「鍵」すずめの戸締まり 23kaさんの映画レビュー(感想・評価)
鍵
過去に経験した震災の記憶が思っていたよりもずっと褪せていること悲しくなりました。
これからこの先どんどん時が経つに連れて、忘れていく辛い経験を今一度と思わせることができる映画でした。
そしてこの綺麗な景色からの対比、描写を繊細に描くことができる新海誠監督だからこそ作ることが出来た作品だったのではないかと思います。
しかしこの作品が万人受けするのかと言われたら難しい問題だと思います。
震災の恐ろしさや恐怖心を人で語り継ぐには限界がある今、永久に残り続ける映画という選択肢間違いではないかもしれません。
でも思わず、映画のようになるのならば辛い思いをしなかったのではないかとも思ってしまいます。
綺麗ごとの処理、終わった後のもやもやを晴らすにはまだ時間がかかりそうだなと。
その他の点では
〇たくさんの土地での生き方や廃れ、そういったものを見ることで私の世界はとっても小さくもっともっと広い世界を見たくなりました。
〇たくさんの土地で出会うことができるご縁を大切にしたいです。
私は芹沢さんが大好きでした。見た目の割に仲間想いのところ、人を第一印象で決めてしまうことが多い今大事なことを思い出せた気がします
〇恋愛がメインではなかったのですが、終わり方なんだかほほえましくなりました
どちらにしてもこの作品誰と一緒に見に行くかが大事そうです。
すぐに抜け出すことが出来ない余韻をともに浸れる人と行くことをお勧めします。
コメントする