「半分の花火」百花 花散里さんの映画レビュー(感想・評価)
半分の花火
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満開の桜舞い散る春に、家族だけで見送った母を思い出しました。
年月の流れとともにすっかり曖昧になってしまった母との思い出…それが鑑賞3日目あたり、胸の奥に仕舞い込んでいた箱から次から次へと飛び出してきて戸惑っています。
きっと本作が記憶の箱を開ける鍵になったのかもしれません。
本作は私にとってまさに「見るべき映画」でした。
菅田将暉さんと原田美枝子さんという最高の組み合わせ。
親子役が本当に素晴らしかった。それにとても難役でしたね。
小説家としての川村元気さんが好きで作品は必ず読んでいますが、いよいよ映画監督デビューということで長澤まさみさんはじめ今村撮影監督など、最強のキャストとスタッフが名を連ねていました。
生きていれば間違いや後悔もある。楽しかった記憶より辛かった記憶の方が痛烈で心に刻まれがちですが…
一番最期に何をもって逝きたいか?
何を大切な人に遺したいか?
…そう問われた気がしました。
親子が愛を取り戻す美しい物語。
大スクリーンでぜひぜひ。
おまけ
Netflix配信中の原田美枝子さん製作の短編も鑑賞しました。
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