。一番好きなのは、すずめと環と芹沢の車で移動中での3人の掛け合いは身を乗り出す位最高でした。しかし肝心の『戸締まり⁉️』における世界観には残念ながら全く付いて行けませんでした。【君の名は】然り、矢張苦手なのかもしれません❗
前作と比べて
個人的には前のほうが好きです。
天気の子のほうが普遍的なメッセージで解釈のバリエーションにも富んでいたかと。
ただ映像はきれいでそこそこ楽しめました。
土地土地のクラシカルなつながりや愛情、こだわりは捨ててはいけませんね。
猫を追いかけて好きな人と日本旅行【考察あり】
震災がテーマ。
震災に遭った人達へ、未来は明るいことを伝える映画。
とにかく映像美。
ル〜ル〜ルルルルの音楽が良かった。
新海監督は、車での旅とか自転車一生懸命漕ぐとか好きだな。走ってるシーンも多かった。
懐メロはちょっと古い。オープンカーに乗るようなイケてる大学生がドライブで流すとは思えない。
事情を知らない人からすれば、猫を追いかけて家出して日本旅行しているちょっとやばい女子高生。(しかも好きな人と)
ダイジンが後ろ戸を開けて回る悪いやつなのかと思っていましたが、実は協力して案内してくれているだけでした。喋れるのだから言ってあげれば良かったのにと思います。言葉に制約があるのかもしれません。
見た目、大きさ、力からダイジンは神様になって年月がまだ浅いのではないかと思います。
ダイジン出現時の考察
要石から解放してくれた鈴芽を好きになる。→おそらく要石を抜いた人が次の要石になるので、鈴芽が要石の役割を引き継ぐ。→ダイジンは鈴芽を要石にしたくないので邪魔な草太に要石の役割を移す。という流れで草太が要石になったのではないかと思います。
ダイジンが草太を椅子にしたのはただのイタズラ的な感じでしょうか?
椅子ということに何か意味があるのか、新海監督がただ思いついただけなのかは分かりません。
椅子の脚が一本欠けていることに何か意味があるのだとは思いますが、最後まで観ても何なのか分かりませんでした。
サダイジン(黒猫)が叔母さんになぜ乗り移ったのかも分かりませんでした。鈴芽は言い過ぎだと思いました。
サダイジンがどうやって抜けたのか考えましたが、大きくて力の強い神様だと思われますので、自分で抜け出ることができたのではないかと思います。地震という力の波動が影響したのかもしれません。
サダイジン登場の考察
いつまで経ってもダイジンが要石に戻って来ないので怒る。→ダイジンを連れ戻すために地震の力を利用して抜け出る。→ダイジンと対面し対決して勝つ。ダイジン諦める。→要石として戻るためにダイジンを見張りながら鈴芽に付いてくる。
ダイジンとサダイジンには大きな力の差があると思いますので、前述の通りダイジンは若い神様、サダイジンは成熟した神様なのだと思います。
ラストはディズニー的な感じで愛のキスで草太を目覚めさせ、ダイジン達を要石としてミミズに刺して解決します。サダイジンはミミズに対抗していましたが、ダイジンは為す術もない感じでした。
全体を通してダイジンは鈴芽が大好きで一緒にいたかっただけなんだと思います。なのに鈴芽は酷いことばかり言い、地面に叩きつけようとした時もありました。
それでもダイジンは健気に鈴芽の側で協力し、最後には悲しんで困っている鈴芽のために草太と替わって要石に戻ります。(草太を抜くのを手伝って自分が要石の役割を引き継ぐ。)とても可哀想でした。
私は動物が大好きで猫も3匹飼っているのでちょっと許せなかったです。
ダイジンが要石に戻る際も鈴芽は「ありがとう」の一言だけ。もっと何かあってもいいんじゃないかと思いました。
子供の頃の鈴芽に椅子をあげたのはまさかの未来の自分でした。ここにくるまで草太だと予想していました。草太と会ったことがあるようでしたが、この時に未来の鈴芽の横にいるのを見かけた程度だったのですね。よく覚えてたな。
草太が戸締まりしながら戻ってきて鈴芽が「おかえり」と言って終了します。その後ハーピーエンドが予想されます。
恋愛ストーリー的にはいい感じでした。
新海監督の描く女性は強いですね。今回の鈴芽はちょっと言い過ぎる場面も多く、優しさをあまり持ち合わせてないようでした。叔母さんとダイジンに対して酷すぎました。恋愛一直線で周りが見えてない感じでした。
震災がテーマで地震速報が鳴りまくるので、観ていられない人も多いのではないかと思います。
新海監督の災害へ対しての一つの答え
物語終盤のすずめの台詞は新海監督が東日本大震災などの災害へ傷ついた人達への答えのように感じました。
そしてロードムービーとしても完成度が高くダレることもなく楽しめる名作です。
ねことイス
前作と比べてしまうのはよくないけれど、魅力は半減。まずは、ねことイスをどうしてあのように表現したのか。陳腐に感じてしまう。美術系のJKの娘と一緒に鑑賞したところ、「キャラがたっていない」と、まるで自らが作り手であるかのように、興奮して批評していました。流石!
映像作品としては素晴らしい!
あくまでも個人的な見解ですが、過去の新海誠作品は終盤話がグダグダになるか、急に綺麗に纏め出すかのどちらかという印象でしたが、ちゃんと落ち着くべきところに着地した感があり、ちゃんと余韻に浸れる良い映像作品だと思いました。
これは以前からですが、キャラクターがバランス良く配置され、全員魅力的に見えました。
特に伊藤沙莉演じるルミさん良かったなー。
あとは環さんと芹澤の掛け合いも良かったなー。ちょっとお似合い感もありましたよね?
絵も綺麗でこれまで見た(全部は見てない)新海誠作品の中では一番好みだったというのが正直なところです。
ただ、語弊があるのは承知で書くと、地震をファンタジー的に扱ってしまっているのがかなり気になりまして、余韻とは別に見終わった後にだいぶモヤモヤしました。
実際に東日本大震災で家族を失った友人の顔が浮かんできて、彼がどう思うのか気になりました。
あと、エンディングタイトル的なものが出る瞬間にJ-Pop全開の主題歌が流れ出すのは個人的には苦手でした。映像の出来が物凄く良かったので普段J-Pop聴かない方やアンチRadwimpsは違和感あるかもしれません。あんまいないか笑
新海作品で毒気が1番少なかった
新海作品はぼちぼち拝見している者です。
『君の名は。』と『天気の子』はハマらず、刺さらずでした。
今作は上記の作品よりも非常に見やすくなっていたかな…と思います。
恐らく、上記2作品が刺さらなかった人には今回の映画は刺さるかもしれません。
新海さんの持っている毒気というか、その独特なヘキというかが少なく、垣間見えても違和感がなくというかでした。
新海作品には、秒速5センチメートルや言の葉の庭など、様々な作品で毒気というかを感じます。これは良くも悪くもです。それが今回は少なかった…多目に見ると、なかったです。
声優で起用された方々はあまりアテレコに違和感はなくて、良かったと思います。
地震、震災という部分に焦点を当てて進んでいくロードムービー調の作品です。
【以下、ネタバレ込み】
旅に出る時は、宮崎県から東北地方へと上っていきますが、恐らく過去に被災した場所を巡っているように思いました。
また、スズメのいる場所である宮崎は神の地…なので、神が絡むストーリーであること(要石)の暗示であったり、宗像家(宗像氏)の存在から、神の降臨したその地を選んでいるのだろうとも思いました。
ミミズが倒れるシーンは完全にエヴァですし、キャラクターのモブキャラは細田作品で見た事あるような…。
ダイジン視点で見ると、胸が痛む作品です。
後半はもうほぼダイジンの気持ちになって見ていたので、悲しくて仕方ありませんでした。
以下、気になった点です。
・すずめが違和感なくダイジンが眠る要石を引き抜いた/引き抜けたこと
・性善説をベースにしたように優しい取り巻きの人々
・草太が閉じ師として活動する中、要石についてあまり詳しくなかったこと
・結局、恋愛映画なの?
・草太が椅子にされる必要性
・椅子の片足がない理由
・芹澤、方言使った?
すずめの存在そのものが特異すぎるのか、彼女の行動で疑問が多いのは事実でした。
特に、結局恋愛映画に落とし込んだのか、それとも仲間や同志としての意味での「好き」としてのすずめの感情表現なのかが分かりませんでした。椅子になった草太にキスをしたってことは、それだけ好きってこと?だとすれば、まだまだ語られ足りてないような気もします。あっさりというか。
大きなテーマは「傷への癒し」だったと思いますが、癒しにしてはすずめの過去を引き出すまでにかなりの時間を要し、また大災害・震災で日本全国を巻き込もうとする行動の数々。
ダイジン追いかけ、遠路遥々宮崎から来たけれど、ダイジンを要石に戻すことから目的が草太を要石の役割から解放する…にスイッチ。
そもそも要石がもつ役割、また要石の成り立ち(地震を止めるための楔以外に、要石は人柱由来なのかどうかなど)が薄い。
要石の役割をダイジンから草太へ移すことができるという点を恐らく草太は知ってても良いはずなのに、知らない…そんなはずはないのでは?と思いますが、劇中では「ダイジンを要石へ戻せ!」とそれ以上のことは語られません。
程よく広く浅くなので、もう少し深みが欲しかったです。
メッセージ性が低い。
すずめの最後の独白も、「はあ、そうか…」くらいです。ごめんなさい。
宮崎で常に無理矢理明るく振る舞っている感じもなく、転校してきました~感もなく、劇中後半になっていけばいくほど急に暗くなり出すすずめが逆に怖かったです。
その地に対するネガティブなイメージの印象を明確に出すためだと思いますが、だったらすずめが幼い頃に潜った後ろ戸をもう一度潜ることだ、と草太の祖父から言われた辺りから暗い顔をするなり何なりすればよかっただろうに、です。
すずめが被災して、宮崎へやって来たところ馴染めなかったとか、馴染むまでの苦労(表向き苦労はしてないけど、実は内心すごくしんどく感じていた、とか)そういうことはなかった分、その急激に暗くなっていく落差が薄く感じました。
「むっちゃくちゃ良い映画だった!!」というよりかは「あ~、映画終わったなぁ。それで何が言いたかったんだ?」で劇的な余韻はなかったです。
ダイジンのことが気になり過ぎて、主人公であるすずめがノイズに感じて仕方ありませんでした。
ダイジン視点で見ると、鬱です。
しばらく引きずります。
あら?段々と作品の質落ちてない?
この監督の作品は本当に風景画がとても繊細で綺麗な映像美を見せてくれる。
今回も色々と風景、街並みが出てきたがどれも引き込まれる映像
圧巻ではある。
特に今回は異世界が出てきたからなお上手さがわかる。(異世界の映像に魅力がない)
が、脚本・内容が薄い。
人物像も薄い。
主人公の行動に不可解な点が多すぎて終始唖然。
そしてうるさい。
馬鹿みたいにある人物の名前を叫ぶ、叫び続ける。
必死さを伝えたいのだろうけど、あまりにも名前を叫び続けるところには引いてしまう。
監督の伝えたいことはわかるが、それまでの伝え方が下手だなと。
「君の名は」からの新海ブームも信者しか楽しめないのかと。
そう思う作品だと思う。
1つ安心したのは
監督の押し付け性癖が見受けられなかった(気づかなかっただけ?)ことが安心した。
(巨乳、年上、美人。主人公が女の子だったからなかっただけかもしれないが)
タイトルのセンスに脱帽。
確かに前2本のようなRADWIMPSの壮大なMV感はなく、より1本の映画として鑑賞。相変わらず都会の雑多な風景はもはや写真みたいな精密さで、逆に自然や夜景はアニメこその色彩豊かな映像で、まさに新海誠WORLDでした。
ちょっとジブリとジブリを足して割ったような場面もありましたけど、あの大災害をテーマに賛否ある中で凄く腹括って挑戦されたんだろうなというのが伝わってきて、私は観てよかったです。
声も違和感なく、松村北斗は優しい雰囲気の声色ですごく合ってました。音楽も前より控えめですがさすがRADWIMPS。美しいです。
お腹いっぱい
新海作品らしく、絵がきれいキャラがかわいい、考えさせるストーリー。
だけど、君の名は。/天気の子 に主題もテイストも似すぎているので新鮮な感動はしにくいかな。
新海作品は初めての人にはすごくいいとおもうけど、そんな人なかなかいないかな。
次回作位からもっと新しいものに挑戦してほしい。
結局、『君の名は』を超えられず。イケメンに翻弄される少女。
人生何度も何度も名作は生めない。
深海さんは毎回毎回、最高傑作を求められる。
けど、とはいえ、
なんですよ。
深海さん、アニメじゃないとダメですか?
この路線で行ったらジブリとの戦いです。
クリエイターとしての幅。
アニメにこだわる必要はない気がします。
だって、、、
すずめの動機薄くない?
こんな使命感持たないでしょ。
あなたなら行きます?
普通ははいかない。
どさくさに紛れて、ありえない主人公すずめ。
巻き込まれたおばさん。
毎作品そうかもしれないけど
『無茶がすぎる』!
リアリストには響かない。
戸締りして今日は寝る。
真摯に向き合った姿勢は凄い、だがしかし
正直、観る気はなかったのだが、友達か急用で譲ってくれたため視聴。新海誠作品は映画館では一度も見たことはない。初めて知ったのもニコニコ動画のMADが初めての出会いでその緻密な描写には衝撃を受けたものである。一応、そんな出会いもあり「秒速5センチメートル」から一応作品は全て視聴はしているのだが…
結果的に言うとここまで公開規模が大きい作品で地震というセンシティブな問題に向き合っているのは素晴らしいと思う。しかし、やっぱり内容が雑すぎる。西と東の要石あるのに西の要石(草太)を、東に打ち込む。最終的に西の要石(草太)を抜き西(ダイジン)と東(サダイジン)の要石を東に打ち込む。東、西設定意味ある?それも一つで足りるんじゃ…閉じ師の設定は付属の冊子を読んだところ素質が必要らしい。それなら一言ぐらい入れるなどあってもいいと思う。個人的には草太に特別感も感じなかったので(詠唱が必要なのかもしれないが鈴芽が戸締まり自体は行えていたし)西に要石あるならもうひとりぐらい守護者いてもおかしくないと思ってたし。そもそも同時に空いたら、一人なら処理しきれないだろうし。
まぁ、そんな設定に目をつぶってもご都合主義すぎるのだ。道中出会う人は全て鈴芽に理解を示す。鈴芽が地震を防ぐため、自分本位な行動をしても。それに鈴芽が草太に対して好意を持ちすぎている気がする。一目惚れだとして草太にのめり込んでいくエピソードが皆無。(すぐ椅子になってしまったのもあるが)風景の描写(季節感も含め)、地域ならではの食事も含めて緻密なのに人の心理描写に「生感」がないのである。「君の名は」ぐらいまで、いや天気の子でも少しあったはずのものが…人の嫌な部分、すれ違いなどしっかり描いてたはず。伯母さんはブチギレさしていたが仲直りもよくわからないまま、言語化もされず。
音楽も今回は挿入歌も含め浮いてた気がする。特にドライブの曲は安直な共感を狙いすぎであると思う。これなら「君の名は」「天気の子」のRADWIMPSだけのほうが統一性を感じるのでまだそちらのほうが良かったかな(あまりRADWIMPS好きではないのだけれど)
しかし、今回初めて新海誠作品で閉じた世界(二人中心の世界)でなくなったことは評価できるかもしれない。次回で新たに閉じた世界以外を描ければ今回の作品がステップアップのためのものだと納得できるかもしれない。
怪現象が出てくる扉を探しカギをかけて回る青年と一緒に、震災で母を亡くした少女が旅をするファンタジックなロードムービーです。お出かけは一声かけてカギ懸けて。
新海監督の作品は大体観ているつもりなので
新作が出たならば観てみなければ
というわけで、鑑賞しました。
始まりは九州。 宮崎。
叔母と二人暮らしの女子高生=鈴芽。
ある日、自転車で登校する途中
一人の青年とすれ違う。
「このあたりに、廃墟はありませんか?」
この出会いから始まる
青年と鈴芽のロードムービー (なのかな…?)
鈴芽が廃墟で見つけた石の置物。
何気なく手にとってしまうのだが
怪しい現象が発生。
そこに現れた青年の力で
怪現象は封じ込めることができた。
その石、災いを封じ込める 「要石」 だった。
要石は「猫」にその姿を変え
二人の前から逃げ去ってしまう。
怪異を封じる際にケガをした青年=草太を
治療のため鈴芽が自分の家に連れてくる。
と、窓の外に先程の「ネコ」が。
「鈴芽は好き。 お前は邪魔」
草太は子供用のイスにされてしまう。
二人の前から逃げ去るネコを追いかけて
鈴芽と草太(イス)の追跡劇が始まる。
◇
こうして、九州から東北へと
人びとと出会い、発生する怪異現象を抑えながら
二人の旅は続くのですが…
#鈴芽の過去 (震災で母を亡くしているのだが…)
#草太の正体 (怪異の発生する扉に鍵をかけて回る)
#椅子の草太(姿を変えられたのか 封じ込められたのか)
#ネコの真意 (どこかへ二人を誘導しようとしている?)
このあたりの設定が分かりづらく
話の展開に 「?」 を感じる事が多かった気も…。
お話に要素を盛り込みすぎて
纏まり切らなかった …のかなぁ
そんな気もしました。
(自分の理解力不足は棚の上 えへ)
◇
新海監督という人
作品を徹底的に「作り込む」タイプではないかと
「ほしのこえ」を観て以来思っているのですが
この作品に関しては、いまひとつ
こだわりを感じる箇所が少なかったかなぁ
と感じたのでした。
(※個人の勝手な感想です ( _`_;)
◇ あれこれ
震災からの避難
東日本大震災で被災し、母を亡くした鈴芽。
彼女を引き取った叔母と暮らすのが宮崎
そして、叔母の話言葉が バリバリの「九州弁」
…というのが
何故か素直には納得できませんでした…
余程のツテがなければ 「東北 ⇒ 九州」 って
避難や疎開の対象にならないと思うのです。
叔母は震災前から九州で暮らしていたのだとしても
10年そこらの生活で、ああまで
ネイティブに「九州弁」を話すようになるものか … と。
以上
東北人としての素朴な疑問でした。
廃墟から出ます
「災い」とは廃墟の扉から出現し
もっぱら「地震」を引き起こす のだとして
震源が海底の地震は 「普通の地震」 なのでしょうか…。 はて
※東日本大震災の震源は海底なので…。
それとも
沈没船の扉から怪異が出た… とかになったら
「閉じ師」は海の底でも行くのかな。
◇最後に
描かれた世界観(閉じ師、とか) は好きです。
次の作品にも期待してます。
◇だそく
鈴芽の「父」のコトって、作中に出てきませんよね?
新海監督って、父親の扱い方が雑な気が…
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
動物に感情移入するタイプは注意
ダイジンに感情移入してしまって、
「解放してくれた大好きな人間に」
「扉が開いていることを教えたら憎まれて」
(最後は誤解は解けたものの)
「また冷たくて1人の空間に戻される」
というしんどい話だなぁと。
ただ間違いなく今まで見た新海誠作品の中では1番ストレスなく見れた。
動物(の見た目をしてるもの)が舞台装置として扱われていて悲しいタイプの人にはハッピーエンドではないと思う。
【新海監督あるある】愛ゆえに世界壊しがち
思ったこと① 後半のストーリーについて
大震災が起こるかもしれないけど、何の対策も考えず、草太石をぶち抜きにいくの流石に草だった。めっちゃ短い時間でどこで草太にそこまで惚れたのか謎すぎた。やっぱ顔?
思ったこと② ダイジンについて
ダイジンは最初めちゃくちゃ悪かと思ってたけど、後半しれっと良いやつ感出てきて草だった。草太要石にしたの忘れてねぇからな!目的がすずめと一緒にいたかっただけってのもあまり伝わらなかったよ監督、ただ最後また要石に戻されてちょっとかわいそうじゃねぇか
思ったこと③ 震災関連の描写について
マジであんまり事前情報仕入れてなかったから、あそこまでしっかりとした東日本大地震の描写をぶっこんんでくるとは思わなかった。日記の"3.11"黒塗りの絵のシーン、少し体調が悪くなるレベルで怖くなった。そんじょそこらのホラーより怖い。
話としては、最初のタイトルが出るまでのところでワクワク、ドキドキ感はピーク。
ただ震災の描写をストレートに描いていたのは驚いた。少しトラウマ。
個人的には何回も見て楽しむという作品じゃないかも。心が少し重くなった。
新しいジャンルの映画
今までの新海監督映画とは、また違った映画でした。(新海さんの何を知ってるんだ)
映画の内容が、見た瞬間に嫌な記憶を思い出してしまう人が多くいる内容かも知れません。ですが、記憶が薄れてしまわないように、これだけ恐ろしい事があったんだと深く深く胸に刻まれる内容を映画にしてくれました。
恐ろしいと、言いましたが、ただそれだけではなく形が違っても親子の愛、人と人との触れ合いの愛、愛は目に見えないけど必ずその場にある物を映像にしてくれました。ありがとうございます。
何度観ても同じ場面で泣いてしまいます。
感じ方は人それぞれなので、色んな意見があって色んな見解があると思いますが、私は好きな作品でした。
円盤買います。
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