すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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感情の盛り上がりを計算して組み立てただけの作品
お行儀のいい大味なエンタメコンテンツ。
震災という、批判しにくいトピックを取り上げたのが戦略的。
音楽と感情に訴えかける演出で、感動と笑いの波を作り、壮大な救済の物語を構築している。
今の日本人はこういうスマホ画面で早送りで観ても理解できるような動画が受けるのだろう。
すずめが要石の猫を引っこ抜いたから、日本各地でミミズが出てきてしまって、大変なことになったのに、なぜかすずめが命がけで日本を救おうとする、という物語になっている。自分が日本をめちゃくちゃにしてしまう、という話にならないのはなぜか。
東京の上空でミミズが巨大化した時、とび上がっていく草太に捕まって上空に達するすずめ。手を離すと落下してしまい、「みみずは安定しないからひとりでは無理だ」と言われるが、そのあとはひとりで立てた。なぜなのか説明がない。
東北に向かう道中、すずめを心配していた環が感情を爆発させる。背後に「サダイジン」という黒猫が立っている。この猫の影響で環が毒を吐いたのかと思ったが、「サダイジン」はミミズを封じるために人間の助けが必要だと語る。
「サダイジン」はいい猫なのか?
そうだとして「サダイジン」の影響でないなら、環はなぜ突然罵詈雑言をわめきちらして倒れたのか。
「サダイジン」という名前はすずめが解放した要石「ダイジン」に対応するのだと思うがネットでいつのまにかついていた名前のはず。それなのに「サダイジン」は最初からそういう名前で出てきている。すずめたちが「こっちがダイジンだから、あんたはサダイジンだね」みたいな話はない。なぜサダイジンなのか。ウダイジンもいるのか。
また、サダイジンを解放したのは誰か。
このように矛盾だらけなのだが、それでも大ヒットするところに一抹の不安を感じた。
強いパワーのある作品が好き
秀逸な作品は演出やストーリーなどすべて素晴らしいものと,
ストーリーがおざなりだけどそれを超える”何か”が択一したものが素晴らしい作品だと思ってる.今回の作品は間違いなく後者だと考える.
序~中盤は構成上キャラクターへの感情移入が難しく,並な印象を受けたが
最後が素晴らしかった.
実直なメッセージ性,伏線が回収される開放感,映像美,演技,演出にただただ失語.
天気の子は混沌とした"先の見えない世界でも光は差す"を
一つのメッセージにしたかったとインタビューで述べていた記憶がある.
おそらく今回も同じであろう.テーマ性に違わない強い作品だった.
こういうパワーでそれまでの評価を塗り替える作品...私は大好物です.
新海監督のスタジオジブリ最新作
全編を通して、自然描写や神話的なエッセンス、ヒロインの身軽さ(?)など、本家のジブリより良い意味でジブリに近づきつつある作品だと感じた
題材的に物議を醸しそうな地震災害をテーマに、人との出会いや助け合い、未来への希望のメッセージが詰め込まれていて、最後は純粋に感動してしまった
なんとなく説明不足なところもあるが、昨今のアニメ映画ではよくあることなのと、本家ジブリ映画がの方がよっぽと説明していないので、そこまで気にならない
最後のRADWIMPSの主題歌が流れるタイミングが完璧
自分はファンだからというのもあるけど、これはズルい、本当にズルい
二度目で!
災害・家族愛・心をキーにした社会問題をも考える作品
1人の少女すずめは九州に住む女子高生。ある日、すれ違ったイケメン閉じ師の草太と道ですれ違い地域に廃墟は無いか尋ねられる。イケメンが気になり、廃墟を訪れるすずめは扉をきっかけに別世界である悪の世界が見える様になる。動物が言葉を話し、一見、敵に見えた猫はいずれすずめを支え、すずめの為に命をかける。一方、すずめはイケメンと共に日本各地の悪を閉じる為に危険な旅をする。
すずめの両親がいない、叔母の存在。
九州から始まったすずめの旅は、実は、過去幼い記憶までも戻り、大切な宝から3.11の日記を見つける。
岩手や宮城、福島出身者は気持ちを持ち、3.11の整理がついた方だけ観る事をおすすめします。
私は地元でしたが、情景が思い出され、涙が出てきました。新海さんや甘島さんの絵や作品を描く素晴らしさや魅力は、若年層の教育資料として、適していると感じました。
忘れてはいけない東日本大震災、そして、幼心をアニメで広い年齢層へのメッセージを秘めた素晴らしい作品で描き、愛や日本人に大切な相手を思いやるまっすぐな心を形にしていると思います。
個人的には、旅するシーンで民宿の家庭的な魚料理とお膳がホッと感じました。
お茶の水駅周辺の描きも魅力です。
ぜひゆっくりご覧頂きたい作品です。
登場人物全てに共感できない
繰り返し観ていきたい
映画館でリアルタイムで観ました。
だいぶ長く上映されていて、それでも最後とあたりで観たような、、。
劇場で衝撃を受けたのを覚えています。あの緊急地震速報の音楽、、怖かった、、。
最初の「起」のターン、タイトルテロップと挿入歌のタイミングが完璧で鳥肌が立ちました。
私は震災当時地震に遭遇しない地にいましたが、この映画を怖いと思いました。少しでも経験のある人であれば、この映画は観れない人もいるのではと思ったほどです。
震災当時を知る人でも、地震に遭遇していなければ記憶から薄れて、震災を経験していない人と同様の感覚になるでしょう。記憶を忘れないように、このように誰もが知る新海監督が映画にしたことは重要なことと思いましたし、直接的な地震の表現を取り入れたことに意志を感じました。
右大臣の「たくさんの人が死んじゃうね」という言葉はいつ聞いてもゾッとします。。
すずめのスケッチブックが、震災日以降真っ黒になっていたのも言葉に表せない悲しさと怖さがありました。
物語の終盤、「あなたはこれからも誰かを大好きになるし、あなたを大好きになってくれる誰かとも、たくさん出会う。今は真っ暗闇に思えるかもしれないけど、いつか必ず朝が来る。」
映画を観た当時の私はこの言葉に光を感じました。
人生いろんなことがあって、辛いなと思うことも苦しいこともたくさんあります。根拠はなくても、信じて前向きに生きる力をこの映画からもらった気がします。
その記憶だけ鮮明に残っていて、久しぶりに今回観ました。やっぱり素敵な映画でした。
お友達が気の毒過ぎて
椅子の大学生のお友達の不憫さに阿鼻叫喚。(最近観たけどもう名前覚えてない)
なのでお友達目線で可哀想さを書きたい。
椅子の大学生の事を心配して部屋まで声掛けに行った。
したらそこに、椅子の大学生の妹的な従妹と怪しい事を言うJKらしき女の子と遭遇。
彼女は無人の部屋でなにやら探し物をしている様子。まぁ怪しいがとりあえず信用しよう。
そうこうしているうちにこのJK、急に部屋を飛び出しやがった。
おいおいどうすんだよ。部屋の鍵も持ってねーぞ。閉めらんねーしこれじゃ帰れねぇじゃねーか。はぁ。。。まぁなんとかするか。
数日後、たまたま駅前であのJKに遭遇。あの時の事、色々文句言ってやりたいがまぁそれは一旦置いておこう。椅子の大学生がどこに行ったか彼女も探してるっぽいし、まずはそれに協力しよう。としたら知らないおばさんに、なんか知らんがボロカス言われた。
その上なぜか車に乗ってきやがった。
おいおいなんじゃこの展開。はぁ。。。まぁなんとかなるか。
後ろのJKも寝ちゃったし、ひとまず空気読んで懐メロでもかけて、おばさんのご機嫌取っとくか。あれ雨降ってきた。イェーイ!この車の最高な所を感じられるぜ。濡れろ濡れろ。
え?あ、はい。じゃぁ次パーキングよって雨宿りしましょうか。。。っち。
はぁいつまでこんなドライブしなきゃなんないんだろう。
ソフトクリームで糖分とって落ち着こう。
え、おばさん、なんで泣いてんの?
え、あ、俺のソフトクリームが。。。はぁ。まぁいいか。
もう少しで目的地だ。やっとか。おいおいおいおいなんじゃあり。避けろぉぉぉ!
おいおい。うっそだろまじ。どうすんのこれ。俺のマイカー。ルーフ直ったけどさ。
扉おしゃかじゃん。しかも田んぼの人に怒られちゃうよ。
とりあえず、どうやって車動かすんだよこれ。こんな田舎で。
おい。ちょっと待て。どこ行くんだ。この車どーすんだよー。
俺はひとりでこれ処理しろって言ってんのか。おーーーーい。おーーい。。。。
まじか。まぁどうにかな、、、、らんわーーーーーー!
スッキリした
最近の新海監督の作品にしては、君の名はを見て、天気の子をまだ見ませんでした。戸締りを見終わった感想を一言に言えば、スッキリした感じになりました。
学校という環境をある程度離れて、青春だからこそ何も考えなくてもいい、ひたすら旅を出るストーリーな感じになるかな。boy meets girlの構成で穏やかの構成の割には、ずっと旅をするゆえに、ストーリーの進むテンポはそんなに当たりやすくならなくて楽しくなりましたね。
当時君の名を見終わったら、モヤモヤしてたまらなくて真っ直ぐもう一回見たいという気持ちで、今回はいい出会いかな、祝福したいかなというスッキリしてかなり満足できました!
後音楽も個人的にニーア、ghost in the shellのような感じの曲すごく気にいります。何より、ストーリーの構成は今回はそんなにコマーシャルではなく、監督と製作陣が表現したいことを伝われて嬉しいかった。
0.5マイナスしましたけど、映画自体の感動さと印象深さは以前より減って、少しだけ物足りない気がしましたね。
全体的にいいアニメ映画と思います。
「戸締まり」が指す意味とは。。
本作は「地震」がテーマとなっていて、その地震にオカルト要素をかけ合わせたストーリー。
私が一番印象的だったのは、「死」についての描き方です。
主人公であるすずめは幼少の頃にお母さんをなくしていて、そのお母さんがいる世界を美しく綺麗で幻想的に、そして、もしかしたら手が届くのではないかと錯覚するくらい身近に感じるような描かれ方をしていました。
その一方でその世界は「見えるけど入れないし触れられない」ものとして表現されていて、「死」が私たちにとって身近だが決して交わらないということ。亡くなった方は蘇らないし生きている我々は前を向いて乗り越えていかないといけない。
すなわち、すずめが過去を乗り越えることが「戸締まり」という題名の意味なのかなと私は感じました。
本作は公開当時から賛否両論の評判を得ているとネットやSNSでも話題となっていましたが、確かに地震に関する描写が多く、地震警報の効果音も相まって非常にリアルに感じる構成になっているのでショックを受ける方は少なからずいると思います。しかし、このリアルな描写だからこそ伝わるものがあると思います。
人生でどんな経験をしているかによって感じ方が異なると思うので、
感想会のような意見交換ができたらより本作の魅力に深みがわかるようになるかもしれませんね。
世界観が素晴らしい
美しい映画でした
災害列島日本にどう向き合う?
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