ぼけますから、よろしくお願いします。 おかえり お母さんのレビュー・感想・評価
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年老いても明るく前向きになれる映画
老老介護は大変とはよく聞く話ですが、この映画は本当に家族が仲良く助け合って生きているなと感心しました。自分もこの家族みたいな家庭が築けたらいいなと思いました。映画に出てくる家族はみんな悲壮感がなく明るく、笑いがあり、どんな時も楽しい事に着目して生きているのを見習いたいなぁと感じました。
自分は体力的にも長く生きれるか分かりませんが、家族への感謝を忘れずに、大切にしていきたいとこれからの自分に勇気と力を与えてもらえた作品でした。
切ない。つらい。だけど見てしまう、目が離せない。 序盤は前作のダイ...
切ない。つらい。だけど見てしまう、目が離せない。
序盤は前作のダイジェスト的内容。前作未見の方でも大丈夫です。
お母さんがちょうど我が母と同じような感じだったので胸が…そう、コロナで面会もできず、一気に認知症が悪化…悲しい思い出。
本作は何といってもお父さんがかっこよすぎ。どうか元気で長生きしてください。私も100まで生きて5万もらうぞ!呉市でないから無理か(笑)
ありがとね。夫婦の強い絆
縁あって結婚し夫婦になった
そしてお互いを思いやる姿に感動
“ありがとね“
と常に感謝の言葉で
心が穏やか~な心持ちになります
なんて素敵な夫婦なんでしょう
おじいちゃんが入れた珈琲を
美味しそうに飲むおばあちゃん
とても微笑ましい。
自分の事よりも娘のこと
おばあちゃんのことを心配して
自分で元気でいる内は大丈夫と言って
がんばるおじいちゃん
いつの間にか涙が自然にあふれてくる
…おじいちゃんの温かなやさしさに。
おばあちゃんの最期の時
“あの世でも仲良く暮らしましょう“
のメッセージ
…百歳を迎えて
ファミレスで好きなハンバーグを
おいしかった~と満足な笑顔
そして
おばあちゃんのお仏壇の前で
涙ながらに
“ええ子供を産んでもらえて幸せだった“
と感謝のことばを…
なか々言える言葉じゃないと思います
おばあちゃん
“素敵“なおじいちゃん
に巡り会えて幸せでしたね。
☆☆☆☆ 〝 全ての男はマザコンである 〟 評判になったドキュメン...
☆☆☆☆
〝 全ての男はマザコンである 〟
評判になったドキュメンタリー作品の続編。
ほんの少しだけの感想で。
コロナ禍真っ最中の20年12月。我が母親は、悪性リンパ腫により苦しみながらこの世を去った。
前作は間違いなく良作でしたが、映像的にどうたらこうたら、、、等と、観た人ならばほんの少しだけ感じたかも知れない。
帰郷し、実家に近づいたその瞬間から。常に両親に向けてカメラで撮影している事。その辺りの抵抗感を、多少感じ無い訳ではない。
何故ならば、我が母親が(病で)苦しむその姿。それを(映像として残す)映す事が私の選択肢の中には無かったから、、、
とは言え、これには(監督自身の)映像作家としての〝 ある種の性 〟が有るからこそ…とも思える。
もしも、私にその勇気があったならば。我が母親の姿を(何らかの方法で)残していたのかも知れない。
前作での前半で、監督自身の病いを気にかける(詳しくは作品の鑑賞をお勧めします)監督の母親が見せる姿。
それが後半に進むにつれ、徐々に変貌して行く怖さ。
実は私にもその経験が無きにしも非ずなので。〝 怖い 〟と言うよりも、「そうなんだよなあ〜」との想いがスクリーンを見つめながら強く抱いたのです。
そして、続編にあたる本作品。
初っ端から不穏な状況から始まる為に、何となくですが最後の状況が(多少なりとも)予想出来てはしまう。
病に負けそうになる母親を案じ、常に寄り添う父親の姿。
前作での、母親が嘆き悲しむ姿には、怒りを込めて諌める強い父親のその姿。
その姿を通して映し出される映像の全てには。
〝 全ての男はマザコンである 〟その言葉と同様に、、、
〝 全てとは言えずとも、多くの女性はファザコンでもある 〟
そうなのです。この作品こそは、《究極のファザコン映画》とも言える作品だったのかも知れないのです。
母親の優しさと父親の強い心。
これらが重なり、更にはこちらの感情の想いが複雑に絡み合い…と。
いつの間にか、こちらの心が浄化されてしまうくらいの涙を溢れさせられてしまったのでした。
2022年6月5日 キネマ旬報シアター/スクリーン3
COCO'Sのハンバーグ…! お父さんの言葉が絶妙。 撮るとは、基...
COCO'Sのハンバーグ…!
お父さんの言葉が絶妙。
撮るとは、基本的に暴力を孕んだ行為と思うが、前作と本作はそれを上回る見守る力があると感じた。
自分はどう考えるのか、を無意識に試されている
毎日親の介護に追われている人と、ふたり暮らしの親とずっと会ってない人では、当然本作に対する観方も思いも違ってくるだろう。
もしかしたら、観方も思いも違う人々が本作を観て、年老いた両親と子の関係についてそれそれに振り返りをすると考えればわかりやすいと思う。
そこに老々介護をさせてていいのかと見るか、核家族の実態とはこうなのかと見るか、親孝行とはそもそも何なのかと見るか、親に対する不義理を憂うか。それは人それぞれ自由というのが前提。
なぜなら、親子の介護の問題に正解はないから。どうすれば善かどうすれば悪かも判断できないから。
あくまでも当事者の家族の問題であり、仮に映像にしたとしても、ほんとうのところは誰にもわからないから。
その前提があって、本作は初めて観る価値があると思う。一番いけないのは、本作の親子の現状と観る側の現状を比較して、ただ批判することだと思う。
誰しもが避けて通れない道であり、監督の意図は意図として、自分はどう考えるのか、を無意識に試されていることを忘れてはならない。
一回帰れて良かったなぁ…(泣)
介護タクシーの運転手に抱えられ、自宅へ入った事に気がついた瞬間漏れ聞こえた「あっ!あああ~」からの嗚咽に涙が出た。
私自身、仕事では認知症の患者と向き合っているが、あくまでも病院、病棟内の事であり、彼等が家で何を思い何をしていたのか?何にどんな思い入れがあるのか?等は分からない。
感情移入し過ぎると色々と障りがあるからだ。
作中ではコロナ禍前でお父さんもお見舞いに行けており、その頃はまだ家族が顔を見られる時期だった。
脳梗塞後はマヒ、認知症の悪化、延命選択しての胃瘻増設、胃瘻になっても誤嚥を起こし肺炎になってしまう。
酸素マスクもしなきゃならない。
恐らくは喀痰吸引も…
お父さんは「わしゃあこんな(胃瘻)はしたくないのぅ」と胃瘻で栄養を維持して延命するのはしたくない様子だった。
延命について未だに議論されているが、延命は出来てもそれが本人に取って必要な延命か?誰に取って必要な延命なのかで随分違ってしまう。
終盤コロナの時代に入り、リモート面会になるが直接面会を許される時点で長くないことが分かり切ない。
99歳のお父さんが100歳を迎える前にお母さんは逝ってしまう…。
広島市長からお祝いの五万円を手にハンバーグを食べに行くお父さん、全部食べてて100歳の歳を感じさせないのが凄い。
でも一緒に行かんか…との願いは叶わなかった。
認知症になったお母さんとお父さんの掛け合いも口ゲンカも、もう見られない…その寂しさは画面だけでは知ることは出来ないのだ。
元気なお父さんは120歳まで生きてほしい
お母さんとこ行くのはまだ早い
監督はその時までどうするんだろう?その辺も気になる
3作目出来るなら、そこら辺も“よろしくお願いします”
娘さんだからこそ
本物のドキュメンタリーですね。
初演も拝見してとても参考になったので
池袋で、続編楽しみにしてました。
もう、身内の様な感覚で見てました。
お父様100歳おめでとう🎊㊗️ございます
わたしは、お父様の生き様映画かと思っております☆彡
【人生最終章での、夫婦愛の究極の姿を描いたドキュメンタリー作品。老老介護、認知症など重いテーマを扱いながら、深い感動に包まれる作品。】
ー 当たり前だが、人間には寿命がある。だが、それが尽き掛けた時、傍に大切な人がいれば、それは安心だろう。本望だろうと思う。-
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・一作目は、監督の明るい母、文子さんに焦点を当てた作品だった。
だが、今作は読書家で、スーパー愛妻家でもある父、良則さんに焦点を当てている。
残念ながら、文子さんの認知症が進んでしまい、入院期間が長かったからである。
・驚いたのは、前作では余り家事をしなかった良則さんが、妻の病状が悪くなっていくにつれ、自分で一通りの家事をする姿である。
齢、90歳を超えつつも、手で洗濯をし、遠きスーパーへ買い物に出かける姿。
そして、常に漂わせる、ユーモアと素敵な笑顔。
・更に驚いたのは、文子さんの病状が更に進み、長期入院となった後、毎日一時間掛けて病院へ通い、妻に話しかける姿である。
そして、自分まで倒れてはいけない・・、という想いからか、98歳!で、筋トレまで始めるのである。
ー あの行動は、ナカナカ出来るものではない。尊崇の念さえ、覚える。-
・旺盛な食欲を保ち、且つ妻を想う気持ち・・。
ー 同じ、男として尊敬に値するどころか、”参りました‥”と言う気持ちで、スクリーンを観てしまう。-
<目を閉じた、妻に掛けた”長い間、有難う・・。”という言葉の重みは、このご夫婦の究極の愛を観ている側にとっては、心に響く。
いつの間にやら、涙が出ている・・。
人生の大先輩のお二人の生き様は、見事の一言であると思います。>
<2022年6月5日 刈谷日劇にて鑑賞>
単なる家族の記録ではなく、「今、ここ」を切り取った一作。
2018年に公開された信友直子監督『ぼけますから、よろしくお願いします。』の続編。前作は未見なのですが、信友監督の母親が認知症を患う前の日常風景から、映画として撮影を本格的に行うようになった過程、そして前作以降にどのような状況になったのを丹念に綴っていて、本作だけでも十分、監督の家族との日常生活を体験させてもらいました。
映画作品として制作するという方向性を定める以前から、これだけ家族の映像を記録し続けていたことに驚かされました。たとえばタイトルが登場する際に流れていた映像は、この時のために撮っていたとしか思えないような尺の撮り方、構図です。また前作がどのような反響だったのか、という、作品を舞台裏から見るような視点も盛り込まれています。
本作を撮影し始めた当初には予想もしていなかった、新型コロナウイルスの蔓延という状況は、認知症に向き合いつつも支え合っていた老夫婦にも大きな影響を及ぼします。世界の多くの人々が同じような状況に苛まれているだけに、その苦しみ、やるせなさは胸に突き刺さってきます。「まさか、このタイミングで…」と思わずにはいられませんでした。
たまたま監督の舞台挨拶がある回に鑑賞したので、上映後に監督から本作についての解説があったのですが、元々ご両親は互いの趣味に没頭する性格で、母親の認知症が明らかになるまでは割と互いの領域には立ち入らない関係だった、とか、興味深い話を伺いました。
ハンバーグを頬張り、筋トレするお父さん、素敵!
予告編だけで泣いてしまっていたので、まさか、本編を、見ようとは思ってなかった。いずれ出会うであろう老いや死に、直面する勇気もなかったので。。
で、見終わったあとは、悲しいながらも、とても温かい気持ちになった。老いも死も、日常生活の一部分で、淡々と受け入れつつ、感謝しつつ、それ以上でもそれ以下でもないのだなと思いました。
信友家のインテリアも懐かしい!すりガラスの玄関扉、二層式洗濯機、こけしの並ぶタンス、俳句?だか短歌がかかれた長細いカレンダー、花柄のお鍋^ ^
涙なしにはみれません
前作から見させて頂き、今回も涙が沢山流しました。お母さんの認知症を発症される前のお元気だった頃の映像も流れ家族の幸せとはと改めて深く考えさせられました。
年齢を問わず見ていただきたい映画です。
考えさせられました
四回泣きました。
こんな夫婦もいるんだな〰️。羨ましくも思えたが、一人で気楽にやっている母親を考えると、人それぞれかな〰️とも。
認知症、脳梗塞、寝たきりになったら僕はどうするか…。選択肢として安楽死も欲しいかな…(今の日本では…)
理想的な夫婦のかたち
お父さんは本当に尊敬します。
ネガティブな事は言わず、いつも笑顔で前向き。
昔の男だから、家事などしたこともなかったろうに、お母さんが出来ないなら自分がやればいい、と当たり前にこなす。
周りの人達への感謝を忘れず、出来る限り自分でやる。年長者だからとアゴで使うような事は決してしない。そんな人いっぱいいるのに。
手術の時ですら、自分で歩く。車椅子を使っても誰も文句など言わないだろうに。
観ているとほとんど地面しか見えていないようなのに毎日、片道1時間かけて病院に通う。
病室に入り、声をかけながら、すっと手を握る。
ええ女房もろたと言っていたけど、ええ旦那もろたとも言える。
男と女が、夫と妻になり、父と母になる。60年という年月は伊達じゃない。
スーパーからの帰り道、両手に袋を下げて休憩している時、手を貸したいだろうけど、カメラを回し続けたところは、娘とディレクターのせめぎ合いがあっただろうな。
何度も観たいと思ったし、多くの人に観てもらいたいとも思う。
そして普段何もしない夫は、この映画で学ぶべしだと思った。
久々にいい映画を観た
久々にいい映画を観たなあというのが
見終わった時の感想でした。
「健やかなるときも、病めるときも、
喜びのときも、悲しみのときも、
富めるときも、貧しいときも、
これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、
真心を尽くすことを誓いますか。」
泰然として家事を行ったり
前向きな言葉でお母さんを励まし続けたりする
お父さんの姿を見て
教会で誓うこの言葉を思い出した。
これを体現しているお父さんはすごい。
私もお父さんみたいに命ある限り真心を尽くせるだろうか。
どんな風に生きていきたいか
どんな風に老いていきたいか
どんな風に家族との絆を結んでいきたいかなど
愛が溢れる信友家の姿から
自分のこれからの生き方について
考える機会をいただいた映画でした。
監督のご両親大好きです
ユーモアや愛嬌があり、とても素敵なご両親です。
お父さん、お母さん、娘さん、お互いを想う愛情が溢れていて、うらやましいなと思うほど。
悲しい涙と温かい涙でずっと泣いてしまいました。
また見返して、監督のお父さんとお母さんに会いたいです。
少し離れる
家族3人とも、自分を少し離れたところから見られる視点を持っているのがわかる。
監督はもちろん、父も願いは願いとして果たされなくてもそれはそれ、100歳にもう一回なりたい!というユーモア、達観というものだ。
母もタイトル通り、ぼけますから、よろしく。しかし、病気が進んでくると辛くなって、、
これを撮れる、見せるのがこの映画の凄いところ。
この老い方を学びたい。
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