劇場公開日 2022年7月15日

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「静かで時に激しい芸術的な映画」魂のまなざし たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5静かで時に激しい芸術的な映画

2022年7月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

Bunkamuraル・シネマにて鑑賞。

この映画館らしい静かだが時に激しい映画であった。
ヘレン・シャルフベックというフィンランドでは有名らしい画家も知らず、彼女の作品も知らなかったので、この映画を観て勉強することになった(^^;
なかなか素晴らしい絵画もあった。

田舎で慎ましく暮らすヘレン・シャルフベック(ラウラ・ビルン)は、高齢の母親と暮らしていたが、地道に絵を描いていた。そんな絵が家のアチコチに埃をかぶって置かれている状況だったが、ある日、画商がやって来て彼女の作品をまとめ買いして帰った。
画商の眼力は見事的中し、個展開催に向けて動き出したことからヘレンの人生が変わって行く。
また、画商と一緒にやって来た若い青年とヘレンの友情が恋慕に変わっていくのだが……といったある画家の伝記映画であり、恋愛映画でもある。

映画を観ていて、ときどき「ハッ!」とさせられる場面が多々あったのだが、それらは主に「映画のスクリーンが、絵画のように見えた時」だった。
この作品、芸術家を描きつつ、スクリーンに映される場面も芸術的…という素敵な映画であった。

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たいちぃ