劇場版ラジエーションハウスのレビュー・感想・評価
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なんとかならないだろうか
もうやめませんか?
高嶋政宏演じる院長みたいなキャラクター設定は。
ドラマ性を持たせて盛り上げるために、主人公がケツをまくる相手として〝組織の壁〟を描くことに異論はありません。でも、コロナ禍や企業の不祥事対応のお粗末さ(判断の遅さやアベノマスクみたいな辻褄合わせの拙速な愚策など)をほとんどの国民が経験値として知っている中、あんなことを言うトップはあり得ません。どうせ壁を作るなら、チンケなひとりの人物ではなくて、もっと複層的に絡み合う組織や官僚の壁を描いて欲しかった。
素人の私でも、もし院長の立場にいたなら、これくらいは考えます。
①まずは感染症の情報、第一報を厚労省や学会の感染症関連トップの幹部に伝える。
②それらからの指示を待つ一方で、自らはお役所からの指示の遅れを想定し(たぶん期待よりは遅い)、他の複数の病院へ連絡を取り、現時点での応援要員(医師、看護師、技師など)や資材がどれくらい確保できるのか、交通手段は確保できるのか。
それらを院内で潰し込み、リスト化する。
そして、派遣チームを3つくらい準備しておく。
もちろん、自病院の患者に最低限の医療を施せることを前提に、内外から確保したメンバーの中から組成することになります。例えば…
多少、人員・物資とも不足はあっても即対応可能なA、人あるいは資材が調達でき次第いけるチームB、時間差は生じるが、それなりに万全な後続部隊C
③厚労省からの指示があれば、②で用意したものとの整合性を確認したうえで派遣。厚労省からの指示が遅ければ、チームAを見切り発車させる。
情報を一番先に得た医療機関のトップが、何も具体的に動かないことこそが一番やってはいけないことだし、後々もっとも批判されることになるはずです。
古いドラマで見たことのあるような、ひとりの患者を巡る判断で確執が浮き彫りになる、そんなレベル感の院長発言でした。
ストーリー全体からすれば、割と瑣末な失点なのですが、これで他のすべてまでが、なんだか軽く見えてしまい、どうにも不出来な感じの残る映画となってしまいました。
とても残念です。
いたのか五十嵐!
ドラマ未鑑賞、というか存在すら知りませんでした。窪田正孝が主演ということで興味本位で劇場に足を運びましたが、祝日ということもあってか、かなり人が多くて驚き。10歳くらいの子どもが2人だけで見に来ていたり、カップルや老夫婦なども居て幅広い世代に人気なドラマなんだなと実感。鑑賞してみるとわかったが、キャラクターの濃ゆさと医療ものなのに笑いがあるというところが人気の秘訣なんだろうなと思いました。
ただ、率直な感想を言うと微妙だった。
完全にドラマ向きの作品であり、劇場版といいながらもドラマのような構成で特別感がない。昨年末に公開された(私は今年見たが)、99.9と似たような感じ。せっかく大きなスクリーンで上映するわけだから、もっと脚本から演出までドラマ以上にしっかりこだわってほしい。劇場版としての落とし込みが足りなかったように思えました。
繋がりがない2つの話。ドラマでいえば3.4話分を一気に見ている感じ。これまた映画に感じないポイントのひとつ。欲張りすぎだ。結果的にどっちとも粗い作りになっていて疑問点だらけだし、ツッコミどころ満載。もしどうしても2つの話を1つの映画にしたかったのであれば、同時進行で話を進めるべきだった。2つの中身がかけ離れ過ぎて見るのが疲れる。そんなに長い尺では無いのに、かなり長く感じてしまった。
ただ、先程も言った人気の秘訣であろうポイントは素晴らしかった。個性豊かなキャラクター達。邦画好きなら数多くの名優にウキウキしてしまうに違いない。やはりいい演技をする遠藤憲一、浜野謙太、矢島智人、高嶋政宏、高橋克実のベテラン軍団。ストーリーは粗かったけど、豪華キャストで満足度は高め。キャスティングも非常に良くて、飽きはしませんでしたね。
笑いどころもちょくちょくあって、医療ものがあまり得意ではない私でも楽しむことが出来ました。後半部分に難アリですけど、前半はかなりいい感じ。ずっとシリアスな雰囲気ではなく、たまにコメディ要素が入ってくるのはありがたいし面白い。放射線技師の話だからって、あの演出は不気味で嫌だったけどね笑
やはり、ドラマからの劇場版のハードルは高い。
「コンフィデンスマンJP」「今日から俺は!!劇場版」「劇場版 きのう何食べた?」の凄さに改めて気付かされた今日でした。この映画を見に来た子ども二人。映画が始まる前に一瞬だけ様子を見に来たお父さんに「ポップコーンこぼさないようにね」と注意されていたのにも関わらず、映画終わったあとに思いっきし全部こぼしていて大笑いしていました。ユナイテッド・シネマのポップコーン、量多くて食べれないもんね笑
今は亡きトレンディドラマというものを思い出しました。カッコいいけどリアリティに欠けるお話です。
えらく懐かしい作風だと思いました。今は亡きトレンディドラマみたい。
ふた昔前、まだ20世紀だったころにテレビで放送していた、都会の立派なマンションに住む普通の会社員・OLが仕事や恋愛におしゃれしながら色々励んで実現するといった物語のことです。
ドラマは、とってもカッコ良かったのですが冷静に考えるとリアリティは全くなかったです。
今作も、とってもカッコ良かったのですが、以下同文・・・
ツッコミどころは山ほどあれど、
・産科医がいる地域基幹病院なのになぜ放射線技師が出張るんだ?産科医はどうした?
・ナイフ使って人質とって立てこもった人を擁護するのか?明確な犯罪だぞ?
・未知の病状が蔓延している島に防護服なしで飛び込むのは信じられない。
・自衛隊の先遣部隊がいるのに、なぜ民間病院の職員が乗り込むんだ?自衛隊に任せろ
・放射線技師の数多すぎない?暇持て余しているよ。
この5つは、はっきりおかしいと断言できるぞ(ほかにもいっぱいあるけどきりがない)。
カッコさえよければいいのかな。
付け加えるなら、トレンディドラマが1番得意だったのがフジテレビで、今作もフジテレビ作。
ドラマを現場で作っていた人が出世して映画製作の決定権を握るポジションに出世したのかなあ・・・
ドラマ未見の人間の感想です。
ドラマ視聴済みの方は別の見え方がするのかもしれません。
そこそこ医療系の知識にアンテナを張っていないと(未履修組は)混乱するかなぁ。
今年121本目(合計395本目/今月(2022年4月度)31本目)。
テレビ版もあるようですが、見ていないほうです。
映画のストーリーとしては、大きく分けて2部に分かれるかと思います。病院内で起きるできごとと「病院の外で」起きるできごととの2つですね。
医療系知識がないと「まるで何がなにか不明」ということは起きづらい一方、「脳と内臓などをつなぐカテーテル」等の知識は持っていないと説明がないので???な展開になってしまいます。
さらに、妙にマニアックな知識を要求されるのが「放射線技師」と「放射線医」の区別であり(日本では各種法律で区別されています)、この知識を持っていないとさらに「この2つはどう違うのか」ですら混乱します。実際、日本のリアル事情を見ても、看護師(准看護師)は「医師の指示を受けて」各種行為を行える扱いですが、それも形骸化している部分もあり、それらはもうどこもそうなってしまうので(厳密に法を順守すると、病院/診療所はまわらない状況と化する)、みかけに反して難易度はかなり高めです。
特に「ミステリーもの」「謎ときもの」ではないものの、結局のところ「病気の正体は何か」などの話をすると一瞬でネタバレであり、これらを初日から書くのもどうかなと思ったので、控えめに。
▼ 事前に知識を得ていると有利なもの
・ 上記の「放射線技師」と「放射線医」の違い
・ MRIやCTスキャンなど、これらの現場で用いられる技術の一般的な理解
採点は下記のようにしました。
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(減点0.3) この映画を「どこで区切るか」は考え方の差はあると思いますが、上記の通り「病院内でのできごと」と「病院外でのできごと」の2つに大きく分けるのがまぁ一般的かなと思います。
そこで「(正体不明の)病原菌がどうだの」という話が出てくるのですが、これらを管轄するのは保健所ですが、保健所の話は一切出てこず。さらに謎なことに、医療現場で最もメジャーな存在である「看護師」でさえ一切出てこないという謎の展開…。
まぁ、タイトル通り「放射線技師・医」をテーマにしたかったというのは理解はしますが、リアル日本において「看護師」が一切出てこないというのも珍妙な状況であり(助産師がでない、という指摘とは違う)、やや配慮は足りないかな…という気はします。
(減点なし/他事考慮) ラスト、エンディングのクレジット表示なのですが、背景の描写(映画のNGシーンか何かを集めたもの???)と同化して、文字がほとんど見えない部分があります。これもどうなのかなぁ…と思います(協力した方にとっては、ちゃんと表示してよ、という主張は成り立ちうるので)。
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それで良いんか?君たち、カッコ良いとは思うけど。ホンマにそれで良いんか?
などとなどとなどと。
いってしまえよー、とアオリ気分になっちまうよねー!なラスト。このままじゃ終われんがな。って事で、やっぱりキターw
壁壁壁としつこかったんで、壁で表現するのかと思ったら。水面に落ちる水滴で、溢れ出す心を表現。ルビコンです。川面に投げられた賽です。もう止めらない翼ちゃんw
冒頭の脚本のクササには逃げ出したくなります。2本分のドラマを一本にしました!なニコイチ建て付けも露骨です。こりゃダメかも、な匂いプンプンさせてますが、画が良いんです。撮影-照明は、江原祥ニさんと杉本崇さんのコンビで、明確にプロの本気が感じられる劇場映画クオリティ。これが救い。
とですよ。
一話目の泣かし方が反則です。コレにはやられました。もうね。隣近所から鼻啜り上げの音が聞こえて来ます。
後は、お約束の如き「お仕事物語りムネアツ・ワールド」全開で突っ走って、ラストの桟橋の抱擁。限界のクササから持ち直してホンワカ幸せ気分でお終いです。
期待値が低目だったのも幸いしたか、そこそこ楽しめましたが、もちろん細かいツッコミは無しが前提どす。
だって、なんか、よく分からん事ばっかし起きてますもん。DEデミオを、前突で、どうやったら前転させられるんw
4箇所ツボにハマる!
1箇所目、ミュージカル王子の山崎育三郎の膝付き王子様プロポーズシーン。
2箇所目、エンケンが犯人顔の寸劇シーン声出して笑った。
3箇所目、矢野聖人がリーダーシップに燃えてみんなをしきり、防護服をぬぐシーンでも1人だけ脱がず、海にドボンのシーン声出して笑った。
4箇所目、広瀬アリスから窪田正孝への告白からの、待っていていいですかと本田翼に対して抑え目の気持ちの伝え方をする窪田正孝に対しての本田翼からのキス、キュンキュンして泣けた!
キムラ緑子も好演。
お馴染みのレギュラー陣も好演で、仕事へのプロフェッショナルな向き合い方とか、友情とか、壁を超える勇気とか、感じるものが多々ありました。
いやー。素晴らしかった。
TVシリーズ特有の安定感と「普通感」。診療放射線技師の拡大解釈❗️イイんでないですかフィクション物語だから!
ワシ、テレビドラマは「仕事の後の義務感」が嫌でイヤで・・殆ど見てない。
当然このドラマも観てない。
窪田正孝、本田翼、広瀬アリスのキャラが立っている本作品。
まあ「診療放射線技師」「放射線科医師」の熱意は伝わってきた。
交通事故で意識不明の母の命と、お腹の子供の命。不条理に対するギリギリの「道理」への展開。
小さな子供の命と、放射線技師としての自立。
孤島での、正体不明の伝染病?らしきものと対峙する医師の孤軍奮闘。
意気に感じた仲間たち。
各テーマは普遍的な真っ当感が漂う。
普通の中の普通の作品。テレビドラマ特有の安定感。
妻を交通事故の結果失い欠けている夫の取り乱し、混乱、葛藤
それは、よくわかる、ワシも事故で身内亡くしているから
その「取り乱し具合」「飲酒運転者への怒りのベクトル」は痛い程よくわかる
人間、悲劇が突然訪れると、急に梯子外された状態だから、混乱して事実が受け止められなくなって
怒りのベクトルを向けたくなる・・・
結局は孤島へ医師を派遣する大病院の院長(高嶋政宏)はじめ医療チームの熱気は伝わる。
ただ、重要な「看護師」が出てこないのは不自然。
ちょっと守備範囲が広すぎな気がする、放射線技師、放射線科の医師。
実際はこの2つの専門職だけで対応できるわけがない。
窪田正孝は医師のライセンスも持つ放射線技師という現実離れ、浮世離れ感が半端ない。
「辞めた病院」ではなくて、実際は「保健所・厚生労働省」に連絡だよねとツッコミ入れたくなった。
ワシだったら、無機質な「本田翼」より、ある意味有機的な「広瀬アリス」の方選ぶけど・・
とジジイは思うのであった(単なるジジイの、昭和的な「好み」だけど・・何か⁇・・)
まあ「専門職の守備範囲」に目をつぶれば、極めて良作です。
でも、ひねくれ+スケベジジイにとっては「普通の作品」でした。
あと医師のライセンスはオールラウンドだから、なんかパーフェクト表記が誤解生む。
少し、無機質な感じがするのだが、気のせいかな‼️❓
ドラマは知らないのですが、映画の脚本は少し、詰め込みすぎで、なんだか事象を羅列してる印象が強くて、一つ一つが無理矢理完結してるような気がします。
それなのにメインの島の事柄がシンプルなんですが、無駄なセリフが多くて。
多くのキャストがなんだか順番にセリフを読んでいて、主役と本田翼と広瀬アリスだけで良くないなんて思うほどです。
だからか、放射線技師たちが主役なのでしょうがないですが、医学的にも無理矢理な気がしします。
多分、脚本さえ良ければ、良い作品になるんでしょうね、良い俳優の良い演技があるのにとても残念でした。
【”医は仁術也” 様々な”難壁”を乗り越え、放射線技師や医者が人命を救うために、日夜奮闘する姿を描いたヒューマンドラマ。今更ながらに、医療に従事している方々への尊崇の念を深めた作品である。】
ー 原作やドラマを見ていないので、ストーリーについて行けるかなあ、と思いながら劇場に行ったが杞憂であった。
クスリと笑えるシーンも随所に織り込みながら、沁みるシーンも多くって・・。-
◆感想
1.臨月の妻ナツキを定期診察のため、「甘春総合病院」へ車で連れて行くケイスケ(山崎育三郎)の車に酔っ払い運転の車が正面衝突するシーン。
- 冒頭の講義で及川教授(高橋克実)が、説明するトリアージ(最初に処置すべき患者を決める事)。問いだされてオタオタする新人、裕乃(広瀬アリス)の背後に現れた五十嵐(窪田正孝)の”状況によって、トリアージは変わる・・”と言う言葉が効いている。
ベテラン医師は酔っ払い運転をした愚かしき男から処置をする。内心、それはオカシイだろう・・、と思ったが医療の世界のトリアージについて学ぶ。刑法とは違うんだな・・。それに憤ったケイスケの取った行動。(そりゃ、そうだろう。私でも同じ事をするぞ)けれど、ベテラン技師小野寺(遠藤憲一)の機転で、ケイスケは犯人としては扱われず、無事に子供の出産を見届ける事が出来る。奥さんは残念だったが・・。-
2.初めての手術に臨む新人、裕乃。そしてオペが上手く終わりチーフ医師(和久井映見)が、彼女に掛けた労いの言葉。
- 成程、この映画は若い技師の成長物語でもあるのだね・・。-
3.アメリカ留学予定の杏(本田翼)の元に、母(原日出子)から、父危篤の連絡が入り、彼女は急遽、父の診療所に飛ぶ。
- 臨終間際に、父が彼女に言った言葉。そして、島民の多くが心配そうに父を見る姿。
”医は仁術である”と言う言葉を思い出す。立派なお父さんだったんだね。少し、沁みる。
で、ここで初めて五十嵐は杏の事が好きなんだ、と分かる。
けれど、最初から五十嵐は杏がアメリカに立つ日をカウントしていたなあ・・。-
4.杏を歓待してくれた島の叔母さん(キムラ緑子)の胸の痛みの原因を、踵のレントゲン写真から五十嵐が当てるシーンも、医学用語満載であるが、面白かった。
5.大型台風が襲った後の、杏がいた島で急に多数の島民が起こした原因不明の腹痛。”井戸水”が滴るシーンが頻繁に描かれていたので察しは付いたが(隣のご夫婦は小声で言っていた・・)医療映画で、こういう分かり易い見せ方も良いモノである。
- 何より、五十嵐が風評被害を案じる甘春総合病院院長(高嶋政宏)の反対を、職を辞する事で跳ね除け、島に向かうシーンが良い。そして、ラジエーションハウスの面白き同僚たちも職を辞して追って来て、島の桟橋に降り立つシーンは沁みたなあ。
そして、院長の計らいにより遣わされた医師達。技師が予め原因を推定し、医師が処置をする。そのプロセスが上手く描かれている。
6.ラストも、佳きシーンであった。
- 五十嵐と杏は、小さい頃からの仲良し何だね。-
<鑑賞中は、屡、目が潤み、そしてクスリと笑い、鑑賞後は大変爽やかな気持ちになった作品。
そして、今更ながらに、医療に従事している方々への尊崇の念を深めた作品である。>
逆立ちしたって人間は神様にはなれない
神奈川県にある甘春総合病院のラジエーションハウスで働く人達を題材にしたドラマの劇場版で、放射線科医の杏が離島で危篤になった父親の元に駆けつけて不在となる中で巻き起こる話。
台風が迫る離島に向かった杏…は置いといて、とりあえず初っ端からフリにフリ捲っている車の夫婦から話しはスタート。
まあ、そうなるよね。
話の持って行き方とか構成はTVドラマと同じだし、訴えかけて来るものも同じで悪くはないのだけれど、映画だしちょっと気合い入り過ぎちゃったかな?というか後輩君はいくらなんでもやり過ぎじゃね?からの超絶ご都合主義展開。
それが片付いていよいよ島パートになっても、ずっと強調されているから感染症もネタがバレバレだし、そもそも感染症はラジエーションハウスには不向きな題材じゃないかい?
半分コメディな作風だから、まあ何とか飲む込んで観られたし、結果面白くはあったけれど、やっぱりTVドラマ版観ていないとキャラクターとか相関も判らずイマイチ楽しめないかなという感じ。
結局のところ、TVドラマでもうちょい続けて欲しいかなと。
会心作 本田翼をもっと主演に使ってほしい!
医師達のチームワークが気持ち良かったです。まあ、途中で入るコメディはあり得ないですが。
この映画を観て一番思ったのは、本田翼さんの演技がとても良かったです。よく演技が下手だと言われるけど、華があり、感情移入しやすいです。近日上映の鋼の錬金術師も観たくなりました。
〈チームラジハ〉の結束力、情熱、健在!期待以上のおもしろさ
ドラマで2シーズン共演しているので、役者さんたちのチームワークバッチリ!
その和気あいあいとした空気感が、
〈チームラジハ〉の、作りモノっぽくない温かい雰囲気の根本になっている気がする
ラジハメンバーみんな、損得抜きで、真摯に、
命やその人が背負っている人生に向き合い、
お互いに信頼し、協力し合いながら、
全力で助けようとする…
いつ見ても、その情熱が清々しくて、
忘れてしまってたそんな気持ちを、
自分もちょっと思い出して、胸がジンと熱くなるような…
鑑賞後にそんなさわやかな感動が残ります
ストーリーの展開もうまくて、全く飽きさせない。
気付くと、減点するところが見つからないまま終わってる感じ。
胸キュンのラストシーンもよかったよねー
みんなの成長をもっと見ていたい!
あー、なんか、気持ちが若返る映画だった!
原作漫画もテレビも未視聴、でも面白かった!
多分面白そう〜と、何度も見た予告編だけで見に行きました!
八嶋さんとかはトリビアの泉を思い出したし、技師長さんはドクターXで見た医師を思い出して、警察官達をうまく誤魔化すための小芝居とか面白かったし、
和久井映見さんは久しぶりに見たけど貫禄のあるベテラン女医になってて、可愛い女の子のイメージだったのにこの年代の役どころか~、と感慨深く思い。
技師と医師の連携、島への派遣の是非、リアルな部分も漫画ならではの「そんなに都合よく行動出来るものなのかな〜?」という部分も含め、それでも見応えありました!
ただ最後、ヒロイン的な女医さん、海外留学捨てて島に残るの??せっかく海外での受け入れ体制あるのにこんなドタキャンする医師は今後大丈夫なんだろうか?もう海外行けないんじゃないかな?とやや最後に不安も残りましたが。。
脇を固める面々が安定していたのと、各々の患者達の深刻な状況があっても時折コミカルな演出を挟めるのも、重苦しくなりすぎず、良かったです。
「飲酒運転したやつなんか助けるな!」という被害者側の気持ちも分かるし、でも医療従事者としてはトリアージ順に助けなきゃいけない、という難しい状況も提示していて、今まで見たことないタイプの医療モノでした。
人は聴覚が最後に残る、というのは実際に体験したことがあるのでよく理解出来ました。目を開ける体力さえ無くても、こちらが呼びかける声には手を握り返して反応出来るんです。だから、自分ももし最期の際に意識は遠のいていても、声や音には反応していたいと思いました。
院長、常識は分かるけど経営者としてはカタブツでいるしか、やっぱり仕方ないかな。。?と思いきや、最後の英断はとても良かったです!現実の病院でどう対応出来るのかはおいといて、映画としては院長、やるじゃん!!と思いました(笑)
そうそう、技師長、ちょっとおちゃらけたキャラクターのフリして飲酒運転起こした患者に、現実を分からせるようにした行動にはあっぱれと思いました。
【映し出す映画】
“病の写真家”を描くドラマシリーズの集大成。遠隔でもその技術で病を映し出すチームの絆。“水”で心を映し出す映画の表現力。爆笑もあれば涙腺崩壊もあり感情渋滞。色んな要素が詰まった一本。
◆トリビア
○ロケ地は、甘美病院の外観が埼玉県指扇病院、ロビーが千葉県幕張国際研究センター、本作の舞台である美澄島は岡山県真鍋島。
○ドラマシリーズから主題歌はMAN WITH A MISSIONが勤めているが、原作漫画には連載時から同グループの「FLY AGAIN」が登場していた。
○ 八嶋智人はドラマシーズン1で物語のナレーションを担当。シーズン2をやる話もないまま最終話に田中福男という原作にないキャラでノリで登場、シーズン2でメンバー出演することになり、キャラの引き継ぎに苦労した。
〇広瀬裕乃を演じた広瀬アリスは、体調不良のため芸能活動を休止している。
〇整形外科医役の鈴木伸之は、1日にワンシーンだけ撮って帰ることが多く、現場で『ワンシーン侍』と呼ばれていた。
◆関連作品
○「ラジエーションハウス〜放射線科の診断レポート〜」('19)
ドラマシリーズ。平成最後で令和最初の月9となった。FOD配信中。
○「ラジエーションハウスII 〜放射線科の診断レポート〜」('21)
ドラマシリーズ第二弾。FOD配信中。
○「劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」('18)
医療モノのドラマ映画化。18年の邦画で興行収入第一位を記録。プライムビデオ配信中。
◆概要
テレビドラマ「ラジエーションハウス」の劇場版。
【原作】
横幕智裕、漫画・モリタイシによる同名コミック
【監督】
「マスカレード」シリーズ 鈴木雅之(テレビドラマ版では各シリーズチーフディレクター)
【出演】
窪田正孝、本田翼、広瀬アリス、浜野謙太、丸山智己、矢野聖人、鈴木伸之、山口紗弥加、遠藤憲一、山崎育三郎、若月佑美、高橋克実、キムラ緑子、八嶋智人、髙嶋政宏、浅野和之、和久井映見
【主題歌】
MAN WITH A MISSION『More Than Words』
【公開】2022年4月29日
【上映時間】115分
◆ストーリー
甘春総合病院の放射線技師・五十嵐唯織は、大好きな甘春杏がワシントン医大へ留学することになり落ち込んでいた。そんな唯織をラジエーションハウスの面々が元気づけようとする中、唯織に対し秘めた思いを抱える広瀬裕乃だけは、自身の進むべき道について悩んでいた。そんな折、離島で小さな診療所を営む杏の父・正一が危篤との連絡が入る。杏は父のもとへ駆けつけるが、ほどなくして正一は息を引き取ってしまう。父が気にかけていた患者のことが気になった杏は島に1日残ることにするが、そこへ大型台風と土砂崩れ、さらに未知の感染症が襲いかかる。杏が島で孤軍奮闘していることを知った唯織は、あることを決意する。
◆
◆以下ネタバレ
◆
◆脚本力
全体としては、2話分がギュッと詰め込まれ、うまく繋がっている印象。離島での感染症という映画らしいスケールの大きさ、意識のない患者と会話するという発想の豊かさ。これぞドラマを見てきたファンには大満足の内容。こと、“夫婦編”に関しては、放射線を通じて意識のない患者と通じ合えてしまう、技師が主役の本作ならではな発想。どうなるんだろうとシンプルに面白かったし、“雨”で繋がった夫婦の絆には涙腺崩壊だった。総じて見応えのある脚本になっていたと思う。
◆壁と水
その2話をうまく繋いでいたのが、全体に散りばめられたテーマ。冒頭で杏が五十嵐に感じていた壁は、災害後の72時間とも言葉が共通し、広瀬が語ったように、五十嵐が乗り越えられない杏への想いという意味にも転じられていた。蛇口から垂れるしずくは、ラジエーションチームが島に着く時、そしてラストの五十嵐と杏の2ショットでも落ち、まるで杏の心の動きそのもののよう。杏が1人、島で奮闘した台風時には水溜りが弾けるような表現もあり、不安な杏の心の対比としても表現されていたと思う。思えば“夫婦編”でも雨で夫婦の絆が表現されていた訳で、全体を水でまとめてしまう脚本力にはここでも驚く。また、映像表現という意味では、主要なシーンが写真のネガのように色返しされた冒頭から、そのシーンがまとめて繋げられたエンドロールと、終始をまとめるこちらも“病の写真家”を描く本作ならではな工夫も見えた。
◆キャラ
房バアの検査を電話越しに遠隔でやってしまうラジエーションチーム。遠隔で病を突き止める五十嵐は流石だったし、1人島に残り“誰かの世界一”になると、父の姿そのものにも見えた杏。独り立ちし成長した裕乃の姿もあれば、悠木は島でやけに気負う過去になかった一面も。軒下と田中は常にコントだったし笑、連行される小野寺も最高。鏑木副院長の拉致が配信されてしまうオマケ付き。各キャラに見せ場がきちんと用意されていて、2つのシーズンのまさに集大成が、ずっともどかしいままだった五十嵐と杏のキスで完結したのも美しい。
予想していたよりやられました
テレビドラマもそこそこ面白かったので見に行きました
まさか、こんなにも涙溢れるなんて想像してませんでした
本田翼は相変わらずの演技力でしたが、ラストの30秒はぐっと来ました❗
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