バブルのレビュー・感想・評価
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STORYが壊滅的につまらない。長いpromotion videoを2時間近く最期まで見るのが苦痛レヴェル
Netflixで見た。ひたすら脚本つまらない! 主演声優が素人レヴェルで棒。 コミカライズを読んでも脚本はひたすらつまらない! 誰がこんな駄作を作ろうと計画したのか? なぜ途中で止める人が現れなかったのか? なぜNetflixはこんな作品を宣伝しまくっているのか? 世の中摩訶不思議。 脚本が無いに等しいから映像に意味など見出せない。最期まで面白くなく長いpromotion videoを見続けるのは苦痛だった。
泡が弾けた後は何も残らない
監督は『進撃の巨人』。
プロデュースは『君の名は。』。
脚本は『魔法少女まどか☆マギカ』。
キャラデザインは『デスノート』。
音楽は『機動戦士ガンダム』シリーズ。
日本を代表するトップアニメクリエイターらが集結。
そんな豪華スタッフによる最新作アニメーション映画を、劇場公開前にNetflix配信で見れるとは得した気分!
まず配信で作品の魅力を知って貰って、劇場でこの映像美世界を体験して貰おうという戦略なのだろう。
謎の“泡(バブル)”が世界に降り注ぐ。
そんな中、東京で泡が原因による爆発が起き、巨大なドームに包まれる。
外界とのコンタクトやライフラインが一切絶たれ、ゴーストタウンと化した東京。
泡によって水没し、無重力空間に…。
特異な設定もさることながら、開幕からの映像美世界に目を見張る。
幻想的な水中、泡浮かぶ空間、水没しゴーストタウンになりながらも美しい東京の街並み…。
これだけの豪華トップアニメクリエイターが集まって、平凡な画を作る訳ないか。
そんな東京には、行き場や家族を失った若者たちが住み着いている。
彼らが興じているのが、パルクール・バトル。
幾つかのチームに分かれ、勝ったチームが欲しいものを手にする。
本作の見せ場の一つのパルクール・アクション。無重力の設定と相まって、高層ビルの屋上を駆け、空を跳ぶパルクール・アクションの躍動感。
そこにばっちりハマる音楽。
映像美×パルクール・アクション×音楽。
配信の小さな画面でも魅せるものがあったのだから、劇場の大スクリーンでの体験は比較にならないだろう。
それらは申し分ない。
…それらは。
劇場公開まで一週間を切った勝負時。
絶賛の声を集め、そのまま劇場公開を迎えたい所なのだが…、
某映画レビューサイトでは現“1.7”の低評価。本サイトでも鈍いレビュー。
ほとんどの意見が、“映像表現や音楽はいいが、ストーリーがダメダメ”。
う~ん…異論は無いかな。
何だか、結局最後までストーリー自体に引き込まれる事は無かった。
ストーリー自体は“ボーイ・ミーツ・ガール”。
バトルの最中水中にフォールしてしまった少年ヒビキ。
彼の前に現れ、助けた謎の少女。
ヒビキが属するチームに招かれ、“ウタ”と名付けられる。
チーム内で孤高のヒビキと、子供のように無邪気でありながら不思議な魅力のウタ。
次第に心を通わせていく…。
東京で再び泡による怪現象。
姿を消したウタ。
東京タワーから聞こえるウタのハミング。
泡による危機的状況の中、ウタを探し出す為、東京タワーへパルクール・アタック。
世界の運命、そしてヒビキとウタは…?
エースでありながらもチーム内で孤高だったヒビキ。が、ウタとの出会いやあるパルクール・バトルでチームプレーや仲間の絆を知る。
外界と遮断され、隔離された東京の姿は、今のアレをうっすら。
最後東京は泡が消え、かつての姿を取り戻す。崩壊と再生。
無重力で無くなった東京でもパルクールで駆ける若者たち。
泡の無重力世界が幻想なら、重力世界は現実。地にしっかり足を付けて。
様々なメッセージは込められていると思う。
主軸のヒビキとウタの恋物語。
ベースは『人魚姫』。人魚姫は王子様に恋をして、人間になる代償に声を失い、故に想いを伝えられず、悲恋で終わり泡となって消えていく。
本作では、泡が人間に恋をして…という発想。
降り注いだ泡、出会いの場となった東京タワー、東京での爆心…。
徐々に明かされていくヒビキとウタの関係に伏線張ったようだが、見事機能しているとは言い難い。
脚本がご贔屓『まどマギ』の虚淵なので期待したが、“アニゴジ”等しく外れの方だった。(『まどマギ』新作映画に期待!)
レビュー始めで言った事を舌の根も乾かぬ内に否定するようだが…、
パルクール・アクション。躍動感あるのは否定しないが、何故にパルクール…? 『進撃の巨人』での立体機動アクションを超える見せ場として設けられたお膳立てのようにも見えた。
映像美。確かにこれも美しいが、映像美×SF的な設定×ボーイ・ミーツ・ガールの作風は、これも多くの方が言ってるように、新海誠作品的。水没した東京など完全に『天気の子』。オリジナル作品を目指して、既視感だらけ。企画会議でも絶対新海監督の名が出たでしょう。“新海監督の作品のように”って。
ストーリーに惹かれない。
キャラも見た目は魅力だが、共感には至らない。
俳優やTikTokシンガーソングライター起用のド素人棒読み声演技。
映像美やパルクール・アクションも見せ場であり、指摘点であり…。
泡の如く見た目は綺麗。
が、弾けた後は何も残らない。見終わって、何も残らない。
ネームバリューばかり揃った意気込みは、泡となって消えた。
動きの表現はすごいが、キャラも話もイマイチ
アクション作画は確かに半端なくすごいし、新しいことをやろうとしているのはわかるのだけれども。 観客をすっと世界に誘導する演出が欠けている気がし、つぎはぎ感のみが目立ったように思えてしまった。 (配信で飽きさせないためなのか?)アクションシーンが多すぎて、しかも同じようなカットが続くので、次第にアクションに不感症気味となり、最終の東京タワーでは飽きてちゃって。 1レース目、2レース目とは、「何が違い」「どう進化し、解決、突破した」から東京タワーを攻略できたのか、明確に観客にわかる描写がないから、観ていても理解できないし、爽快感も無い。 だいたい、主人公は頭の方から「すごい」「エース」と周りが褒め称えはするものの、パルクール向けの「特殊能力」「絶対的スキル」の表現がないのが致命的。 例えば、小さな野良「泡」を使って飛ぶことができるのを主人公だけの能力にしつつも、回数や大きさが限定的で、「チームプレイと泡の使い方が仲間に伝わって」とか、「今までできなかった泡越えの特殊テクニックが身につき」伸びて攻略できたとかね。 それを「絵と動き」で見せなきゃ。 セリフで済まさず(いやそのセリフもなかったが)。 ルールもすごさも魅力も、見物してる人々の説明セリフという、ぬかるみに陥ったような駄作感が出ているように感じました。 しかも、あれだけセリフでがちゃがちゃ説明してたくせに、結局ウタや泡の正体については、汲み取ってねって感じで曖昧なままだし。 監督の舞台挨拶かインタビューかで、ウタについては「ノベライズで補完を、二つで一つ」ってニュアンスの記事を読みましたが、一つでまずしっかり作品と楽しませなきゃ、金を取る作品としちゃ観客に不誠実。 二つが、より深く相互に高めあって、1+1=2以上、4にも5にもなるならわかるけれども、0.5+0.5なら作品作りというものを舐めてないかと疑問にさえ思いました。
豪華すぎる制作×美麗な作画×ほろ苦青春
まず、監督 荒木哲郎×脚本 虚淵玄×キャラデザ 小畑健×音楽 澤野弘之×制作 WIT STUDIO×op Eve と2010年代以降から大活躍の大御所をこれでもかと揃えたのが凄い。 荒木と虚淵とWIT STUDIOでもう既に視聴決定に決まっとるやろ?!と思ったらopにEveが歌い始めエンドロールみたら澤野と小畑の文字を見つけたときはどっひゃ〜〜〜!!!!って感じでした。 ここまで揃えてくとむしろ個々がぶつかり合って良さが薄れるのでないかと思ったが杞憂。 マイルドに混じり合い、かなり万人受けしそうな仕上がりになっており、誰が見ても分かりやすく、楽しめた。 まぁ制作を気にするようなタイプのこじらせオタクにはいまいちパンチが足りないかもだけど·····。 物語の謎部分は多く語られないのでここはどうなの?これはなに?と具体的にツッコミ始めたらきりがないし楽しめなくなりそうなので、考えるな感じろ。ってやつです。 ストーリーはと言うと、前半超絶青春爽やかなのでこれはほんとに虚淵か····?と思ったが徐々にシリアスほろ苦展開に。 なんだか、エヴァンゲリオンの綾波レイみたいなキャラと人類補完計画×カバネリの無名×千と千尋の神隠しのハクと千尋の関係性×君の名はのような万人受けストーリーと色味・光の表現 を組み合わせたような感じで、なんか既視感はある。 WIT STUDIOの作画がこれまた綺麗で、色合いと光具合がとっても気合い入ってて良かった。 パルクールアニメでもあるんだけど、進撃の巨人さながら立体的によく動くし、重要場面の目の輝きがまぁ〜〜綺麗のなんの!背景も超綺麗で好きでした。 アニメでしか表現できないような動きや無重力な感じがよい。 メインキャラの声優は俳優を当てるよくある手法。 俳優さんは声優ではないので、やっぱり少し違和感があるけど、この声優はこういう感じだよねっていう固定観念を持たずにそのキャラ声として聞けるのでこれはこれでアリ。 あまりにも下手くそだとなれないけど、志尊淳さんくらい上手だと30分も聞いてれば慣れてくる。 美麗な作画でゴリ押して良い映画にしている感はあるが満足度は高かった。
単純に映画を楽しみたい人はやめた方が良い
どんな映画でも楽しめる方なのですが、この映画はダメでした。 絵は綺麗です。ですが、それだけです。 何がどうと言うことはありません。ただただ面白く無かった 観た後考えさせられる映画は好きです。 ですが考えながら観る事を強要される映画は私は駄目です。
絵は綺麗だけれども・・・・
絵を描く人にとっては勉強になるアニメかなと思いました。
最近のアニメ映画に共通することですが、おどろくほど映像が綺麗です。
アニメ画と3Dが駆使され、細部まで丁寧に描かれていてすごいなと感動しました。
アクションやアングルもすごくよかったです。
ストーリー的にはよくわからなかったです。
私的には(業界人ではありませんが)ストーリーよりも企画書を見せられているような感覚でした。
メッセージ的には
「人魚をテーマにしよう」「”主人公の成長”、”恋愛”で幅広い層を狙おう」
ということはわかりました。
そこから、二次的に「人魚=水の世界」、「成長といえばバトル」というコンセプトが生まれ
人間と人魚が共存できる「泡によって荒廃した東京」というディストピアのような土地が加わり・・・
バブルとは???という設定が追加され・・・・
という商業的な側面が強烈でした。
商業的なことを排除すると、
バブル=泡=泡沫
海=生物誕生→その原子=泡?
生物は海から始まり、その原子を泡にたとえ、その元となる泡、つまり うた が化身として現れ荒廃した東京(人が溢れ海のように多すぎる東京?)に降臨し、救済する。
うたとひびきの恋もうたの消滅と共に泡沫に。
しかし、うたが生命の起源となる泡だとするなら、ひびきもいずれ死に魂になったとしたなら、その魂は渦の一部となり、渦の中なのか、輪廻転生
なのかいずれ会えるかも・・・
ということなのかなと思ったりしました。
ただ、色々詰め込んだり派生しすぎてボヤけた感が否めません。
最近のアニメ全般そうですが、映像が綺麗なのが当たり前になりすぎていて、コストがあがっているのか、やり直しがきかないのか・・・・どうも企画というか販売戦略というか、「こういうテーマなら受けるはず!」ということが強く出過ぎて、中身がなくなっているような気がします・・・
映像重視でストーリーはエンタメもしくは日常要素の強い恋愛やドラマ偏重のアニメにするか、哲学的なストーリーが先にあり映像がそれをサポートするアニメにするか、が曖昧だっだなと思います。
限られた時間の中では軸がいるんだなと思い知りました。
個人的には、映像のコストを抑えて、さほど凄い映像でなくとも、ストーリー重視であるほうが嬉しいなと思います。
泡沫…破壊と再生の渦、その中心の人魚姫…
Netflixで鑑賞(Netflixオリジナル映画)。
ノベライズ、コミカライズは未読です。
予告編を観ると、「天気の子」の続編なのかなと思わず勘違いしそうになる、水没した東京と精細な映像美に、かなり新海誠ナイズされた作品だなと云う印象を抱きました。
いざ本編を観て、その印象はより強くなりました。
劇伴と映像美の親和性が醸し出すカタルシスや、セカイ系なボーイ・ミーツ・ガールに既視感を覚えました。
悪く言えば、新海誠監督作品を模倣しすぎな感…
日本のアニメ界のトレンドなのかしらん…?
アンデルセン童話の「人魚姫」を虚淵玄が料理するとこんな感じになるのか、と云う点は非常に興味深かったですが、面白みを感じたのはそこくらいでした。泡の正体もよく分かりませんでしたし、結局何が言いたかったのか…。破壊と再生の渦の中心にうたちゃんが存在していて、主人公に恋したためにこのような事態を引き起こしてしまった、と云うことか…?
[余談]
パルクールのシーンはスクリーン映えしそうな迫力でした。
Dolby-CINEMAや4Dのフォーマットで劇場公開されるらしいので、試しに観てみるのも一興ではないかな、と…
映画館ではなくNetflixで
見た。観た。ステイホーム後の映画鑑賞のスタンダードになるのかな?この鑑賞スタイルは 正直映画そのものはフワッとした印象でまさにバブルって感じだったよ。 ハリウッドが世界代表をアメリカにするように メディア関係者の我が国の中心は東京なんだなぁ。と言うぐらいしか感想は思い浮かばない◎
虚淵さん脚本 小畑さんキャラデザ
これだけ宣伝されちゃあねと鑑賞。脚本虚淵さんでラストの方向性予想つくかも?
エモさで押し切るわけでなく、ヒビキも社会性を獲得して良かったじゃないの〜。
ヒビキにとっちゃウタちゃんが人の形をしているかどうかは関係ないと思った。初めて出会ったのも泡の姿だったし、人の形をしていても会話するわけではないから。抱きしめられないのは切ないが...
りりあ。さんの歌声はYUIを思い出した。シンガーソングライターさんなのか。応援する!!メインテーマのアレンジも良かった。音楽は澤野さんか。
EveさんのOPから低音が効いていて映画という感じのサウンドなので、劇場で観れればなおよしかも。
パルクールを大画面に堪える作画で観ているだけで楽しかった。ヒビキは跳躍力ぱないだけあってアキレス腱長い美脚...と変なところに感心してしまった笑(高性能シューズがヒールみたいでなおさら)
個人的にはカイ(cv.梶さん)推せるなあ。
マモも若人を見守る役柄をやるようになったのねぇ(誰やねん
ここぞというところで作画に力が入るとノベルゲーのスチルっぽいと思ったオタクでした。
P.S. 最近の予告編はいいシーンを切り取る傾向があるので期待せず観たのが良かったのかもしれない。
とにかくわいは好き!
映像美は確か。しかし分からん。そして嫌い。
まず始まりからなんなのって感じ。
映像は確かに綺麗だよ?けど、意味がわからない。
泡?東京崩壊?なんなんそれ。
謎のスポーツもあって勝手に盛り上がって、内容あっさくて…もうちょい説明必要だよね?
主人公だけおかしすぎるだろ、身体能力。
絵綺麗でしょ、こういうの好きでしょ、ほらみんなの好きな人たちが声やってるよ!歌やってるよ!なめんなよ。
マジで才能の無駄遣い。東京だけ被害受けるのも謎。
タワー?東京タワー好きすぎるだろ。
東京が浸水するなら他の都市も浸水するだろ。
泡触れただけで彼らを怒らせた?
ん?なんなん?頭の中沸いてんのか?
個人的な趣味だけど、たまになる変わったタッチの絵は正直、気持ち悪いんだよなぁ…主人公のヘソ出しパーカーは全然好きになれないし、謎にヒロインは半分色違いのセーラー服だし。
あの突然頬、というか鼻?を赤らめるのも不自然で気持ち悪い。雑じゃない?
最初から嫌な予感はしてたけど、大当たりでした。
日本のアニメとして売り出さないでほしい。
う〜ん
Netflixにて。冒頭早々に内容の薄さを感じ、途中で観るのを止めてしまいました。 パルクールって、現実やる人がいるのが凄いのであって、アニメで見せられても… 映画館であれば最後まで我慢して観るのですが… 後半が面白かったのなら残念です。
ううーん??
新海誠監督の作品目指して失敗した感否めない 他の方の解説読んでやっと理解できたけれど 人魚姫やパラクールなど他の要素に引っ張られるすぎて理解しづらい ずっと疑問、ウタは何者? はるか昔に崩壊したものでこの時だけ再生したとかいう感じかなと想像するけれど カテゴリは未確認生物 CMで聞く曲、事あるごとに流れてきてくどい
評価がしづらい
本作はおそらく意図的に、エンタメとして楽しむために必要な情報を、簡略化、省略している。東京の外の情報や対立側の思想や姿形を描いていないので明白だと思う。極力、映像だけで表現するという実験的な事をしたかったんだと思う。そのためストーリー自体は非常にシンプルだ。これをよしとするかどうかで評価は分かれるだろう。
それ、ほんとに映画を見れていますか?
ネット上を一見したところ、「バブル」の浅いレビューが多すぎると思い、これはいかんということで急遽映画.comのアカウントを作成しました。
私が感じた「バブル」が伝えたい主なメッセージについて書き残したいと思います。(特に最後の方)読み終わって、よくわからなかったという人に是非一読していただきたいです。(僕も全ては説明できませんが)
ネタバレ注意↓↓↓
映画の冒頭は銀河の映像から始まります。そして、メモ帳を移すシーンへ。そこにはフィボナッチ数列の一般項が描かれています。フィボナッチ数列は、ご存知の方も多いと思いますが、自然界のありとあらゆるところに登場します。貝の渦巻きの長さの比率、花びらの配列、植物の茎の分岐する角度の比率、等等。
つまりこの数秒で「あ、この映画は宇宙や自然をテーマとした壮大なメッセージがあるんだな」とわかります。
主人公は、どこからともなく現れた「うた」に命を救われ、なんだかんだ仲良くなります。
映画の途中途中で、「崩壊と再生を繰り返す」ということをやたら強調するキャラクターが何人か居ます。
そして最後、「うた」は泡になって消えてしまいます。消える瞬間、うたは「また会おうね」と言います。
物語お終い。ちゃんちゃん。
ここから何が読み取れるのか?なぜ「渦」なのか?なぜ「泡」なのか?最後の「また会おうね」はどう言う意味なのか?
この物語を理解するにあたり、
・生物学的、化学的知識
・ビッグバン理論
・フィボナッチ数列
くらいは何となくわかっていたら面白いと思います。
ビッグバン理論によると、この宇宙は138億年前に形成され、そのときにあらゆる原子の元となる物質が構成されたといいます。つまり、私の体を構成するすべての原子は元はその時に生じたものであり、バラバラだった原子が今この瞬間だけ「私」を構成し、これから未来はまたバラバラになっていくということです。(自然由来の食物の原子が私を構成し、排泄によりそれらはまた自然に還元されていくと言うこと)
主人公が出会った「うた」は、どこからともなく現れ、何が目的かも良くわからず、そして消えていきました。ただ唯一確かなのは、主人公とうたが出会い、惹かれ合い、お互いを好きになったという事実です。
それはさながら、私を含めた生物を構成している原子たちのようでもありますし、宇宙に漂う銀河や星々のようでもあります。そしてそれらに共通するのは、「集まるもの(=生物や銀河)には渦がある」ということです。
だから、うたが主人公と出会った時に「渦」が生じたのだと思います。渦とは出会いなのです。
そしてうたが最後にいった「また会おうね」とはどういうことか。これは、「(何兆年後やもっと遠い未来かもしれないけど、)また会おうね」ということだと思います。私を構成している原子が崩壊した後に再び私を構成する確率など、数学的にほとんど0です。同じように、何かと何かが出会い、別れたあとに再び会う確率は限りなく0に近い。それでも何兆年後の未来では再び「出会う」瞬間が来るかもしれない。確率は完全に0ではない。だから、「さよなら」ではなく「また会おうね」なのです。
ではなぜ「泡」なのか?
僕は、これは方丈記の一節「ゆく川の流れ」から来ているのではと思います。
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかた(=泡沫)は、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。 」
つまり、出会いと別れは川のよどみの泡のように儚いということです。
「泡」は「うた」と読みます。
僕は、バブルのメインテーマは「出会いと別れ」だと思います。というか、そう思わされました。人だけでなく、この宇宙で起きているすべての現象は、おびただしい数の出会いと別れの連鎖なのだと。
バブルを見た人には、出来れば、パルクールがどうとか科学的にどうとか、現代版人魚姫だとか浅い評価をしないでいただきたい。まあ別に解釈は人それぞれだからいいんですけど、このような深い作品を前にしてそのような解釈では、あまりにも映画を見たあなたの時間が勿体無いと思います。
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