「観てよかった」屋根裏のラジャー フジヤマさんの映画レビュー(感想・評価)
観てよかった
ちょうど、前作の「メアリと魔女の花」を家族がテレビ録画していて、それを冒頭のさわりだけ見ていたところでした。正直、冒頭だけで難点が見えてきて、最後まで観るのが難しいかもという印象だったんですが、今作「ラジャー~」はなかなか評判が良いので、思い切って観てきました。
好みじゃないと2時間座るのがかなり厳しかったりするんですが、行ってよかったです。冒頭から引き込まれて、大人でもとても楽しめました。
前作(まださわりの視聴で申し訳ないですが)で感じた難点、キャラクターが作り込まれてなくて、絵が素晴らしいのに全く世界に入り込めなかったのが、今作ではキャラクターが作画含めてとてもイキイキしていて、冒頭からホッとしました。終盤までラジャーもアマンダも輝いてました。アマンダが主人公かと思いきやラジャーの方だったんですね。アマンダの途中退場に少し驚きました。
全て流れもまとまりも良くて感動したんですが個人的に最後だけちょっと引っかかったのが、終盤で母のリジーが、イマジナリーが見えだしたり、敵の男Mr.バンティングが娘の病室で不審極まりない言動をしてたり、昏睡状態だった娘が目覚めて苦しんだり、色々起こっている時にリジーのリアクションがいまいち弱かったところです。なんかぼやけた動きだったなぁと。昏睡の娘が目覚めたのでも結構な事なのに、不審な男が病室にいるなんて、アメリカ(かな?)だったら即通報レベルだと思うんですが、なんか頼りなくてはっきりしない大人にみえて。
ついでに、犬のキャラクターがとても良かったので、名前の「冷蔵庫」ももうひとひねりしても良いんじゃないかと思いました。海外を意識して、英語だったら「フリッジ」とかで日本語のゴロより名前っぽくおさまるとか、そんな都合だったのかな?