「クロエ作品の中では悪くない」シャドウ・イン・クラウド Nightwalkerさんの映画レビュー(感想・評価)
クロエ作品の中では悪くない
観るに当たっては第二次世界大戦時にイギリスで編成された女性の空軍組織WAAF(Women's Auxiliary Air Force)について知っておく必要がある。
WAAFは実戦闘ではなく後方支援が主だったようだが戦場は男社会という事もあり女性に対する差別や侮蔑も酷かったようだ。
『シャドウ・イン・クラウド』はそんなWAAFに所属する主人公ギャレットが男性社会の中で逞しく戦っていく姿を描きながら戦時を生きた女性達への女性讃歌になっている。
つまり敵のグレムリンや日本軍や仲間の男性兵士も強い女性を引き立てるための添え物でしかない。
ラストのバトルシーンが正に象徴的。
グレムリン=キモい、やや強い
日本空軍(零戦)=早い、強い
仲間の男性兵士=下品、バカ、弱い
という感じなので強い女性……というかクロエ・グレース・モレッツを観る映画になっている。
80分近い尺の7割がクロエとたまにグレムリンしか映ってない(男は通信の音声のみ)シーンなのも割り切っている。
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