バブルのレビュー・感想・評価
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万物流転
バブルに覆われ、磁場も重力も狂い、廃虚となった東京が舞台なんだけど、空中の浮いているバブルがプリズム効果で虹色に輝き、ポストアポカリプスの雰囲気は全然ない。 とにかく見とれてしまうほどアニメーションが美しい。それに加えて3Dアニメ以上の躍動感とスピード感あふれる人の動きは、画面から飛び出す勢いがある。ビルからビルへ軽快にジャンプ。空に飛び出してバブルを踏み台して上に移動。一人がアシストして、ロケットジャンプをするなど、アクションシーンはワクワクするものばかり。 誰もが知っている人魚姫をモチーフにストーリーが構成されているが、ヒビキとウタの巡り合いは二人の運命だけでなく、地球環境の再生の命運を握っている。ウタは、地球生命体の化身なのかもしれない。 水に覆われた東京は、明るくて美しい。『天気の子』の続編なのでは、と錯覚してしまう。二人のセカイを中心に物語が進んでいくところも似ている。『天気の子』のヒロインは神の依代だったが、ウタは人を超えた何かの存在であることは、作中で暗示されている。『天気の子』の結末は釈然としなかったが、『バブル』の終わり方は、とても感動した。セカイ系に閉じることなく、万物流転の哲学を感じさせる大きな物語でございました。 追記 劇場のスクリーンで見る、東京タワー上りはたまらない。
悪人のいない物語
泡に包まれ崩壊した東京。多くの人が去ったこの街では命知らずたちによるパルクールバトルが繰り広げられていて…。 女神転生も顔負けの東京崩壊スピードを見せる作品。演出面の爽快さはカバネリの監督らしさを感じさせ、純粋な悪人の存在しない物語がかなり好きな映画でした。
ネトフリ的な、余りにネトフリ的な・・・
でしょう⁉️映像の美しさ、テーマの壮大さ、過去アニメへのリスペクトと膨大なる引用・・・。ウクライナ侵攻への言及、それを受けてのパリオリンピックへのアプローチ・・パルクールが健常者と障害者の競演の設定へと導かれたときに、初めにテーマありきの企画の匂いがプンプンププン・・・。何故か🎥グッバイ、ドン・グリーズ!を思い出しちゃいました。
泡と渦の声を聞く 詩歌的物語
内容はディストピア的突如外因不明の泡に襲われる東京での主人公ヒビキとヒロインうたとの恋愛とこの世の破壊と再生の物語。好きな言葉は『にんぎょ』でアンデルセンの人魚姫を冒頭からやりますよと分かり易くしたつもりの流れが分かりにくくなった。『大丈夫!ちゃんと聞こえてるよ!』でウタがヒビキ始まる瞬間が詩的で美しかった。境遇や立場では泡の表現と2人の関係を示す映像表現が浅い様に感じた。メインの流れが一本通ってない為分かりにくくなって映像は物凄く綺麗なのに残念。終盤での願いが叶い泡と消えるシーンは生々しくて新しい表現の可能性を感じた。全体的に音楽と映像技術に特化した作品は映画館で見るべきものだなと感じた。脚本が分業してる為か?!メインのスジが分かりにくくなってしまって専門的になるのは残念でした。良いハッピーエンドで終わるのに最後の演出の過度さは個人的に好きではありませんでした。美しい画像と音楽は凄い!!
見ごたえ有りな動き
話のテンポが良く、 何よりパルクールバトルの動きがダイナミックで迫力があり、とても見ごたえがあります。 ただし、話のテンポが良すぎる為に若干ついていけない..という人も居るんじゃないかと思いました。評価は分かれそうな気がします。 私は好きですけどね..!
オンライン試写会当選だしネタバレはなしで。
今年118本目(合計392本目/今月(2022年4月度)28本目)。 Filmarksさんのオンライン試写会にあたったので視聴。ちなみに、ここ(映画.com)と違い「1度しか見られない」という制限がつきます。私がみたとき(きのう、24日)は回線が混んでいたのか、かなりもっさりとした動きでした。 もともと以前にもNetflixや他の媒体などでも試写会はあったようで、他の方も詳しく書かれています。世界観が独特というか、「バブル」、つまり、「泡」であることはわかるのですが、一見して8割でもストーリーを理解するのはちょっと難しいかな…と思った一方、他の方も書かれていたように、ビジュアル面ではかなり目を見張るものがあります。 私はネットフリックスは契約しているので(ネットフリックス上での)正規の公開日には見ることができるし、この手の映画は「大きなスクリーンでみてなんぼ」の映画なので、もしかすると(映画館上の)正規の公開日に行くかも、です。 上記の通り「1回しか再生できない」「かなりもっさりした動き」ということもあって、完全にストーリーを追い切れていません(ビジュアル面は良かったかなぁ、という印象ですが…)。ただこれは、オンライン試写会のシステム上の問題や設定(何度でも再生できるようにすると、著作権上危ういことにもなりかねない)もあるので、そこは減点にしていません。 ストーリーとしても、「若干人を選ぶかな…」という部分はあったのはあったのですが、上記の理由で「全てを追いかけられていない」という事情があるので(かつ、元コミックなど元ネタがない模様なので、調べようがない)、これらを含めて減点対象にできず、便宜上の減点なしにしています。 ネットフリックスを契約している方ならその公開日、映画館で観たいなと思う方には、5月のアニメ枠としては一押しかな、という印象です。
エアギアと進撃と何か他色々
受肉した泡とエレンくんその他がエア・トレック履いてボーイミーツガールする世にも奇妙な物語。 オンライン試写会で鑑賞。映画館でみたらそれはもう綺麗な映像に圧倒されるだろうな、と思うけどそれだけ。一般受けはするんだろうな。 演出・ストーリー:★☆☆☆☆ 伝えたいことが全く分からん。心に何も残らん。人間関係の変化があちこちで起こるけどそれに至るまでの描写があっさりし過ぎてるからちょろい人間しか居ないように見える。そういえば鬼滅もそうだな。 モーション:★★★★★ これをもっと進撃で観たかった…… 音楽:★☆☆☆☆ 綺麗だけど蛇足が多い。足し算だけしてる印象。 作画:★★★★★ ずっと美術画集のようだった。映画館のスクリーンで観たら圧倒されっぱなしだろう。 キャラクター:★☆☆☆☆ シルエットで区別が付く描き分けだけど魅力はない。誰にも共感できないまま終わった。主人公の嗚咽シーンは興醒めしてしまう演技でしんどい。 何かよく分からんけど映像キレイだしメリバだけどハッピーエンドかもしれないな、という感じで単純な物語だからアニメ映画観てる層にはそこそこウケそう。個人的には面白さがわからなかった。
東京ウォーターワールドなス〇イダーバース
重力を操る泡「バブル」が降り注ぎ、重力が壊れた東京を舞台とする、所謂ウォーターワールド的ディストピアものにして、劇中でも触れられるアンデルセンの『人魚姫』をモチーフとしたメロドラマにして、グラビティ(=パルクール)・アクションが見もの。ただアクション描写はパルクールというより、『スパイダーマン:スパイダーバース』要素がかなり強い。 主人公ヒビキとヒロインのウタの関係の進展ぶりに駆け足感があるし、聴覚障害を抱える主人公というのも『ベイビー・ドライバー』チックだし、そもそも人間と○○の恋愛というのも『シェイプ・オブ・ウォーター』のプロットだったりと、キツイ言い方をすればオリジナリティに欠ける“良いとこ取り”なアニメと斬ってしまいがち。でもアップになったキャラクターの表情の美麗さは目を見張るものがあるし、2人に待ち受ける顛末、そして売りとなっているアクション描写の描き込みは素直に拍手を贈りたい。 メイン2人を本業が声優じゃないキャストが演じているも、彼らの知識が皆無だったので特に違和感を感じなかったのが幸い。そういえば、あるキャラクターの声を宮野真守が担当しているのも、『スパイダーバース』の影響を感じずにはいられない。 Netflix版が先行配信との事だが、大スクリーンで観ても宜しいんじゃないでしょうか。
『じゃあね、またね。』の意味が沁みます。
試写会に参加させていただいたのですが 上映前にりりあ。さんによるエンディングテーマ『じゃあね、またね。』の弾き語りを聞けるという、非常に貴重な体験をさせていただきました! 顔出しされていないってことで、劇場の近くの部屋とリモートで繋いでの弾き語りだったのですが もう、とにかく心を鷲掴みにされました。 声の表現力がすごい。暖かくて切なくて可憐で。繊細な息づかいに思わず涙が←まだ早いっての。笑 監督がヒロインのウタ役にオファーしたのも納得。 アフレコ当日は、普段のままのりりあ。さんの声が撮れるよう、とにかくリラックスしてもらうことを心がけたそうです。 評判通りの美しい映像。 評判通りのスピーディーで縦横無尽なアクション りりあ。さん演じるウタの声に魅了されました。 鑑賞から2日経ちますが、ずっと『じゃあね、またね。』のメロディが頭に流れて心地よい。 どうしても『未知との遭遇』や『天気の子』がよぎる部分もありますが、ラストはものすごく壮大なテーマに着地します。 最近見た『やがて海へと届く』も命を俯瞰で捉える映画でしたが、さらに上をいく俯瞰!! 考えると気が遠くなりますが、地球上でチマチマ戦争しているのが馬鹿らしくなります。 そんなことで大切な命を落とさなくても。 アンデルセンの『人魚姫』がモチーフとなっていて、劇中でも出てきます。 アンデルセンが原作で伝えたかった“命よりも大事な感情”がより具体的になっていて嬉しかった! (『リトル・マーメイド』はアンデルセンからインスピレーションをもらった別の物語なので。あと『雪の女王』は姉妹の物語ではありません。笑) 『みにくいアヒルの子』でも、命より美しさを求める心の葛藤が描かれていますし、“命よりも大事な感情”はアンデルセンにとって重要なテーマだと感じています。 これでやっと人魚姫も風になって子供達を見守れるわ。 いや。風になるって、むしろこの事だったのか!元素レベルのサイクル。 大好きな原作を、より深いものにしてくれました。 おそらく多様性も意識してキャラクターを設定しているのではないかと思いました。 ハンディキャップ 音に過敏 自分の声で話さないキャラクターは、心や体の問題で話せないのかも? 広瀬ありすさんも良かった。 音楽も良かった。 映画を見終わった後、エンディングで流れる『じゃあね、またね。』の意味が沁みます。 TOHOではIMX4Dもあるらしいので、そっちも楽しそうだなぁ。
#バブル
完成披露イベント&試写会にて鑑賞。 パルクールのアクション、スピード感、躍動感溢れる動きと幻想的な美しさの表現がものすごい!! «謎の泡»に包まれてしまった廃墟都市東京で繰り広げるパルクールと友情と恋愛。 『人魚姫』をベースにしたファンタジーアクションです。 尺が足らないのか、何故東京はこうなったのか…などもう少し詳細欲しかったなぁと思いました。
驚異のバブル空間へ挑め!
個人的に大好きなクリエイターさん達ばかりの製作陣でとても期待していた作品です。この度試写会に当選したので、観させていただきました。 感想 とても楽しい作品でした。とにかくど迫力なアクションシーンの連続で一気に引き込まれました。また、これまでの荒木監督作品にはあまり無かったラブストーリーがメインの物語構成は素直に感動しました。 ・物語構成 虚淵脚本らしい重たく救いのない物語、とはならず重たい要素はありつつもどこか優しく見やすい物語になっていました。 今作のモデルは人魚姫という事で察してはいましたがやはり・・・という切ないラブストーリーとなっていました。 個性豊かなキャラクター達の陣取り合戦は手に汗握る物語展開でとても楽しかったです。 ・アクションシーン 今作一番の期待はやはりパルクールのアクションシーン!縦横無尽に動き回る各パルクールチームのアクションシーンと、それを追尾する迫力のカメラワーク。あまりのど迫力さにアクションシーンには終始開いた口が塞がりませんでした。 本編前のインタビューでもキャスト陣、監督が仰っていた通りこれまで素直にかっこいいアクションとは異なるどこか儚さを感じる新しいアクションシーンになっていたとも感じました。特にウタのパルクールシーンはその演出が多くされていたと思います。 ・音楽 澤野弘之さんの音楽は流石の迫力で一気に世界観に引き込まれました。今回はカバネリに近い曲調の楽器が一部ありましたが、基本的には優しく明るい楽曲の印象を持ちました。特に、ヒビキとウタの登場場面の曲はとても爽やかな感じがして新しいと思いました。 また、りりあ。さんの歌唱シーンは心の奥底に刺さる優しい歌唱シーンばかりで特に感動しました。 ・キャラデザ 小畑健先生の作画が大好きなので、キャラクターのアップシーンをが出る度に感動してしまいました。 総評 期待以上に楽しいアクション×ラブストーリー作品。 Netflix配信、劇場公開が始まったらまた観たいと思いました。
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