「酷すぎる…立ち直れないレベル」名探偵コナン ハロウィンの花嫁 華瀬七実さんの映画レビュー(感想・評価)
酷すぎる…立ち直れないレベル
まず『ゼロの執行人』までは2回観に行くほど良かったのに、23作目以降どうした?っていうくらいひどい…ツッコミどころがあるのは百も承知だけど、それにしても感動よりツッコミどころが上回って失笑してしまった。友達いなかったら途中で帰ってやろうと思ったくらい。覚えている範囲で箇条書きに整理すると…
良かったところ
・灰原を救うおっちゃんの格好良さ
・警察組の回想がカッコいい。安室さん1人になってしまった切なさはジンときた
酷かったところ(※個人的な感想です)
・例年のカッコいいOPがなかった
・要素盛り込みすぎてまとまりがない
・起きた出来事を羅列するので精一杯。感動がミリもない
・ほぼ推理してない(証拠探しとかもなくただ辻褄合わせだけ、爆弾をいつどうやって警備の目を盗みあんなに設置したのかも不明)
・ロシアの組織必要だったか?ボスの改心が早すぎて意味わからない(仲間の首を絞めるほどやめられない復讐だったはずで犯人が怪我を負ってもなお殺そうとしてたのに、コナンの一言であっさり「そうね」と引いてしまう…)
・ロシアの組織がコナンを信用するのが早すぎる。最後急に協力するとか言い出して気持ち悪い。
・蘭の扱いが史上最悪。もはや出番あったかな?そして灰原ですら覚えてないメモの内容をなぜ知ってるのか、思い出したとしてなぜ警察に連絡しないのか。(それだけ見て推理もどきをするコナン)
・病院で爆弾がどうのこうのという話をあんなに大声でして何故周囲は騒がないのか
・面白みのないギャグシーンが無駄に多い
・高木刑事と佐藤刑事のラブシーンを期待してたのになくて残念(あれはあったとは言わない。テレビアニメの恋物語は最高だったのに。犯人に拳銃を向ける佐藤刑事を真剣に止める高木刑事とか素敵だった!)
→なぜさほど怪我してないのに高木刑事はキスをねだったんだ…がっかり。普段頼りないけどふとした瞬間がカッコよくて、大怪我した高木刑事に佐藤刑事が思わずキスしちゃうみたいなテレビアニメのやつは良かったのに…泣。今回の映画のラブシーンはむしろ無い方がよかった。
・少年探偵団を巻き込まないために博士に内緒でベルト持ってくるよう連絡したんじゃなかったっけ?思いっきり巻き込んで子供たちを危険な目に遭わせるコナンくん…相当危険な場面なのにイマイチ緊迫感に欠ける
・歌詞入りの「キミがいれば」大好きなはずなのに目を伏せてしまった。『探偵たちの鎮魂歌』でバイクからコナンが逃げるシーンでかかったときは声上げたいくらい興奮したのに、嘘みたいに無心だった。笑
•結婚式はまだしもお葬式ギャグは不謹慎すぎてドン引きレベル
最近面白くないとは思ってたけど今回のは更にひどい。ショックすぎて直後に昔の作品を借りて見返した。『迷宮の十字路』観たけど、本当にストーリーもキャラの描写も素敵だった。比較的低評価の『絶海の探偵』も観たけどまだ全然面白いよ。何故こうなってしまったのか…
来年の映画は黒ずくめの組織が関わる重要な作品になりそうだけど、それでも駄作だったらもう一生観に行かないかも。お願いだから22作目以前に戻ってほしい…