ロスバンドのレビュー・感想・評価
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🇸🇪の若者が🇳🇴の大会に参加する迄の映画じゃないの?
子供向けの映画じゃないね。
多くの鑑賞者は『夢を掴み取る青春の素晴らしさ』と言った様に表現するだろうが、それは一部の事だけ掴み取らただけで、完全に問題が解決されたとは言っていない。「問題が解決されそうだ」と匂わせているにすぎない。
しかし、ポジティブに明るい。
同じ北欧のアストリッド・リンドグレーンさんの『長くつ下のピッピ』見たいな感じなのかなぁ?
歌もハードロック一辺倒ではない。流石『ABBA』を輩出した地域だ。チェロをベースに置き換えるなんて凄いよ。
社会と言う周囲を巻き込み、自分の我を通していく。要するに、実存主義社会&個人主義の北欧社会のアイデンティティだと思う。日本人と対局。
実にすがすがしい。
傑作だと思う。
子供向けなんかじゃない。
スウェーデン🇸🇪の若者がノルウェーのロックの大会に参加するロードムービーでしょ?
国境越えたじゃない?
結婚式でスウェーデンなのか?
まぁ、トーベ・ヤンソンさんがスウェーデン系フィンランド人ってのと同じか。
タブーにあえて挑戦する姿に見える。勿論、到達出来る訳では無いが、スプラスティクに平穏な社会がその渦に巻き込まれて行く。その姿をアイロニーとして描いている。
青春万歳!爽やか過ぎる幸せありがとう!
2022年『観逃さずに良かった!』作品No.1!
レビュー平均が4.2!?
皆様の絶大な支持にこれは観ねば!と劇場へ
青春音楽ロードムービーは数あれど
「爽やか」と言う表現がこれほどピッタリな作品にはそうそう出会えない
わちゃわちゃ感やドタバタ感をあまり感じなかったのは北欧の澄んだ風景とがむしゃら過ぎない少年達のウブな品の良さ…のせいかな?
グリムの両親や憧れのドラマー
マッティンの父親…大人達が子供達から大切な
「気づき」を教えてもらえた事が本当に素敵!
ステージの彼らを見て素直に泣いてる自分にも感動しちゃった
アクセルもキチンとした恋を見つけた様だし
(リンダと音痴は…諦めなさい💦)ですね
もう少し大人になって4人の夢が叶った頃
グリムとティルダが恋人同士になってたら
いいなぁ
この作品を見逃した方々…気の毒に
やっぱり斜め左後ろの席の娘だよね
スカンジナビア半島の先端のノルウェーの田舎町からトロムソというさらに緯度の高い町でのロックバンドコンテストの出場権を得た少年二人組のグリムとアクセル。アクセルはクラスの人気者のリンダの気を引こうと必死。ギターとドラムのツーピースバンド。ギターのアクセルがボーカルも受け持つ。練習はグリムの家の大きなガレージ。冒頭、グリムのノートパソコンに音程修正ソフトウェアなるものがちらっと写る。あー、そうゆうカラクリなのね。なるほど。音痴のボーカルに悩まされているドラムの悩みは痛いほどよくわかる。しかし、幼なじみのアクセルに遠慮して言えないグリム。ベースがいないから音の厚みが出ないんだと言うアクセル。ベーシストのオーディションを行うことに。応募してきたのは学校の中では友達のいない9歳のチェリストの女の子のティルダ。
彼女!神童なんですわ。アクセルの歌に顔をしかめる仕草もかわええ。
近所のモーターショップの次男で運転の上手いお兄ちゃん、マッティンに5000クローネで連れて行ってと頼む。マッティンは若い頃のブラピ似のイケメンなのよ。
よっ、北欧のブラピ❗
。
この4人がキャピングカーでトロムソを目指す。マッティンがバンド名 Los Bando Immortale のカーボディペイントをたった小一時間で仕上げて、迎えに来たのには感心しましたね。両親に見送られて出発。四人の珍道中が最高。途中、スウェーデン、フィンランドとの国境を跨いで行くルート。北欧3国には国境はあってもいちいち検問やパスポート提示は要らないみたい。おおらかです。素晴らしい景色。
英語だと The Immortal Band
日本語だと【不朽の名バンド】でしょうか。
とても楽しい映画。
なのにちょっと泣いちゃった。
北欧の青春音楽映画にハズレなし。
デスメタルの花嫁さんもバンドメンバーに入れてあげよ~よ。
シネマカリテの最前席の真ん中で堪能させていただきました。
番狂わせ
自分は普段ミニシアターで働いているのですが、休憩中に先輩の方からこの映画の事を教えてもらいました。バンドが大好きなので、こういうフィクションのバンドのロードムービーって久しぶりだなと思い、少し足を伸ばして映画館へ。
最っっっっ高でした!まさかここまでとは…!この映画が4年も封じ込められていたなんて勿体ない!いやでも時間がかかってもこの作品を観れたことに感謝すべきか…!
バンドメンバーが最初は2人でどんどん集まっていき、最後の最後で形になるという王道ながら良いストーリーでした。ギター・ボーカルのアクセルギターはは確実に上手なのに歌がとっても酷い、しかもタチが悪い事に当人は気づいていないという見事なまでに共感性羞恥を体現したかのような人物です。しかも面白いくらいポジティブで、それが裏目に出て好意を抱いている子に鬱陶しがられるというとても哀愁に満ちた子でもありました。そんなアクセルと共にバンド活動を続けてきたグリムはかなりの苦労人で、音痴な歌を編集したり、音痴な歌に耐えたり、面倒くさい両親に挟まれたり、と序盤だけでもその大変さがひしひしと伝わってきました。その2人のバンドのベースポジションにチェロを持って入ってくるのが9歳のティルダ。このティルダがとにかくキュートで、9歳とは思えない落ち着きっぷりを見せつつも、道中ロックを聴くと自然とシャウトしたり、アクセルの歌に顔を顰めたりと、子供っぽさも持ち合わせていて今作のMVPは彼女に授けたいです。そしてやさぐれ運転手のマーティン、彼は物語が進んでいくごとにどんどん成長、というか頼れる兄貴分になっていきます。現実にあんな人がいたらもうイチコロですよ。
と、メインの登場人物だけでもお腹いっぱいなのに、すぐ喧嘩しちゃうグリムの両親、荒っぽい&キレやすい、その上近くを通った子供から小型自転車を奪い取るマーティンの兄、結婚式に間に合わない事に焦り、マーティンの車のフロントガラスに飛びついたり、クスリを飲んでハイになったり、ヘビメタを熱唱したりする花嫁、カラオケ大会で一見北斗の拳の世界線にいそうなのにめっちゃ気前のいいおじさんだったり、退職日に限ってめちゃくちゃ不幸に見舞われる警官と、背景の人物たちもこれでもかというくらいキャラ立ちしています。よって全員好きです!
バンドの大会に出場するため集まった親友同士の2人と9歳の少女、まさかの無免許ながらも運転手を買って出た青年のロードムービーというのもまた面白く、道中ドタバタトラブルに見舞われますが、ちゃんと理想と現実を分けて考えて前へ前へたまに後ろに戻りながらも前へと進んでいく姿がとても愛おしかったです。アクセルがとにかく後悔しているシーンが多いですが、彼が1番今作で成長しているなーと思いました。マーティンも一度捨てた夢を歌でまた切り開いていく姿もかっこよかったです。
物語の終わりも次への旅支度をするというのも自分好みの終わり方でした。
何故このような傑作が4年近く公開されず、その上小規模も小規模な公開規模なのかと思ってしまいました。もっともっとこの楽しい映画よ広まれ〜!
鑑賞日 2/13
鑑賞時間 13:35〜15:15
座席 E-9
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