「上出来、しかしまだまだいける監督だと思われる」サバカン SABAKAN Pocarisさんの映画レビュー(感想・評価)
上出来、しかしまだまだいける監督だと思われる
ノスタルジーと子供を描くということの基本をきちんとおさえてつくられた映画。
襖をちょっと開けてのぞく子供たちの実在感とそれゆえの不憫さ。あんまりかわいくてそこでも泣く。
そして、あるシーンで出てくる岩松了にまで泣かされるとは……
いいところは竹原ピストルか持っていくのもよかった。
にしても、尾野真千子との夫婦の描き方のうまさ。
全体は小さな話なのに、さりげなくとある人物のルーツの問題(おそらく)が入っていたり、子供が気づかないところに世界が広がっている感じの演出にも作家性を感じました。
しかし、この監督はもっといけると思います。次作を期待しています。
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