「叩きのめすべきは、グレムリンではなく暴力夫では?」シャドウ・イン・クラウド tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
叩きのめすべきは、グレムリンではなく暴力夫では?
前半の狭い銃座内での一人芝居から、後半の怒涛のアクションのつるべ打ちに至るまで、クロエ・グレース・モレッツを堪能できる一編。翼にぶら下がって移動したり、背面飛行で墜落を回避したり、グレムリンとタイマンを張ったりと、まさにやりたい放題の大活躍だが、そのサービス精神が嬉しい。
言いたいことがあるとすれば、戦争で活躍した女性たちに対する称賛と、「母は強し」ということだろうが、そんなことを真剣に考えるような映画でもない。
それにしても、グレムリンが出てこなくてもストーリーは成り立ったと思うのだが、零戦の襲撃だけでは、試練が足りなかったということか?あるいは、赤ん坊に対するあれだけの執着としつこさから察するに、グレムリンは、暴力夫のメタファーということなのだろうか?
いずれにしても、あれだけの身体能力と戦闘能力を身に付けているのであれば、どんな暴力夫でも、いともたやすく叩きのめすことができると思えるのだが・・・
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