劇場公開日 2022年11月11日

「勇気と希望に満ち溢れた作品の金字塔!」すずめの戸締まり 虹孔雀さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5勇気と希望に満ち溢れた作品の金字塔!

2022年11月14日
Androidアプリから投稿

泣ける

興奮

幸せ

一言で言えば、勇気や希望に満ち溢れた作品として紹介したい。

確かに震災の傷をエグる、過去作品の踏襲という批判も数多くあり、賛否両論ではありつつではあるが、やはり「賛」が多いものに傾くのではないかと思う。

どんな闇にも必ず、光があり、希望の未来があるのだという強力なメッセージが込められていた。

過去に震災の恐怖や傷がある方も勇気を持って、観に行っていただきたいと思う。
すずめもまた、その苦しみや恐怖に立ち向かい、勇敢にも命をかけて戦うのだから、一緒に戦ってほしい。
観終えた後には、確かに一つの傷を乗り越えたという安堵、希望が胸に込み上げてくる感じは否めないのではないだろうか。

また、持論ではあるが、文学とは一人ひとりが受け取り方に差異はあれども、どれだけ多くの方にとって人生の指針となり、生きる勇気や希望を与えたかが「良い文学」か「悪い文学」に分かれるのだと思うし、それこそ文学作品の素晴らしいところかと思う。

批判される方もいらっしゃるが、批判の全くない作品など所詮、個人の心の中だけに眠る妄想や、戯言に過ぎないのだ。

新海誠監督は、あえて批判上等でそれでも、より多くの方にとってプラスになると信じて本作品を手がけられたのだと思う。

私は、すずめの生き方に感動した!
恐怖は希望によってのみ塗り替えられるのだ。

どんな闇にも希望はある。
このメッセージ、確かに受け取りもした!

そして、この感動、皆様にお返し申す!!

虹孔雀