「嗚呼原田美枝子よ青春の美しい記憶を壊す勿れ」百花 たあちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
嗚呼原田美枝子よ青春の美しい記憶を壊す勿れ
楽しい映画で無いことは分かっていたし原田美枝子の演技を観るのが辛いというか恐かったしハナから期待はしていないがそういう歳になったということなのだろうでも撮影が「ヤクザと家族」「余命10年」の今村圭佑で全シーンワンカットで撮ったと聞いてしまったので観ずにおられましょうか冒頭からさあ来るぞと身構えているとその手法は役者の演技を引き出すためというよりも現実と非現実、現在と過去を行きつ戻りつしたり「ワンショット風に見せる」編集テクニックが優先していることが分かるがヒッチコック先生の「ロープ」のように背中に回り込んでロールチェンジしたりするのが割と好きなのでそれだけで楽しめたけれどリアルに義父が認知症気味でどうしても答えを求めてしまう部分もあり鑑賞の邪魔をする。主題歌をAIボーカロイドに歌わせ「人間の記憶とは」的に無理くりストーリーにからませ実際にCDデビューさせてしまうあたりはPとしての川村元気面目躍如なのであろう。最後の最後に「百花」というタイトルの意味が一輪挿しで伏線回収される展開は不意打ちを食らいちょっと泣けました。
コメントする