恋は光のレビュー・感想・評価
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恋の定義を考える新感覚会話劇
試写会で観てきた。始まる前に神尾さんと西野さんの2人から試写会の観客向けにコメントがあって感動。
最初、登場人物たちがみんなどこか変わっていて、なかなか入り込めないなと思ったけど、観ていくうちにそれぞれの想いとか抱えてきた背景とかが見えてきて、観終わる頃には不器用ながら恋に向き合おうとする登場人物たちが愛おしく思える、恋愛映画なんだけど、なんだか心が温まる不思議な映画だった。
盛り上がりにはちょっと欠けるので見応えがあるとは言えないけど、鑑賞後感がとても良かった、大満足。
神尾楓珠さんの独特な感性を持つ理詰め系陰キャ男子っぷりは見事だったし、なんと言っても西野七瀬さんの透明感は眼福以外のなにものでもなかった。あと、ちょっとだけ出てきてた伊東蒼ちゃん、いつも影のある役が多いけど今回は明るいキーパーソンとなる中学生役やってた、かわいかった。
恋する人が光って見える世界、ちょっとだけ体験してみたいなって思った。
恋とは
恋とは何か?について考えさせられます。「ある感情」に現れる「光」の正体とは?文学的でSFチックな不思議な魅力にあふれた作品でした。沢山の会話に手書きの交換日記など、SNSなどでいつでも繋がれる今ドキの大学生にしては少しズレたキャラ達のコミュニケーション方法が特に良かったです。登場人物全員が幸せになって欲しい!
思わずクスッと笑える会話劇
恋とは何か。と恋の定義について考える映画でお堅くて見づらい映画かと思っていましたが、そんなことはなく思わずクスッと笑ってしまう場面が要所要所にありとても見ていて楽しい映画でした。
恋とは何か…?意外な普遍性と女性同士の連帯も面白い
面白くて深い。無骨なんだけど芯が固くて飽きが来ない。恋をしていることに確かな喜びを感じられる良作。
『殺さない彼と死なない彼女』が好きだったので、最速試写で観れて良かった。前作が丸いとしたら、こちらはカクカクシカジカ。哲学のような輪廻をクルクルと回りながらも、実は普遍的に起きていることなのかもしれないと思ったり。概念として話は進んでいても、そこに愛らしさが滲み、会話劇としての魅力が引き立っている。
また、画角も非常に面白い。物語が奥でも動いており、個々のキャラクターが常に息を宿している。これって意外と難しい気がするし、そこがまたなんか可愛らしい。また、恋の話ではあるが、人と関わりあうから絡まるのであって、難しさが次第に剥がれていく。高いところの議論ではなく、"良くある"部分の延長線なのだ。
加えて、女性同士の連帯も面白い。別に嫌いでもないけど、嫌な部分を露骨に出すわけでもない。同じ人を巡っているのに、嫌悪感が臭わない。そのバランスを上手く取りつつ、現代的な空気を出していく。監督自身もそのバランス感覚が長けているのだと感じる。
主演は神尾楓珠さん。文字を起こしたような語り口で、イケメンを封印しているが、実際そうなのではないかと感じるくらいハマっている。まどろっこしい雰囲気が、普段からそうなのではないかと感じる。
女優陣も見逃せない。西野七瀬さんは監督曰く「普通の中に華を持った人」をキャスティングしたという様に、面倒な西条の良き理解者であり、その中で心が揺れる感じが何とも良い。平祐奈さんは、随分と大人になった印象。文学女子と可憐さが説得力となり、恋の定義に奔走する姿がハマっている。馬場ふみかさんもクールなんだけど少し自分に迷いがある感じがたまらない。
そしてもう一人、伊東蒼さんは圧巻。今回は探さないし轢かれないから安心して観れる(笑)。しかしながら、作品のパートをきっちり自身の色に染めるのは流石の一言。また違った雰囲気が魅力的だ。
自分もようやく恋が走り出した。それもあってか、自分にしては純粋に観れた気がする。また、愛らしいキャラクター像はもう一度味わいたいところ。公開は6月。リピしてみたい。
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