恋は光のレビュー・感想・評価
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西野七瀬のベストアクト
これは好き!この鑑賞後感は「恋だなっ!この映画に恋しちゃったんだなっ!」
恋とは何か?とはありふれたテーマで、何度もこういう作品を見てきたけども。情報量は多いのに、説明セリフ過多になってないのが素晴らしい。
たとえば神尾楓珠と平祐奈の出会いのシーンの会話は聴かせない。平祐奈が長い手紙を受け取ったその中身を全てははっきり見せない。余白としておいて欲しいところ、想像したいところはちゃんと余白。
加えて演出面もとても優れている。フード理論ではないけども、食べてるもの、飲んでるもの、飲んでるときに食べるもの。登場人物の立ち位置を暗に示すチョイスを見事にしている。
独自の文体があること。これは前作からも感じた。坂元裕二脚本を思わせる。リアリティーラインギリギリの浮世離れした語尾だからこそ感じさせるリアリティー。
西野七瀬のベストアクトではないだろうか。伊東蒼ちゃんも良かった。そこでサラッと異性愛に限定しない裾野の広さを感じた。
登場人物みんなが愛おしいが、強いて言うなら馬場ふみかは救われてないような…(笑)救われなくていいんですけども。
勝手に涙腺崩壊
台詞が面白いんですよ。
理屈っぽいし文章みたいな台詞なんだけど、言いそうだなってキャラに役作りしてくれてるから、違和感が無いんです。
そんな感じで、楽しみながら観ていたの。
中盤の東雲家の縁側でのシーン。
北代が西条に対する思いの丈を東雲に打ち明けるんです。
ここでね、この映画とは直接関係は無いんだけど、バックナンバーさんの『幸せ』が私の脳内で流れ出しちゃったの。
曲の説明はしません、歌詞書いたら叱られそうだし。
こうなると大変ですよ、北代が登場する度に頭の中で『幸せ』が流れて涙腺を刺激するんです。
髪型が違うだけでも切なくなっちゃう。
東雲には悪いけど、完全に北代を応援しながら、のめり込んで観ました。
ラストは涙腺崩壊。
今後、バックナンバーさんの『幸せ』を聴いたら、西野七瀬さんの顔が思い浮かんできそうです。
私の脳内妄想(?)を割り引いても、面白い映画だと思います。
原作を愛しているほど辛いが、全体的には、やっぱり面白い
(東方不敗)恋愛マスターと囃される秋★枝さんが原作の漫画の実写化映画。
全体的には面白くまとまってて、実写版で稀に見る原作軽視な感じはありませんでした。東雲嬢の余裕の無さと、宿木嬢の扱いの悪さを除けば、キャラの再現度は全体に高めに感じます。特に北代。西条に合わせたコミカルな言い回しはあまりなかったものの、きちんと北代が乗り移ってて、北代の言葉で原作にはなかっただろう言い回しをしていて素直に驚きました。
ただ、原作愛が強ければ強いほど見ていて辛い部分もあります。尺の都合で宿木嬢の人柄や狡賢さが活かせてなかったですし、北代の究極の事なかれ主義、故の口の堅さも守られてなかったですし(原作では、仄めかすけど「気になるならセンセに直接聞きなよ」で一貫してました)。
東雲嬢が光るタイミングと宿木嬢がハニートラップを仕掛けるタイミングが原作と逆なせいで、東雲嬢が光ったタイミングで西条が怯む事がなかったです。流れとしては自然だったので悪くないのですが、それがきっかけで光の正体と自分の感情について更に疑念が深まるところなので、やっぱり、ちゃんと東雲嬢の光に恐れ慄いて欲しかった。
北代と宿木嬢がバチバチしすぎてて、ここも見てて辛かったです(原作では北代が究極に事なかれ主義なので、宿木嬢を牽制しつつも、二人の間を取り持つ役になってます)。尺の都合で宿木嬢に割ける時間が無かった以上、仕方のない気もしますが…
東雲嬢について、全体に緊張していて、原作でみられる純朴でロマンチストできらきらと夢見がちにも見える表情があまり見られなかったのが寂しかったり。でも感受性の強い変わった子にちゃんとなっていたので、悪くないです。10点。
西条も西条で、あの口調と表情のままに、実にコミカルな話しぶりをするのですが(焼豚卵丼研究会、略してやきーぶとか、曝書がボンッ!ってなりそうとか、我視可視恋愛光線とか)、それが活きていなかったのがちょっぴり寂しかったり。あと、東雲さん、と呼んでいたのもBADです(東雲嬢、が正しいし、なんなら北代も東雲嬢がいないとこでそう呼んだことがある)。ただ、原作とは違う角度で人柄の掘り下げがされたように思うので、そこは二重丸◎です。10点。
央を登場させたのは意外…というか、央抜きには成立しない話ではあるのですが、尺の都合で登場しないことをとても危惧していたのです。それは無かったのでとても安心しましたし、その割にかなり思い切って端折っていて、要点だけきちんと抜き出せていたので良かったです。10点。
繰り返すようですが、全体には面白かったと思います。ただただ私が原作が好きすぎて、「そこは違うじゃん!!」って一人で勝手に辛くなってるのです。しかし、こういう解釈のすれ違いがちらほら見られるので、原作ファンの方はある程度覚悟したほうが良いのかもしれません。
「恋の光」ではなく「恋は光」というタイトルの奥深さ
「恋する女性は輝いて見える」ということを、実際に映像で見せてしまっているところが面白い。劇中、輝いて見えるのは女性だけで、男性は輝かないが、それはそうだろうと、何となく納得できる。男の場合、心よりも下半身の欲望の方が先走ってしまい、「キラキラ」というよりも「ギラギラ」してしまうからではないだろうか?
それはともかく、主人公を取り巻く3人の女性を演じる女優陣が、皆、それぞれの個性を発揮していて、今まで見たことがないほど魅力的である。これは、女優陣の好演もさることながら、キャラクターの造形そのものが魅力的であるからだろう。
主人公は、さんざん恋についての考察を重ねたあげく、結局、最も当たり前な結論に到達するが、それは、輝いて見える女性ではなく、輝いていると感じられる女性を選ぶということでもあった。そこには、恋は理屈ではなく気持ちであり、人は見た目ではなく心だという、奥の深いメッセージを読み取ることができるのである。
なんか自然じゃ無いんだよね‼️❓
#45 恋とは何か
をひたすら全編に渡って問う映画。
たまたま原作の1、2巻を昨晩読んだせいで途中までどういう話かわかっていたが、後半は怒涛の展開となり楽しめた。
それにしてもセリフのある男性は主役の神尾楓珠クンしかほぼおらず、モテない役なのにモテまくってるのが面白い。
そして北代さんと身長があまり変わらないのに手を繋いだときにめっちゃ手が大きくて声が低いのもモテ要素。
岡山の素敵な風景が全編に渡って流れるのも私的にプラスポイント。
唯一のマイナス点は北代役と宿木役の女の子が似てて、当初見分けがつかなかったところ。
(2人をよく知ってる人から見たら全然違うんだろうけど)
それ以外は映画としてとっても◎な映画です。
タイトルなし(ネタバレ)
西野七瀬ファンの友人が試写会当てたので一足先に原作を読まずに鑑賞しました。
西野さんの演技は初めて拝見しました
監督に素で話してみようかと言われ、普段通りの喋り方みたいです。
皆さんがおっしゃっている通り神尾さんはイケメンを封印していて俳優さんはすごいと思いました
平さんとてもかわいくて原作だと神尾さんとくっつくけど映画では違います
西野さんと平さんの役が変わっても面白そうだなと思いました
馬場さんの演じた役は原作ではとてもいいキャラなのに映画がだと時間の問題なのか良さが全て出せてなかったのが残念!
ですが馬場さんなので憎めない役です!
そしてこの映画の鍵を握る伊東さん
なんだあの透明感とみずみずしさは…!
これからのご活躍に期待!
伊東さんの先輩役の女優さんも美人でスタイル良くて気になる!
映画鑑賞後、原作を読みました
原作と違う終わり方なので原作のオチに納得されていない方は良い終わり方だと思います笑
東西南北それぞれの個性が響き合う
思いを伝えるシーンは、どれも美しくて泣けてきます。
恋する心は尊く美しい。ネガティブな感情ですらエネルギーに満ちている。
漫画原作なので、頭の良い二人の考察がアップテンポで繰り広げられる映画をイメージしていましたが、ちょっと思っていたノリとは違っていました。
上手く言えませんが、浮世離れしたキャラクターがデフォルメされることなく、地に足がついている感じ。
とくに東雲さんが存在していてすごい。
むちゃくちゃ可愛くて真っ直ぐで、好きにならずにはいられません。
それが証拠に女子同士も、不思議な距離感で繋がっていきます。
本人たちは至って真面目で、恋について持論を展開しますが、面白い着眼点に「なるほどなぁ。」と感心します。
恋とはなんぞや?
人を好きになるメカニズムの分析から始まるのですが、
相反する部分に気づいたり(似ているから好き/違うから好き)
恋するが故のネガティブな側面を知ったり(思いが強くて苦しくなったり、嫉妬からくる怒りや悲しみ)
そして恋の定義についても、恋愛感情だけにとどまらない恋の多様性に気づいていきます。
そんな考察を重ねるうちに、どんどんお互いの距離が近くなり、恋する心を体感していく過程にキュンキュンしちゃいました。
面白い着眼点(引き出し)を沢山持っているから、目の前の相手を肯定していける。
嫌な女の行動も、本能や動物行動学的に肯定しちゃう。
ようは、少し角度を変えて見れば自分とは異なる人の存在も認めることができるのです。
(ファーストシーンも、ひどい出来事のはずなのに描き方を変えているから非常に美しい)
考え方や捉え方の違いは、むしろ新しい発見に繋がる。
そして、自分と向き合ってくれる相手がいる喜び。
対話を重ねてコミニュケーションを取るうちに、4人はお互いに影響を与え合い、今まで知らなかった感情に気づいたり、今まで諦めて蓋をしていた気持ちに向き合ったり…それぞれが成長していく物語でした。
追記:校正って、ひどく上から目線で嫌な作業だと思っていました。
人の書いた文章に上から赤で修正していくなんて。
でも本当は、書かれた文章をしっかり読みとって理解した上で、他の人が読みやすいように、書き手と読み手の橋渡しをする作業だったのですね。
人が書いた文章の橋渡しをしていた西条が…ネタバレ自粛
真摯な姿にグッときます。
北代よ……
……から始まる西条と北代の会話が最高だった。
理屈っぽくて堅物まるで明治時代の学生みたいな西条。
思わず吹き出しそうになるのをこらえながらイケメンオーラを消した神尾楓珠さんの演技を堪能。
近頃ブレイク中の彼の振り幅に拍手でーーす!
そして北代がさっぱりしてて誰にでも分け隔てない感じがキュンでした。こんな友達がそばにいたら西条みたいに相談しちゃうよね。
恋してる人がキラキラ光って見える特異体質という設定が漫画なんだけど…
まるで日本近代の純文学を読破したような感覚になるから年齢を問わず楽しめそう。笑
まっ、西野七瀬さん・平祐奈さん・馬場ふみかさん…誰と恋しても最高ですよね〜
大学生姿がめちゃ可愛かった。
私も彼女たちの青春に加えてもらいたいし、一緒に大学生活送ってみたい!
…にしても小林啓一監督は只者じゃない気がする。
キャストそれぞれの魅力を映し出す画がとにかく美しい!!
公開したらまた観に行きたい。
2人の会話が聞きたいから。
理屈っぽい
恋の定義を考える新感覚会話劇
試写会で観てきた。始まる前に神尾さんと西野さんの2人から試写会の観客向けにコメントがあって感動。
最初、登場人物たちがみんなどこか変わっていて、なかなか入り込めないなと思ったけど、観ていくうちにそれぞれの想いとか抱えてきた背景とかが見えてきて、観終わる頃には不器用ながら恋に向き合おうとする登場人物たちが愛おしく思える、恋愛映画なんだけど、なんだか心が温まる不思議な映画だった。
盛り上がりにはちょっと欠けるので見応えがあるとは言えないけど、鑑賞後感がとても良かった、大満足。
神尾楓珠さんの独特な感性を持つ理詰め系陰キャ男子っぷりは見事だったし、なんと言っても西野七瀬さんの透明感は眼福以外のなにものでもなかった。あと、ちょっとだけ出てきてた伊東蒼ちゃん、いつも影のある役が多いけど今回は明るいキーパーソンとなる中学生役やってた、かわいかった。
恋する人が光って見える世界、ちょっとだけ体験してみたいなって思った。
恋とは
恋とは何か…?意外な普遍性と女性同士の連帯も面白い
面白くて深い。無骨なんだけど芯が固くて飽きが来ない。恋をしていることに確かな喜びを感じられる良作。
『殺さない彼と死なない彼女』が好きだったので、最速試写で観れて良かった。前作が丸いとしたら、こちらはカクカクシカジカ。哲学のような輪廻をクルクルと回りながらも、実は普遍的に起きていることなのかもしれないと思ったり。概念として話は進んでいても、そこに愛らしさが滲み、会話劇としての魅力が引き立っている。
また、画角も非常に面白い。物語が奥でも動いており、個々のキャラクターが常に息を宿している。これって意外と難しい気がするし、そこがまたなんか可愛らしい。また、恋の話ではあるが、人と関わりあうから絡まるのであって、難しさが次第に剥がれていく。高いところの議論ではなく、"良くある"部分の延長線なのだ。
加えて、女性同士の連帯も面白い。別に嫌いでもないけど、嫌な部分を露骨に出すわけでもない。同じ人を巡っているのに、嫌悪感が臭わない。そのバランスを上手く取りつつ、現代的な空気を出していく。監督自身もそのバランス感覚が長けているのだと感じる。
主演は神尾楓珠さん。文字を起こしたような語り口で、イケメンを封印しているが、実際そうなのではないかと感じるくらいハマっている。まどろっこしい雰囲気が、普段からそうなのではないかと感じる。
女優陣も見逃せない。西野七瀬さんは監督曰く「普通の中に華を持った人」をキャスティングしたという様に、面倒な西条の良き理解者であり、その中で心が揺れる感じが何とも良い。平祐奈さんは、随分と大人になった印象。文学女子と可憐さが説得力となり、恋の定義に奔走する姿がハマっている。馬場ふみかさんもクールなんだけど少し自分に迷いがある感じがたまらない。
そしてもう一人、伊東蒼さんは圧巻。今回は探さないし轢かれないから安心して観れる(笑)。しかしながら、作品のパートをきっちり自身の色に染めるのは流石の一言。また違った雰囲気が魅力的だ。
自分もようやく恋が走り出した。それもあってか、自分にしては純粋に観れた気がする。また、愛らしいキャラクター像はもう一度味わいたいところ。公開は6月。リピしてみたい。
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