劇場公開日 2022年11月11日

「すずめの戸締まり テーマが一つではない映画」すずめの戸締まり hukuさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0すずめの戸締まり テーマが一つではない映画

2022年11月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

すずめの戸締まり テーマが一つではない映画

以下は24.4.26時点での考察です
映画の最後の方で すずめの戸締まり とスクリーン一杯に表示されて。
ここからが本当の すずめの戸締まり なのではと思いました。
この時から鍵をかけるシーンが強調されていて。
映画の終わりが 始まりの映画で。
映画の終わりが 観客の戸締まりの始まりで。

以下は22.12.09時点での考察です
映画を理解するのに 映画だけを観て理解する方法と
脚本を書いた人の過去の履歴をネットで調べて
調べた情報と 映画の両方で理解する方法があって。

hukuは映画だけで理解するのは 無理かもと思ってます

それで 監督の過去をウィキペディアで調べて
過去にゲーム会社で オープニングムービーの
作成にかかわっておられたそうで
時期的に ブランディッシュ4かなと思って ユーチューブで
調べたら スタッフロールに監督の名前があって。
その次に作られた 白き魔女のOP(WIN版)を見たら
以下の文が書いてありました (抜粋です)

物静かで
いつも淋しげな表情をした娘は
町から町へと旅を続け、

通り過ぎた街に
さまざまな言葉を残した。

彼女は人々に明日への警鐘を説いた。
進むべき道。
心掛けるべき、いくつかの事柄。

災いの波が、さざ波のうちに
危惧が脅威へと変わる前に、、、、、。

それが自分の使命であるかのように
彼女は巡礼の旅を続けた

娘は未来を知る力を持っていた
彼女は生まれついての魔女だった

良い予言が当たれば人々は彼女を賛美し
悪い予言が当たれば
魔女の呪いとののしった。

昔、白き魔女と呼ばれる娘が
ティラスイールを旅した

様々な言葉を残し
白き魔女は姿を消した

すずめの戸締まりでは
愛媛県で 転がってきたミカンを
集めたときに 千果に
「あんた、魔法使いみたいじゃねえ!
と言われていて

夜には
「すずめは魔法使いじゃけんのう、
と言われていて

魔女と魔法使いは ほぼ同じなので
両方とも魔女、魔法使いが主人公で
すずめの戸締まりは、白き魔女の
アップデート版とみなすこともできるかと
(二十数年の集大成とみなすこともできるかと)

白き魔女では
進むべき道。
心掛けるべき、いくつかの事柄。
と書いてあるから

すずめの戸締まりでも
テーマは複数 設定してあるかと
テーマを一つに絞ることが出来ない映画だと
22.12.09時点では思ってます

すずめの戸締まりの考察-2
22.12.03時点でのhukuの考察です

ダイジンはすずめの過去の出来事、記憶かと。
ヒトは過去の積み重ねで今があるわけで
過去はだいじという事で
だいじでは さみしいから ダイジンと名付けて

要石は動かせないモノ 動かしてはいけないモノを
表す言葉で
ダイジン(要石)に「うちの子になる?」と
聞くことは 過去と現在の区別をなくすって事かと
親のいないすずめが母親を草太に被せた事の比喩として
草太はダイジンに椅子にされたのかも?
(違っているかもしれないけど)

過去には鍵をかける(戸締りをする)べきってことで
過去には戻れないから 要石としておくべきって事で。
過去に戻ろうとする行為は 良くない事を生むって事で
過去に戻ろうとする行為は災いを生むかと

過去をいい加減な状態、認識で放置しておかないで
しっかり認識、考察して
要石とするべき(戸締りするべき)という事かと

過去にとらわれていると前に進めなくて
それを災い(みみず)とみなすこともできるかと

すずめが母の形見の椅子を持って
旅をしているって事は 過去を引きずって前に
進めていないことの比喩かと。

ダイジン(すずめの過去)がいるところは
商売が繁盛していて。 これが意味するのは
過去が現在にも影響を及ぼしているってことの
比喩かと。

(過去は過去としてHDDにバックアップして
現在はSSDで処理すると
処理が早いから 成長が早いかと)

hukuはこれがテーマだと
22.12.03時点では思ってます
他のテーマもたくさん加えてあって。
100人が観たら100通りの考察が出来るって良いなと

2022.11.12時点でのhukuの考察
新規産業を興す、 産業を再生させる場合 それまでを清算(閉める)する必要があると。
出かける(新しいことを行う)場合 戸締りをしてから出かける必要があると。
戸締りの戸を締める と 閉めるの掛け言葉になっていて。
再生するためには 現状をきちんとする必要があるってことを教えてくれる映画で。

ヒトは群れで生活することを選んだ種なので
猫のダイジンに 「うちの子になる?」 と気軽に言っていて。
人の生き方について考えさせてくれる映画で とても良いなと。

過去に引きずられるのではなく 過去をきちんと閉めて
未来に進む 背中を押してくれる映画で。

100人に聞いたら100通りの考察が出来る映画で
とても良いなと。

2022.11.18時点でのhukuの考察
11月11日の次に11月22日がある

11月11日は すずめの戸締まりの封切り日で。
11月22日は いい夫婦の日で。
これって 単なる偶然とは思えなくて。
11月11日は金曜日で 封切り日は金曜日が一般的で

いい夫婦の前に すずめの戸締まりがあるってことは
いい夫婦になる為の何かが すずめの戸締りで描かれて
いるってことで。
いい夫婦になるための何かが 主要テーマとみなしてよいかと

家庭を持つ前には 戸締りのようにすべきことがあって
家庭を持つ前の考え方に 鍵をかけて
以前の考えとは異なる考え方で 新生活を
始めるべきっていうのが すずめの戸締まりのメインテーマかと。

物語のはじめでは
すずめは 死ぬのは怖くないのかと聞かれて 「怖くない。」
と答えていて。 自分だけの身ではないから若い時にしか
言えない言葉で。

物語の後半では
すずめは 自分の意思で 「自分が要石になる。」と言えるように
なっていて。
独り身の時の考え方に鍵をかけた(戸締りをした)と言えるかと

草太も 同じように 独り身の時には言わないであろう事を
後半で言っていて。
草太も すずめと同じように戸締りをしたと言えるかと

この考察を確認するために3回目を観てこようと思ってます。

2022.11.20時点の hukuの考察です
すずめの戸締まり 全年齢対象の映画

すずめの戸締まり の主題歌カナタハルカの歌詞を見ていると
全年齢を対象にした映画だと思えてきて。

歌詞の初めに   朝焼けとあって
歌詞の終わりでは 夕立とあって

歌詞のはじめでは 恋を知らなくて
恋を知って
君に割り込まれだいめいわくとあるから 家庭をもって
母の鼻歌とあるから          子供が生まれて
あなたさえいればとあるから      子供が独立して
君に届くなら とあるから       二人ではなくて

主題歌が全年齢を歌っているってことは
物語も全年齢を対象に作られているってことで

全年齢の観客が それぞれの年齢に応じて
自分独自の考察が出来る映画で。

この映画のテーマは何かという言葉が
当てはまらない映画で。

huku
hukuさんのコメント
2022年11月20日

22.11.20.23時時点のhukuの考察です
ネタバレを含みます  他のサイトに書いた文です

戸締まりをする理由
すずめの戸締まりの 戸締りとは
恋をして 付き合って 家庭を持つときに行うことで
すずめは付き合っているときは 死ぬことが怖くないと言っていて
なのに自分が要石になることは考えていなくて
草太も要石になるのは嫌だと言っていて
それを180度変える為に 監督がダイジンに出演交渉されて
ダイジンの熱演のおかげて
後半には すずめも草太も自分から「自分が要石になる。」と
言って。

観客の誰もが その変化に納得して。
ヒトという種は翼をあきらめて 群れで生活するのを選んだ種なので
他の人の為になる事を行うことに喜びを感じることが出来て。

家庭を持つ前の 翼を持った自由な生活、考え方に鍵をかけて
すなわち(戸締まりをして)
それから家庭を持つべきと言うのがテーマかと。
要石って 他の人の為にある程度犠牲を払うって事かと
ヒトなので 犠牲を払う代わりに喜びを得ることが出来て

何のために生まれて 何をして生きるのか それが言えるように
なるために それまでの考え方に鍵を掛けるって事で

若い人だけの為に作られた映画ではなくて
主題歌の歌詞を見ると 年配の人についての記述もあって
不幸なこともあっただろうけど 生きる事によって他の人の為に
なることをされてきたはずで それによって喜びを感じておられたはずで
映画を観る事によって そのことを思い出して 人生に満足されるかと

全年齢の観客の為に作られた映画だと思います

huku
みかずきさんのコメント
2022年11月20日

はじめまして、hukuさん
みかずきです

コメントありがとうございます。

東日本大震災で受けた心の傷は、人によって様々だと思います。
現時点での、その心の傷の癒え方もまた、人によって様々だと思います。

しかし、傷は必ず癒える、直る。
そう信じて、傷が癒えた後のことをしっかりと見据えることが必要かもしれませんね。

では、また共感作で交流させて下さい。

-以上-

みかずき
hukuさんのコメント
2022年11月19日

この映画の主要テーマは人それぞれ異なっていてよいと思います
映画は封切りされたら観客のモノなので。

テーマを考えるたびに テーマが変わっていってよいかと。
テーマを考える事によって ヒトという種について考える事になり
人生が豊かになると。
生きる喜びを知らないと寂しいかと。

物語の初めで すずめが死ぬことが怖くないのかと聞かれて
怖くないと答えていて まだまだ若いなと。
後半では自分なりの生きる喜びがわかったようで。

ヒトという種は 鳥のように一人で自由に生きる翼をあきらめて
集団で 群れで生きるのを選択した種で。 ヒトという種の特性に
ついての記述がテーマかと

それがあるところに書かれていても それを読んだというだけで
終わり 身にならなくて
自分で調べて 自分で考えて 導き出した時 身になると。
導き出したのが監督と同じでなくても構わなくて。

hukuは 11月22日の前 11月11に封切りされた事が
テーマだと11月19日時点では 思ってます。

huku
マサシさんのコメント
2022年11月19日

理解できます。しかし、経済とは『経世済民』で『人を苦しみから救う事』です。だから、この映画の通りなのですが、今の日本は『お金の流れを取り戻す事だけを復興としている』と思います。過去に囚われる事は無いと思いますが、過去を教訓に、この島国の全員を苦しみから救わなければならないと思います。

マサシ