「近年では良作」名探偵コナン ハロウィンの花嫁 抹茶さんの映画レビュー(感想・評価)
近年では良作
近年の中では面白い部類に入る。ただ原作ファン向けの内容でもあるので、コアなファンはより楽しめるといった内容。個人的には非常に惜しい作品と思っており、書き方によっては神作品にもなったのではと思えた。
面白い点は以下です。
・話のテンポが良い
・警察学校の4人とプラーミャの対峙シーンがとてもよくできている
・シリアスで若干ホラーテイストもあり、作品に重みが出ている
・アクション作画に秀でている監督だけあって、アクションシーンが多い今作ではとても迫力があり、見やすかった
・作画のレベルが全体的に非常に高く、原画と見分けがつかないシーンも多くある
・推理要素は控えめだが、話のテンポがよく分かりやすい
・キャラクターの描き方が上手い(セリフ回しなどをとってもキャラがぶれていない)
・全体的にバランスが良く、見ていてもあまり違和感を感じない
・「君がいれば」の復活
・原作を知っているとさらに楽しめる
惜しいと感じた点は以下です。
・推理要素が少ないため、全体的に薄っぺらく感じてしまう、やはりミステリー要素あってのコナン
・犯人候補が少ないので、途中で誰が犯人かわかってしまう
・ドラマ「ガリレオ」の様な、謎が解けた時の演出が今作ではあるが、コナンには不必要と感じた
・プラーミャに復讐を誓う民間団体の必要性を感じない、それならば、犯人候補を増やして謎解きの要素をもっと出したほうがいいのではと感じた
・途中で民間団体が敵ではないとわかってしまうので、犯人が2人に絞られてしまう
・後半の液体火薬のくだりがかなり強引 ランタンに液体火薬が入っていたとしても、坂道を流れるまでにはかなり大量に必要になるのではないかと疑問に感じる
・推理ものというよりは対テロ組織に奮闘するスパイアクション映画という感じ